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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
41. ワイルド・スピード/SKY MISSION 《ネタバレ》 前作の『EUROMISSION』より良かったが、『MEGAMAX』には敵わないという印象。それでも『MEGAMAX』に匹敵する面白さということで8点。 今作では、より少年漫画のようなノリが強くなりました。 主人公メンバーにそれぞれ因縁の相手みたいなのができます。 『ドムVデッカード』。『ブライアン』VS『キエット』。レティやテジにも少しではありますが、見せ場があって嬉しい。 お気に入りのローマン・ピアースだけが、完全にお笑い担当に成り下がっちゃってますね。それはそれで良いのですが、彼にもお笑い以外での見せ場が欲しいところです。 今作は車だけでなく、格闘シーンも今までで一番スピード感を感じます。 カーレースも相変わらずの迫力。初期の頃が懐かしくなるくらい何でもありの世界へ。そろそろネタも尽きるのではないかと思っていたのですが、無人戦闘機と公道でバトルさせるとは恐れ入ります。 ストーリーはゴリ押しも良いところで、ここまでくると笑っちゃいますね。 デッカード・ショウを探すために危険を冒して『神の目』と『ラムジー』を奪還するドミニクチーム。 そしてその奪還ミッションの最中に襲い掛かるデッカード。 ん?何かおかしくないですか?デッカードいるやん。・・・とか考えたらダメなんでしょうね。これは考えたら負けですね。 まあ結果、奪還ミッションのせいでいたずらに敵を増やしただけっていうのが笑ってしまいますが。 このシリーズでストーリーにつっこみを入れるのはもはやご法度であり野暮ってもんでしょう。 細かいところも細かくないところも、海のように広い心でさらっと受け流し、数々のアクションを何も考えずに楽しんでいれば、こんなに面白いシリーズはないんですから。 それにしてもデッカード、まるでターミネーターみたいです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-17 15:04:49)(良:1票) 《改行有》 42. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS 《ネタバレ》 『サトラレ』という設定以前に、一人の若き医師のドラマとして見応えがあり、わかりやすく面白いです。 『サトラレ』という特異性に焦点を当てているため、その設定が活きるようなストーリー構成。つまりは、恋愛、家族、そして医療と政治、青春など複数の要素が絡み合っています。 この作品は、『サトラレのコース料理』みたいな映画。一度にいろんな味を楽しめる反面、一つ一つのエピソードはどうしても薄味になってしまうというデメリットがあります。それぞれのエピソードの関連性がもう少し強ければ、一つのストーリーとしての完成度はより高くなり、共感度も強くなったかもしれません。 また、ただでさえ多いエピソードに、『無人島でもう一人のサトラレと出会う』というエピソードの追加。個人的には、このエピソードはまるまる無くても良かったです。映画が冗長に感じてしまう一因を作ってしまっているだけではありません。そのまま放置してしまったことで、鑑賞後にしこりを残す原因にもなっています。 テレビドラマは未見ですので、映画のみの評価になりますが、最後は泣きました。 何回も同じフレーズばかり言うので、少々クドく感じましたが、それでも感動したことには変わりありません。 一本の映画を見て、笑って、泣くことができた。 つまりは、人の感情の琴線にふれる良い映画だったということです。[DVD(邦画)] 8点(2016-04-16 15:24:21)《改行有》 43. クロスファイア(2000) 《ネタバレ》 個人的には傑作。こーゆー作品、大好きです。日本映画で特撮ものっていったら、幼稚なストーリーや子供だましの設定だったりするものですが、今作はストーリーや設定、人物描写が練ってあって大変良いです。それでいて難解になりすぎない、誰が見てもわかるようなバランス感覚で作成されているのが素晴らしい。 原作を見たことはないんですが、こーゆー作品はおそらく原作を観ていないほうが楽しめるんじゃないですかね。 矢田亜希子が好き。伊藤英明が好き。長澤まさみが好き。桃井かおりが好き。それだけでこの作品は楽しめます。 いわゆる『ちょーのーりょく』もので、それに陰謀がからんでくるストーリー。黒幕の動機があってないようなものだったのは、物足りなく残念です。そのためか、木戸を射殺させた後、スナイパーも自らの手で殺したり、『黒幕=サプライズ担当』みたいな係りなんですよね。確かにインパクトはありますがどれもが唐突すぎ。わけがわからないですよ。 ホラーでサスペンス風味なプロローグ。他の能力者の木戸浩一や倉田かおりが接触してきてからはちょっとダークヒーローものっぽい雰囲気。どれも好きなテイストです。 悪役はノーマルな人間だけれども権力者。及び猟奇的な殺人をこのむ鬼畜系若者集団。このメンバーが制裁を受ける様子はとにかくグロいゴア描写で力が入っていて良い感じです。鑑賞者の憤りを一緒に燃えさせてくれるような感じで大変良いです。その一方で青木淳子が死んじゃうラストの描写は、ファンタジックで戦隊もの的な映像で少々興醒め。そのせいで悲しみを共感したいシーンで、悲しみを共感しきれなかったのは少々残念。 とは言え、現実感を感じられる『超能力もの』としては高く評価できます。 最後に、桃井かおり、大変良かったです。 一般人代表の桃井かおりがいなければ、駄作になっていたんじゃないでしょうかね。[DVD(邦画)] 8点(2015-07-16 14:34:34)(良:3票) 《改行有》 44. スクリーマーズ 《ネタバレ》 これってやはり『B級』になっちゃうんですね。個人的には『A級』レベルの魅力を放つ作品でした。 この世界観、臨場感。娯楽作品でありながら、SFでありながら、この世界と真剣に向き合えるだけのクオリティが備わっていることが素晴らしいじゃありませんか。 近代的かつ退廃的。絶望的な世界の中に存在する、まるで明るい未来を予感させてくれるような脱出用シャトルの造形美。こういうコントラストの効いた作品ってかなり好きです。 アクション・ホラー・SFの良い点をバランス良くミックスさせたような作品で、個人的には『ブレードランナー』や『エイリアン』よりかはこちらのほうが好きです。 お約束ながら、自分の留守中に基地が全滅させられるっていうのは、この手のタイプのホラーでは一番アツイ展開ですね! この作品ってシリーズ化はされていないんですか?だとしたらもったいないなー。 私の一番好きなスクリーマーは、タイプ1でもなければ、2でも3でも4でもない、地面の中を突き進むやつです。あいつは最高です。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-03 21:42:13)《改行有》 45. メッセンジャー(1999) 《ネタバレ》 おばかなキャラクターにも、本当に人をイライラさせるタイプと、なんか憎めないタイプの2種類がいます。飯島直子演じる尚美はまさに憎めないタイプ。次々と悪いことが起こるにも関わらず、あまりめげることもなく、あっけらかんとしています。憎まれ口をたたく一方で、なんか人として大事なものも持っているし、結構ファインプレーも繰り出しちゃいます。こういうキャラ設定、ありがちなんですけど大好きです。 さらには周りを固める脇役たちの個性が光ること光ること。特に由美子(京野ことみ)はかなり良いんじゃないでしょうか。愛らしさだけではなく、頼りがいなんかもあったりしちゃうのです。もちろんバイク便をクビにされちゃった若者や、元警察の島野さんなんかもただの脇役では終わっていません。むだな配役が一切なく、絶妙なポジショニングで、とにかく見ていて楽しかったです。 大口の契約が取れると同時に、あれよあれよという間に仲間が増え、映画全体が活気付くそのストーリー展開もスピード感があって本当に良かった。更には無線で連絡しあって、配達物をリレーする一連のシーンは、最高に気分が盛り上がります。 題材を最大限に活かした演出に、もうおなかいっぱいになるほど楽しませてもらいました。万人に愛される映画だと思います! ただ、ラストの追いかけっこだけは、法律犯しすぎでちょっとやりすぎだったかもしれないですね。[DVD(邦画)] 8点(2014-02-04 07:24:39)(良:1票) 《改行有》 46. Love Letter(1995) 《ネタバレ》 「Love Letter」というひとつのテーマにそって、さりげない伏線をさりげなく回収し続ける手法は、美しすぎる映像とあいまってこの作品をひとつの芸術にまで高めているような気がします。 この作品では、ラブレターはさまざまな様式をとっているんですね。それは文面であり、声であり、図書カードでした。 どんな姿であっても、大切な気持ちを大切な人へ届けるとき、それはすべてラブレターであるというわかりやすいメッセージがとても心地よく胸に響きます。 山で声に出して亡き恋人へ送る「お元気ですか。私は元気です。」の形なき手紙も、少年樹が少女樹へ宛てた図書カードも、それはそれは素晴らしいラブレターでした。 不器用でシャイだった少年樹にとって、好きな人に想いを伝えるなんてことは並大抵の気持ちではできないでしょう。あの図書カードを渡すのがきっと精一杯だったんでしょうね。ですが、残念ながら、その裏の絵を少女樹に見てもらうことはできなかった。そこでいったんは途切れてしまったはずのラブレターが、なんと渡辺博子からの天国にいる樹へ宛てた手紙によって、ついに大人になった少女樹のもとへ届いてしまうというラストは最早奇跡。 現実世界ではまず起こりえないような感動的なエピソードを創ってしまえちゃうってのは、映画の大きな魅力ですよね。[DVD(字幕)] 8点(2013-06-23 15:02:15)(良:3票) 《改行有》 47. 忠臣蔵外伝 四谷怪談 《ネタバレ》 「きっと変な映画だー」という先入観をものの見事にひっくり返されるほど、真剣に撮られた作品でした。 いや、変な映画ではあるんですけどね。なんか出演者のみなさんがもの凄く大真面目なので、もう映画に見入ってしまって、犬がかけまわり始めた頃にはもうすっかりこの映画の虜でした。 お梅さんたちは、いったいいつになったら正体をあらわすのだろうと思っていましたら、正真正銘、人類だったようで、それが一番ビックリですよ。 お梅さんたち一行の登場シーンで、「ようよう、こりゃあキレイな姫さんじゃねーかぁ。一杯つきあえよ。」みたいな感じで登場する3人組は、目のつけどころが尋常じゃないと思いました。 ラスト、いきなりSFみたいな世界観をつきつけられて、急に映画の世界からはじきとばされるような感覚を味わいましたが、良い意味でたんぱくにすっきりまとめてくれて良かったです。 夢でうなされそうだったので、変な余韻残して欲しくなかったんですよね。[DVD(邦画)] 8点(2013-06-04 00:04:28)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》 48. 舟を編む 《ネタバレ》 辞書を作る話に2時間。・・・どんなものかと思いましたが、静かながらも熱く真剣な気持ちが伝わり続ける、力強いドラマに感動。日本の映画の良さが全部出ているのではないかと思っちゃうくらいの味わい深さでした。 馬締君も香具矢ちゃんも、出演者の皆様それぞれが地味ながらもすごく良い味をだしてくれているわけですが、なかでもとりわけオダギリジョー演じる西岡さんが最高に好きですね。 「映画ってやっぱり楽しくなきゃね!」と思っている僕にとっては、西岡さんがからむたびに映画館でおこる笑いが心地よく、それでいて彼が泣くシーンにはこちらも胸を打たれてじーんとしちゃいました。 また、「まじめっておもしろい」の映画のキャッチフレーズ通り、確かに「まじめ」もつきつめれば良い意味で面白い。正真正銘の真面目さから生み出される面白さというものをしっかり堪能させてもらいました。 いや、この映画は本当に良かったです。 この映画を観て元気づけられる人って、世の中にいっぱいいるんじゃないですかね!日本人の良さって、何と言っても「まじめであること」だと思うんです。そしてやっぱり「ものづくり」にかける誠意や熱意だと思うのです。 もともと日本人が持っている良さってものを、辞書作りとそれに携わる人達のドラマを通して再認識させていただきました。[映画館(邦画)] 8点(2013-05-31 03:08:26)(良:3票) 《改行有》 49. 不法侵入 《ネタバレ》 サイコなキャラが最も恐怖感を出すのは、本性を見せたときではなく本性を隠しているとき。今作でも、警官ピート(レイ・リオッタ)の笑顔や親切心が一番恐ろしい。 終盤、カレンが目覚めたときに、さも当たり前のように料理を準備しているピート。ここが狂気のひとつの到達点だと思います。これ以上の恐怖演出はないでしょう。 したがいまして、これはサイコ・ストーカーものとしては王道を地でいく無難な作品なのですが、その王道を完璧にこなしてくれているので緊張感と焦燥感は一級品です。 「なんか頭のおかしい奴に、心臓とまらない程度にドキドキさせてほしいわ~」と思ったら、きっとこの作品がオススメです。 「不法侵入」というタイトルにひかれて、防犯のお手本になるかと思っている人には、まったくならないのでオススメしません。犬も猫も友人も入り放題のノーボーダー状態です。[DVD(字幕)] 8点(2013-05-27 11:44:26)《改行有》 50. 青春デンデケデケデケ 《ネタバレ》 バンドが組みたい。 メンバーを集める。 バイトをしてお金をためる。 楽器を買う。 練習場所を探す。 練習する。練習する。練習する。 ・・・そして本番。 ただこれだけのことなのに、面白い。 二時間以上だけど、長さを感じない。 とても心地良い作品です。 何より、合間にはさみこまれる、女の子たちとの一瞬エピソードがたまらないです。 まさに「あるあるネタ」の「瞬間バージョン」。 その刹那に気づいて共感できる人はより楽しめると思います。 文化祭前日の夜の準備。 響く警報ベル。 集まる人々。・・・ただのミス。 !!!しかし、その偶然を利用して、「明日頑張ってください。」と声をかけてくる見ず知らずの女の子。それ以上の追加エピソードは何もなし。 良いですね!良いですね! すっごくわかります! 共感しすぎて目から鼻血が出そうです![DVD(字幕)] 8点(2012-06-25 00:18:26)(良:1票) 《改行有》 51. 老人Z 《ネタバレ》 個人的にはスマッシュヒットの傑作。 ストーリー、キャラクター、テンポ、メッセージ性、エンターテイメント性、どれをとっても非常に完成度の高い作品だと思われます。 当時アニメはかなり見ていたのですが、これは存在すら知りませんでした。見ることができて良かった・・・。 コメディタッチではありますが、ところどころミステリーやサスペンスの雰囲気も含んでいて、なかなかどうして、ハラハラ、ドキドキしちゃいます。 クライマックスはもろ「アキラ」のイメージとまるかぶりですが、同じ監督さんなんですね。なるほどー。 「増殖」「吸収」「暴走」「混沌」って好きなんですよねー。まあこの映画は完全に「男の子向き」の映画ですね。 ラストの大仏だけはいらなかった!ラストの大仏だけはいらなかった![DVD(邦画)] 8点(2012-05-21 03:55:50)《改行有》 52. 学校 《ネタバレ》 このシリーズは3作全て鑑賞しましたが、1作目が一番好きです。 「学校」というタイトルに最もふさわしいのはやはり1作目だと思います。 この映画を今見ると、現代の教育現場はかなり深刻な問題を抱えていると痛感します。 福利厚生が行き届きすぎて、学生たちや保護者への待遇が手厚くなりすぎた結果、なぜかその恩恵を自ら手放す人々が増えているという皮肉が現代社会に起きています。 何も努力しなくても簡単に手に入るものを、人は大事にできないのかもしれません。 この映画では、先生も生徒も、それぞれが努力し、協力し合って「教育」という現場を作り上げています。だからこそ、見る人の心に訴えかけるものがあるのでしょう。 「教育」とは当たり前に存在するものではなく、必要とされてはじめて存在できるものなのかもしれません。 (※映画としては9点~10点なんですが、どうしてもこの映画の萩原聖人さんの演技だけ苦手なので、8点です。)[DVD(邦画)] 8点(2012-05-07 23:25:10)《改行有》 53. リング(1998) 《ネタバレ》 今まで見た中で、テレビを使ったホラーで見たことがあるのは「デモンズ2」と「ポルターガイスト」と「リング」と「ヴィデオドローム」。その中でも、ダイレクトにクリーチャーがテレビの中から出てくるのは「デモンズ2」と「リング」だけです。(探せば他にもあるかもしれませんが・・・) 「ヴィデオドローム」を除く3作品はどれも好きなので、無機質なものと有機的なものの組み合わせが結構自分の好みに合っているのかもしれないです。(まあゾンビや幽霊を有機的と言っていいのかどうかわかりませんが・・・) 特に邦画ホラーはミステリーをからめてくることが多いので面白い。ただ、中途半端にできない日本人の気質なのか、ミステリーに力を入れすぎてホラーの恐怖感が半減してしまっている作品が多いのも事実。そんな中この「リング」はすばらしいバランスと言っていいのではないでしょうか。 実際貞子さんがテレビから出てきてしまうとそんなに恐怖は感じないのですが、それまでが怖いですね。最初から最後までずーと「何かが起こるぞー」という緊張感がつきまといます。 個人的に怖かった3つのポイントは、「写真」と、「幻覚のような中で子供の貞子が手をつかんでくるシーン」と、「浅川玲子がラスト、父と母を子供の身代わりにさせようと電話するシーン」です。ラストは浅川玲子が怖かったですね。 [DVD(邦画)] 8点(2012-05-07 17:00:00)《改行有》 54. ゴジラVSビオランテ フランス映画を2本見た後に、コレを見ました。 もうめちゃめちゃ面白かった。 なんてわかりやすい映画なんだ。 しかも刺激的。 ビオランテの造形最高です!しかも前半戦、後半戦の二本仕立てで、モデルチェンジまでしてくれるこのサービス精神。 そしてゴジラはやっぱり最強。かつ最高のかっこよさ。 自衛隊の方たちもとても頑張ってくださいました。 ああ、とてもすっきりしました。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-03 05:00:32)(笑:1票) 《改行有》 55. ハートブルー 《ネタバレ》 とても面白かった。僕は好きです。こういうの。わかりやすいし。テンポも良い。いったんはいりこんでしまうと、あとはラストまでずっと楽しめると思います。結末が気になる映画はそれだけで面白いと思います。 ただ、「ボーディーとユタの間に友情はないな。」というのが僕の感想です。ユタは犯人だと思った瞬間、捕まえることを最優先に考えています。ボーディは、ユタの彼女を人質にとり、その挙句強制的にユタに強盗をさせ、自分たちのスケープゴートにしています。つまり、使い捨てにしているだけです。わずかでも友情が芽生えていれば、さすがにこの行動は説明がつきません。だから、ユタとボーディーがそれぞれの素性に気づいた時点で、二人の友情は終わったのだと思います。 最後にユタがボーディーの手錠を外しちゃいますが、友情というより、もうボーディが死ぬ気だとわかったから外したのだと思いました。で、バッヂを捨てたのも、単に自分は警官に向いてないと思ったからではないでしょうか。 ただこれは僕の個人的な感想です。この映画は、要所要所で断片的な情報しかくれません。だから見る人が好きに解釈して楽しむ映画だと思います。その解釈の仕方で、この映画は賛否両論に分かれそうだと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2011-09-24 01:17:30)《改行有》 56. 人狼ゲーム インフェルノ 《ネタバレ》 ドラマ版「ロストエデン」の後編。もうがっつり後編。タイトル変える意味なんてないくらい。 一番の見どころは主人公の闇堕ち。 ロストエデンで、紘美、ルナ、亜利沙の3人に結構感情移入してしまったので、この結末は何とも後味が悪いです。 デスゲームもので後味が悪いもクソもないのですが・・・。 この3人は、はっきり言って性格は悪い。 紘美は確かに偽善者だし、ルナや亜利沙にいたっては論外。 ただ、紘美とルナの友情だけは、本物だと思っていました。少なくともロストエデンではそうでした。 だから紘美がルナをだまし続け、そんな紘美をルナが信じ続けた結果、こんな結末になるなんてあまりに救いがありません。 もう一足早く刑事の2人が到着しただけで、水谷、ルナ、越智の3人は助かった可能性すらあります。なんとも趣味の悪い脚本ですね。 「ラヴァーズ」と「インフェルノ」以外は、あまり後味の悪さを感じさせませんでした。 それは、人間のサイコパスな側面を見せながらも、同時に人間の良心も見せてくれていたからかもしれません。 でもこのインフェルノでは、良心のある人間はまっさきに殺されてしまいます。 要は、一番良心に欠ける人間2人が勝ち残ってしまう後味の悪さがあるんです。 ただロストエデンで、いじめの当事者でありながら蚊帳の外であった性格の悪い宮下舞や、不良の馬渡なんかをゲームに参加させてくれたことは良かった。それに宮下舞の襲撃は、何気にこの作品で一番のお気に入りです。 とゆーことで、映画としては非常に面白かったのですが、後味の悪さでプリズンブレイクよりは1点下げておきます。 そしてやっぱり人狼が誰だかわからないほうが面白いことを再認識しました。 [DVD(邦画)] 7点(2024-06-20 02:47:08) 57. チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像 《ネタバレ》 ドラマは見ていません。 だからすみれ先生(栗山千明)がなぜ白鳥を憎んでいるのかよくわかりません。 ドラマと関連性のある映画は、ドラマも見ておくべきですね。 2つのサスペンスが同時進行。 ただ別宮葉子(桐谷美玲)サイドのストーリーは追いやすく、推理も比較的簡単なので、すっきり見やすい。 別宮や滝沢(松坂桃李)は、要所要所で明らかに『何かある』てきな雰囲気を匂わします。でもこれはおそらく確信犯的な演出であり、あえてわかりやすく教えてくれているのだと思います。 そのため別宮が真犯人とわかるシーンが驚きにつながらないのは痛いところではありますが・・・。こーゆー見る側のことを第一に考えてくれる映画は悪くないです。 まあまあ長尺だし、前半がちょっと退屈。 生瀬のアメリカかぶれキャラは過剰すぎてちょっとウザい。し、やや映画の雰囲気から浮いている気がします。 終盤、田口先生が別宮の自殺を止めるシーンが、まるで学芸会で見てられません。これ、ちょっとチープすぎて台無しです。 とまあ、正直気になる点はちょこちょこあるんですけど、全体としてはまとまっていて良作かと。 実際はそんなこと無理なんでしょうけど、ラストの病院のサーバーハッキングしてからのひともりあがり、こーゆーパニック好きなので点数甘めです。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2024-06-10 22:28:15)《改行有》 58. 人狼ゲーム マッドランド 《ネタバレ》 『マッドランド』の副題。その名もズバリでしたか。 『狂人村』。次から次によく考えるなぁ。 これ人狼側が有利すぎて、ゲームにならなくない? ・・・と、しばらく頭が混乱。 でもよくよく考えると狂人は村人側としてカウントされるから、人狼側の勝利条件は『人狼1人、狂人1人』もしくは『人狼1人、預言者もしくは用心棒のどちらか1人』の組み合わせしかないわけです。人狼は人狼で1人しかいないというのは、なかなか厳しい勝利条件かもしれないですね。 また、狂人も人狼を勝たせないといけないわけですが、最後に生き残れる狂人は1人だけなので、狂人同士で潰しあう必要があります。そうなってくると、思っていたほど人狼側圧倒的有利ってわけでもないのかな・・・。 いつもとは全く違って、人狼をあぶりだすのではなく、自分が人狼であることを証明しなければならないってのは、結構面白い試みだと思います。その設定が映画の面白さにつながっているかどうかは微妙ですが、少なくともいつもとは違う心理戦や駆け引きを見ることができました。 正直最初は狂人村のシチュエーションとルールが意味不明すぎて、これはもうクソ回だと思ったものです。 ただ主役以外の役職を伏せたこと。庄司も彩乃も人狼ではないことがわかったあたりから、俄然面白くなってきます。 そして今作は主役が初の用心棒。 そしてなんと言っても、まさかの主役デッド。 主人公のドアが開いたときの衝撃はなかなかでしたよ。 結果として、今までとは違う路線の人狼ゲームを楽しむことができました。 『プリズンブレイク』が一番好きなのは変わらないけど、これはこれで良かったと思います。[DVD(邦画)] 7点(2024-06-09 03:13:05)《改行有》 59. 人狼ゲーム ラヴァーズ 《ネタバレ》 ああ、また役職オープンにしちゃったか。 しかも人狼、恋人、キューピッド、重要な役職があっという間に判明。 消去法で佳奈が霊媒師、管すばるが予言者ということもわかってしまいます。 よって『プリズン・ブレイク』のときのような、推理ゲーム的面白さは弱い。 そのぶん処刑シーンや襲撃シーンを復活。過激な描写とスプラッタな映像に振り切っている感じ。 あとは人狼ゲームを楽しむというより、役職がわかっているうえでの、登場人物の駆け引きや人間ドラマをお楽しみくださいってことなんでしょう。 面白かったのは、恋人の二人が人狼側と村人側に分かれちゃっているところ。 人狼の2人は、本来協力関係であるはずなのに、この恋人システムのせいで仲間の人狼を信頼しきれない構図ができています。そのため、人狼が人狼を襲うというのもアリ、という解釈ができてしまうのです。これにより、今までにはない人間ドラマや緊張感を作ることに成功しています。 でも良かったのはそこぐらいかな。 後味の悪さは気になります。 今までで最悪の主人公と言っていいでしょう。良心のカケラもありません。 今作の主人公はシリーズ中はじめて、『自分の命が助かるため』でもなければ『大事な誰かを助けるため』でもなく、『お金のため』に動きます。 最悪だったのは、最後の投票。恋人陣営3人で勝ち残れるのに、賞金の分け前が減るという理由だけで、味方のキューピッドを吊ります。しかもこの吊られた八木ひなたは、もっとも主人公に協力的で、好意的で、そして余命いくばくもない薄幸の美少女。そんな少女を主人公に処刑させるっていう趣味の悪さ。 更には一緒に勝ち残ったもう一人の恋人は、ゲームと関係ないところで殺害。 すべては1億円を独り占めするため。 2人が不憫すぎて、この決着のさせかたはとても不愉快です。 あ、でもサスペンス映画としては、もちろん面白かったですよ。[DVD(邦画)] 7点(2024-05-09 15:35:57)《改行有》 60. ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 自分から見たわけではなく、妻から誘われてアマゾンプレミアムで一緒に鑑賞。 とゆーことで予備知識なし、期待なし。 ところが、映画が始まってしばらくし、キノコ王国にやってきたあたりからいろんな思い出がフラッシュバック。 特に効果音が最高です。ゲームの効果音が、BGMが、随所にちりばめられている本作。めっちゃマリオしたくなります。 更にはドンキーコングやマリオカートも登場。れ、レインボーロードだ~。これは世代にはたまらないですね~。 ファミコン、スーファミ世代にはぐっとくるものがあります。 ピーチ姫のキャラだけ、ゲームやってたときのイメージとだいぶ違っちゃってましたが。 ファミコンやってたときは、ただただ助けてもらうだけだったお姫様。映画ではマリオ以上に戦うお姫様。これも時代ですかね~。 なんか昨今のDisneyプリンセスと同じ現象がここでも~。 マリオがキノコ王国にやってきたとき、『タイルどうやって宙に浮いているの~』『これどーゆー構造なの~』とか、いちいち突っ込むところ面白い。クッパの弾き語りも最高。爆笑というより、クスクス笑いがたくさんある感じ。 ファイアフラワーやアイスフラワー、たぬきマリオなんかが活躍してくれたのも嬉しい。 猫マリオはやったことないからちょっとわかんなかったけど・・・。 マリオカートではバナナしかけたり、甲羅投げたりと、お約束的みどころがたくさん。 ストーリーが面白いとか、そーゆータイプの映画ではありませんが、ここまでゲームの世界を再現してくれたら満足です。 トゲゾーやメット、ハンマーマリオやじゅげむも見たいものです。 次作ではいろんなマリオが見られるかなぁ。今から楽しみです。[インターネット(吹替)] 7点(2024-05-03 22:43:02)(良:1票) 《改行有》
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