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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  愛と死をみつめて 《ネタバレ》 そうそうたる名優たちが脇を固める中、美しい顔の半分を包帯で覆った吉永小百合は鬼気迫る名演技でした。あのまま吉永小百合自身が死んでしまったのではないかと錯覚してしまうほどでした。 数々の涙を誘う名シーンがありましたが、中でも死期を悟ったミコが自分の持ち物を焼却炉に持って行って、そこにいたおじさんに亡くなった方でもあったのか、と聞かれて「これから亡くなるところよ」と答えて、煙突から上る煙を見上げる冷めた表情は、あまりにも残酷で痛々しかったです。 確かにあまりにも暗過ぎるし救いがない感じでした。でもそれは現在の日本の無節操で軽薄な明るさの裏返しだからなのかもしれません。40年たってこの国もそして自分もどうなってしまったのでしょうか。点数が低いのはあらすじを分かって観ていたためで、リアルタイムで観たらもっと点数は高かったと思います。 7点(2004-11-09 22:56:47)《改行有》

22.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 どうしてもWBと比べてしまうし、二番煎じとして見てしまうのでちょっと点数は低くなりましたが、それなりに楽しめました。女の子たちはそれぞれ個性的で元気だったし、最後の演奏はよくがんぱって盛りあがりました(この映画のノリを締めくくれるのはSing Sing Singしかないだろうなと思っていたら案の定という感じでしたけど)。しかし、男のシンクロが一般にまだ馴染みがなかったので、色々練習して上達して行くのが抵抗無く受け入れられたのに対して、ジャズ演奏は難しいのが分かっていますので、高校生のおねえちゃん達が、そんないい加減で短期間の練習であそこまでうまく出きるわけないよなあ、という題材としてのハンデを最初から負っていたと思います。最初のお弁当運びがちょっと強引すぎたし、彼女達、高校一年にしては老け込み過ぎ。主人公たちの色恋をもう少しからませても良かった。フジテレビは来年あたりドラマ化しそうですね。7点(2004-10-03 15:28:56)(良:1票)

23.  名探偵コナン 迷宮の十字路 《ネタバレ》 子供向けの漫画と思ってあまり期待していなかったのですが、コナンシリーズの中では大人でも(むしろ内容的には大人向けを意識して作られていますね)楽しめる上質の出来だったと思います。ストーリーは推理物としては確かに少し物足りないのですが、事件のみならず、義経主従の逸話と手毬歌を絡めての京都観光案内、平次の初恋の相手探し、新一と蘭の恋物語などが100分の中に無理なく収められていました。いつも余計な少年探偵団があまりでしゃばって出てこないのも良かった。少なくともマンネリ化したテレビのサスペンス劇場よりは良く練られた内容であったと思います。倉木麻衣のエンディングも良かった。マルタケエビスニオシオイケ・・・・手毬歌(初めて知りました。なかなか勉強になります)に誘われて桜の咲く季節に京都を訪れて見たくなりました。(⇒実際に行ってきました。五条天神や六角堂は俗化していて期待はずれでしたが、桜の舞う蹴上インクラインの軌道から南禅寺までのコースはお勧め。残念ながら仏光寺の門の前に玉龍寺跡の石碑はありませんでした。当たり前か)[映画館(字幕)] 7点(2004-04-19 20:38:15)

24.  ラヴァーズ・キス 《ネタバレ》 吉田秋生の作品は櫻の園などと同様に、しつこさやどぎつさのない淡々としたストーリー展開と全体に漂うなんとも言えない切なさが良いですね。サティのジュテュヴ(あなたが欲しい)が心地よく心に響いています。 最初見た時は同じ話が何度も出て来て行ったり来たりするのでストーリーを理解するのに3回くらいみなくてはなりませんでしたけど。里伽子と朋章は結局別れることにはなったけど、それでも最後に6人の明るい未来を暗示させているのでやっぱりこれってハッピーエンディングでしょう。平山綾はあまりにもかわいこちゃんのイメージが強過ぎて、ちょっと里伽子役は難しかったようです。それにしても、同性への思いをこんなに明るく健全に語れるものでしょうか。[DVD(邦画)] 7点(2003-12-15 12:12:50)《改行有》

25.  デンジャラス・ラン 《ネタバレ》 確かに基本的プロットに新鮮味はないし どこかで観たようなシーンや筋書き満載ではありますが、 セーフハウスを舞台にした組織の裏切り者が金の為に組織 の裏切り者リストを手に入れるという最初の掴みや二人の 間の心理戦のくだりもはなかなか面白かったです。 後はもうお決まりのリストを巡るドンパチと見え見えの ラスボス登場と内容が暴露されることで政治問題化する という想定内のオチでしたが、まあそれなりに飽きるこ とはありませんでした。 ちなみになんでこんな陳腐な題名をつけたのでしょうか。 英語の原題セーフハウスの方が意味深でよかったと思う のですが。[地上波(吹替)] 6点(2024-02-29 22:09:30)《改行有》

26.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 映画館の大スクリーンで見る価値のある ド迫力な映画でした。 完全にゴジラは脇役に追いやられてしまって、子供がゴジラ 目当てに観たら怒り出すのではないかと思うような、中心は 戦争映画、反戦映画、人間ドラマでしたね。永遠のゼロが 直球勝負なのに対して変化球で勝負でした。 まあもともとゴジラ映画は反戦・反原発映画でしたから本来 の趣旨に沿っていると言えます。 浜辺美波が前半であっけなく死んでしまってありゃりゃと いう感じでしたが、さすが他人の子供を育てる強い女です、 ゴジラの熱線にも負けていませんでした。 最後のワダツミ作戦はちょっとまどろっこしかったですね。 神木君が口めがけて特攻するだけだとあっけなさすぎるとい うことなんでしょうけど、最新のVFXをしても安っぽさを隠す ことができなかったようで、突然本来のゴジラ映画の片りんが 現れたという感じでした。[映画館(邦画)] 6点(2024-02-02 15:09:35)《改行有》

27.  生きる 《ネタバレ》 以前松本幸四郎主演のドラマの方は観たこと があったけど、映画の方は観る機会がなく初めて鑑賞しました。 豊かになった現在と比べて戦後まだ10年も経っていない貧しかった 頃の日本の社会風景が何とも切ないですね。 やはり志村喬の目力の演技が光ります。 当時はまだ40代後半だったと思うのですが、昔の人々は現在と 比べると随分と老けていたんですね。 女事務員とのデートの最中に突然覚醒してから、公園の完成まで の苦労の過程がもっと細かく描かれるのかと思ったらあっという 間にお亡くなりになり、通夜の席での思い出話に終始したのは、 考え抜いた脚本とは思いますが、観ている側としてはちょっと 拍子抜けな感はありました。 それにしてもお役所仕事とはよくいったもので、現在でも基本的 には変わっていないように思います。 自治体や霞が関のお役所でバイトをしたことがありますが、今の 時代でも前例踏襲が基本で超アナログ&書類に埋もれたごみ屋敷 のような職場には驚かされます。[地上波(邦画)] 6点(2024-01-09 15:17:30)《改行有》

28.  こんにちは、母さん 《ネタバレ》 とにかくめちゃくちゃ重い「福田村事件」を 観た後だったので、口直しというかチェイサーというか、とにかく ほのぼの、ほっとさせられ癒されました。 下町の風情が感じられる場面が多かったのですが、実際にまだこれ ほどの雰囲気が残っているのでしょうか。 役者さんそれぞれに味のある演技だったのですが、この映画の最大の 問題は昭夫さんが家庭でも会社でも問題抱えて悩んで憔悴している男 の暗さが感じられなかったことです。大泉洋さんの演技が下手という わけでは決してなく、彼には元々が明るいオーラが染みついていてし まっているからなのでしょう。 別の俳優さんなら暗い男をもっと的確に演じられたのかもしれませんが、 監督が彼を起用したというからには、そもそも監督にはこの映画をシリ アスな物にする意図はなかったのかもしれません。[映画館(邦画)] 6点(2023-09-07 17:59:50)《改行有》

29.  ツレがうつになりまして。 《ネタバレ》 几帳面な夫がうつ病になってしまってから の夫婦の普段の生活が淡々と描かれているだけの映画であり 特に劇的なことが起きるわけでもないけど、ほのぼのとした コミカルな雰囲気が結構気に入りました。但し前半までは。 生活苦に直面してハルさんがようやくもらった仕事の為に 必死に漫画を描いている傍らで、ツレはいつもながらマイ ペースなツッコミをいれて、相手にされないと自殺未遂を 起こしてしまう辺りから、生きることはそんなに甘いもの ではない現実を見せられてしまうとファンタジーに浸る気分 にはなれませんでした。 ちなみにこの掲示板で夫をツレと呼ぶのに違和感を持った人 が多かったようですが、現代において日本語で夫や妻を呼ぶ のにふさわしい言葉は意外とありません。 中高年以下の人は連れ合いを内の夫とか家内とかは何となく 呼びにくく、かといってラブラブな時期を過ぎても名前で呼ぶ のも気恥ずかしいようです。 本人に向かってツレというのは確かに違和感はありますが、 第三者に対して内のツレというのは案外使いやすい言葉で はないかと思いました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-26 21:19:37)《改行有》

30.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 長年食わず嫌いで観てはいなかったのを BSでの放送があったので初めて視聴。50年前の作品として評価すれば 頑張って作った感は十分ありました、その後の関西や東北の大地震を 経験し、首都直下型や東南海地震の可能性の高まりなどを受けて単な るSF作品以上のものではあると思います。 但し、はやり50年前の作品で全て模型と実写だと迫力の点では見劣り せざるを得ないし、壮大な物語を映画の尺で表現すること自体がそも そも難しかったのだと思います。 ヒッチコックのように小松左京さんが顔を見せていましたが、本人は この映画をどう思ったのでしょうか。 全編を通じて科学者の視線で日本の滅亡が描かれており、経済的な視点 が欠落していると思います。もし日本が近々水没するとなれば、国債は 暴落、円も暴落、株価も暴落し、人々の脱出パニックの前に経済パニック が起こるのではないかと思いますが、その部分が全く描かれなのはやや リアリティに欠けていたように思います。 原作では玲子ではなく母性の象徴のような麻耶子という別の女性を登場 させ彼女と共にシベリア鉄道で西に向かうところで終わったと記憶して いますが、映画では玲子に両方の役を演じさせて終わっています。 果たして作者の意図が見る側に伝わったのかどうか。 とにかく役者さんが皆若いですね。バブル前夜の高度経済成長期末期の 夢のある時代でした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-02-16 20:18:12)《改行有》

31.  そして、バトンは渡された 《ネタバレ》 なんだか時間軸がはっきりしない中で(意図的でしょうが)、梨花さん は夫をとっかえひっかえする(その都度離婚届は出したのだろうか)ので、途中まで話 について行けませんでした。 噂では何度も泣くというのだけど、終盤までは泣けるシーンもなくドタバタと話が展開 していった感じでした。鍵となる秘密というのが、梨花さんがみいたんと水戸さんの手紙 を隠していたことだとすれば、大した驚きもなく、本当のお母さんのお墓の前で宮森さん が早瀬君との結婚を認めて、めでたしめでたしで終わるなら、そりゃあないだろ、と思っ たら・・・なるほどそういうことだったんですね。確かにこれは泣けるお話ですね。 ちょっと結婚式でのお涙ちょうだい的演出が過剰ではありましたが。 それにしても幼児虐待の話の多い昨今、二人の母と三人の父から溢れるよう な愛情を注がれて育った優子さん、幸せ独り占めしすぎな気もします。悲しい時辛い時も 笑顔を振りまいていたご利益なのでしょうか。 確かに言われてみれば、色々と細かな伏線を描くと同時に、観ている側に気づかせない工夫を 念入りに行っていたのを感じます。 特に気になったのが、優子さんが卒業式でピアノを弾き終わった後に場面が切り替わって、満開 の桜の林の中を誰かが歩いているシーンの意味でした(細かいことが気になってしまう性格です) 最後になって、なるほどそういう風な意味だったのかと納得しました。 二度見して、そんな伏線と迷彩を探すのも楽しいのかも。 このお話のキモは梨花さんが病気をかかえていたことと、実はみいたん=優子さんの同一人物で 違う時代に生きている二人をあたかも同時代にいて別人だと思わせた、というところなのですが、 それを観ている側に気づかせないように、みいたんと優子さんは明らかに年代が異なるのに、そ れ以外の森宮さん、水戸さん、泉ヶ原さんの年齢の違いを敢えて描かなかったようで、まんなま と騙されてしまったわけです。[地上波(邦画)] 6点(2022-11-12 22:04:06)《改行有》

32.  RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 《ネタバレ》 美しい風景映像と悪い人は一人も出てこない べたな物語で、ローカル鉄道のプロモーション映画のような内容でした。 主人公が50歳を前にして大企業の重役の椅子を辞退して経営の苦しい地方 の鉄道の運転手になる決心をするというこの映画のキモの部分について、 その心境に至った理由付けを、小さい頃から電車の運転手になるのが夢 だった、工場のリストラと同僚の工場長の死、家族内の問題、母親の不治 の病など色々描いてはいるのですが、何だかどれも今一つ心に響くものが なく、それ故に全体を通して盛り上がりにかけて淡々と進行して終わって しまった印象ではあります。 次から次へと災禍が起きる昨今、こういう映画もありかなとは思うので すが・・・[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-03-21 13:24:10)《改行有》

33.  映画 ビリギャル 《ネタバレ》 ここのあらすじにも結末が書かれてしまっているし (これってネタバレじゃね?)、実話に基づいているのでハッピーエンド になるのが最初から分かっているので家族団らんでみるにはピッタシでは ありますが、プロ野球選手になることを父親から期待されている坊やの方 もおそらく挫折するだろうな、と思っていたらその通りになってしまった り、一応商業映画なのだから何かもう一工夫をして欲しかったような。 有村架純ファンの人ならたまらない映画ではあるのでしょうけど。 スマホが全く出てこなかったのは実話が2000年代初めだったからという ことなのでしょうが、随分と実話に忠実だなあ、などと思いました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-03-03 16:22:20)《改行有》

34.  マスカレード・ホテル 《ネタバレ》 ここでの評価が低かったので、大して期待も せずに観ましたが、謎解き自体は結構面白かったし娯楽作品と してはそこそこ楽しむことができました。 原作未読ですが、おそらく原作を読んだら面白いのではないか と思います。 この映画の決定的な問題は、なんか年末オールスター感謝祭的 なコテコテの内容。あれだけ有名俳優が総出だとそれだけでも う食傷気味になってしまいます。松たか子がおばあさんの扮装 で登場してあのまま終わりになるはずないと誰でも思ってしま いますよね。あとファンの人には申し訳ないですがキムタクの 演技も相変わらずで、他の人はいなかったのでしょうか。 もしもっと無名の俳優さん達で制作したらよい作品になってい たのではと思います。 ストーリーとしては、劇団員にたどり着くのがちょっと強引で あまりにご都合主義的だったのでは。 何度も思わせぶりにホテルのロゴのペーパーウェイト(?)の 向きを見せておいて、結局キムタクがそれに気が付いて犯人を 逮捕しました、というのは明かさずじまいだったようですが、 普通は最後に解説すると思うのですが。その辺は監督の好みだ ったのでしょうか。[地上波(邦画)] 6点(2021-09-19 13:07:20)《改行有》

35.  おっぱいバレー 《ネタバレ》 それまで二流のデカパイ女優というイメージの強かった 綾瀬はるかがブレークしたのはテレビドラマ「仁」だったと思っていた のですが、その前にこの作品で賞をとってプチブレークしていたという ことでしょうか。演技自体はそれほどとは思えませんが、何となく彼女 のオーラを感じました。 お話自体はえらく月並みで深みがなく安直な感じがぬぐえませんでした。 たった数か月の特訓でバレーをほとんど知らない生徒たちが強豪チーム を追いつめるまでになれたら苦労はしませんよね。 中学の頃のエピソードだけは気に入りました。結局子供たちのその後の 人生は良き先生に出会えたかどうか次第であるということことは、自分 の人生に照らしても実感します。 内容としてはいまいちですが綾瀬はるかに+1しました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-10 10:53:57)《改行有》

36.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 緊急事態宣言下での内田作品二作目 これまたよく練られたお話でなかなか面白かったのですけど、 内田作品の中でアフタースクールよりこちらを推す声が多い ようですが、コメディ色が強かったということもあるでしょ うが、私的にはアフタースクールほどのインパクトは感じま せんでした。 特に3人の際立った境遇と展開を描いた前半に比べて、コンドウ さんが記憶を取り戻した以降の後半は、殺人依頼者との絡みの 部分などはやや月並みな展開でやや興ざめしてしましました。[地上波(邦画)] 6点(2021-05-05 12:49:33)《改行有》

37.  花束みたいな恋をした 《ネタバレ》 男女二人の出会いから別れまでの日常が2時間 の中に淡々と描かれているだけではありましたが、嫌味のない二人 の若い俳優さんたちの嫌味のない演技により、長い割にはそれほど 飽きはしませんでしたけど、それほど泣けもしませんでした。 この手のお話に感情移入するには我ながら老け込んでしまったようです。 ああ、最近の若い男女はこういう形で付き合うのかあ、随分と健全です けどどこか老成してますねっていう感じでした。 自分の若い頃は若者はもっと危なっかしく、青臭く、背伸びをしていた と思うのですが、イケイケだったバブル時代を経験したことがなく学生 の頃から就活で鍛えられると、こういう堅実で現実的な生活志向になる のでしょうか。 いずれにしても今観るとコロナ禍前の悪い人は一人も登場しない平穏な風景。 こういう時代に再び戻ることができるのだろうか。 二人が口にした文学、映画、音楽の固有名詞で既知なのは村上龍 ぐらいで、あとは全く知らず、映画館の中ではありましたが、いち いちググって調べてしまいました。年とともに若者文化の流行に疎く なってしまった自分を感じたことが一番心に残りました。 ラストで二人とも後ろ向きに手を振るシーンは、お互い見ていないわけ で、ちらっと振り向かせても良かったのではないでしょうか。[映画館(邦画)] 6点(2021-02-23 18:17:16)《改行有》

38.  スパイの妻《劇場版》 《ネタバレ》 もう少しサスペンス調の高い映画かと思って いました。夫婦間の気持ちの機微を描くのであればもう少し 各登場人物を丁寧に描いて欲しかった。まあ時間枠の制約も あるのでしょうけど、結果的に蒼井さんの熱演が上滑りして いたような気がします。 細菌部隊のテーマはこれまでもかなり扱われていて、新奇さ はなく、米国は戦後研究結果の提供と交換に関係者を赦免した とか、対ソ冷戦での細菌兵器の必要性から細菌部隊の実態追求 を行わなかったとか、色々言われているので、果たして開戦前 に情報を提供したからといって優作さんの意図した方向に動い たかどうか。 皮肉にも軍部の真珠湾攻撃により米国は参戦したわけで、優作 さんらの行動は無駄だったことになります。[映画館(邦画)] 6点(2021-01-04 11:06:03)《改行有》

39.  12人の優しい日本人 《ネタバレ》 三谷幸喜脚本なのでシリアスな法廷物だとは思っていなかったけど、 つまらなくはなかったものの大分期待を裏切られてしまった感じです。 正直彼ら彼女ら12人がランダムに選ばれた平均的日本人だというのか、たまたま自己主張の強く 個性を前面に出すような日本人離れした変わり者ばかりが集まってしまったというのか。 日本を舞台にした日本映画ならばやはり、目立ちたがらず横並びを好み、場の空気を読み、忖度 するという国民性、お国柄をベースに、その場合にどのような展開になるのかを描いて欲しかった。 これではアメリカ映画の焼き直しでしかないような気がしました。 例えば、最初の飲み物を注文する場面からして、相当親しい仲間同士なら別ですが、見ず知らずの 者同士であれば、誰かがホットを頼めばほとんどが「私も」であろうし、何人かが「アイス」で、 一人ぐらいが「すみません、私コーヒーダメなのでウーロン茶にしてもらえますか」あたりが普通 でしょう。あのシチュエーションでフルーツパフェなんて頼む人は絶対いませんよ、日本人ですから。 だから罰則のない外出自粛要請でも、渋谷や新宿の人出が普段の8割も減るほど自粛に応じるわけです。 不特定相手のセミナーで聴く側もしゃべる側もやったことありますけど、とにかく誰も質問しない、 笑わないで、じっと座ったまま聴くケースがほとんどです(寝る人はいますが)。 また事件の立証をするのはあくまで検察と弁護士であって、陪審員はそれぞれの主張のどちらに賛同 するのかを判断して評決を決めるのではないかと思っていましたが、この内容だと裁判で検察も弁護 士も一体何をやっていたのでしょうか。 「死んじゃえ」と「ジンジャーエール」のオチは秀逸でしたね。 それにしても30年近く前なので、みなさん若いですね。メンバーの中で豊悦が場違いに大物なのですが、 この頃はブレークする前でむしろ他の俳優さんたちより若くて格下だったようです。 全体からエンディングまで雰囲気がなんとなく「桜の園」に似ていますね。 追記: そもそも正確な事件の概要がよくわからないのですが、目撃者のおばさんは当初は被害者と被告の いた歩道の反対側を歩いていたと説明されていたように思うのですが、その後に同じ側の歩道を 歩いて来て二人を追い越して通り過ぎてから事故が起きたようになっています。一方、トラックは “反対車線”を走ってきたと言っていますのでやはり歩いていたのは反対側の歩道だったのか、 など、細かいことが気になってしまいます。[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-09-08 11:41:59)《改行有》

40.  破獄(1985)<TVM> 《ネタバレ》 脱獄がテーマなのでもっと殺伐とした映画 なのかと思ったら、刑務所での酷い処遇などは極力抑えた ヒューマンドラマ的な内容で、若かりし頃の(といっても 二人とも当時でも40代後半)緒形拳と津川雅彦の好演技が 光っていました。 TVMといえどもこんなクオリティの高い作品があるのですね。 また当時の世相がさりげなく描かれていましたが、なぜあんな 無謀な戦争を始めたのかと今だから思えるけども、その日の 食事さえ困難な不景気と貧困の中で、大衆が世の中を変えて くれる存在として軍に期待を持つしかなかったというあの時代 が理解できた気がします。 【追記】 網走の監獄博物館で白鳥元受刑者の独房を見てきました。 こんな小さなドアの窓から脱走したのかと思うと、何だか 窮すれば通じるということでしょうか、本人の執念のすごさ を感じずにはいられませんでした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-06-21 12:45:16)《改行有》

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