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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  新幹線大爆破(1975) 70年代日本映画の傑作! 音楽も、風俗も、車も、ファッションも古いが、この映画は古くない。 昔の日本映画がこれほどの傑作を作ったのに驚くというより、 日本映画の黄金時代が過ぎて斜陽産業となった70年代にこの傑作を作ったのに驚きます。 セットや爆破シーンのチープさなんて関係ない。 突っ込みどころはあるし、受け渡しの喫茶店が火事はありえない欠点だと思うが、 やはり評価したい作品。 高倉健は正直あまり好きではない。特に後年は大物扱い過ぎ、渋過ぎ、 ある意味アンタッチャブルな存在になったが、 この作品ではまだまだ現役役者のかっこよさを味わえた。 また他にも今となっては大物俳優になってしまった俳優の 脂がのっていた時代の姿が見れて嬉しい。 はなから70年以降の日本映画を軽く見ていた私の考えを変えてくれた事を 含めてこの点数を献上します。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2009-02-22 22:18:44)《改行有》

22.  名もなく貧しく美しく 《ネタバレ》 この映画は松山善三監督(高峰秀子のご主人)の傑作です。 ただしラストの秋子が車に引かれて死んでしまうのは何故か? 映画を通してみてハッピーエンドでもよいし、そのまま普通のエンディングでもよかったのではないか? 何故、さしたる必然性もなく悲劇的なラストにしたのか非常に残念です。 ラストシーンが違えば私にとって1回だけ見る傑作映画から、 繰り返し何度も見て何度も感動出来る映画となったと思います。 ここがテーマは違っても弱者を描いた傑作「二十四の瞳」との違いです。 プラス要素は沢山ありますが点数を付けるとすると8点です。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-02-22 22:03:24)《改行有》

23.  チーム・バチスタの栄光 《ネタバレ》 ベストセラーを原作に映画会社とテレビ局が人気俳優を集めて 手早く金儲けしようとちょちょいのちょいで作った安っぽい駄作。 こういうのを映画といっていいのかな? 何せ人の描き方が上辺だけで薄っぺらく役のキャラクターが伝わってこない。 医療問題、殺人事件をあつかうドラマとしては 全体的に安っぽく、中途半端にコミカルで何を焦点に合わせたのか不明。 コミカルにしたかったの?シリアスにしたかったの? 医療問題を扱ったドラマとしても、謎解きミステリーとしてみても、 その他いろんな角度で見ても何の満足感も与えてくれない失敗作です。 田口を女性に設定変更したのも意味不明。 (人気女優を出演させたかっただけ?大失敗でしたね。) 大事なシーンは割愛して、どうでもいいソフトボールの試合に 時間を割く神経がよく分からない。 ヒアリングの時間があれっぽっちなのも愕然。 この監督さん「アヒルと鴨のコインロッカー」じゃここまでひどくなかったぞ! 色々押し付けられる部分もあって大変かもしれないが、 この内容では信用できません。 原作者もこの映画の出来に満足していて、続編もお任せするそうです。 映画、テレビ、出版。なんだかもう終わってるね。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-02-09 15:36:34)《改行有》

24.  夜の河 山本富士子主演の映画は基本的にメロドラマである。しかもとても良質なメロドラマである。 私が女優山本富士子に期待する所はそこだし、今まで彼女の主演映画ではずれた事はあまりない。 が、この映画はだめでした。 監督が吉村公三郎で期待が大きかったのですが、全般的に荒っぽい印象を持ちました。 よくある民放のドラマのように街中で偶然出会ったり(東京でそんな事ありえない・・)、 編集も変で急に場面が飛んだりして不自然な感じが否めませんでした。 ここのレビューでも高評価で驚いていますが、すみませんお富士さん贔屓の私でも5点です。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-01-12 23:03:29)《改行有》

25.  幕末残酷物語 《ネタバレ》 20年以上前にテレビで見て強烈な印象を受けた映画。 DVDで見直しました。加藤泰という監督さんもよく知らないし、 この映画の知名度も高くありませんがやはり傑作です。 最初から最後まで中だるみ無し。 江波とさととのラブシーンは名シーンだと思います。 正直大川橋蔵はあまりインパクトはないが、 河原崎長一郎の沖田総司、 西村晃の土方歳三ははまっている。 なにより藤純子が可憐!! ラストシーンの悲哀は鮮烈です。 ぜひ多くの人に見て欲しい作品です。 [ビデオ(邦画)] 10点(2008-12-20 16:28:58)《改行有》

26.  日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 戦争の悲惨を伝えるにも色々な表現方法があるが、この映画では一部の陸軍の青年将校が戦場で死ねなかった自分の死に場所を求めて、お国や天皇の為、ましては一般国民の為とは真逆の行為に走る狂気を描いています。 したがって私にとってこの映画の主演は三船敏郎や笠智衆など有名俳優=政府高官ではなく、クーデターを起こそうとする青年将校達です。 この映画で描かれる自分達の死に場所を与えられなかった青年将校たちはひたすら不快で正視に堪えません。 どの場面でも目をひんむいて、口から唾を飛ばし、ひたすら怒鳴りまくり、自分達の正当性を訴えかけます。 (この時点で広島、長崎の原爆は投下されているにもかかわらず。) この映画の転機は森近衛師団長を殺害するところです。 軍は命令が絶対などと言う将校が、上官を殺害してしまう。 さらに絶対的なトップである天皇が終戦を決断してのに、 これを天皇が周囲の人間に惑わされたからなどと妄想して決起するなど考えられるでしょうか? この映画では何人もの軍人が死ぬ。しかもオールスターキャスト映画の範疇を超えて非情にリアルにその死を描かれている。 皇居前のカメラに脳みそを吹き飛ばすシーンや、三船の切腹や森近衛師団長の殺害場面など椿三十郎なみの血吹雪である。これは監督の単なる娯楽作品に終わらせないぞという意思を感じる。 私はこの映画を見てからここのサイトのコメントに目を通してたが、 映画の質が高いだけあってコメントも熱のこもったものが多いと思います。 但し(勿論私の個人的意見ですが)この映画の青年将校の迷走、陸軍大臣の切腹を 大和魂、武士道、サムライなどの旧来の日本の美しい伝統文化と同一視して美化して欲しくはありません。 日本人は平和ボケしていると言われて久しいです。平和であることが否定的に言われるほど平和なのでしょう。では我々は何処に行けばいいのか?この映画ではその行く先は描かれてはいませんが、決して戻ってはいけない時代を克明に記録していると思います。※この映画には原作があり、その内容に誤りがあるなど指摘もあるようですが、このでの評価はあくまでこの映画の内容によるものです。[CS・衛星(邦画)] 10点(2008-11-14 23:22:20)(良:2票) 《改行有》

27.  お琴と佐助(1961) 谷崎潤一郎の春琴抄は何回も映画化され、谷崎潤一郎自身は京マチ子版を見て 自分のイメージに一番あっているといったらしい。 という事で京マチ子版を見たかったのだが、山本富士子版を先にみてしまった。 しかし内容は期待以上。衣笠貞之助監督も小津、溝口、黒澤などに比べると 巨匠的な評価はないが、先に見た「白鷺」といい素晴らしい映画を撮る監督です。 (一番有名な地獄門はいまいちだったが) 山本富士子はいつもは見てるとほっとするような役者だが、この映画では厳しく 時にストイックでエゴイスティックで台詞も怒鳴り口調の山本富士子が見ることが出来る。 このような役も以外とあってる。 ありえないような師弟愛(純愛?)だが、大きな違和感を感じさせず美しく描いている。 8点献上。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-01 17:28:07)《改行有》

28.  フラガール あまり前評判とかを知らずに見たのでですが、思ったよりよい映画でした。ただ昨今の邦画にありがちな、無理な泣き・笑い演出が目に付きそこが惜しかった。最後、蒼井優がソロでダンスするシーンもリズミカルな音楽にのせてダンスで圧倒すればよいものを、不自然なスロー映像にして台無しでした。無理してなかせなくても、いい映画なら自然と感動するんだぞ!!![ビデオ(邦画)] 5点(2008-11-01 17:26:02)

29.  女房学校 とても面白いコメディ映画。山本富士子は不思議な女優さんで、日本映画史に残るような映画には全く出演していないが、どの出演作品を見ても外れがない。この作品でもばつぐんの美しさを見せつつ、「金魚、金魚、金魚、金魚、金魚・・・」と連呼する所など笑える。申し訳ないが他の女優さん、男優陣は山本富士子の引き立て役にしか感じなかった。ただ森雅之が変人学者の役で出演してるのにはびっくり。あの名優がねぇと見ていたら結構合ってました。お勧めです。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-10-06 21:55:27)

30.  二十四の瞳(1954) 《ネタバレ》 12人の生徒相手の学園ドラマが何故2時間30分もの大作映画になるの?と思ってみてましたが、見終わって納得。20年の時代の流れを描いた素晴らしい大河ドラマでした。大石先生が教え子や、自分の子供達に「弱虫!」とか「臆病者」と非難されるシーンを見て、その時代が持つ思想、教育というものの恐ろしさを感じました。大石先生は弱弱しく「貴方たちに死んで欲しくないだけなのよ」とい言うだけですが、このような考えすらも「赤」と見なされてしまう時代だったんですね。時代や思想を超えた大石先生の愛情に10点献上します。[DVD(邦画)] 10点(2008-09-13 15:19:17)

31.  カルメン故郷に帰る 木下恵介監督、日本初のカラー作品、小津が「いい映画見た後の酒は旨いね~」と言わしめた作品ということで力を入れてみたが拍子食らった。あまりのめり込めない。やっと面白くなったのはラスト1/3、最後のダンスシーンは大爆笑でした。だたちょっと拍子抜けの感はありますね。木下作品はあまり知らないのでこれから研究します。 [DVD(邦画)] 5点(2008-09-01 00:03:36)《改行有》

32.  書を捨てよ町へ出よう 70年代はこういう映画を無理して「分からない」と恥ずかしい思いをしたのかもしれませんが、今や時代も進んで正直に「イタイ」「ださい」「いもっぽい」と言えるようになりました。もう無理しなくていいんです。21世紀万歳! [CS・衛星(邦画)] 1点(2008-08-23 18:38:16)(笑:1票) 《改行有》

33.  暗いところで待ち合わせ 《ネタバレ》 原作を先に読んでいたので、映画にはがっかりするだろーなーと思ったのですが、これは予想以上のいい映画でした。(私の体験では面白い原作を読んだ後に映画を見て満足することはほとんど無い) 結構辛口コメントも多いですが、2時間強の時間をまったくだれずに楽しめました。 この映画で一番の発見は田中麗奈です。野暮ったい髪型の盲目の女性役が以外やはまっています。なっちゃんのイメージしかなかったのですが、いい俳優さんなんだなー(失礼)と関心しました。目が印象的な彼女が盲目の役をやったことが成功ですね。 ただ残念なのはもう一人の主人公の男性。原作では人間関係をうまく築けない日本人だったのが、中国人(ハーフだったか?)に変えられた事。これではアキヒロが職場でいじめられたりする事がどうしても人種差別的に見えてしまう。 そうではなくて孤独な状況にいる普通の日本人の男女が、特殊なシチュエーションの中で信頼関係(恋愛関係ではない!)を築くというのがメインなのに台無し。 同時期のこの2人で別の映画も撮られたようで、興行的な意味でもキャスティングなのか。 チェン・ボーリンは日本語を話すのが精一杯という感じで、故郷の母親に電話するシーンでの演技が本来の実力なのでしょう(このシーンでは母国語でしゃべっている)。とにかくどんな地味な役者でもいいから日本人にしてほしかった。いい映画だけに非常に残念。 ただし、映画のラストで二人が近づくシーンがあって、「あっ、もしかしてキスするかも・・・」と思ったのがキスしなかったのでほっとしました。映画でよくある、冒頭シーンで出会った男女が2,3時間しか一緒にいないのに映画ラストではもう恋愛関係になっていてキスシーンで終わるというのは興ざめです。ここは安直な恋愛映画に陥らず安心しました。 田中麗奈の魅力で+1点、キャスティングで-1点という感じです。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-31 12:10:01)(良:1票) 《改行有》

34.  ALWAYS 三丁目の夕日 不自然さというのは映画にとって致命的な欠陥ではないでしょか?それは意図してそのように演出するか、俳優が演技が下手でそうなってしまう場合はそれはそれで納得しますが、この映画は監督の責任においてそうなった映画と思います。笑えない、泣けない。何故ならあまりに不自然だから・・・・見ているうちに辛くらる映画です。[地上波(邦画)] 3点(2008-05-19 01:34:57)

35.  天国と地獄 黒澤映画の中でも完成度の高さは1,2を争うのでは?と思わせるほど質の高い作品。前半の室内だけで展開されるドラマがまったく飽きさせない。飽きさせない為の工夫がそこらじゅうに散りばめられている感じ。緻密で繊細に計算されたがゆえのこの完成度。逆にいつもはスクリーンから飛び出しそうな三船敏郎が思ったほど存在感がない(ちょび髭はやして違和感ありまくり)。俳優の生の魅力に頼らずに、完璧な脚本を元に完璧なこの映画を作ったともいえるかもしれない。この後、赤ひげ以降だんだん映画を発表する間隔も開いていき、黒澤最後の傑作といっても差し支えないでしょう。赤ひげはやたらと時間をかけた長時間映画だが、私は全然だめでした。1940年代から毎年のように作品を発表していた時代も次の「赤ひげ」で一旦終了。黒澤の苦悩の時代が始まることになります。これまで数々の傑作を作ってきた黒澤が、1963年にこの傑作をまた作れた事実が凄いのかもしれません。昔の巨匠は代表作が1作だけでない。小津、溝口、チャップリン、ヒッチコックみんなそうですよね。10点満点あげたい黒澤作品のうちの一本です。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-05-18 15:42:22)《改行有》

36.  私は二歳 子育ての日常生活をこんな映画にしてしまうなんて市川崑は凄い!気張った感じの映画でなないのですが、最後まで飽きずに見させてしまいます。船越英二と山本富士子の夫婦役も意外や意外、はまってました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-18 14:13:16)(良:1票)

37.  浮草 この映画は小津後期の作品で、全作品の中でもカラー時代の作品は評価が「晩春」「東京物語」のころほどは高くないように思います。 特にこの作品は旅芸人もので、いつもの娘の結婚がどうのという話とは全然違います。 俳優も京マチ子、若尾文子、中村鴈治郎など常連でない俳優がメインなので違和感をもたれる方も多いかと思います。 私は小津の映画を見ても、あまりにストーリーが単純でその時感動しても、後で話の内容をすぐに忘れたりするのですが、浮草に関してはストーリーもいつも以上に展開があり内容を忘れることもありません。小津作品のなかでも最もエンターテイメントしている作品ではないでしょうか? 中村鴈治郎は癖のある役が多いですが、京マチ子、若尾文子を罵倒して殴ったり結構笑えます。京マチ子、若尾文子は最高の美しさを見せ、いつもの小津映画の常連女優とは異なる華やかさが堪能出来ます。 小津の異色作ではあると思いますが、これまた傑作です。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2008-05-18 14:11:19)(良:2票) 《改行有》

38.  おかあさん(1952) 《ネタバレ》 ある一家に起こる過酷な現実を重くならない演出で見せる作品。 この映画ではとにかく不幸な事が次々起こる。長男が病気で死に、これからという時に夫も死ぬ。加東大介演じる職人に手伝ってもらいながら、女で一つで家族を育てるが結局次女は養子に出してしまう。そして最後、旅行に行く先で田中絹代の体調が悪くなり、映画は香川京子がいづれ嫁に行き、おかあさんはほどなく死んでしまうであろうことを暗示して終わる。 とてーーも重い内容の映画なのである。 現代では子供を一人病気で亡くしたら、それでその後立ち直れないような精神的ショック(今なら鬱病とか)を受けてしまう母親も多いのではないのかと思う。 それでもこの映画ではたたみかけるような不幸がおかあさんを襲う。 が、それを感じさせない。 時代設定ゆえか、この時代にはこの年代まで育てた子を養子にやるのが普通なのかなぁなどと思ってしまう。子供が一人亡くなってただけでへこたれてしたら生き抜けない時代だったのかと想像する。 田中絹代の抑えた演技と、香川京子の可憐さとはっとするような仕草・美しさがこの映画のバランスをとっている。 だたし、少子化の現代においてこの映画を見ると違和感があるのも事実。 『浮雲』は陰鬱な映画であったのは確かだが、この映画も私にとって生と死について色々と考えさせられる映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-18 12:01:52)(良:2票) 《改行有》

39.  Wの悲劇 《ネタバレ》 この映画ファーストシーンは薬師丸ひろ子の処女喪失である。この映画が公開された当時は今よりはっきりとアイドルというのは存在していたし、その中で薬師丸ひろ子はTOPアイドルして映画、歌ともに興行的にも成功していた。しかも他のアイドルと一線を画して、ちょっとやぼったいが作られた感じのしない透明感のある不思議な存在だった。 当時、彼女のファンだった子供の私はこのファーストシーンをどう見ていたのだろう?忘れてしまいました。理解出来てなかったのかもしれません。 今回見直してみて「結局寝てもらっただけなのよね」などという台詞をさらりという彼女を見て年甲斐もなくドキリとしてしまいました。(ジジイの戯言になってきたな・・・) ただこの映画を久しぶりに見て、元ファンの思い入れを差し引いてもここまで「映画」として完成度が高いとは思いませんでした。 映画がゆっくり始まり、途中から急にスピードアップして緊張感がまして行くのですが、それにしたがってワンシーンが長くなっていく。原作「Wの悲劇」の舞台劇としただけでなく、ワンシーンを長取りすることで現実のシーンも舞台劇風に見せたかったのではないでしょうか。 薬師丸ひろ子の演技を低く評価する人もいますが、澤井信一郎監督の要求に十分こたえていると思います。 多分、アイドル時代の薬師丸ひろ子の映画を見返して、鑑賞に堪えるのはこの映画だけでしょう。それと彼女がこの作品以降、急激に魅力、人気がなくなって行ったことを 考えると感慨深いです。 角川映画は「制作費より宣伝費に金をかける」など言われてましたが、こんな映画もつくってたんですね。アイドル薬師丸ひろ子の魅力を伝えつつ、完成度の高い映画を作った澤井信一郎監督の手腕に拍手です。 ラスト、薬師丸ひろ子の歌う映画のテーマ曲を聴きつつ余韻に浸ったのでした。 (この曲も薬師丸ひろ子のヒット曲の中でベスト!) [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-05-18 11:17:35)(良:1票) 《改行有》

40.  美貌に罪あり 映画のタイトルは内容とは全然関係ありません。 いろんな男を色仕掛けで落としていくような映画かと思ったら全然違いました。 私にとってこの映画の一番の見所は杉村春子と山本富士子が 家の中で踊るシーン。いやー美しい。いい絵だなぁと見惚れました。 この映画、田舎と都会、着物とスチュワーデス姿、花屋とサラリーマンとか いろんな対比が描かれているのだが、ちょっと安直で違和感があるのが マイナスかな。 いろんな問題が丸く収まっていく後半はいやみもなくGOOD。 いい映画です。全盛期の日本映画ファンにはおすすめです。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-10-16 12:59:42)《改行有》

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