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年齢 60歳

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  いぬやしき 《ネタバレ》 凡作。原作に特別目を引く人間ドラマがあったという気もしないが、いわば“年寄り”を主人公にし、超能力バトル的な設定で、どれくらい派手なアクションバトルが見られるものかと思っていたが、肩透かしを食らった感じ。【ネタバレ注意】キャスティングは良かったと思う。二階堂ふみのしおんは、ビックリするくらいだった。原作のエピソードを限られた時間でつなげようとするため、どうしても色々と無理がある。犬屋敷は機械化されて涙を流せない描写があるのに獅子神が母の自殺で涙を流したり、ローンの支払いといっても、余命が短いと分かった時点で死んでまで働けないのだから土下座までしてリストラを恐れる必要はない。現実ならローンを組むなら生命保険への加入を求められるだろうし、そもそも原作ではローンではなかったはずだ。原作にない設定でオチが付けられたりしたのも微妙だ。その上、原作の後半にあった飛行機エピソード以降がなくなったたため、いよいよアクション本編と思ったところで、幕が引かれてしまった。ここまでやって続編ということもないだろうから、単に構成上の問題だろうけれど、ちょっと残念だった。[映画館(邦画)] 5点(2018-05-02 18:04:09)

62.  ちはやふる 結び 《ネタバレ》 傑作。すばらしい。前作(上の句/下の句)の出来がよかっただけに、期待は裏切られないだろうという予想と、そうはいっても何度もうまくいくとも限らないという不安があったのだが、総じて期待を上回るものだった。【ネタバレ注意】まず、前作の引きを受け継いでいる“かのような”出だしにやられた。“上の句”の序盤で少しだけ感じたキャスティングの違和感はまったくない。広瀬すずは千早だし、野村周平は太一だし、新田真剣佑は新だ。原作は途中までしか知らないが、膨大な原作からエッセンスとなる部分を抜き出し、ときには改変して全体を構成し直しているだろうストーリーは、全編にわたって引き込まれるものだ。短い時間で、それぞれの人物の背景が描写されるのも見事だと思う。ただ、クライマックスのパターンがまたそれか、という感じなのは否めない。一番盛り上がる設定なのだろうし、そうそう代わりになるパターンがないということだとは思うけど、前作にも出てきたのでもう少しヒネリというか、別のシナリオがなかったものかと思う。あと、毎回最後の Perfume だけが浮いていると思う(Perfume が嫌いなわけではない)。しかし、アニメも良作だったし、実写映画もこれほど良作なマンガ原作は稀有だと思うので、そういう意味では幸運な作品なのだろうと思う。[映画館(邦画)] 9点(2018-05-02 18:03:31)

63.  鋼の錬金術師 《ネタバレ》 凡作。駄作だなんだと言われるほどの作品ではないと思う。原作(&アニメ)に思い入れはなく、日本人が演じること自体に不満もなかったが、どれほど“酷い作品”なのかと怖いもの見たさで鑑賞したが、そこまでの酷さを感じなかった。映像(CG)も結構頑張っていたように見えた。【ネタバレ注意】もちろん、「ぐだぐだ喋ってないで、とっととトドメをさせよ」といった、どの映画にもありそうなツッコミどころは多々あるし、終盤で世界を支配するつもりの将軍が、あそこで「試しに一体」ということもせず、いきなり全部動かし始めるとか、何を考えているんだとツッコみたくなった(原作がどうなっているかは知らない)。その意味では、いくらか陳腐なストーリー展開かもしれないけれど、そこまで破綻はしていなかったと思う。役者としては、ホムンクルス陣、とくにラスト演じる松雪泰子さんがよかった。いまだ現役で美女を演じ、それが似合っているというのはすごい。ついでに「錬金術師(れんきんじゅつし)」って言いにくい言葉だと思うけど、みんな滑舌よかったね:-)[映画館(邦画)] 5点(2017-12-15 22:19:32)

64.  GODZILLA 怪獣惑星 《ネタバレ》 酷い映画だった。実写版「進撃の巨人(前編)」以来の衝撃。後半の映像がよかったという意味では進撃ほどではなかったが、それは「シドニアの騎士」「BLAME!」のポリゴンピクチュアズを思えば意外性があるわけではない。【ネタバレ注意】3部作とは知らなかったが、とにかく脚本がゴミ。決して長い映画ではないが、地球に降り立つまでに半分の時間を使い、そこまでが退屈極まりない。事細かく設定を説明してくれるのだが、あまりに退屈で聞き逃しそうになる。もっとも、それでも、たいして問題はない。地球に降り立ち、刃物すら折れてしまう植物。ゴジラの影響で思わぬ方向に進化したことを示しているのかもしれないが、「注意しろ」って、どうしてそんなことがわかったの? そもそも全人類からすればごくわずかな人しか地球を脱出できなかったのに、残った大勢の人たちで倒せなかったものを戻ってきた人がやっつけられるという設定がナンセンス。その宇宙船に、どれだけ攻撃を進化させる研究材料を積んでいたんだ。そんなの移住する星を探すのに必要ないんだから、もっと食料を積み込んでおけよ。物語的には、やっつけないわけにいかないから、やっつけるのだが、あの状況で主人公が生き残るのは苦笑するしかない。だいたい戦闘経験もない“地球から逃げ出した”人々が、ゴジラにやられてもなおビビらず突っ込んで散っていくというのは心理描写が安易すぎる。せっかく「シドニアの騎士」をアニメ化したんだから、それくらい考えてほしかった。[映画館(邦画)] 2点(2017-11-17 22:30:30)

65.  ぼくは明日、昨日のきみとデートする 《ネタバレ》 ちょっと点は甘いが佳作。個人的には、京都で観光して回ったところが舞台として使われていたのも好感。【ネタバレ注意】タイトルから概ね展開が予測できる割に序盤の進みが遅いなと思ったら、1/3ほど進んでからやっとタイトルが出てきたのはちょっと笑った。(そこまでが前振りかよ、という意味で) 理屈が明らかになってからの展開は割とありがちだけど、逆順ダイジェストの最後は盛り上がった。[CS・衛星(邦画)] 7点(2017-11-07 20:59:46)

66.  BLAME! 《ネタバレ》 傑作。コミック原作はだいぶ前に1巻のみ読んで難解だった記憶しかなく、2週間の限定公開ということで、「シドニアの騎士」ファン向けの作品かと思っていたが、ちゃんと面白い作品に仕上がっていた。【ネタバレ注意】原作の設定を借りて、ストーリーが大きく組み替えられているらしい。原作者がちゃんと絡んでいるそうだが、原作1巻を読んだ限りでは、ある意味“こんなに分かりやすい話”になるとは思わなかった。ただ、最初の“探検”はともかく、希望が見えてきた時点での探検に(若い)女を連れて行くかな、とは思った(子孫繁栄的に)。小さなことではあるが、色々注意深く設定されているように見えるだけに気になる点だった。[映画館(邦画)] 8点(2017-11-07 20:56:50)

67.  暗黒女子 《ネタバレ》 傑作。清水富美加の騒動でお蔵入りしなくてよかったね、という作品。【ネタバレ注意】一応苦言を呈しておくと「あなたの予測をすべてブチ壊す驚愕のラスト24分」というコピーはいただけない。そのコピーと、あのストーリーだと“ラスト24分”がどういう展開になるのかある程度予測できてしまう人もいるのではないか。また、千葉雄大がしっかり枠を取っていることで重要な役回りを担っていることも予想できてしまう。すべて予想できたわけではないし、とてもうまい作りになっていたので駄作に成り下がったとは言わないが、ミステリー作品ではやめてほしかった。[映画館(邦画)] 7点(2017-11-07 20:54:16)

68.  ReLIFE リライフ 《ネタバレ》 佳作。初見のアニメが良作で、原作が傑作だったので、逆に実写化に不安を感じていたのだが、無難にまとまっていたと思う。キャスティングはよかった。【ネタバレ注意】冒頭の若返りに気付くまでのシーン、エンドロールで「見た目カメラ 中川大志」となっていた部分だと思うが、(たぶんCGが)よくできていた。若返りの表現が自然だった。日代さん演じる平祐奈さんの「ニヤリ」もよかった。もっとも前半の原作相当のパートでは元の絶妙な会話が大幅に省略されていたし、後半のオリジナルな展開はどうしても原作と比べた薄っぺらさを感じてしまう。アニメが原作の途中までに区切って丁寧に描かれていたのと違い、2時間程度で完結させるために端折られた印象を受けてしまう。とはいえ、そうした制約の中ではよくできていたと思う。[映画館(邦画)] 6点(2017-11-07 20:53:05)

69.  聖の青春 《ネタバレ》 佳作。松山ケンイチと東出昌大の“なりきり”ばかりが話題になっていた印象が強く、現実をテーマにした作品はどうしても展開に限界があると思っていたけれど、思いのほか良かった。【ネタバレ注意】羽生善治を連れて行った食堂が“たまたま見つけた”のに「主人が絶対話しかけてこない」という感想は変だと思ったが、その食堂は原作では“思い出の場所”なのだそうだ。尺の関係で改変したのかもしれないが、もうすこし自然な展開にしてほしかった。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-11-07 20:49:31)

70.  斉木楠雄のΨ難 《ネタバレ》 佳作。得点は6と7で迷うところだけど、他の人の評価が思いのほか低くて7にした。アニメから入ったクチだけど、ただギャグが面白いのであり、それを楽しむ映画であって、何かそれ以上の期待をしてもムダだとは思う。【ネタバレ注意】決定的にアウトな改変が蝶野雨緑のマジックシーン。原作ではテレビで見ているからこその展開だったのに、“その場”にいたら透視できるはずじゃないか。あと、橋本環奈は頑張っていたと思うが、あくまで原作の設定を思えば、だが“美人キャラ”にはムリがある印象。(足よりも)声が太いのが気になった。まあ、“誰が見ても美人”というキャスティングって難しいんだろうけれど。あとは「喋るんだ」と思った程度で、ヘンにシリアスな展開にすることもないし、キャスティングはよかった。全体的には原作の面白さを受け継ぎつつ、終盤もうまくまとめていた。[映画館(邦画)] 7点(2017-11-07 20:48:43)

71.  氷菓 《ネタバレ》 凡作。アニメが良作だっただけにどうしても比較してしまう面はあるが、それを差し引いたとしても余計な改変がなされていたと思う。もう少しで佳作にはなっただろうと思うだけに、惜しい。【ネタバレ注意】いきなり段ボールに板を乗せてあるところで推測できたが、文集「氷菓」を探す場面で新聞部のシーンを割愛したのは尺の都合もあるのだろう。だが、終盤の展開は明らかに改悪。部員や糸魚川先生の掛け合いは、原作では(アニメでも)どれひとつとっても(緻密に計算されたであろう)自然な流れになっていたのに、オリジナルな設定が加えられたせいで、無理を感じてしまう。原作を知ってる人に意外な展開を見せたかったのかもしれないが、どうしても格が下がった気がしてしまうし、原作を知らない人には原作通りにやればよかっただけだろう。キャスティングは微妙だったが、高山の風景は懐かしかったし、部室や教室・廊下、外の風景などはいい感じに撮影されていた。爆死と言われる割に期待できる作品かと思っただけに残念だった。[映画館(邦画)] 5点(2017-11-07 20:47:21)

72.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 すっかりアクション映画。過去作は、もう少し心理戦みたいなものがあったと思うが、手持ちカメラでバトルやらカーチェイスやらが連続していく。つまらない映画ではないが、シリアスに進むのにツッコミどころもあってなかなか微妙。【ネタバレ注意】序盤、ニッキーがボクシング会場までいってメモを残し、そこで指示された待ち合わせ場所に尾行が集まる。だったら、なんでメモを残しに行くときに尾行してなかったんだよ。なんだか感情移入するどころではなくなり、醒めた感覚で観ることになってしまった。こっそりポケットにガジェットを忍ばせるとか、過去作と似たようなパターンが使われているなど、ちょっと新味に欠けた印象もある。アクション映画としては、それなりに見どころが続くのだが、ラスベガスでのカーチェイスは突っ込むために並べたみたいなクルマとか、ちょっと笑ってしまった。「ボーン・レガシー」ほどガッカリしたわけじゃないが、三部作で綺麗に終わっておけばよかったのに、という気持ちは否めない。[映画館(字幕)] 6点(2016-10-12 00:53:49)

73.  映画 聲の形 《ネタバレ》 9点(=今年一番の作品)と評してよいかわからないし、賛否はありうると思うし、好き嫌いもあるだろう。デートムービーになるとはいいがたい。しかし、私にとっては制作発表からの期待に十分応えてくれた、すばらしい作品。聴覚障害とイジメという難しいテーマを扱いつつも、“かわいそう”という感情とは違う意味で心が揺さぶられる。本作は障害やイジメで悩んでいる人たちの気持ちが分かるというものではないし、それを意図した作品ではないだろう。その意味ではそれらを素材としてだけ使っていることに不満を感じる人もいると思う。もちろん配慮に欠けているわけではない。協力として日本ろうあ連盟の名前もある(これは原作でも同じ)。また、原作の緻密さを思えば将也と硝子の関係に絞り込まれているし、他の人物も改変や省略されている部分はあるから、物足りないとか不満を感じる人がいるのもわかる。しかし、アニメで二時間超という尺、かつ美しく映像化された本作は恵まれた作品だと思う。初見では原作(2巻以降)を読まないでいたが、映画として完結していた。また、原作に比べてエグい描写が弱まっている面もあるが、もし原作通りに1クールのテレビアニメとして制作しようとしたら、地上波では放送できなくなるんじゃないだろうか。劇場での上映に比べて、地上波というのは制約を受けやすいものだ。 【ネタバレ注意】小学生時代に聴覚障害が理由でイジメを受けていた硝子がイジメていた将也と再開し、やがて恋心を抱くまでになる。「イジメてたやつを許すのはともかく好きになるとか設定がおかしい」という批判も見たが、もともと硝子は将也を嫌がってはいなかったわけで、その批判は当たらないと思う。丁寧に書き込まれた街並み、硝子が告白に失敗して足をバタバタさせているシーンなど細部にまで神経の行き届いた表現、難しかったであろう早見沙織さんの演技、すばらしい面を挙げればキリがないほどだ。多くの人に鑑賞してほしいと思う。[映画館(邦画)] 9点(2016-09-21 22:36:20)(良:2票) 《改行有》

74.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 傑作。絶賛されるのもわかる。先週までで興収91億で、100億が通過点とも言われているが、このまま記録を打ち立ててほしい作品。【ネタバレ注意】序盤、「夢の中で現実との区別がつかない」ということはあっても「現実で夢かどうか区別がつかない」ということにリアリティを感じないので、いつまでも「あれは夢」と思っているのはおかしいだろ、と思っていた。入れ替わって“現実世界”で生きているのだから、自分に電話すればいいじゃないかとも思った。なんでスマホで日記を付けるだけなのか。だが中盤の展開で、そのあたりの醒めた気持ちが吹っ飛んだ。そういうことだったのか。そこから先の展開は引き込まれるばかりだった。序盤の疑問も、入れ替わりの記憶を忘れてしまうものと理解すれば(ご都合主義とはいえ)納得できるものだ。それが結末に結び付いている。一点、気になるのは三葉が自転車をこぐ場面で見せたパンツ。“サービスカット”なのかもしれないが、要らなかった。 新海誠監督の過去作を思えば、この爽やかな結末は意外でもあるが、「よく話し合って作った」とのことだ。今後の作品にも期待したい。[映画館(邦画)] 8点(2016-09-21 22:05:28)《改行有》

75.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 「ゴジラ」映画を見たことはないが評判がよいので観てみた次第。佳作。特撮はよかったが(とくに序盤)、ここまで高評価なのはちょっとわからない。【ネタバレ注意】石原さとみはミスキャストとしか思えない。そういう演出なんだろうけど、とても“大統領を狙う才女”に見えない。というかウザい。余貴美子はよかった。政治と危機管理を描いたドラマみたいに言われているけど、そこも薄っぺらい。ゴジラ自身が放射線出して街を破壊し続けているのに(半減期が短いという“都合のいい設定”がわかったのは後の話)、核爆弾による汚染をそこまでためらうのはなぜだろう。いや、逆に核エネルギーで動く生物に核攻撃して効果があると確信できる理由があるだろうか。というか、安保理も攻撃するなら都市部から離れたときにやることにすればいいのに。終盤の凝固剤の投入も第一陣が無残に殲滅されたら、第二陣がビビる、くらいの演出がほしかった。どれだけ命知らずの隊員なんだ。リアル(福島原発事故のとき)では、30mSvの放射線というだけで隊長泣いてたぞ。というか(核攻撃以外の)選択肢がはじめて開発する凝固剤一択とか、ちょっとリスク高すぎないか?しかも凍結成功して安心してたけど、それこそ切り刻んで処分するまで安心できないんじゃないだろうか。「ゴジラ」映画は、そういうことを考えちゃいけないならしかたないけど。なお、膨大なセリフを尺に収めるための策、なのかもしれないが、会議で多数の登場人物が“順番にしゃべる”というのも舞台劇を見ているようだった。新幹線爆弾に続いて在来線爆弾というのは笑った。エヴァ(Decisive Battle)っぽい曲もなかなかよかった。「ヤシオリ作戦」って「ヤシマ作戦」へのセルフオマージュかと思ったけど違うのかな。[映画館(邦画)] 7点(2016-08-15 23:48:43)

76.  ちはやふる 下の句 《ネタバレ》 “上の句”に比べれば、少し新鮮味がなくなった気はするが、やはり青春映画の傑作。【ネタバレ注意】原作から大幅に改変されてオリジナル要素が加えられているものの、キャラクターの骨子は変わらないというのは“上の句”と同じ。新鮮味が薄く感じられたのは対戦シーンが少なめだったからかもしれない。なにしろ一番の名手であるはずの新の対戦シーンがほとんどない(このストーリーではしかたがないけれど)。余談だが、部室に貼ってあったのは“上の句”で着物の合わせが逆だったポスターじゃないか? 最後、“上の句”と“下の句”で区切りをつけているから当然といえば当然なのだが、このあたりをやっているなら、映画はもっと続けられるんじゃないかと思ったところで急展開の締めくくりになってしまった。まあ、綺麗に終わったといえばそうなんだけど。しかし、エンディングのPerfumeはやっぱりちょっと(しかも“上の句”と同じ曲だった)。と思ったところで、続編制作の報。そちらも楽しみ。[映画館(邦画)] 8点(2016-04-30 00:08:29)

77.  リップヴァンウィンクルの花嫁 《ネタバレ》 佳作。180分という長尺ながらダレることもなく最後まで見られる。とくに黒木華さんをはじめとする主役3人のキャスティングが絶妙で、まさに適材適所という印象がある。【ネタバレ注意】序盤は主役の“アホさ”にいらだちすら感じるし、結局最後までまったく成長しないのだが、そういう“流される”性格をうまくドラマ化している。途中、代理出席サービスで新婦側だったアムロが、どうして“別れさせ屋”側になったのかという点は、「代理出席を見破った新郎側がサービス提供者を突き止め、その行きがかりで別れさせる仕事を引き受けることになった」と考えたのだが、そこには明確な答えがなかった。またホテルでの成り行きは偶然に頼りすぎて不自然な面は否めない。マシロの母親が脱ぎ始めるだけでなく、これまで“仕事”と割り切って描写されていたと思っていたアムロまで、というのもちょっと驚いた(あそこは酔った“フリ”をしているのかと思ったが、そうではないようだ)。こうした後半の展開はややファンタジーだが、そこは岩井ワールドと割り切れば許容範囲。ウェディングドレスを着たベッドでの会話の長回しとか、ぐいぐい引き込まれた。[映画館(邦画)] 7点(2016-04-17 23:17:21)

78.  ちはやふる 上の句 《ネタバレ》 よくできた青春映画。アニメしか見たことがなく原作コミックは未読だけど、大幅な改変を加えているのに、原作のエッセンスがうまく活かされている。うまくアニメ化された作品が実写で駄作になってしまう例は多いが、本作はそうした例には当てはまらない良作。【ネタバレ注意】アニメ(おそらく原作も)を知っていると、オリジナルな展開や会話に驚かされる面はある。それくらいストーリーや設定は大幅に改変されている。しかし、(前後編の2部作とはいえ)“映画”という作品として完結したもの、あるいは現代的・現実的なものに作りかえられているのであって、それぞれの人物の性格付けや立場は変わらない。原作エピソードの“いい場面”はちゃんと再現されている。あえて言えば、片手間だった顧問が大会に行くなら「練習を見て気が変わった」というシーンを入れてほしかったというくらい。あと、エンディングでPerfumeはちょっと。「下の句」が楽しみ。[映画館(邦画)] 8点(2016-04-08 21:53:15)

79.  僕だけがいない街 《ネタバレ》 残念な出来。もう少し頑張りましょう、というところ。【ネタバレ注意】原作コミック8巻分を2時間に収めるという制約が厳しいのはわかるが、いかにもダイジェストのような印象がある。シーンによっては時間を掛けているところもあるが、その分ストーリーへのしわ寄せが大きくなってしまったのだろうか。また、いくらか原作のキーは押さえられているものの「声に出てた」という要素すらなくなっているなど、ちょっと主人公の性格付けが弱くなっている面もある。なにより違和感があるのは終盤の展開だろう。リバイバルで問題が解決するとそのまま時間が進行するという基本設定があるのに、締めくくりで最初の時間に戻ってしまうなんて。しかも、救いようのない終わり方。(原作が予定より伸びたため)アニメも終盤ペースアップした面はあるが、原作の骨子は守られていた。それに比べると大変残念。[映画館(邦画)] 4点(2016-04-08 21:50:11)

80.  永遠の0 《ネタバレ》 原作者は好きじゃないので、叩く気満々だったけど、いい映画だった。岡田准一もよかった。これがヒットしたのは納得できる。【ネタバレ注意】後半の展開はバレバレとはいえ、だからこそ最後のどんでん返しみたいにせず、早めに話をもってきているのがよい。“明らかにはされない”最後のオチもいい感じだった。戦闘シーンも映像の迫力を追いかける感じではなく、しかし不自然ではなかった。「自爆テロと違うんだ」というくだりは気になったが、決して戦争や特攻を美化しているようには見えなかった。なんで原作者は、ああなんだろうね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-14 18:06:57)

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