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自己紹介 半年レビュー書き込みがないまま放置でした。忙しかった。でも映画は見てたんです。だから、ぼちぼち再開します。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  ひき裂かれた盛装 《ネタバレ》 期待していなかったけど、拾いもんだった。いろいろな意味で意外な作品。(TVドラマはともかく)映画の世界ではいつもしぶい脇役だった成田三樹男が、ここでは何と主役に。だからと言って悪役キャラは変わってない。相変わらずのクールさ。こういう成田が見たかったんだ。田中徳三監督と言うと、『兵隊やくざ』シリーズとか『悪名』シリーズとか、大映の中でも非常に骨太の作品群のイメージが強かったのに、ここではしっかりと女心を描ききっている。これもホント意外。藤村志保と安田道代の火花散る女の葛藤も、丁寧な演出のおかげでおどろおどろしい世界に落ち込まずに、きれいに描き出されている。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-18 23:14:16)《改行有》

82.  新・兵隊やくざ 火線 《ネタバレ》 『兵隊やくざ』シリーズは、大映のシリーズものの中でも私の一番のお気に入り。特に第一作の増村保造演出は、それはそれは何度見てもほれぼれする出来栄えだった。確か大映で8本作られて、第一作には及ばないながらも、また、出来不出来は多少はあるけれども、全体的にはまずまずの統一を保っている、シリーズとしても優等生だったと思う。大映が倒産した後、東宝でさらに最終作が作られていたことを知ったのはずっと後からのこと。しかも、それが第一作の増村保造によるものだというじゃないか。これは見たい! でも、もちろん版権が違うからDVDのセットには入らないし、ビデオが流通している形跡もない。どうにか見られないものかなあ、とずっと思っていた。そして、やっと見ることができた。日本映画専門チャンネルが、何と、『兵隊やくざ』シリーズ全作品一挙放送などという、酔狂な企画をやってくれたのだ。狂気乱舞! やった、やっと見られる! この興奮!  しかし! まず巻頭。タイトルに東宝と出た。ああ、あたりまえだけど、違和感を感じるなあ。やっぱり大映印で始まらないとなあ。この違和感がそのまま本編の展開を予見していた。とにかく全体的に違和感だらけ。こんなの『兵隊やくざ』じゃないよお。冒頭。シリーズ全体を通して、常に冷静だ田村高広の有田上等兵が、いきなり信じられないくらい冷静さを欠き、敵に囲まれて自暴自棄になってしまう。ええ? こんな有田上等兵なんて! 全体のイニシアチブがなぜか勝新の大宮の方に移っている。何で? 逆でしょう?  音楽が、なんだかプロコル・ハルムみたい。というか、完全パクリ? 女は一度抱いた男には素直に従う、って理屈が通ってしまうのがわけわからん。あれだけ巧みに女心を描き出した増村の書いたせりふとは、とても思えないよ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-18 23:11:17)《改行有》

83.  脂のしたたり 《ネタバレ》 会社ののっとりをめぐる攻防戦を繰り広げる株式市場の裏社会が舞台。何か今時の世相を予感させるような展開なんだけど、具体的な実例を経験してしまった現在の目から見ると残念ながら、その攻防戦そのものは掘り下げ不足。富士真奈美がなんと言ってもすばらしい。今のような怪物女優になるとは想像もつかない妖しい魅力。田宮二郎も成田三樹夫も良い感じ。後半のサスペンスはなかなかだった。ただ、展開として、特に前半、もう少し求心力が欲しいかったなあ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-18 23:08:50)《改行有》

84.  白子屋駒子 衣笠貞之助の脚本がややありきたりな展開なのだけれども、三隅研次の相変わらずの映像美がすべてを補っている。最初のカットからもう目がくぎ付け。特に俯瞰の構図の美しさ。泣き乱れた山本富士子も、とにかく美しい。セットに衣装、細かな所まで手を抜かない大映京都スタジオの職人気質が十分に堪能できます。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-18 23:07:43)《改行有》

85.  女の中にいる他人 《ネタバレ》 よく出来たサスペンス。でも、苦悩する小林桂樹の姿はあんまり美しくない。成瀬には苦悩する女の姿がよく似合うけど、男はちょっと。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-03-09 23:58:02)

86.  続・丹下左膳 《ネタバレ》 何なんだろう、このディープでダークな精神世界は。言ってみれば、破滅に向かっての大スペクタクル。『丹下左膳』って、痛快娯楽時代劇じゃなかったの? 戦前、ずっと丹下左膳を撮ってきた伊藤大輔が、何だってこんな暗い世界を脚本にしたててしまったのだろう。【馬鹿王子】さんも言っておられるとおり、確かにこの虚無的世界は机龍之助の世界に入ってしまってる気がする。脚本的にはあまり整理されていなくて、展開がいまいち理解できないのだけれど目が離せない。決して面白いとか痛快だとか言えないけれど、話に置いてけぼりを食らっても、なぜか、しっかり最後まで見てしまった。不思議な作品。しかし、当時のお客さんは、これ、どう受け取ったのだろうか。すごく興味ある。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-09 23:16:30)

87.  しびれくらげ 『でんきくらげ』とみごとに同工異曲。テレビ東京の放映順にだまされてたけど、こっちが先なんだね。渥美まりに関しては、ファッショモデルという設定だけあって、こちらの方が洗練されている感じ。話は、要は、駄目な男には気をつけなさいっていう教訓なんだけど、それにしても  のお父さんは、あんまりにも同情できないキャラだね。あまりに馬鹿すぎて、笑えるけど、でも、この手の駄目父さん、案外実在するんだよね。終わり方の後味は、どろどろしていた話の割に悪くない。 [地上波(邦画)] 6点(2007-03-09 23:12:08)《改行有》

88.  愛と死をみつめて 《ネタバレ》 実在の主人公たちの真摯な生き方には心打たれるが、ドラマの持っていき方が私の好みにはあわなかった。いや、個人的に吉永小百合が苦手なのかも。それでも、最後の、吉永小百合と浜田光夫の、空想の信州登山の場面は、二人の迫真の演技もあいまって、ほろっと来てしまったけど。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-03-05 22:14:24)

89.  砂の女 タルコフスキーの描く水に匹敵する砂の美しさ。すばらしい。原作・脚本・演出・演技・音楽……すべての要素ががっぷりと四つに組んだかのようにしっかりと相乗効果を生んでいる。前衛的といえば前衛的だけど、例えばゴダールのように、映像の文法を完全に解体したりはしない。あくまでリニアーな物語り展開は崩壊していない。だけれども、描き出された世界のシュールさときたら。永遠に色あせない戦後日本映画の代表作の一つだと思う。高校のとき、現代文の先生がこの作品をなぜか取り上げた。当然、大半の生徒はついていけなかったみたいだけれど、私はとっても面白かった。みんな睡眠に落ちてたけど、私にとっては黄金の午後でした。その直後にNHKで映画が放映された。高校生の未熟な頭脳でも、この映像は衝撃だった。そして、いまだにこの映像は私にとって衝撃的でありつづけている。たぶん、何十年かしてまた見なおしても、この衝撃は色あせないだろうな。[CS・衛星(邦画)] 9点(2007-03-02 22:05:23)(良:1票)

90.  浮かれ三度笠 《ネタバレ》 噂には聞いていたが、珍品。親の決めた政略結婚とその背景にある内乱を避けるために家を飛び出す姫君の騒動…なんて言うと割とシリアスな物語の印象だが、なんのことはない。全編ひたすらゆるゆると展開する。ゆるーい姫さまと(実はその結婚相手である)雷蔵扮する若君の珍道中。雷蔵が人形劇をしながら腹話術を披露する、なんていうコミカルな一面も見せる。大体せりふからして、「近頃はやりのファニーフェイス」「このピーナツみたいな顔したじじいはなんじゃ?」なんてフレーズが飛び出すのだから、ひたすら軽妙時代劇。「ありゃバックシャンだ。やめとけ」(42分くらい) 何それ?当時の流行語なのかな。全編こんな感じ。タイトルは違うけど濡れ髪シリーズに含まれるみたい。それにしても珍品。 川本三郎の本にこの映画の紹介があるみたい。今度読んで見ます。そしたら、レビュー変更するかも。 あ、そう、旅の映画ってことで、ジャンル、ロードムービーにして、アップしちゃいました。 さらに追記・バックシャン、ググって見たら、簡単に出てきました。今も使うのかな。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-26 23:03:58)《改行有》

91.  でんきくらげ 《ネタバレ》 ついに見た。『でんきくらげ』。渥美マリ。でも、残念ながら、若尾文子や緑魔子なんかの歴代の増村ヒロイン(そのあとの原田美枝子なんかも)と比べると、現在の目からはちょっと見劣りするかな。でも、だんだん男食いを経るに連れて、最初の野暮ったいキャラから脱してあか抜けてくる。そこはきちんと演じわけしているけど、いかんせん、若尾文子の華がないのだな。川津祐介、カッコよく登場したけど、踊りで台無しだよお。いくら70年代でもあの踊りは駄目じゃないの? この映画でも他の映画でも、いつもクールなイメージだったんだけど、ここで一気に崩れた。全体的に、悪くはないんだけど、ぐいぐいと引っ張る求心力もない。増村は70年代になると、どうして急にかつてのシャープさがなくなるのだろう。同じ話でも60年代ならもっとスピーディーに、もっと直球勝負で描ききれたと思う。時代に負けたのか、才能が枯渇したのか。テレビ東京、今週が『でんきくらげ』で、来週は『しびれくらげ』だって。どうして急にこのシリーズを放映? こちらとしては、再度増村見なおしてた時期だったから、グッドタイミングなんだけど。[地上波(字幕)] 6点(2007-02-23 21:46:19)(良:2票)

92.  河内山宗俊 『丹下左膳』を見た勢いで鑑賞。十数年前に録画して見ていないままだったものを引っ張り出してみた。ああ、これも眼福。軽さと勢い、心意気と意気と情の不思議な世界。山中貞雄の現存作品はあと一本。『人情紙風船』か。見たい! しかし、これが手元にない。近場のレンタルに…置いてないだろうなあ。ああ、勢いでDVD買うかどうしようか。幸せな悩み。 [地上波(字幕)] 8点(2007-02-22 21:25:54)《改行有》

93.  濡れ髪剣法 《ネタバレ》 雷蔵主演の痛快喜劇。これってもしかして雷蔵最初のシリーズもの? 雷蔵の駄目殿さまぶりの似合うこと。しかもつくづく変な殿さま。やたらと格言好きだし。婚約者に駄目殿ぶりをからかわれて、かっとなって屋敷を飛び出し、武者修行のたびへ。殿さまが身分を隠して庶民の世界へ跳び込むっていう、まあ、設定的には『水戸黄門』や『遠山の金さん』の世界だけど、あまりに世間知らずなこのとのさまのはちゃめちゃぶりは、主演が雷蔵だけに、とても新鮮。 八千草薫も可憐で、通常の大映映画とは異質な華を添えている。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-22 21:21:44)《改行有》

94.  丹下左膳餘話 百萬兩の壺 《ネタバレ》 トヨエツのリメイク版をCSでやっていた。それを見ようとしたが、いや、その前にオリジナルだと思い直し、急遽DVDを購入。買ってよかった。今までなんで敬遠していたのだろう、山中貞雄。カンペキじゃないか。演出、演技、脚本。映画のこれ以上のお手本はない。笑いは反復と予定調和と、わずかのズレから生じる。そのことを改めて確認した次第。しかも、笑いだけではない。例えば、左膳が安坊に父親が死んだことを打ち明けようとした場面。うろ覚えだけどこんな感じ。「おいらは今まで泣いたことはないんだ」安心する左膳。「あ、一度だけある。お母ちゃんが死んだときだ」ああ、何ていう美しいせりふ。何て美しい場面。 小津安二郎が『生まれてはみたけれど』というとてつもない傑作を残したように、戦前の日本映画の喜劇センスは、本当に侮れない。減点は削除されてしまった部分に対して。永遠のマイナス一点。だって、本当、もっと見ていたい、っていう幸せな気分だったのだもの。 原作者は嫌っていたみたいだけど、作品が原作を離れたときに、時に奇跡が生じる。(柴田錬三郎が試写室から怒って出ていったっていう伊藤大輔脚本・三隅研次監督の『眠狂四郎無頼剣』がそうだ。) 昔民放でやっていたのを録った山中監督の『河内山宗俊』が見てないまま眠っている。決まった。次に見るのはこれだ! 日本は国家予算を投じて紛失してしまった山中監督のほかのフィルムを発掘するべきだね。[DVD(字幕)] 9点(2007-02-21 23:48:33)(良:2票) 《改行有》

95.  お遊さま 《ネタバレ》 すっごい面白い! おもだった代表作で溝口健二は知ってるつもりでいたのに、まだまだこんな溝口がまだあったなんて! まず何より、なんとも美しい映像。京都の自然、敷居からふすまから、完璧なまでの調和のある屋内。田中絹代と音羽信子の自然な演技。同じような設定なのに『武蔵野夫人』とはまったく違う田中絹代。こちらの田中絹代はとにかく凛として美しい。それを追う宮川一夫のカメラ。姉妹と男の不思議な三角関係。いや、姉と男が想い合っているのだから、厳密には三角関係は成立しないはずなのだ。だけれども、思いあうふたりが添い遂げられない不条理。愛憎のどろどろ渦巻く世界に決してはまりこむことなく、ひたすら距離を置いて冷静に描き出す監督溝口の演出。感服しました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-20 22:32:37)(良:1票)

96.  王将(1948) 《ネタバレ》 大阪の将棋ものとしてこの作品を現代に引き継いだ『ふたりっ子』とか『王手』を先に観てしまっていたので、原点を改めて確認した形です。しかしこの作品は、現代版を知る目から見てもまったく色あせていませんでした。 大阪で将棋の世界を描くなら通天閣が欠かせない理由を(坂田三吉の名前は知っていたから、知識としては知っていましたが)再認できました。 阪妻のコミカルな演技。伊藤大輔の細かな演出。悪人が誰一人でてこない絵空事の世界でありながら白々しくを感じないのは、何よりこうした丁寧な仕事の賜物なんでしょうね。 すばらしかった![CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-15 23:55:29)《改行有》

97.  盲獣 緑魔子と船越英二の実質的な二人芝居。しかし、飽きない。徹底的な倒錯の美。緊張感あふれる閉塞感。増村保造の実験精神とアート的感覚と娯楽性が良いバランスで配合されている。そのバランスが、後年は崩れてしまったのが、本当に残念です。 緑魔子は『大悪党』でも身体を張った良い演技をしていて、実はひそかに増村映画の隠れヒロインなんじゃないかと思っています。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-02-15 23:53:59)《改行有》

98.  刺青(1966) 《ネタバレ》 若尾文子と増村保造は身を削ってフィルムに刻み込んでいるのだな、と実感してしまう。とにかく凄まじい世界。でもそれが美しい。惜しむらくは、最後にすべてのけりをつける彫り師の描き方が弱い。そこが描けてれば完璧だったのに。佐藤慶はこの頃からねちこかったんだね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-15 00:24:58)《改行有》

99.  元禄忠臣蔵 後編 《ネタバレ》 全編に引き続き鑑賞。これもすばらしい。有名な、討ち入り場面のない忠臣蔵、そのドラマの描き方に見事に説得力がある。いや、もちろん、原作の真山青果がそうしたのですが、それを後編でも溝口は見事に「映画」にしている。歌舞伎が映画になって成功した、非常にいいサンプルです。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-13 23:29:39)

100.  女の勲章 《ネタバレ》 突っ張ることが男の勲章ってのは、まあ、空元気だとしてもほほえましい。でも、この映画のタイトルの女の勲章ってのは、はっきり言って皮肉でしかない。これで勲章なのだとしたら、いらないもの。いや、突っ張ってばかりの男の勲章も、ちょっと勘弁だけど。 四人のスタア女優が田宮二郎の色男の欲得づくの口説きに次々と屈していく。ただ、京マチ子でも若尾文子でもなく中村玉緒が一番したたかだったのは意外だったけど、逆に言えば、玉緒ちゃんがすべてお見通しだったことは救いなのかも。みんながみんな田宮二郎にだまされたままだったら、いかにも救いがないもの。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-13 23:26:29)《改行有》

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