みんなのシネマレビュー
光りやまねこさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 418
性別 男性
自己紹介 1959年生まれの48歳。
神戸市近郊に在住の、映画をこよなく愛する
市井の人であります。
ま、コツコツとレビューしようと思ってます。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345678
投稿日付順12345678
変更日付順12345678

81.  人間の條件 第五部 死の脱出 今作はオールロケという宮島義勇のカメラワークが素晴らしい。あくまでもストイックに自己を通す主人公・梶。彼の脳裡にあるのは、ただ“生きて帰る”だけである。不屈の精神力、強靱な体力等かなり超人的に描かれてはいるが、時には本人でさえ予想だにしなかった驚くべき潜在能力が発揮されることがある。それは確固たる目的があるからで、彼を突き動かすエネルギーは妻・美千子のもとへ何が何でも帰る。ただそれだけだ。ところで、監督小林正樹は敗残兵による略奪、強姦等をも描いている。(彼らは銃という武器を持っている) これもまた、終戦直後という無法状態では古今東西必ず横行するもので、日本では乱世の戦国時代が良い例でしょう。いよいよ次は最終部。今作までの伏線が大きく活かされる事になります。10点(2004-02-01 23:31:22)

82.  男はつらいよ 渥美清といえば誰しも「男はつらいよ」の寅さんなんでしょうが、個人的には、このシリーズが始まる以前の「泣いてたまるか」時代の方が好きなんですよね。職業もフーテンなんかじゃなく堅気が中心で、鉄道員、教師、運転手、八百屋…等々。笑いと涙を誘う展開の中、歯を食い縛りしたたかに生き抜く姿に、子供ながら感動を覚えたものです。ダボシャツの上に背広を羽織り、仁義を切る渥美清。どうにも馴染めませんでした… 残念。6点(2004-01-31 11:22:12)

83.  野菊の如き君なりき(1955) モノクロ作品にもかかわらず、何故か淡いパステルカラーで思い出される。これもひとえに監督木下恵介の洗練された演出と描写の賜物なんだろう。そうそう、笠智衆が演じる老人の回想という構成も切ない雰囲気を盛り上げていた。さらに、木下忠司の哀感溢れるメロディーも作品の印象付けに多大に貢献。封建的な村社会で生きてゆかざるを得ない哀しい定めを、そこはかとなく漂わせており、木下恵介の抒情的な世界観に思う存分浸れた。観る者の涙腺を緩める、余りにも日本的な名画。9点(2004-01-31 00:30:37)(良:1票)

84.  新・悪名 勝新太郎演じる朝吉と、田宮二郎演じる清次(今作より貞の弟として登場)の名コンビが繰り広げる痛快活劇、シリーズ第3弾。舞台は終戦直後、闇市でにぎわう大阪。味のあるセット美術も見どころのひとつ。今作では、朝吉がギョロ眼のオカマに一目惚れされたり、パンパン連中に引きずり回されるなどけっこうコメディ色が強い。快活でドライな役を演じている田宮二郎。悲しい出来事を思い出さずにはおられず、ちょっとツラかった。7点(2004-01-29 21:54:51)

85.  キューポラのある街 舞台は鋳物の町で有名な昭和30年代の埼玉県川口市。健気でしっかり者の少女を演じる吉永小百合を中心に添え、貧乏だがしたたかにやりくりする彼女の一家の様子を、生活感溢れる演出で描いてゆく。時にはホロ苦く、時には涙を誘うヒューマンな作風は、監督浦山桐郎の庶民に対する温かい眼差しをも十二分に感じさせてくれた。個人的には、タカユキと朝鮮少年とのペーソス溢れる物語りが忘れられない。伝書鳩を飼育して競い合う(この当時、大規模な鳩小屋があちらこちらにあった)、ほったて小屋を見つけては自分達の秘密基地にする(未整備の荒れ地がまだまだあった)、新聞や牛乳を配達して少しでも家計を助ける…等々、ジーンと胸に染み入るエピソードばかり。ところでこういう映画って、下町に育ち多少なりとも生活苦を体験していないと、ピンと来ないのではないだろうか。私としては、昭和30年代から40年代にかけて都市近郊の下町に育ってきたこともあり、大いに共感を覚えノスタルジーを感じさせてくれた。日本映画史上、確かな位置付けにある名作です。9点(2004-01-28 13:55:53)(良:3票)

86.  野菊の墓(1977)<TVM> 当時を席巻したスーパーアイドル山口百恵主演の映画のひとつ。まっこの際、演技力には目をつぶることにしましょう。それにしても彼女、表情といい声のトーンといい、どことなく影がありカツラや和服が本当に良く似合う。(良い意味でね) 相手役が三浦友和でなかったのが残念。6点(2004-01-26 11:01:19)

87.  飢餓海峡 まさに戦後という激動の時代が生み出した、人間ドラマの傑作。三國連太郎演じる主人公・犬飼多吉を軸に、娼婦八重(左幸子)、初老の刑事(伴淳三郎)達の個々のドラマを絡めながら、壮大なる人間ドラマが骨太なタッチで描き込まれてゆく。人間に内在する善と悪、突然現われる運と不運、表裏一体である生と死、社会に目を向ければ当然の如く富と貧 …等々を浮かび上がらせており、まるで人間として生まれが故の数奇な運命劇を観るようである。地蔵和讃を取り入れた、冨田勲の荘厳な音楽も多大に貢献。巨匠内田吐夢の一級品の演出はもちろんのこと、人間への深い洞察力と凄まじい描写力には心底脱帽ものです。個人的には、前半のにぎり飯とセックスのシーンが印象的だった。主人公にしてみれば金銭に替えられない程の価値があり、生涯忘れられようはずのない人間の真の優しさに触れたはず。それなのに何故…。監督自身も戦中、戦後を通し、満州で長年に渡る抑留生活を体験するなど、波乱万丈の半生を時代と共に生き抜いた筋金入りの御仁。その間、人間の優しさ、エゴ、冷酷さを嫌というほどまの当たりにしてきたと言う。本作は、そんな人間というものを知り尽くした、巨匠の集大成と言えるのではないだろうか。文句なしの10点満点。10点(2004-01-25 16:30:49)(良:3票)

88.  人間の條件 第四部 戦雲篇 会話のあちらこちらに伏線を張り巡らしており、監督小林正樹の手腕振りがとくに冴える今作。それらが終盤の戦闘シーンで活きてきます。シャープなカメラワークにも注目です。あくまでも自己の良心に従う主人公・梶。しかし同時に、部下を持たされ優秀な兵隊でもある。憎むべき軍隊という組織の中で、二律相反する自分の置かれた立場に苦悩する様子を描いてゆく。それは軍隊そのものが人間性を否定した不合理の産物で、兵隊が人間であることを許さない。戦争とは人間の殺し合いに他ならず、軍隊がそうなるのは当然であろう。ところが、梶は戦争の狂気そのものに巻き込まれてしまう。《ネタバレ》ラスト、梶本人が言うように“鬼”が乗り移った瞬間を、迫真の演技をもって観る者に問いかける。そしてこの出来事が、梶にとって今後大きな影響を及ぼしていくことになります。10点(2004-01-24 13:43:26)

89.  人間の條件 第三部 望郷篇 今作は内容がけっこう重いので、体調万全で望むべきでしょう。監督小林正樹は日本の軍隊という特異な構図を、緊迫感溢れる描写で暴いていゆく。上官には絶対服従という不条理まかり通る縦社会。異質や異端な者に対するイジメにリンチ。こういうテーマはキューブリック作「フルメタル・ジャケット」でも扱われているが、古今東西、閉鎖的で逃げ場のない軍隊内では必ず自然発生するものだ。しかし本作では凄惨極まる。戦争により引き起こされる狂気が、いびつな形で表われた典型的な例であろう。もちろんその狂気は内部だけではなく、疑わしきは皆殺しという外部にも表れる。内向的で優柔不断な二等兵を、田中邦衛が迫真の演技をもって今作を印象付ける。梶の妻がはるばると訪ねて来て、堅い夫婦愛を確かめ合う長い夜のシーンも忘れがたい。10点(2004-01-24 13:42:23)

90.  天国と地獄 ただもう見事の一言で、日本映画史上に残るべくサペンス映画の傑作でしょう。アイデアに脚本、演出にカメラ、役者陣の演技 …等々、どれを取っても一級品で文句の付けようのない黒澤映画。 前半は緊迫感溢れる密室劇。後半は室外が中心となり、手に汗握るサスペンス。そんな見事なまでの展開の中、やはり特急「こだま」での身代金受け渡しシーンが圧巻だった。ただ、このテに付きものの“釈然としない”部分はなくは無いが…。《ネタバレ》とくに犯人像が引っかかる。社会的エリートを約束された若者というのが疑問。8点(2004-01-23 23:37:53)

91.  人間の條件 第一部 純愛篇 壮大なる人間ドラマにふさわしいタイトルロール。木下忠司の荘厳な音楽がワクワク感を高めてくれる。監督小林正樹のライフワークともいえる本作は、五味川純平の同名小説の映画化で全六部、総計10時間近い長尺という邦画史上、空前の大作。しかも、その大作の名に恥じない見事な出来映えは、戦後を代表する人間ドラマの傑作です。舞台は第二次世界大戦下、日本軍による侵略地、満州。日本人による、中国人労働者への酷使、虐待がリアリティをもって描かれている。自分の信念に忠実な、仲代達矢演じる主人公・梶。インテリだが正義感が強く、観客をグイグイとストーリーに引き込んでゆく。恋人役の新珠三千代も可憐で健気な女性を好演。宮島義勇のカメラワークも素晴らしい。ところで登録なんですが、個々扱う題材と展開が微妙に違うので6部に分けさせてもらいました。10点(2004-01-20 11:46:23)

92.  あゝひめゆりの塔 本作のようなジャンルの映画は、へたにスターやアイドル達を起用すると、作品の持つテーマ性から遠ざかってしまう。題材が題材だけに、どのくらいリアリティを伴い、戦争の悲惨さが伝わるかが評価の分かれめでしょう。さて今作は。主役を演じた吉永小百合の体当たり演技(かなり汚れ役をもこなしている)と、“ギョッ”とさせられる描写も多く取り入れられており、佳作の域には達しているのではないだろうか。モノクロ映像というのが良かった。7点(2004-01-18 11:54:12)

93.  人間の條件 第二部 激怒篇 日本人の手により、中国人労働者(彼らは普通の民間人である)への苛烈な仕打ちが強まってゆく。自ら置かれた立場に人間として苦悩、苦闘する梶。あくまでも自分の良心に従う。そんな姿に観客はすっかり感情移入してしまい、彼の一挙手一言に目が離せなくなる。さすが名優仲代達矢だ。そんな中、仲間思いの中国人高と、女性の幸せを求めてやまない娼婦楊春蘭との堅く切ない愛が観る者に涙を誘う。沖島を演じた山村聰も微妙な役どころを好演。宮島義勇の鮮烈なカメラワークも言う事なし。今作の後半には、日本軍憲兵の戦慄の非道さがリアルな描写と共に浮き彫りにされてゆく。そしてこの作品の持つテーマ性が、ますます重みを増しのしかかってきます。10点(2004-01-17 16:39:02)

94.  ガメラ対深海怪獣ジグラ シリーズ第7作にして、昭和ガメラの最終作。(「宇宙怪獣ガメラ」を除くっ! ! ) この年、日本映画界の斜陽を象徴するかのように、製作会社である大映が倒産してしまう。そんな裏事情のある超低予算映画とはいえ、ストーリー、特撮共々見どころ探しに苦労するシリーズ中最低の出来。作品レベルに合わせてか、対象年齢もスト~ンと急降下。が、しかし24年後、監督金子修介の手によりガメラは見事、復活! ! よりパワフルに、よりスマートに! ! まぁぶっちゃけ、映画作品としては点の与えようのない今作だが、ちょいと甘めの5て~ん。5点(2004-01-15 09:58:20)

95.  新・兵隊やくざ 奇妙な師弟愛で結ばれた、勝新演じる大宮と有田(田村高廣)が繰り広げる痛快活劇、シリーズ第3弾。時にはコミカルに、時には涙をも誘う展開の中、定番の悪玉上官をブッ飛ばすシーンはもちろんのこと、芸人に成り済まし無法を働いたり、二人で女郎屋を開いたりと見どころの多い今作。身体検査でのシーン、「なんだこれは! ! りっぱだなー」はウケた! ! 社会の底辺で生き抜く人々に対するヒューマニズムをも感じさせ、ハマってますこのシリーズ。7点(2004-01-11 00:17:04)

96.  どですかでん 巨匠、初のカラー作品なんですが、画家黒澤明の独創性溢れる色彩感覚が炸裂という感じの映画でした。黄色系を強調した鮮烈な色づかい。徹底した細部へのこだわり。瓦礫の山はもちろん、ゴミくずまでがアートとして映っている。監督の「楽しんで撮った」と言うのが良くわかるような気がする。しかし物語りはといえば、どれもみな切なくやりきれない話しばかり…。かろうじて救われるのが、電車バカこと六ちゃんの登場シーン。部屋いっぱいに描かれた色とりどりの電車の絵。運転士になりきっている六ちゃんは幸せそのもので、見ているこちらまで楽しくなってくる。8点(2004-01-06 23:42:49)

97.  座頭市兇状旅 シリーズ第4作。監督は痛快活劇で定評のある田中徳三。勝新演じる座頭市が奉納相撲に飛び入りしたり、ひょいとおどけてみせたりとユーモラスな一面を今作では見せてくれます。物語りはといえば、座頭市を軸にして二つのドラマを絡めながら展開させるなど工夫を凝らしており、居合いのシーンでは徳利を真っ二つにしたりで見どころの多い仕上がりとなっている。本作から座頭市は勧善懲悪、弱者の味方という位置付けが色濃く出てきます。7点(2004-01-06 17:24:44)

98.  火垂るの墓(1988) 悲しい映画です。何回見ても涙が出る。この作品、日本人に計り知れない影響を与えたのは間違いないし、これからも与え続けるでしょう。兄妹愛の絆を中心に、冷たく描いた世間と対比させ印象付けさせるという手法がとられている。主人公の性格描写は野坂氏と重なって見えるが、世間には意地を張り身内には極端にやさしいという設定。主人公はやや裕福な家柄に育ち、平和な日々を送っていた。しかし戦争で家を焼かれ、母も失い、むちゃくちゃにされてしまった。さらに父も、そして最愛の妹をもたった数カ月で失ってしまう。敗戦間際の状況下、世間知らずの少年にとって、幼い妹を抱え自力で生き抜くには余りにも厳し過ぎた。必死だったろう。一生懸命だったに違いない。この少年に、この子供たちに一体何の罪があるというのだろうか。冒頭の、他人に頼る術を知らない、行き場のない子供たちの死がそれを静かに物語っている。ラスト近く、少年がリヤカーで妹の遺体を運ぶ場面がある。その脇を高台に住む、彼と同世代の少女たちが、喜々として我が家に戻り幸せを満喫する。彼女たちは幸運にも家を焼かれずに、生き延びもしたのである。まさに紙一重で、運命を感じざるを得ないこの対照的なシーン。つまり、兄妹と彼女たちとの立場が入れ替わっていたかも知れない。見事な演出でした。この映画、あまりにも悲しく救いようがない。そう、救いようがないのだ。戦争は、取り返しのつかない結果をもたらすということを、作者は訴えたかったのではないだろうか。10点(2004-01-05 18:56:24)(良:1票)

99.  雨月物語 時代は戦国の世。いうなれば武器を持てる侍のみが、地位と富を手に入れることが出来る狂乱の時代。男なら夢捨てきれず、妻子を捨ててまで出世欲や色欲にとりつかれるというのは分からなくはない。ところが世間はそんなに甘かろうはずはなく、分相応元のさやに収まる …と、なにやら教訓めいた大人の寓話。男なら耳がイタいのでは…。もちろん本作はストーリーよりも、東洋的な神秘性に包まれた溝口健二の世界観を堪能すべき作品でしょう。幻想的で幽玄な映像美、長廻しを多用した鮮麗なカメラワーク、京マチ子の妖艶溢れる演技、和楽器を取り入れた不気味な音楽 …等々。ベネチア映画祭銀獅子賞獲得も大いに納得の名画です。9点(2004-01-05 11:51:54)(良:1票)

100.  新幹線大爆破(1975) 日本が誇るアクションパニック映画の最高傑作!! いかにも東映らしい荒々しい作風で、見応え満点の映画となっている。特撮は、旧国鉄に協力して貰えなかったらしいが、この年代にしては良く出来ていると思う。とくに指令本部の内部の様子など。さらに、正面衝突を避けるため、下り新幹線を反対車線に移す場面もなかなかの緊迫感。その他にも、手に汗握る場面も数多く用意されており、最後の最後まで観客をクギ付けにする。また、高倉健演じる爆弾犯の人間ドラマとしても秀逸で、彼を慕う2人の部下との絆を絡めながら、日本の下請け零細企業の悲しい現実をも漂わせていた。そのことが単なるパニック物に終らせておらず、哀切を極めたラストシークエンスと共に記憶に残る見事な作品となっている。10点(2004-01-03 16:45:40)(良:2票)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS