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コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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421.  一度死んでみた 《ネタバレ》 非常にコテコテかつおバカ極まりないギャグで塗り潰された風な作品だが、個人的には別にそんなに嫌いでもなくまあまあ笑える箇所も多かったし、終盤の宇宙服で出てくるシーンはツボに入ったようで相当に笑った。不必要にギャグ以外の要素を盛り込み過ぎず、ごくシンプル・コンパクトに纏めているのも適切だと思う。あと出演者がよく見ると無駄に豪華。 広瀬すずちゃんは大学3年生ながらノリは女子高生なガキさ加減だが、そこそこハッチャケた演技はこれも悪くは無く80点は付けてよいと思うし、歌も下手ではない(ただ、間違ってもあれはデスメタルとは言えないと思う)。出演者全員バカみたいなコメディ演技のオンパレードだが、一人だけスカしてるリリー・フランキー(と堤真一の絡み)が、結局個人的には一番面白かった。[映画館(邦画)] 6点(2020-03-27 22:03:52)《改行有》

422.  弥生、三月 君を愛した30年 《ネタバレ》 とある男女の30年を3月の1日ずつで、というのは中々面白いアイデアだと思い、初日に参上した。こうしたパッチワークな形式に耐えるべく、分かり易い(少しベタとも言える)話を分かり易く語るという形にはなっているが、30年分のタップリな見せ場を一定のテンポの良さを保ってスムーズに進行していく点では、非常に観易く楽しめる映画であったと思う。 難しさがあるとすれば、30年超の年月を一人の役者で演じ抜く部分には、特に中年の演技に困難な点があったのではないかと見えた(単に、ちょっと元気が良過ぎるかなっちゅうレベルではあるのだけど、まあ20代の役者なら誰しもが苦戦する所かも知れない)。また、ストーリーの時間の流れが断絶した中での演技でもあり、やや表面的で浅い芝居になっていると思われる箇所も散見された様に思う。 と、少し批判じみたことも述べたが、それは置いて、主演2人+1の演技は率直にかなり良かった。どこまでも一本気な波留、頼りないけど決して憎めない成田凌は中々に爽やかで上々だし、そしてすぐに死んじゃう杉咲花も、後半ではカセットテープの音声だけでその卓越した演技センスを存分に発揮しており、その点は非常に満足度が高かった。卒業式や出会いと別れ、そして桜。三月の持つこの上なくノスタルジックな情景をふんだんに盛り込んだ作品の空気もかなり心地良かった。まずまず。[映画館(邦画)] 7点(2020-03-20 16:21:44)《改行有》

423.  岬の兄妹 《ネタバレ》 非常に強烈な映画である。観たひとすべての心に確実に爪痕を残すだろう本作は、人間の感情を励起するという意味では、ひとつの高度な可能性を備えた作品だとも思う。 しかし、私自身は、この苛烈な嫌悪感に優るナニかを感じ取るというところまでは辿り着けなかった。嫌悪感が分厚過ぎて、その何者かが突き抜けてこれなかった、とでも言うべきか。本作が備えている多様な嫌悪感は、それだけでもある種、観て損は無いと思わせるに十分なユニークさを持っている、とも言えるのだケド。[DVD(邦画)] 4点(2020-03-17 23:03:19)《改行有》

424.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 今作はリブートであり、色々話をいじくってマイナーチェンジしているのだが、あまり効果的とは思えない(俊雄が諸悪の根源に変わっている点もイマイチ話の凄みを損なっているように思うし、その他の変更も話を分かりにくくしているだけに感じる)。 予算節約なのか何なのか知らないが、佐伯家がとにかく明る過ぎて恐怖描写はどれも何にも怖くない(カネの掛け所を完全に見誤っている)。主演陣もかなりの大根揃いで、佐々木希はまだともかく(目がデカ過ぎてアップになるとイイ感じに不気味)、トリンドルは相当酷い(叫ぶ前に「せーの」てやってるのが丸分かり)。後半はその佐々木希が何をやってんのかサッパリ分からない(彼女が担任になって2週間くらいの話だと思うのだが、色々事件が起こり過ぎて時系列もなんか不自然)。大の付く凡作。[DVD(邦画)] 3点(2020-03-09 00:51:55)《改行有》

425.  惡の華 《ネタバレ》 言葉は受け売りだが、冷めた常識人より熱いバカ。変態だろうがクソムシだろうが、最も重要なのは過程や結果ではなく、意志だ。個人的には、どんなにイタイ行動であろうと(特にガキなら)それはよいのだ。「思い」がそこに在るならば。 残念ながら本作の主人公は本当に本当に空っぽで、そこには欲望も理性も慈しむべき他者への配慮も、普通の人間ならば当たり前に備えているだろうものがまるで欠落している様に見える。「仲村さんのため」という愛とも恋とも同情ともつかぬ感情が垣間見える「夏祭り」は個人的にはむしろまだマシで、前半の「教室」事件辺りはそれが本当に顕著で、過激な行動だけが完全に浮いている。言い方は悪いが、汚物を撒き散らす獣を見ている様なもので、観るに堪えず、微塵の共感も出来ない。漫画もアニメも未見だが、これってホントにこういう話なんですかね?ホントに、という意味では、台詞が微妙に当り障りの無い表現に改変されている様に感じる箇所が散見されるのも気になる。 もう一点、ド級に可愛い玉城ティナのイカレ芝居・ゲスい台詞回しを存分に堪能できるのは本作の数少ないウリだとも思うが、仲村と春日の関係が単純な恋愛感情に集約されてしまいかねないこの配役は、やや疑問に思う。私の勝手な思い込みかも知れないが、仲村が佐伯より明確にブスである方が(てゆーかドブスでいんじゃねーかって気もする)より正しくなる物語にも思う。[インターネット(邦画)] 4点(2020-03-08 21:41:49)《改行有》

426.  東京喰種 トーキョーグール【S】 《ネタバレ》 完全に前作映画を観ていることが前提の展開運びなので、やや注意が必要かも知れない。ただ、前作と比べても今作は話の内容自体もテンポも驚くほど改善しており、かなり面白く観れたと思う。代役の山本舞香が清水富美加より更に良いかも知れない(超可愛い)。ただ、アクションは実はそれほど改善しているとは言えないのが残念な所(邦画でワイヤーアクションはちょっと物珍しい気もするが)。演技面では松田翔太の変態な演技はそこそこだが見応えはあった。[映画館(邦画)] 6点(2020-03-08 01:51:49)

427.  東京喰種 トーキョーグール 《ネタバレ》 原作未読。設定や世界観&ダークでハードな話の内容自体は、原作が良いのだろうが決して全く悪くはない。役者の演技も好きなものが多い。窪田正孝の狂気の芝居もかなり良いし、脇役連中も中々(清水富美加はメチャ可愛いし、大泉洋や鈴木伸之も良い芝居に思う)。 問題は演出で、妙に盛り上がらないローテンションが終始続くので、正直かなり退屈。結局テンションが上がるのはアクションシーンなのだが、アクションのつくり自体はまま平凡だし、CGが流石に世界最高レベルとはいかず少しチープなのも痛恨。残念ながら、世界水準のダークアクションには程遠い出来と言える(ハリウッドがリメイクしたら、やや観れる作品になるかも)。続編については、清水富美加の降板をどうカバーするかが恐らく最大のキモかと。[DVD(邦画)] 4点(2020-03-08 01:49:32)《改行有》

428.  Red(2020) 《ネタバレ》 今作時点で夏帆は実年齢28歳、役柄は30代前半だが、のっぺりとした清楚で薄い特徴的な顔立ちは、一見は本作の役柄ドンピシャな人畜無害で貞淑な若妻そのものである。しかし目だけが、なんか妙に凄かったのだ。やさぐれた母親役の余貴美子のそれと見紛うまでに、とでもいうか、20代とは思えない実に陰湿な情念と深い苦悩を湛えて、更にその奥に一種の不道徳さというか、やってはいけないことを平気でやってのける様な「育ちの悪さ」をも見事に醸し出していた。今作、全体的に表情自体の大きな演技はそれ程多くなかったようにも思うのだが、夏帆のこの「目の表現力」が、まず中々に優秀だと感じたのだ。 映画の内容的には、少しは公開時期を考えろ、とでも言いたくなる様なド直球な不倫映画であり、しかも前述どおり、端的に夏帆の方もだいぶん「悪い」様な話である。率直に、人によって完全に評価が分かれる類の映画だと思うし、個人的にも100%共感できるなどということは全くなかった。しかし、妻夫木聡の存在感を消し去ってしまうかの様な夏帆の熱演ぶり、そしてそんな夏帆に必ずしも積極的に感情移入・共感させようとしていない全体の構成の奥深さ、ラストの優れた見応えを含め、かなりの良作だと感じた。結構オススメ。[映画館(邦画)] 8点(2020-03-07 22:05:20)《改行有》

429.  半世界 《ネタバレ》 まず一点めは、紘と明の親子の関係。ガサツで無関心な父親と、それが許せない息子。思うに、人間社会ってここんとこは凄いスピードで進歩してて、社会生活に必要とされるコミュニケーション能力の水準なんかは特に急速に上がってきてる様にも思う。だから、ある面で子供の方が親よりも成長してしまってるなんてのが、結構普遍的な親子の在り方なのかも知れない。とりわけ今作みたいに、親が組織の一員として働いている訳では無い人とかだと、その面では特にそうなのかもとも思う。 率直に言って明の方が「大人」に見えるのですよね。まあこういう親子って割と多いのかもとも思うのだけど、今作ではそれが非常にリアリティが有るというか、納得がいく状況だなあと。でも紘にも事情はあって、親父の様に立派にやりたいんだけどそれもままならない、でもそれって、社会の要求に合わせて職人としての自分も進歩していかないとダメだからで、そういった所も総じて、紘は非常に頼りなく見える(それこそ中学生のバカなまま、中年に、親に、なってしまったかの様な)。 でも、ラストに明はそんな父親を肯定し、受け入れたのだと思う。子供が物心つくころには親ってもう完成しちゃってる歳だし、結局は子供の方から歩み寄るしかない。でも、父は最後に確かに、自分にも歩み寄ってくれた。ある哀しい結末を描きつつ、一方でひとつの望ましい親子の関係を描き切った映画だ、とも思うのですね。 もう一点は、瑛介の再生。厳しい言い方をすれば、彼も紘と同様(というのも何だが)、父に、夫に、そして「大人」に成り損ねた、といってもよいのかも知れない。でも最後には彼も、前向きな心を取り戻して逃げるのを止める。それは紘が彼とは違って、決して辛いことから逃げなかった、からなのではないかと思うのですね。 かなり繊細な映画だと思うが、色々と思う所が有るのを、はっきり台詞には出さないけど芝居の中に醸し出せるという腕達者を揃えているのもあり、十二分に伝わる優れた作品に仕上がっていると思う。一方で、紘だけはあんまり何も考えていない(という役な)ので、そこには稲垣吾郎を配した、というのも、実に適役だと言える。[映画館(邦画)] 7点(2020-03-02 22:54:55)(良:1票) 《改行有》

430.  初恋(2019) 《ネタバレ》 ヤクザ・ヴァイオレンスなのだが、出てくるヤクザ(な人達)が腕っぷしはともかく頭が足りなすぎて、結果コメディになっているという怪作。そもそも染谷将太も大森南朋もヤクザにもマル暴の刑事にも見えないし、この2人がチャンとしてれば20分で終わる映画である。 ただ、物語の勢いも役者のハイテンションなノリもかなりスプラッタなヴァイオレンス描写も、序盤~中盤は正直言って非常に素晴らしく、企みが全て破綻してホームセンターに全員突撃!くらいまでは(特にコメディ的に)とても面白かった。残念なのはこのホームセンター以降、率直にやや息切れしてしまったように感じられる点である。これがもしハリウッド作品だったら、もっとアクションを派手にしていくことで後半も乗り切れたのかもしれないなあ、とも思う。 演技面では、前述の染谷将太の間抜けっぷりがまず絶品。和製ハーレイ・クインなベッキーも一見の価値アリな怪演。新人の小西桜子ちゃんはラリッてる描写以外は大した演技も無かった気がするが(ラストはそーでもないかも)、ヤクザに買われて薬漬けで客取ってる「闇」な部分が全く感じられないのは個人的にはイマイチ(狙ってのことかも知れないが)。[映画館(邦画)] 6点(2020-03-02 19:51:32)(良:1票) 《改行有》

431.  呪怨 黒い少女 《ネタバレ》 ビデオ作品と見紛う程に全体のチープさは極め付き(恐怖演出には「腹に顔」のCG以外には血糊と例の「ア゛ア゛ア゛」声くらいしか使ってないという手抜き)。シナリオも酷いやりっ放し(加護亜依とチャラ男と勝村正信は結局どうなったの?)。そもそも呪怨シリーズとは何の関係も無いという詐欺(タイトル違ったら絶対観なかったし)。正直こういう映画が一番罪深い。[インターネット(邦画)] 3点(2020-03-01 13:49:43)

432.  呪怨 (2003) 《ネタバレ》 色々とダメダメな駄作。 ①リメイクではなく続きの話で、また(時系列の入替を含む)短エピソードの寄せ集めの構造を取っている。がしかし、明確なストーリーラインがあった前作に比べ、本当に単発のエピソード(しかも全部同じよーな出来事)を繋げただけなのでこの構成にする意味が全く無いし、そもそもストーリーがなんにも無いので前作より明確につまらなくなっている ②バケモノを思い切り見せるというのがコンセプトなのは分かるのだが、特に俊雄の見せ方が非常に稚拙で、ホラーなんだかコメディなんだか分からないレベルで演出にキレが無い その他、ホラー演出も(ビデオ版より予算は有りそうなもんなのに)非常にチープかつ二番煎じな残念な出来。あと伊東美咲は近年稀に見る大根(奥菜恵は流石の可愛さだけれども)。[DVD(邦画)] 3点(2020-03-01 13:46:01)《改行有》

433.  さよならくちびる 《ネタバレ》 青春って、自分の世界が広がっていくことだと思っている。そこでは最初、視野が狭いが故に人はみんな万能だ。周りが見渡せるくらいに世界が広くなって、遂に自分の限界を知ったとき、大抵の人にとって青春は終わって、ひたすらな現実が始まるのだろう。それさえ在れば生きていける、なんていう純粋な恋愛も、そこまでなのかも知れない、とも思う。 若いときって、自分はどうするべきなのか、は疎か、どうしたいのか、も結構見えていなくて、じゃあどうするのかっていうと、ボンヤリ時間を浪費してしまうのか、それとも今作の3人のように周囲に対して尖っていくのか、どっちかな気もする。前者だった自分にとって、この映画は眩い。 でも、だから、自分にはまだできると信じ続けるなら、それだけ青春は終わらないのだ。馬鹿でナニが悪いのさ! 本作は、青春の終わりを描いてゆくと見せかけて、ラストに突如反転攻勢を仕掛け、無軌道に迸る「青春の万能感」を見せつけて終わる。そこにロメロ版『ゾンビ』を感じたのだといったら、どれだけの人に理解して貰えるだろうか。[インターネット(邦画)] 8点(2020-02-26 22:22:30)《改行有》

434.  スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 《ネタバレ》 前作の犯人・浦野には、実はネット犯罪を伝授した闇の師匠が居た…その男こそ、悪の天才ハッカーにしてダークウェブの支配者、Mだ!! とか言い始めて以降は半笑いで観ていたが(大体開始15分くらいから)、前作で二人だけ評判の良かった千葉雄大と成田凌だけ残してのサスペンス展開は中盤まではそこそこ観れなくもない出来にも思う。終盤はなんかよう分からんが、コミカル要素もふんだんに盛り込まれ、少なくとも前作程度には楽しめるのではないか(個人的な一押しシーンは、お盆を持って登場するアキラ100%)。あと、神奈川県警の無能ぶりはもはや内閣総辞職必至レベルで、これには旧態依然とした日本の警察機構に対する崇高な批判精神を大いに感じ取れる(嘘)。 一点だけ、せっかく北川景子をクビにしたのに、続いて連れてきたのが白石麻衣というのは何がどうなっているのか。こいつらには学習能力というものがないのか。[映画館(邦画)] 4点(2020-02-24 00:01:51)《改行有》

435.  美人が婚活してみたら 《ネタバレ》 そこそこ美人だけど種々の側面で「人間力」の高くない少し残念な主人公は、美人だけど婚活してるという点でのリアリティがあり、まあまあ良いキャラのつくり込みに思う。しかし、彼女を使ってコミカルに話を運ぶかと思いきや、中盤以降はどんどん暗い展開に落ち込んでいき、何と言うか可哀そうな人がもっと可哀そうになっただけの話にも思える。そもそもこれって、婚活なんて所詮恋愛の紛い物ですよ、てことですよね。(例えそういう側面があるとしても)真剣にやってる人も多い昨今において、非常に挑発的な映画だとも思う。こーいう映画を鼻歌で誤魔化して終わらせると言うのは、流石にちょっとセンスが頂けない。[インターネット(邦画)] 5点(2020-02-22 12:56:33)

436.  家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 《ネタバレ》 ひたすら可愛い榮倉奈々のコスプレ合戦と、安田顕のコミカル芝居の掛け合いはかなり面白いが、全体的にはややテンション下げ下げな夫婦問題の話(しかも間延びしてる)が続いてゆく。元ネタの一発ギャグ風味を何とか映画に仕立てようという試みが、もう一歩の所で成立し切っていないという印象(試み自体はチャレンジングで良いとも思うのだが)。ただ、特に安田顕の演技は前述どおり非常に面白かった。流石の芸達者。[インターネット(邦画)] 4点(2020-02-15 02:12:43)

437.  祇園囃子 《ネタバレ》 天真爛漫な若尾文子の可憐さ、それにも増して木暮実千代の艶っぽい風情は素晴らしい。素晴らしいが、男に頼らざるを得ない芸者の悲哀、と言えば聞こえは良いが、内容はかなりドロドロと欲望に塗れた陰惨・醜悪なもので(とにかく男共は本当に碌でもない奴しか出て来ない)、正直中盤は相当キツかった。男なんてこんなもの、そしてそういう男を相手にカネを遣わせる以上は、芸者だってこんなもの、というような一種の諦観すら感じられるが、この感覚も時代と共に変わりつつあるものだと思いたい。 とは言え、ラストの美代栄のまっすぐさ、そして美代春のしなやかさ・強かさはやはり素直に美しかった。気さくなようで地味に冷酷な浪花千栄子の演技も素晴らしい。非常にシンプルで無駄も無いが、味わい深い。[DVD(邦画)] 8点(2020-02-15 02:07:01)《改行有》

438.  プロジェクトA子 《ネタバレ》 Amazon Prime Video(なんかのチャンネル登録で)で観れたので、有名作だし試しに観てみた。しかし、画質が非常に悪い(至極残念)。 内容的にはとにかくやりたい放題といった感じのメチャクチャで、特にギャグパートかと思ったC子の取り合いがひたすら最後まで続くというのは正直面食らった。ギャグはパワフルで個人的にはそこそこ笑えたし、美少女バトルシーン、メカバトルシーンもそこそこの出来だと思う。突き抜けて良いとまでは感じなかったが、暇潰しには十分。 続編は今のところAmazon Prime Videoでは観れないようだ。画質が向上するなら観てもよいのだが…[インターネット(邦画)] 6点(2020-02-13 23:52:23)《改行有》

439.  37セカンズ 《ネタバレ》 障碍者の方たちは、状況によって日常生活に健常者の助けを借りる必要があることから、負い目や気後れ、あるいは「この人にはこれは無理なんじゃないか」といった健常者からの「色眼鏡」によって、身体的・物理的な不自由以上に、人間関係における不自由を抱えているのだろうと思う。本作では前半、そういった障碍者の心理的な不自由を主に描き出し、そこから主人公が自由を追い求めていく切実な姿を忌憚無く描いており、非常に見応えの有る作品に仕上がっている。 面白い・良く出来ていると思うのは、主人公の障碍者本人だけでなく、家族(この場合は母親)も物理的・心理的な不自由を抱えており、主人公と一種の共依存関係に陥っているという状況を詳細に描き出している点である。これについては、母親役の神野三鈴の演技の良質さも大きな要因であると思うが、この部分に非常にリアリティが感じられ、その方面からも大いに共感・感情移入することが出来た。母親に限らず、この映画の多くの登場人物には何らの「慈しむべき」不完全さがあるように描かれている様に思われ、そのことがシンプルな話に奥行きを与えている様に思われる(超絶自己チューな荻原みのりは置いといて)。 そしてもう一つ、何といっても主演女優の熱演の素晴らしさ。実際に障碍を持つ方だそうだが、正に全身全霊を傾けているひたむきさが画面に滲み出ており、控えめに言って圧巻だった。特に終盤、37秒の真相をベッドで打ち明けるシーンは、素人とは思えない素晴らしい「間合い」だった。役柄上でもそうだが、その勇気・特大の積極性には心からの敬意を表したい。 映画としては一点だけ、家出少女がパスポート持たずにいきなり海外なんて行ける訳無いやんけ、とは思う。付添いの兄ちゃんも仕事はどうした?そもそも何でタイ語喋れんねん。まあ、これにより物語は文字通り「飛躍」した訳だし、異国の情景の中の姉妹再会シーンも抜群の出来だったので、細かい事には目を瞑ろうと思うけれども。[映画館(字幕)] 8点(2020-02-13 21:46:00)《改行有》

440.  シグナル100 《ネタバレ》 原作は漫画とのことだが、そちらは未読。しかし率直に、非常に奇抜で秀逸なアイデアのスリラーだと思う。ただ映画については、脚本がその出発点の優れたアイデアを的確に発展させる良い出来とまでは言えず、ごくごく想定の範囲内な展開に留まっている様にも思われる。全体的に演技も可もなく不可もなく程度以下のレベル。 良い点としては(そこまで良くもねーけど)スプラッタ描写は登場人物が高校生なワリに結構血飛沫スプラッシュで分量も多いのと、前述どおり平均的な展開運びながらテンポはさほど悪くなく、コンパクトさも相まって緊迫感は終始まずまず維持されていたかと思う。まあ面白いアイデアだし、変わったスリラーとして観ておく価値はアリかと。一点、ハシカンは可愛いことは可愛いが、あまり存在感があるという訳でもなかった。[映画館(邦画)] 5点(2020-02-12 21:49:28)《改行有》

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