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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  ブルークリスマス  体制による陰謀、プロパガンダ、いわれなき差別の怖さを真正面から描いた怖い映画。  ストーリーはしっかりしており、絵作りも演技も非常に真面目に作られているのだが、原因がUFOというのが、作品を非常にチープにしているのが惜しまれる。原因は全く不明で、プロパガンダでUFOを持ち出すほうが良かったように思う。  また、仲代達矢の記者のストーリーと、竹下景子の恋愛のストーリーが、それぞれ別々にある感じで、もっとしっかり融合させるか、あるいは、どちらかに絞って深めて欲しかった。  ラスト近くのシーンは、思わず涙が出てしまうほど情緒的に撮られており、悪い映画ではないのだが、テーマ、ストーリーが極めて重く、反体制の岡本喜八精神のみが発揮され、軽妙コミカルな娯楽の要素の岡本喜八ワールドの出番が全くなかったのも残念。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-09 19:52:28)《改行有》

62.  斬る(1968) 《ネタバレ》  反体制精神を目一杯こめながらも、娯楽映画として、テンポ良くコミカルに創り上げた快作。  「椿三十郎」とストーリーも似ており、尺も短く気楽に見られる軽妙時代劇として同じような娯楽作品であるが、まさに、黒澤監督と岡本監督の作風の違いがハッキリと見て取れる。  黒澤監督は、コミカルで軽妙ながらも静と動を使い分け、どこかに重厚さを感じさせるのに対し、岡本監督のこの作品は、テンポよく流れるようにラストまで持って行くように作られている。映画を芸術として捉えると黒澤監督に軍配が上がるが、身構えずに見る娯楽として捉えると甲乙付けがたい。  岡本監督のエッセンスがふんだんに詰まった作品である。[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-09 19:38:28)《改行有》

63.  ヤッターマン(2008) 《ネタバレ》  アニメの実写化で、ここまで元の世界観を維持できたのは驚異的。  元がギャグアニメであることが幸いして、少ない登場人物がそれぞれにオーバーアクションでしっかり個性を主張し、シナリオの強引さも、セットのチープさも、CGのアラも、味として良い方向に働いた。  昔アニメを見ていたときはドロンジョが実は主役だと思っており、深田恭子のドロンジョがアニメのイメージとは違う配役でどうなるか心配だったが、しっかりと一番の存在感を放っており、堂々とした主役になっていた。  元のアニメを知っていておふざけB級映画好きなら、かなり楽しめる映画だと思う。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-05 01:03:17)《改行有》

64.  ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲 《ネタバレ》  1作目のオタ心を突いた見事なB級っぷりが完全に消えて、単なる駄作になってしまった。  ストーリーに対して個々のシーンの演出やそのつながりが悪く、ワクワク感もなく、驚きや笑いを意図したシーンもほとんど滑っている。  歌のシーンや戦いのシーンも、映画用の単なる尺伸ばしに思えてしまうほどバランスが悪い。  もっと、ふざけたシナリオや演出であれば、作品として面白くなくても、突っ込んで楽しめるのだが、CGも前作より頑張り、ちゃんと作ろうとしている分、このダメダメ感はなんとも困ってしまう。  1作目は奇抜なアイデアのヒーロー物ということや、哀川翔、渡部篤郎、鈴木京香等が馬鹿馬鹿しい演出を真面目に演じるところが、一部の人のツボに嵌ったのであって、決して名作ではなかった。  その続編である以上、前作以上の突拍子も無い設定や、さらなる大物俳優を無茶に使わなければ、超えることはもともと無理だったと思う。[DVD(邦画)] 3点(2011-01-04 17:13:28)《改行有》

65.  大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》  原作の良さを2時間に詰め込んだ脚本はさすがで、役者陣もいい演技で、最後まで一気に引っ張り込むだけの秀作ではある。  しかし、犯人3人組や、警察、被害者家族を、もっとデフォルメした演技をさせても良かったのかもしれないし、全盛期の岡本監督ならやってたかもしれないという残念感が残る。  脚本も、理屈の部分が勝ってしまって、岡本喜八監督独特のブッ飛んだ演出や、シュールな設定が見られなかったのが残念。中盤から終盤へのテンポの良さとか、ヘリコプターの操縦士の描写あたりが岡本監督らしさといえばらしさか。  岡本監督も、制作スポンサー側の意向に対して、自分色を全面に出すのが難しいという事情でもあったのだろうか?  でも、「娯楽映画」という観点で見ると、昨今のTV局で派手に宣伝する映画以上のレベルで、十分に楽しめ、昨今の日本映画の中ではなかなかの傑作です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-19 20:06:42)《改行有》

66.  羅生門(1950) 《ネタバレ》  黒澤監督の技量がいかんなく発揮された歴史的名作。場面展開やカメラアングル、映像にグイグイ引き込まれていく。  ヴェネツィア国際映画祭グランプリ受賞が物語るとおり「映画」としてすごい、というのは素人の私でもなんとなくわかる。  黒澤監督の技量で一気に見てしまったが、後で考えると、脚本を強引にまとめてしまった感が否めない。「わからない、わからない」から始まって一貫して「わからない」と言っているけど、よくよく考えると、何がそんなに「わからない」のかわからない。私自身が劇中の下人みたいに俗物だからか?(^^;  また、人間の身勝手さ、嘘、欲深さに対する問題提起を、黒澤監督映像マジックで一気に見せているのが斬新といえば斬新なのだが、最後に若干の救いを与えたのは個人的には生ぬるく思う。志村喬がやっぱり悪人でしたという終わり方でも良かったかも。  黒澤監督の凄さを感じ、色々考えさせられる映画ではあるのだが、「娯楽」がほしい人向きではないかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-19 01:23:38)《改行有》

67.  一番美しく 《ネタバレ》  黒澤監督が戦前の軍国主義の国威発揚映画を撮っていたという、歴史的価値だけで見た。  こんな脚本、選曲しか駄目だったという当時の情勢でどう仕様も無い事情が大きい分、黒澤監督の画面構成や編集技術の卓越した力が素で一番良く分かる作品かもしれない。  今、背景が分かってこの映画を観る分にはいいが、監督の技術一つで人間の感性に訴えることができるものが、このような時代背景の時に公開されたことに、怖さを感じてしまう。  同じような時期に、ハリウッドではすでにたくさんの名作が作られているが、日本も黒澤監督にこんな作品を撮らせてしまうような時代背景がなければ、充分に娯楽として質の高い映画がつくることができたのにとと惜しくてならない。  映画の歴史や黒澤監督の凄さを知る上では貴重な映画だと思うが、本来の「映画」として個人的に楽しめたかどうかという評価は0点。[DVD(邦画)] 4点(2010-11-29 00:05:19)《改行有》

68.  白痴(1951)  ドストエフスキーの原作が、重い、奥深いのは充分わかったが、私の見たい「映画」ではなかった。  小説は、作者の信条、心理、訴えたいことを、読む側が文章から深く読み取り、噛み砕き、自分の感性と対比させて吸い取ることで成り立つ、すなわち読者が積極的に理解するものであるのに対して、映画は、監督が見せたい物を映像と音を使って観る側に送り込むことで成り立つ、すなわち観客が受動的に感性で受け入れるものであると思って、私自身それぞれ楽しんでいる。  監督は、この重い、深いテーマを、映像、役者の演技を使って見せたかったのだろうが、「映画」を楽しみたいのに、監督の映像、役者の演技が凄い分、原作の重いテーマを無理やり押し込まれた感じで、小説を解説付きで読まされた感が拭えない。  テーマがもう少し単純で明快な小説だったら、映画として監督の押し付けがあっても、小説が単なる原案で、それを監督が「映画」としてオリジナルの作品を作ったという形態となって、違和感はなかったかもしれない。  しかし、この作品のテーマはあまりに重く、深すぎた。重い、深いことが充分に伝わる監督の映画的手腕、役者の演技が凄い故に、原作のテーマの重さ、深さを無理に映像で送り込まれるような違和感を感じてしまう。  文学作品としては、きっとすごい映画なのだろうが、「映画」そのものを楽しみたい私には、この映画は辛い。[DVD(邦画)] 4点(2010-11-28 20:55:48)《改行有》

69.  蜘蛛巣城 《ネタバレ》  セットのスケールの大きさや、土の匂い、泥臭さは黒澤監督そのものなのだが、アップショット、静寂、間を多用して、まるで舞台劇を見てるかのような展開は、他の時代劇とはかなり異質に感じてしまう。  シェークスピアの舞台劇マクベスが原作で、原作の持つメッセージ性や雰囲気をそのままに、黒澤流の日本時代劇に仕立て上げましたという名作。  映像表現はさすがの一言で、監督の見せたい表現したいものが、ダイレクトに伝わってくる。  「映画」としては文句無く一級品なのだが、最初から最後まで、重い、暗いで、私好みの映画ではなかった。  やっぱ他の黒澤監督(とその仲間達)のオリジナルの脚本のほうがいいな。[DVD(邦画)] 6点(2010-11-23 19:05:29)《改行有》

70.  生きものの記録 《ネタバレ》  狂気とエゴとの戦い。  狂気は、誰もが持っている不安をことさら大げさに考えるもので本当に狂気なのかどうか判らない、むしろ、家族を思う気持ちが強いゆえの狂気。  エゴも、誰もが持っている現状満足を壊されたくないという些細なエゴで、他人を不幸にしようという意思はない。  最後は、狂気が負けて本当に狂人になってしまうが、誰も喜んでいない、とても後味の悪い作品。  三船敏郎の老け役を筆頭に、すべての役者の演技も見事、画面作りや、テンポよく見せる手法は、さすが黒澤監督なのだが、問題提起をして、見る者にひたすら考えさせて、ぐっと盛り上げる場面、娯楽的な場面、感動を呼ぶ場面などは全くなく、淡々と話を進めて後は勝手に解釈してくれというようなストーリーは、黒澤作品としては異色かも。[DVD(邦画)] 6点(2010-09-12 00:50:48)《改行有》

71.  宇宙大怪獣ギララ 《ネタバレ》  宇宙船の中のシーンがやけに多いんだけど、画面が始終揺れてるんですよ。狭いセットの中で変化のない画面をどうしようかということで、宇宙船=船=揺れる、となったのかどうだか。  宇宙船の中で重力があって人が普通に生活してるのは、なんかそんな仕掛けがあると仮定して許しましょう。でも、全く何も無い宇宙空間を飛行するときに、海の上みたいに揺れるのは、仕掛けの仮定しようがない。ていうか、普通にしてても揺れないものを、わざわざ揺らす必要ないし。  同じ時期のガッパも変なシーンは随所に出てきて、その都度「なんでやねん!」と突っ込んで楽しめた。  でもこっちは、「宇宙でなんで揺れてんねん!」と突っ込んだ後、静かに飛行する宇宙船のシーンがずっと揺れ続けるのには、非常に対処に困ってしまって、他の変なシーンに突っ込む気力が失せてしまった。  宇宙船の揺れもあって、いろんな意味でクラクラした映画でした。  松竹も怪獣ブームにチャレンジしたんだという歴史的価値と、もともとのB級好きで、全く楽しめなかったわけではないが、ガッパに比べればB級ぶりは数段劣ります。[CS・衛星(邦画)] 2点(2010-07-21 14:17:51)《改行有》

72.  わが青春に悔なし 《ネタバレ》  黒澤監督の、戦後すぐの民主主義プロパガンダ映画。    GHQの検閲が厳しい折、娯楽性ゼロ、コメディ要素ゼロのシナリオになってしまっている。  そんな中で、美人女優の原節子がお嬢様から汚れ役までこなし、それを感情や情景が滲み出るような印象的な絵作り、カット割りをして、ある女性の数奇な半生のドラマとして「映画」に仕立てたことに黒澤監督の才能を感じる作品。  しかし、この説教じみたストーリー展開だけは、いくら黒澤監督でもいかんともしがたく、面白い映画かと言われれば、好んでみるようなものではない。  シナリオの制約で、娯楽性ゼロのプロパガンダ映画を、一応鑑賞に耐えるドラマ性のある「映画」に仕上げた黒澤監督が凄い、ということを感じる映画。 [DVD(邦画)] 5点(2010-07-12 01:53:39)《改行有》

73.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》  ほぉーーーと思わず唸ってしまう作品。  シナリオは超都合主義なのだが、タイムパラドックスを扱うからこそ、その超都合主義が、この映画の面白さの本質になっている。  コミカルで、軽妙で、なかなか面白かったのだが、こじんまりした映画で終わってしまったのが惜しい。  タイムマシン物の不朽の名作バック・トゥ・ザ・フューチャーは、細部では矛盾を持ちつつも、それを感じさせないスピード感あふれる展開の妙と、お金をかけたスケール感の大きさで大成功した。  こちらは、タイムマシンの矛盾が起こらないようにするために、あちこちに散りばめられた伏線をすべてを収束させるというシナリオの妙のみで、スケール感を大きくすることが出来ていない。  もともと舞台演劇のシナリオで、最初から大作にする意図が全くなかったのだろうか、低予算だったのか、随所に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「タイムマシン」を意識したオマージュが散りばめられているものの、最初からそれらを超えてやろうという気はなく、これでよしとしてしまってる感がある。  このスケール感の小ささも、これはこれで十分味になっているし、良い面もあるのだが、時間をかけて映画用にシナリオを練り上げて、セットやロケや撮影にもお金をかければスケール感を大きくすることもできるだろうし、そうすることで、もっとバック・トゥ・ザ・フューチャーに近づけたのではないかという気がする。  コミック原作物や、テレビ局主導の映画で、ミーハーのためだけに大げさに宣伝してお金をかけるくらいなら、こんな面白いシナリオをしっかり拾いあげて、お金をかけて世界に通用する娯楽大作を作って欲しい。[DVD(邦画)] 7点(2010-07-11 03:23:22)《改行有》

74.  醜聞(1950) 《ネタバレ》 実にいい。説教臭いというか、いかにも作りもののベタなヒューマンストーリーなのに、実にいい。  決してスマートなシナリオじゃなく、ダイナミックで斬新な映像を使っているわけでもない、役者の演技や設定もあざとかったりオーバーだったり、途中のワンシーンワンシーンや使われる音楽もそれぞれ切りだしてしまうと粗があるように思えるのに、観終わると映像と音楽と演技が見事に調和してつながっていたように感じる。  編集の妙、展開の妙であり、実にうまい演技の志村喬を実質の主役に据え、三船敏郎の個性をスポイルすることなく完全に志村の引き立て役にしたキャスティングなど、監督の手腕に脱帽です。  志村喬の演技では、この後の作品「生きる」が有名だけど、こっちの方が人間臭くてもっといいかも。[DVD(邦画)] 8点(2010-07-07 03:05:04)《改行有》

75.  虎の尾を踏む男達 《ネタバレ》  シナリオは歌舞伎「勧進帳」そのものだし、セットもロケも極めて少ない場面数で、第二次大戦の最末期に作られた作品だけに、予算も少なく、娯楽要素を大きくすることも出来なかったことが伺われる。  わずかに「強力」の役回りにコメディータッチを加えることが黒澤らしさとも言えなくはないが、そこに人気喜劇役者榎本健一を配しているところも、体制に気を使い、慰安として許されるような映画作りをしなければならなかったのではないかと思われる。  黒澤監督の歴史を語る上で見ておくべき作品だとは思うが、背景を一切考慮せずに作品として評価すると、当時の並みレベルのもの、今の時代では面白くない映画、というしかない。[DVD(邦画)] 5点(2010-07-05 00:47:50)《改行有》

76.  静かなる決闘 《ネタバレ》  映画の出だしは黒澤作品らしいベトベトした重たい画面で、期待は高まったが、話が進むにつれて、あまりにも変化の少ない画面作りに監督手抜きしてるんじゃないのと思ってしまった。  また、三船敏郎のイメージとあまりにもミスマッチな役柄で、準主役の志村喬と千石規子だけがイメージ通り頑張ってる感じ。  それ以外の脇役陣も、大映映画だからだろうが、存在感がなく魅力に欠け、主人公三船の違和感のみが強調されてしまった。  シナリオ的には若くてギラギラした風貌の主人公が静かに葛藤するということで、当時は三船敏郎がドンピシャと判断したのだろうが、その後の映画で築いた三船敏郎のイメージでこの映画を観ると、ちょっと違うだろう思ってしまう。  三船を使うなら、もっと躍動感があってギラギラした展開、絵作りにすべきだし、シナリオ重視なら、もっと落ち着いた役者を使うべきだったと思う。  シナリオも含めて映画として全然駄作ではないのだが、「黒澤-三船の映画」という目で見ると名作とは言いがたく、まだ三船の可能性を探っている段階の試験的作品で、この路線はダメだと勉強した作品ではないだろうか。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-04 04:03:20)《改行有》

77.  江分利満氏の優雅な生活 《ネタバレ》  岡本喜八監督の冒険心は感じられるのだが、 正直、これはちょっと微妙。  アクション映画じゃないのでテンポが取りづらい。緩急の工夫はしているのだが、いかんせん、原作が映画的な緩急のある話ではないので、空回りしている感じがする。  劇中で話を聞かされている者が退屈する様子を観客にも同時体験してもらって根比べみたいな趣旨のことを特典映像の監督インタビューで言っていたが、まさに監督の思い通りになってしまった。  監督の意図どおりの映画になってはいるのだが、それが楽しさに繋がったかどうかは微妙。[DVD(邦画)] 5点(2010-07-01 02:17:05)《改行有》

78.  戦国野郎 《ネタバレ》  コミカルアクション時代劇。お気軽に見れて楽しい映画。題名からして、いかにも軽い。  星百合子も水野久美も美人で、今で言うアイドル出演の映画みたいな雰囲気もあり、乗りも非常に軽いのだが、変な安っぽさはなく娯楽映画!!って感じ。  歴史に残る名画、にはほど遠いが、気軽に見られる娯楽映画としてのレベルはハリウッドにも負けてない。 [DVD(邦画)] 7点(2010-07-01 02:13:43)《改行有》

79.  ああ爆弾 《ネタバレ》  自由で、シュールで、馬鹿馬鹿しいのに、何故か凄いと思わせる作品。  狂言、歌舞伎、浪曲、狂言、念仏、雅楽、ジャズまで使ってミュージカル風に仕立ててしまうセンスは、今の感覚でも斬新。時代背景を現代に変えても十分に成立しそうな脚本と演出である。  画面構成や、カメラワークも当時の白黒シネマスコープという独特の制約をむしろ利用したかのように、ストーリ展開のテンポの良さを引き立てていて、岡本監督のうまさが光っている。  黒澤監督のこだわりと方向性は違うが、岡本監督の画面とテンポへのこだわりもひしひしと感じられる。こういう軽いポップな作品は岡本監督の勝ち。 [DVD(邦画)] 7点(2010-07-01 02:11:30)(良:2票) 《改行有》

80.  酔いどれ天使 《ネタバレ》  第2次大戦終戦3年後に作られた黒澤映画。  白黒で画質も悪いのに、この見応えは何なんだろう。  ストーリーは複雑ではないのだが、水溜りのドロドロさに代表されるさまざまな細部の描写や展開の緩急で見るものを引き込む脚本、カメラワークの凄さや、若い三船敏郎の鬼気迫る演技と志村喬の熱血漢ぶりなどの演出の素晴らしさなどが、びんびんと伝わってくる。  むしろ白黒だからこそ、画質が悪いからこそ出せる魅力なのかもしれない。  黒澤映画、凄い!! でも、ちょっと重い(^^; [DVD(邦画)] 7点(2010-07-01 02:09:05)《改行有》

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