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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  笑の大学 《ネタバレ》 喜劇の芝居「寛一とお宮」をたった二人で演じきり、まるでそれを観劇したかのような気持ちにさせてもらった。その演出には感動。真面目な検閲官がただ真面目なだけでなく、なかなか人情の深きを考える人物であることに、結構早い段階で気づいたときには、この台本はどんどん面白くなっていくんだな、と期待が膨らんだ。二人が検閲という名の本直しを重ね変化してゆく台本が、例え私たち現代人にとってみればベタで新鮮味が無く、たいして笑えるものでなかったとしても、そこは関係ないのではないだろうか。立場も性格も正反対の二人が、不可抗力ながらも面白いものを作り上げてしまう、というプロセスが面白いわけだから。最後の赤紙エピソードはオチとしてちょっと弱い気もしたが、戦時中の話だったんだなと現実に引き戻される重要なシーンでもあった。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2011-02-11 16:57:50)

42.  ノルウェイの森 原作を読んでない人は絶対に見てはならない作品に仕上がっている。話題性と松ケン目当てで間違って見てしまうとどうなるか。三人のエロ女と優柔不断な男の話でしかないではないか。そのような印象を与えてしまいかねないのは、本当に怖い、としか言いようがない。もちろん、尺や版権などの関係で原作どおりに行かない事は理解するし、必ずしも原作どおりに作ることを目的としそれに成功した作品が良作とは限らない事も分かっている。更に「ノルウェイの森」には読者それぞれのイメージ、思い入れ、好きなセリフ、心に残るシーンがあるわけだから、それを映画化(映像化)したときに、正解なんて無いのも当たり前。読者1000万人の頭の中に、雲のように漠然と浮遊した映像を、かき集め、くっ付けたり剥がしたりしながら作り上げた作品なのだろう。だからなのか、切り張りしたようなカットの羅列は、何の脈絡も持たない身勝手な登場人物の行動発言になってしまっているではないか。原作の全てを表現してくれとは言わないが、きゅうりのシーンと、ギターでお葬式のシーンは入れてほしかった(ギターのヘッドがチラッと見えてるだけに終わっていた)。「ノルウェイの森」を題材にした、セリフ付の美しい写真集といった感じか。叙情的かつ叙景的な原作の、叙情の部分を削り、極力叙景的に表現したのは、正解なのか、否か。[映画館(邦画)] 5点(2010-12-27 16:28:38)(良:1票)

43.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 ラストが良くない。役所さん正親さん吾郎ちゃんの最後のシーン、侍の魂を賭けた凄まじくも切ない名シーンの後、何で野人が生き返って来ちゃうんだろう。もう、台無し!三池監督の遊び心なのか。あれが無ければ監督は一つ上のステージに行けたんじゃないかと思うのだが、普通に終われないのは相当の天邪鬼なのか。そこが良いというファンがいる事は分かるのだが、私はあそこで山田孝之にすがすがしく微笑まれても、伊勢谷友介に意表を突かれても、ただ残念な終わり方としか思えなかった。男たちの熱い思いも吾郎ちゃんの迫真の敵役も全てかき消してしまうような、煙に巻いてしまうような、そんなオチはいらない。[映画館(邦画)] 7点(2010-10-18 17:25:56)

44.  交渉人 真下正義 《ネタバレ》 結局犯人は誰!?そこファンタジー色いらないから![地上波(邦画)] 3点(2009-09-11 21:39:10)(良:1票)

45.  20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗 《ネタバレ》 かなり良かったんですけど。てか皆さん厳しいですね。私は見終わった後、すっきりしました。そうだったのかと。確かに前半、というか大半は大した事無いです。でも、あのラスト!謎が多く残った原作の終わり方に、「そういうことか!納得ーー!!」と思わせる本作のラストに鳥肌が立ちましたよ!凄すぎる。いや前半、てゆうか大半は大したことないんですけどね、あのラストは原作読んだ者は、絶対見て納得しないと完結しないですよ。整形説とか双子説とかあったけど、それらの説の上を行く結末が一番スッキリです。ありがとう。いや、前半、てゆうか大半は大した事無いんですが、ラストのまとめ方は素晴らしい。20世紀という時代が、これでスッキリ終わりました。でもまた原作、読み直しです。[映画館(邦画)] 8点(2009-09-02 21:41:06)(笑:1票) (良:1票)

46.  舞妓Haaaan!!! 《ネタバレ》 サダヲ炸裂。好きな人は楽しめるし、好きでない人は鼻につくでしょう。いや、かなり好きな方の私でも、後半はちょっぴりお腹一杯なくらい、サダヲ、だけだった。普段存在感のある俳優さんたち(柴咲コウ、堤真一、伊東四朗、吉行和子、生瀬勝久)も出番が多い割りには何だか影が薄く、良くも悪しくもサダヲ、だけだった。拾いものは若い割りにふてぶてしい駒子さん姉さんでした。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-04-29 21:26:34)

47.  おくりびと 《ネタバレ》 死人で飯を食うと遺族から蔑視され、汚らわしいと家族から忌み嫌われ、自分でも納得いかないまま始めてしまった納棺士を通して、死というものを見つめなおすという着眼点が新しく、また清々しいものに仕上がっている。「死は門である」。死、そして葬儀というものを、誕生から始まり、例えばお宮参り、卒業式、成人式、結婚式、還暦…などと続く人生の節目の内の一つとして捉える。そしてその葬儀を厳かにけれど暖かく演出し、遺族の悲しみを少しでも癒すことが出来たら、納棺士とは素晴らしい職業だろうと思う。確かにここでのモックンはチェリストにせよ納棺士にせよ所作が美しく、そして嫌な部分はコミカルなオブラートで包み隠しているのは確かだが。賛否両論あるとしたら、キレイな部分だけ見せて美化しているところに否を感じる見方もある。しかしこの作品は納棺士の紹介ではなく、日本人特有の死や葬儀に対する姿勢や文化を世界に紹介し、また忘れかけている日本人に思い起こさせることに成功した。そういう作品として素晴らしく、世界で認められた功績も讃えたい。[DVD(邦画)] 9点(2009-04-21 17:36:31)(良:1票)

48.  天国と地獄 私ごときが黒澤監督をどうこう言うのは大変おこがましいことですが、とにかく凄いと思った。何が凄いかって、やっぱり何をやるにも先駆者であるという事。貸切列車で一発勝負撮影のリアリズム、緊張感。事件の説明をこれまたリアルな捜査会議という形で見せる手法。どれも現代サスペンスドラマでは当たり前となっている事もこの時代に黒澤監督がやっていたから凄い。それでいて根底にあるのは、最も単純で最もスタンダードな「勧善懲悪」の世界なのである。しかしやっぱり新しいのはここに出てくる「悪」が今までに無いタイプの悪で、常識では考えられない形で身代金誘拐をやろうとする。これは原作のアイデアなのだが、その原案には無い犯人の人物像や、人間味溢れる警察の捜査など、膨らませていて、原作よりも断然面白くなっている。若き日の山崎努演じる犯人のラストシーンは本当に鬼気迫るものがあり、勧善懲悪から一瞬だけ悪に感情移入させられる瞬間が用意されているという終わり方も凄い。[CS・衛星(邦画)] 10点(2009-03-31 18:25:24)

49.  私は貝になりたい(2008) 可もなく不可もなく。某模倣犯での過去を払拭すべく、SMAPリーダーはシェイプし坊主にし、真面目な一兵士を不可なく演じていたと思う。作品自体もドラマ史に残る文字通りドラマティックな素晴らしい作品なのだとも思う。それなのになぜか全体的に物足りない。致命傷はやはりラストを知っちゃってるところにあるだろう。矢野・石坂浩二中将が自分の罪を認め部下の解放を求めても、妻・仲間由紀恵が署名を集めても、鶴瓶が大統領に手紙を書いても、結果は分かっちゃってる。どんなに期待してもどんでん返しは決して起こらないのだ。映画としては致命傷。しかしそれを知っていても映画館に足を運ぶのは、やはり主人公の清水豊松という人物に感情移入しラストで号泣してやろうという期待からなのだが、残念ながら劇的な感情移入も号泣も私は出来なかった。配役や演技云々の理由だけでなく、淡白でやや時代遅れな脚本に物足りなさを感じてしまったのだろう。久石譲のドラマティックな音楽がどんなに盛り上げようとしても、淡白なセリフは心をスルーしていく。全編を通して心に残ったのは矢野中将の最後の言葉と、「貝になりたい」という加藤哲太郎の原作遺書の言葉だけだった。[映画館(邦画)] 5点(2008-12-03 08:24:40)

50.  ハウルの動く城 つかみどころの無いハウルとつかみどころの無いストーリー。メッセージ性も無い。魔法とファンタジーと初恋、どれも説得力が無い(ファンタジーに説得力を求めるのは無理だが)。脈絡もとりとめも無い。とにかく無いもの尽くしのままラストを迎えてしまうがのだが、見終わった後、爽快感や躍動感のようなものが残像となって残るような不思議な作品であったことは確か。これが宮崎ワールドなんだろう。[DVD(邦画)] 5点(2008-11-24 17:30:37)

51.  20世紀少年 娯楽として「映画」が好きか「漫画」が好きかによって評価が分かれると思う。原作を読んでいるか否かも重要だが、読んでいても原作(漫画)に対する思い入れが高ければ高いほど、それに反比例して本作(映画)の評価は低くなってしまうものだろう。私の場合「映画」も「漫画」も好きで、原作もそこそこな感じで読んだのだが、漫画原作の映画化にしてはかなり良かったと思う。現存する天才の内の一人である(と私は思う)浦沢直樹の超大作を、本人が大いに携わって作られた本作だけに、まんがの1コマ1コマがそのまま映像化されていて、二次元で見たお話の世界が現実になってしまったような恐怖を感じた。全く読んでいないと置いていかれそうな展開の速さ、一つの作品として楽しめるかと問えば、当たりはずれに関わらず最初から三部作と謳ってしまっている時点で端からそんなつもりも無い。一作としての完成度だけを測ると確かに完璧とは言えないが、原作が持つ謎めいた独特な雰囲気、ノスタルジーと記憶の矛盾のような歯がゆさは十分伝わってくる。三作全てを見終わってからでないと評価は出来ないのではないか。スタッフの皆さん、気を抜かずに最後まで頑張って作ってください。[映画館(邦画)] 8点(2008-09-21 18:30:59)

52.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》 子供向けであるという前触れだけで、何の予備知識も無いまま「ポニョ」に会いに行きました。「ポニョ」いう不思議な魚が海を泳ぎ陸に上がり、少年と出会う。巨大な海中世界の美しさ、地上を襲う大波の荒々しさ、少年宗介とポニョのやり取りの可愛らしさは、子供が楽しめる子供向けのおとぎ話として高得点をたたき出していると思います。で更に、私達大人の心をも捉える話の奥行きもちゃんと備わっています。宗介は五歳の子供でありながら立派な海の男で、でっかいロマンと希望に満ち溢れています。ポニョは元気で純粋な女の子で、宗介に一目惚れした人魚姫です。二人は大恋愛の末結ばれる、まさに大人顔負けのハッピーエンドです。不思議がいっぱい残る気もしますが、子供はこの不思議を受け入れるし、大人が突っ込む部分でもたぶん受け流して見れるのでしょう。子供向け映画のプロが作った大人も楽しめるスゴい作品でした。同じく海のお話でも「ニモ」とは表現方法が全く違い、どちらが素晴らしいというわけではないし、私ごときが言うまでもないが、ピクサーのスタッフには見てほしい。ジャパンアニメの原点です。[映画館(邦画)] 8点(2008-08-03 09:34:04)(良:1票)

53.  キル・ビル Vol.1(日本版) 想像を絶する。とにかく何が何だか、の連続。超現実=シュールを超えた超シュールとでも言おうか。突然のアニメーション、ヤクザの会合での同時通訳、ユマサーマンとルーシーリューの変な日本語、日本刀を機内に普通に持ち込んでるし。違和感だらけの展開で、タランティーノの才能と趣味に付いて来いやという感じがちょっとイヤ。カメラワークと音楽はかっこいいが、それだけな作品。血も出過ぎ。ただ栗山千明は変な役だったけど演技が光っていたような気がする。[地上波(字幕)] 4点(2008-07-11 09:05:50)

54.  ALWAYS 三丁目の夕日 懐かしアイテムと小エピソードの羅列みたいな作りだが、そこがうけたのだろうか。難しいこと考えずに、日本が一番元気だった時代とその時代に生きる元気な日本人を羨ましく思う。そんな作品。[地上波(邦画)] 6点(2008-06-23 09:27:24)

55.  ザ・マジックアワー いや~、笑いました。こんなに笑った映画は今まで無いくらい。密室群像劇が得意な三谷監督の作品は、主人公が誰なのか判断しにくいことが多かったけど、今回は圧倒的に佐藤浩市でした。彼を中心にそれぞれの思惑を持った登場人物が動き回る。中心にいる佐藤扮する村田はとてもピュアでタフでチャーミング。とにかく魅力的な主人公だった。ナイフ舐めなんかも宣伝で飽きるほど観たのに、それでも爆笑してしまうのは何なんだろう。二回目三回目はもうやめてというくらい大爆笑だった。無理のある設定に説得力を持たせる脚本の力にも感動する。守加護の町は美しく、そこだけが隔離されたおとぎ話の世界のようで、やはり密室的に仕上がっているところは監督らしい。ラストも爽やかで監督らしい。期待通り裏切られない作品だったが予想外だったのはやはり佐藤浩市の大きな存在感。他キャストも妻夫木、寺島、小日向をはじめ、それぞれみな良かった。それぞれの「マジックアワー」がそこにあった。[映画館(邦画)] 10点(2008-06-17 10:53:29)

56.  マリー・アントワネット(2006) これはひどい。期待はずれ。もちろん悪い意味の方。マリー・アントワネットといえば悪女だ悲劇のヒロインだと何かと興味深い女性であり、特にフランス革命という歴史的大事件にも関わる人物。それなのに史実は全くと言って良いほど描かれていない。彼女自身が政治に頓着していなかったという目線ということにしても、これはマリー・アントワネットを語るには間違った形だと思う。例えば織田信長を描くとき、その豪華絢爛な暮らしぶりを美しい衣装や調度品やロックミュージックでポップに表現されても、それはそれで面白いかもしれないが、正しい描き方とは思えない。本能寺の変は最低限描いてほしい。つまり本作、ラストの始末が悪い。史実は別の文献で学べ、更に心の内は行間に読み取れと言うのか。何も描こうとしていない行の間を。それではあまりに映画というメディアを馬鹿にしているのではないか。もう少し内容のあるものを撮れる監督だと思っていたが残念。出直してもらいたい。これだけ苦言を呈するがキルスティン・ダンストには何の罪も無い。彼女はとても良かった。[DVD(字幕)] 2点(2008-06-09 08:45:07)

57.  あらしのよるに なぜ狼とヤギを同性にしたのかがやっぱり疑問。恋愛ではなくあくまでも友情に命を懸けられるのかというのがテーマだからなんだろうけど、そもそも異種間しかも天敵同士であるのだから、たとえ異性でも恋愛感情に発展することはなかなか考えられず、むしろ狼を男に、ヤギを女に設定したほうが人間界における男女の友情の有無にもリンクして考えることができるのでは…などという邪推は抜きに、子供の心で見れば良いのでしょう。ハッピーエンドが良かったです。でもどうしても大人の感覚で観てしまうので、成宮クンのヤギには違和感を感じてならない。あと小林アナ、ひど過ぎ。[地上波(邦画)] 6点(2008-06-02 16:38:02)

58.  武士の一分 ラストシーン、新之丞が芋がらの煮つけを口に入れた以降、つまり加世との再会の場面は蛇足かなと思ったら、やっぱり原作には無いんですね。原作未読でも、徳平が飯炊女を雇いたいと言った時点で加世の帰還は想像できるし、「この飯はお前が炊いたのか」「芋がらの煮つけでございます」のセリフで確信することができる。芋がらを食い、新之丞が懐かしそうに微笑み目を潤ませばそれで十分のシーンだっただろう。余韻ある映画史にも残りうるシーンになりそうだったのに、そのチャンスを逃した山田監督は何を考えてあんなラストにしちゃったのだろう。普通に考えればこの時代劇の見せ場はあの「果し合い」の場面だろうが、監督は夫婦げんかと仲直りのメロドラマを描きたかったんだな。やっぱり大衆劇の監督なんだな。そう思えばいいんだな。[ビデオ(邦画)] 6点(2008-05-20 22:33:51)

59.  大日本人 《ネタバレ》 もっとこてこてコントかと思っていたが、意外にもしっかりとしたテーマ(?)があり、深いなと思ったのは少数派なのか。大佐藤はかつての松ちゃんが作り出した数々のキャラクター(浴衣兄弟、ガララニョロロ、ボブ、乳くりマンボ、ラブラブファイアーのメグッペ…)達と同じ、一キャラクターと思って見れば入りやすい。インタビューに一つ一つ丁寧に答える姿から大佐藤の人となりが滲み出し、大日本人という存在が徐々に表れてくる。大日本人稼業を引き継いだ六代目大佐藤。跡継ぎにしてサラリーマンであるヒーローは、大好きな祖父であり四代目大日本人の介護をしながら細々と暮らし、地球を守っている。防衛庁から携帯で呼び出され、時にはスクーターで、時には新幹線で現場に向かう。その職業から家族には気持ち悪いと逃げられ、国民には騒音や暴力行為を理由に忌み嫌われている。スポンサーや視聴率などのしがらみ、後継者問題、廃れ行くヒーロー稼業。なんてリアルでなんて等身大なヒーローだろう。確かに高層ビルの真ん中で度々怪獣(獣)と戦い、どこぞの惑星に帰るでもなく地球に暮らすヒーローはこんな様子かもしれない。迷惑だけど本人もさぞや辛いだろう。老いもすれば鬱にもなるだろう。それでも尚、防衛庁は容赦なく彼をかき立てるだろう。ちょっと真面目に考えさせられていたら、いきなり「実写」になり、松ちゃんらしいなとまた嬉しくなった。でもクローバーフィールドに6点を入れた手前、同じくこの点でご勘弁を。[DVD(邦画)] 6点(2008-05-09 09:07:27)(良:1票)

60.  フラガール 邦画では使い古したテーマ。でもそうゆうの個人的に嫌いじゃないし、世間の評判も良く作品賞等多数受賞したという実績を持つ作品だったのでちょっとだけ期待して鑑賞。しかしその“ちょっとだけの期待”を大きく上回る感動作でした。TVドラマの延長か、金ばかりかけても「テレビでいいじゃん」という類の邦画が多い中、これは間違いなく「映画」でした。迫力のダンスシーンや音楽、悲しい涙、感動の涙、笑いどころを、劇場で見ず知らずの映画ファンと共有したかったです。“バカみたいに笑って”踊るフラガール。その笑顔に隠された並々ならぬ努力と血の滲むような練習は、モデルとなった当時のフラガールも演じている女優も同じ。踊りきった後の涙も本物でした。そして40年前のフラガールの笑顔の裏には、寂れ行く炭鉱町の切羽詰ったど根性が隠れていることを考えると感動はひとしおである。ブラボー。[DVD(邦画)] 10点(2008-04-12 08:21:40)

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