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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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381.  ガキ帝国 関西を舞台に中高生を描かせたら井筒和幸の右に出るものはおらん。たぶん監督自身の経験が反映されているのだろうと思うのだが、いちいちリアルなのだ。在日朝鮮人の存在は在日朝鮮人がいる風景が日常だから。喧嘩も日常。喧嘩の仕方も虚勢のはりかたもゲーム喫茶も商店街もものすごくリアル。そんな世界から暴力の行き着く先、ヤクザの世界がクサイ虚構性をもって描かれはじめると途端にガキたちは非リアルなかっこよさを身に着ける。こうなってくると後半はどこかチープ。同じチープでもそのチープさが前半は魅力でもあったのだが。とくにラストあたりには人が死にすぎてついていけない。ドラマチックすぎて面白さが激減している。井筒監督の本領は前半の大阪ヤンキーの日常にこそある。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-02-26 17:57:11)

382.  魚影の群れ 相米監督のワンシーンワンカットの長回しが映画にもたらすもの、それは物語の中の一コマにみなぎる生々しさであり緊張であり美しさである。足跡の無い砂浜に足跡を残してゆく長回しの美しさ。佐藤浩市が緒形拳に会いに行き殴られる長回しのそれぞれの思いが交錯する生々しさ。マグロを釣る長回しの緊張と恐怖。宿の二階から外の女を追い走り出る引いた位置からの長回しの、ドラマティックを拒否するような冷めた目線の奇妙さ。それでも物語の分岐点で雨を降らせる相米印。他の相米作品と作風は違えど、どこもかしこも相米慎二の映画でした。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-02-16 17:26:58)

383.  海猫 伊東美咲のセリフが棒読みに聞こえるのだが、あれは棒読みに聞こえる方言なのだろうかと思ったのは仲村トオルも三田佳子もちょっと棒読みなもんだからなんだけど、佐藤浩市が方言らしい方言をしゃべっているのでやっぱりただの棒読みだったのだろうが、小学生の本読みでももうちょっと感情豊かに話してくれるぞと思うと、これは演技なのかもと思ったりもしながら観ていると映画は終わってしまった。お話は女としての自分の気持ちに正直に生きた女の悲劇なのだが、やたらとそうならざるを得ない状況の描写に固執し、その正直な気持ちというものが見えてこないのが痛い。『近松物語』を観て勉強しなさい。それからセックスシーンが生々しくもなければ美しくもない、ただの宣伝のためにしか存在しない最悪なものだった。足を縛られているシーンが最もエロティックで衝撃的だった。そのすぐ後の雨の中、佐藤の追いかける様もなかなかのもの。それだけの作品。[DVD(字幕)] 2点(2007-02-15 13:01:57)

384.  ハートブルー ただキアヌ・リーヴスにサーフィンとスカイダイビングをさせたかっただけかのような強引な展開にはあきれるが、中盤のパトリック・スウェイジとの長い長い追いかけっこは良かった。お金目的ではなく、リーダーのよくわからん思想に共鳴し見事なチームワークを見せる強盗団ということなのだが、リーダーのカリスマ性を演出できていればけっこう面白くなったような気がする。例えば『ヒート』のデ・ニーロのように。本人に語らせたり、「彼はこんな人なの」と女に語らせたりという手抜きをしないで、なにげないやりとりで、佇まいで、顔で、画面で。[ビデオ(字幕)] 5点(2007-02-08 11:16:48)

385.  千姫と秀頼 大阪夏の陣から始まる冒頭に荒々しい合戦シーンやかっこいい殺陣を期待したのだが、いつまでたってもそんなシーンはなく、ちょっと拍子抜け。『千姫と秀頼』とあるがあくまで「千姫」の物語であり、昭和の大スター美空ひばりの映画だった。とは言うものの、美空ひばりがこんなにも美しかったのかということにまず驚き、こんなにも演技がうまかったのかということにまた驚いた。最後の、家康と秀忠の前で舞う姿の凛々しいこと。そしてこのシーンの緊張感がまた凄い。テレビで懐かしの映像とかで見る美空ひばりで、こんなに美しくもかっこいい姿を見たことない。これもマキノ演出の賜物なのだろうか。大作感がある反面小気味よさがなく、好みの作品とは言い難いがそれでもじゅうぶん楽しめました。[映画館(邦画)] 6点(2007-01-05 13:23:57)

386.  鴛鴦歌合戦 能天気の極致。1939年ってあーた、戦時じゃないですか!なのに映画は笑いで溢れ、みんなが楽しそうに歌ってる。幸せいっぱい。傘を広げて出演者がずらっと並ぶエンディングで思わず感動の涙を流した。映画が終わって席を立つと老若男女、みんながみんな笑顔でした。「あ~楽しかった」「楽しかったなぁ」という声があちこちから聞こえる。今度この映画が上映されたときは映画嫌いなヨメさんを誘ってみようかと思った。[映画館(邦画)] 9点(2006-12-28 10:42:06)(良:3票)

387.  悪名一番勝負 かっこええ~!!勝新の河内弁のその言葉の荒っぽさの中に秘めた優しさと、そのキャラどおりの豪快な殺陣!田村高廣の女に向けるどこまでも優しいまなざしと最期に見せる義理人情!津川雅彦のどもりながら必死で小さな組を守る一途な思い!辰巳柳太郎の一癖も二癖もありそうな八尾の大親分ぶり!山本学のやくざ家業とは相容れないまでも最後まで自分流を貫き通す男気!どいつもこいつもええ男や~!!そして安田(大楠)道代のいつも明るくチャキチャキとしながら男を送り出し、時折見せる艶っぽい女ぶり(惚れた!)!江波杏子のええとこのお嬢さんからやくざの道を進んだ強気の顔とその中に見せるか弱さ!小川真由美の一人で亡き父の残した組を取り仕切りながらひたすら旦那を愛する一人の女でいる直向さ!どいつもこいつもええ女や~!!そしてそして忘れてならない長屋の住民たちの愛嬌と悪徳やくざたちのいやらしさ!見所いっぱい。キャラがみんな違うのに、どいつもこいつもかっこええ~!!![DVD(邦画)] 8点(2006-12-27 12:47:56)

388.  月形半平太(1961) 大乗院で始まり大乗院で終わる構成の妙。吟じながらの鮮やかな殺陣。クライマックスで見せる鬼気迫る顔がそれまでの華麗な殺陣との相違を強調し、壮絶さをぐんぐん増す。そして策が暗躍する幕末の時代に、華やかな衣装と淑やかな佇まいとしおらしい京ことばで花を添える祇園の芸子たち。素晴らしく中和している。そのうえ私はどうもこの京ことばにめっぽう弱い。だからこれは好き。大川橋蔵がまた「月さま」って顔をしてる。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-12-26 14:10:00)(良:1票)

389.  昭和残侠伝 死んで貰います 《ネタバレ》 プログラムピクチャーゆえのお約束を楽しむ映画。お約束をお約束どおり用意してなお、楽しませる。中でも健さんが健さんでしかない健さんぶりには惚れ惚れするしかない。スターをスターとして撮る。それが許された時代というより、スターがいた時代の、そして映画が大衆娯楽として愛された時代の作品。健さんの怒りの立ち回りも実に荒々しく男っぽくて良い。斬られた池部良を抱き起こす前の、ドスを握る手をもう片方の手でこじ開けるというさりげない演出も、それまでのすさまじさを思い起こさせて心憎い。藤純子の15歳の役はちょっとアホっぽかったけど。[ビデオ(邦画)] 6点(2006-12-25 18:34:35)

390.  世界 貧しい農村から夢を持って北京にやってきたはずの登場人物たちは、世界に開放をアピールする中国とは裏腹に、誰もが閉じられた世界で生活に追われるだけの毎日を過ごす。そしてその生活に慣れてゆくことの怖さ。「世界」とはほど遠い「世界公園」という極めて閉じられた環境で各国の華やかな衣装を身に纏うダンサーと「世界公園」の警備主任のカップル。彼らはここに長くいすぎたために外国へ飛び立つ知り合いを見送ることしか出来ない。カメラがとらえる二人の長い沈黙が「どこにも行けない」「なにもできない」「なにも見えない」、そんな二人を浮かび上がらせる。北京オリンピックを控える中国において、しかしそのほとんどの人が生まれた地から出てゆくことなく一生を終えてしまう現実を若い男女の物語の中に露呈させる。携帯電話をかけたときに女の心情を表現するアニメーションは正直どうなんだろう?と思うものの、どおってことのないシーンの連なりがとても印象に残るいい映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2006-12-05 14:22:26)

391.  フラガール 絶賛の中、非常に書きにくいのですが、初めて途中退席を考えたほど私にはダメでした。なぜ退席しなかったかというと真ん中に座ってて出にくかったことと、この手のお約束として必ずあるだろうラストのダンスは見ておこうと思ったから。でもどんなに素晴らしいダンスが拝めようとそれはダンスが素晴らしいのであって映画が素晴らしいわけじゃない。過酷であっただろうダンスレッスンの成果のお披露目会じゃないんだから。監督たちはこの完璧なまでに習得したダンスを見せたかったのだろう。でもそこを我慢して松雪泰子のダンスよりも窓の外の生徒たちをひたすら撮る、その窓にダンスが映る、そのほうが良かったし、蒼井優もまた勿体無いけど映されるべきはダンスよりもダンスを見る母であり観客であるべきだと思う。しずちゃんの扱いも笑いを取る為であり涙を取る為であるというあまりにも想像通りで面白くない。別れの悲しみ、炭鉱の町ゆえの怒りと苛立ちは事象のみが描かれ、根っこの部分もその先のこともすべて端折られる。端折ることで想像させるという類のものではなく、たんに事象のみを見せ手っ取り早く感動させようとしているのがどうにも鼻につく。酷評がこれまで全く無い中での私のこのレビューはただ私が天邪鬼であることの証明にしかならないだろうけど、正直な感想としてコレはダメでした。[映画館(邦画)] 2点(2006-12-04 12:19:17)(良:8票)

392.  シンプル・プラン 《ネタバレ》 大金が人を狂わせるというごくありふれた、まさにシンプルなテーマを兄弟の対比によって繊細に描かれる。ダニー・ボイルの『シャロウ・グレイブ』をより身近にしたような感じ。何人かの方が触れられているコーエン兄弟の『ファーゴ』もたしかに彷彿させます。ただしコーエン兄弟の映画は登場人物たちがコーエン兄弟の手によって弄ばされているかのように転がされるが、この作品は普通であれば普通であるほどに誰もが持ち得る悪意が悪いほうへ悪いほうへと転ばせているようで、自分にもあるだろう卑しい心を見透かされているような居心地の悪さを覚える。昔住んでいた家を買い戻すために大金が欲しい兄、借金返済のために大金が欲しい兄の友人、とは異なり、明確な使途が無い弟夫婦。より良い生活をしたい、そのためにまじめに働く弟夫婦は、大金を前により良い生活をしたい、もっとよりよい生活を、もっともっと、、という際限の無い欲望に取り付かれてしまう。殺人をも肯定させてしまう心情が怖い。ラストがちとドラマチックに過ぎるような気がする。[DVD(字幕)] 6点(2006-11-09 14:38:29)(良:1票)

393.  二十四時間の情事 《ネタバレ》 「ヒロシマ・モナムール」といえば「アルカトラス」の名曲を思い出してしまう世代なのですが(誰も知らんて?)本家本元はもちろんこの映画。反戦ものとしても恋愛ものとしても異色で、ストーリーらしいストーリーがなく、かといってレネお得意のドキュメンタリーでもなく、全編が「詩」のような映画。それは男女の繰り返される言葉がそう感じさせるのかもしれない。被爆地ヒロシマが戦後復興の中で人々の記憶から薄れゆこうとしている。平和公園や原爆ドームや記録映像や博物館が戦争の悲劇を語り継ぐために存在するが当事者の苦悩の大きさは伝えきれない。その中でけして消えない戦争の傷を背負った男女が苦悩する。風化させてはいけないが風化してゆく戦争の傷と忘れなければ前に進めないのに忘れることができない当事者それぞれに残る戦争の傷を同時に描くことでひとりの人間に多大なる影響を及ぼす戦争への批判を色濃くしてゆく。女にとってヒロシマは故郷ヌベール。ヌベールは彼女にとっての戦争の傷そのもの。二人の情事は終わらなければいけない。そして忘れなければいけない。そしてやっと前を向けられる。ヒロシマのように再生する。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-26 14:51:11)(良:1票)

394.  接吻泥棒 実にアホらしい。でも実に楽しい。まずお話がアホらしすぎる。そのアホらしさがスピーディに展開される。セリフも早口だけど、早苗光子の変わり身も早いけど(笑)、やっぱり展開が早い。一人目の女のところにいたかと思えば次のシーンには二人目の女のところ。その間の行程が省かれる。省いて省いて省きまくる。だからやたらドタバタして、アッという間に終わっちゃう。実に愉快。実に爽快。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-09-14 12:51:42)

395.  愛のコリーダ 常に物議をかもし日本映画界を困惑させてきた大島監督にしてみればこの露骨なまでの性描写こそが意味のあるもの。つまり露骨な性描写は芸術価値を高めるものではなく、あくまで監督の反骨精神の表れなのだと思う。そういう監督がいてもいいと思う。そして海外での高評価もまたたんなる日本の慎ましやかなイメージと過激なエロスの融合からくる大胆さでしかないような気がする。私自身も作品の中身よりも作品そのものの衝撃が先行してしまい、では映画の評価は?と聞かれると特別に気を惹くようなところは少なく、むしろここまで露骨にしなくたって、、と思ってしまうのです。ただ、二人の情愛で埋め尽くされた映像の中にあって兵隊の行進という一見そぐわないシーンがそぐわないからこその異様さを放っていて、大島監督がこの映画の中で描きたかったものってたぶんここだけなんだろうなと思った。体制批判がトレードマークの監督ゆえに情愛に溺れる二人を肯定したシーンとなっています。あとは全部とは言わないがやっぱり閉鎖された日本映画界への威嚇なのだろうと思う。[ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-08 13:50:24)

396.  儀式 主人公がひたすら観客に対して朗読をしているような映画。そんなどこか文学的な表現は映画の表現方法の一つとしてアリだとは思うが、正直重すぎて疲れる。ただその重さゆえか、はたまた武満徹の音楽効果もあってか最後までひきつけておく力だけは持続する。実際、音楽が内に内にと沈み込んでゆくような暗さを持った主人公の心情にピタリとはまる。戦後日本の縮図としての桜田家の終焉に大島流体制批判の極めを見た。[ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-07 15:21:55)

397.  帰って来たヨッパライ 当時はかなりデリケートに扱うべきだっただろう題材をコメディにしちゃう神経というかなにかしら物議を起こさせようとする反骨精神というか、いかにも大島渚だなぁという感じ。物語がオープニングに回帰し繰り返される構成は今でこそいくつかの映画に見られるが、それでもこの作品のソレは色あせない斬新さを持っている。戦争逃れの密航者の佐藤慶が「今服を捨てましたね」「拾ってきてください」と妙に丁寧な言い回しで淡々と命令する口調がなぜだかツボにはまってしまった。祖国を捨てても祖国を愛する朝鮮人。名前を捨てても朝鮮人であることに誇りを持つ朝鮮人。一方、朝鮮人に無理やりならされ、流れのままに朝鮮人として右往左往する日本人。街頭インタビューでもしなきゃ判らない同じ顔を持つ両者の極端なまでの思想の違いに何を思うかは自由。でも何か思うはず。[DVD(邦画)] 6点(2006-09-06 15:04:29)

398.  日本の夜と霧 1シーン1カットどころか、舞台の暗転のように照明を落として一人あるいは二人にスポットライトを当てそのまま回想シーンに入っていくという2シーン1カットまであって終わってみれば107分47カット。セリフをとちろうがお構いなしの長回し。かなり前衛的ではある。中身はまるで「朝まで生テレビ」。寸論会である。司会進行役がいないのにちゃんと一人ずつ発言してゆく様は先に書いた暗転よろしく舞台劇のよう。お題が「安保」だったので4日で上映打ち切りといういかにも大島渚らしい勲章付きの作品。同じ目的を持っていたはずの学生たちの自らのエゴによって崩壊してゆく様がなんとも滑稽であり、如実に人間の愚かさが描かれていると思う。[DVD(邦画)] 6点(2006-09-05 15:38:33)(良:1票)

399.  青春残酷物語 ゴダールをして「本当のヌーヴェルバーグは自分やトリュフォーよりも先に作られた大島の『青春残酷物語』だ」と言わしめた傑作。見事に時代を映し出し、姉と妹両者の青春の傷を浮かび上がらせる。これまで「きれいごと」しか描かれなかった青春像をひっくり返し、あり余る力のはけ口を求め暴力とセックスを繰り返し、強さと弱さをさらけ出した若者像。あやふやで危なっかしい本能が溢れんばかりに画面を覆う。映画自体がものすごいパワーで何かに反発しているかのような作品。もちろんその根底には大島自身の体制への反発があり、それをストレートに映画にしたことだけでも松竹ヌーヴェルバーグの名に相応するかもしれないが、それ以上にその体制への反発と自業自得の男女の成り行きとの絡ませ具合がまた繊細にして絶妙なのである。[映画館(邦画)] 7点(2006-09-04 16:18:10)(良:2票)

400.  蝉しぐれ ヨメさんが原作をラジオドラマで気に入って借りて見ました。監督を含めた製作者側の原作に対する愛はわからなくもないですが、その結果原作につらつらと綴られる出来事を並べただけというのではなんのための映画なのかわからない。だいたい、なんなんだ!あの嵐の夜の真上からのライトは!!なんのための松明よ!!どうしてゆらゆらと揺れるオレンジの光を当てないのかなぁ。たしかにストーリーの中には日本の美があるかもしれない。でも画面からは全く伝わらず、手抜きだけが目立った作品でした。[DVD(邦画)] 2点(2006-08-29 10:36:53)

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