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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  笑う警官 《ネタバレ》 実話をもとにした原作云々ということで、警察の腐った実態を見てみたくてレンタルしてみました。話自体は面白いのに、映画としての出来が悪過ぎです。オープニングから「まだ?」と思ってしまう『雰囲気だけ映像』の長いこと。うーん・・・何かの商品とかポスターなら分かるけど、英文字にしたらカッコ良くなるとか思わないでぇ~。オレンジ~セピア系のフィルターかけたら画面がカッコ良くなるとか思わないでぇ~。そして「音楽、違うと思う」な演出。もんのすごくボリューム上げないとセリフ聞こえない音量設定は、どっかでドカーンと大きな音をたてるんやねという意図ミエミエなうえに効果なくウザイばかり。野村祐人は口がトカゲっぽい、それはどうでもいいが、松雪泰子もっと普通に声だせ。ああ、もっと実話性を大事にしたものが見たかった。なんか(一度も観たことはないけれど)Vシネマでも借りてしまったのかと思いました。宮迫の最後の演技は見せ所なのに、あれじゃアカンわ。笑ってしまいそうでした。そして・・・ラストの締め方はいったいどうしちゃったのサ!! 原作に申し訳ないけど、このタイトルからして、ミル姉さんとか出てきそうな気がしちゃう僕でした。[DVD(邦画)] 3点(2011-08-23 23:18:58)

82.  イノセンス 絵がカタ過ぎて嫌い。電脳ナンタラを言っても、描くのは人間のはずでしょう。その人間がハナからセルロイド人形かなんかにしか見えない。主要人物達の妙にカッコつけて陰な感じの喋り方もかったるい。気取ってんじゃねぇと言いたくなる。[DVD(邦画)] 1点(2011-07-13 19:02:35)(良:1票)

83.  もののけ姫 《ネタバレ》 神妙に葛藤してるっぽく説教くさくてハナにつく。手の痣が消えないラストとか、映画版『バトル・ロワイヤル』で主人公がラストにナイフを手にするのと同じシチュエーション。「100パーセントよい子ちゃんにはなれませぬ、それでは生きていけませぬ」っていう、そういうことをウダウダ抜かして神妙ぶるのって、うさんくさぁ~~~~いっ!! まるでサラダを食べながら「植物にだって命はあるんだよね、食べちゃってゴメンね」とか言ってるヤツを見てる気分。バカみたい。[映画館(邦画)] 4点(2011-07-04 00:36:52)(笑:1票)

84.  日本沈没(2006) 《ネタバレ》 日本が沈んでしまうような天変地異を回避させるほど、プレートを断裂させるっていうその威力とエネルギーは、物凄い災害をもたらさないのでしょうか??? そういうことは置いておいても、僕は基本的にハッピーエンドを好物としますが、かといってこんなふうに「めでたしめでたし」ってすればいいってものでもないでしょう。最近、初めてオリジナルの方を観ましたが、今回のリメイクを原作者はどう思ってるんでしょう? オリジナルには「自分の暮らす国がなくなる緊迫感」は感じられましたが、リメイクの本作は柴崎コウと草薙剛の話にずいぶん逸れまくってミニマムな視点に寄り過ぎですし、どんだけ特撮に凝ったところで「国が失われる」という危機感に訴える表現が皆無でした。自分は戦争を知らない世代ですが、この映画は『平和ボケ世代のお遊び作品』て感じがしました(戦争は関係ないだろうけど、自国の存亡という意味では、オリジナルには戦争以上のタダならぬ雰囲気がありましたから)。[映画館(邦画)] 2点(2011-06-25 23:57:12)

85.  クリフハンガー 《ネタバレ》 彼女が落ちるの観た後は、それ以上のインパクトはどこにもありません。[映画館(字幕)] 4点(2011-06-12 01:29:16)

86.  リング(1998) 貞子がぬーっと飛び出してくるシーンが有名だけど、あのシーンの怖さより、ビデオの謎の映像が生理的になんか逆なでする不気味さがあって、そのインパクトの方が僕には価値がありました。息子がビデオを観てしまったのに玲子が気づいて狼狽えるシーンが好きです。好きなんですけど・・・この作品といい『チームバチスタの栄光』といい、どうしても男二人の物語のままではなく男女ペアの話に変えないと気が済まないという、メジャー映画のスタンスが気に入らなかったりします。それから小説では性的ハンデを持って生まれた貞子に対する差別意識に非常に気持ちを持っていかれるストーリーだった記憶があるんですが、映画にはそういう意識があまり感じられませんでした。息子を助ける為に親に犠牲になってもらおうとするラストの道路の映像はとても印象的でした。良質な終わり方だったと思います。[映画館(邦画)] 7点(2011-06-12 00:59:48)

87.  銀河鉄道999 《ネタバレ》 原作マンガもTVアニメもあまり観ていませんでしたが、公開時ポスターの美しさにつられて観ました。メーテルがずっと鉄郎を騙し続けていたというクライマックスの展開はちょっとした驚きだったことを覚えています。まぁ、ホントのところ作品全体としては今では5点にも満たないものだと思ってるんですが、初回鑑賞時の惑星メーテルでの驚きには5点以下の点は付けづらいんです。あの鉄郎がメーテルをピシャッと平手打ちするシーンはインパクト大でした。そしてなにより、僕は青木望さん作曲の「惑星メーテルのテーマ」が大のお気に入りです。ゴダイゴの主題歌が有名だけど、「惑星メーテルのテーマ」はそんなの目じゃない美しい名曲だと思ってます。30年以上経た今聴いてもジワーンと鳥肌もんなんです! というわけで+2点で6点ということにさせていただきます。[映画館(邦画)] 6点(2011-06-12 00:01:21)

88.  椿三十郎(1962) 三船敏郎は羨ましくて溜め息が出るほど渋くてカッコいいし、女衆や小林桂樹は暢気にコミカルだし、そこそこ面白いのですが、僕は黒澤作品にどうもズドォーンと重いパンチを食らうような何かを期待してしまうようで、その点イマイチでした。ラストシーンこそそれなんでしょうが、あまりにも有名で新鮮な気持ちでは受けられないし、あれはビジュアルとしての衝撃だけで人間ドラマとしての衝撃じゃないし・・・。三船に張り合う仲代達矢は、この作品の仲代達矢ではなく、『切腹』の仲代達矢で観てみたいです。[DVD(邦画)] 6点(2011-06-11 18:26:43)

89.  サマーウォーズ 夏の暑い日に、クーラーかけて真っ暗に閉め切った部屋でプロジェクタの大画面で観ると、わくわく感と清涼感を楽しめそうな気はしてます。バーチャルな世界の映像も、縁側のある由緒正しい田舎の大邸宅の映像も、気に入ってます。おばあちゃんも、そこに集まる大勢の親戚も、キャラが光っててワクワクしますが、そのワクワク期待した先に、あまりツボにはまるものがなかったというのが正直な感想です。『時をかける少女』に比べると、こっちの方が断然キャラとか話の運びとかステキなんだけど、心に強くグッと残るのは断然『時をかける少女』という感じでした。ちょっとバーチャル路線引っ張り過ぎな気もします。ゲーマーとかオタクとか、あまり親しみ持てないです。[地上波(邦画)] 6点(2011-06-11 18:07:01)

90.  クライング・ゲーム ずいぶん昔に一度観たきりです。なので細かいことは覚えてないです。つまり、そんなに内容的に面白さは感じませんでした。フォレスト・ウィテカーを知り注目するようになった作品ではありました。あと、ビックラした映画だということは忘れません。しかし、あの新人さんをどう見つけて出演を口説いたんでしょう? この企画、あの俳優さんナシでは成り立たないですよね。有名人は使えないです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-10 18:52:49)

91.  さよならジュピター 高校か大学のとき付き合いで劇場で観た。あの裸のランデブーは、自分にとって『模倣犯』の首チョンパと並ぶ名シーンになってます。「いくら設備がなくても俺の方がマシな映像作れる」と感じた記憶があります。乱闘が挨拶代わりの親友って、そこまで遠慮ないマブダチいたらいいなとか思ったけど、ぱっと見分からない病気や怪我でもしてる時に、そんなダチと不意に出くわしたら「今日はダメ!」とストップかけるのが先か、パンチ食らうのが先か、やっぱり疲れそうだなー。真っ黒いバックにミカンかリンゴが膨張するCGがあったなー。ライトに照らされたプラモが映ってたなー。ユーミンの歌「Voyager」はなんでアルバムに入れないのかなー。覚えてるのはそれくらいです。親のスネかじってたあの頃、これほどのつまらない映画に千何百円も出して「もったいない」と思うことすらなかった自分のことに思いが巡ります。ああ、ドブに捨てる2千円もあるなら、さぞ美味しいマンゴーが買えるのに、自分は2時間の退屈を買ったのだ。[映画館(邦画)] 0点(2011-06-09 17:00:01)

92.  時をかける少女(1983) 高校生の頃、薬師丸ひろ子主演で大林宣彦監督による『ねらわれた学園』て映画を友人との付き合いで観て、あんまりなチャチい映像に軽いパニックを覚えていた。その免疫があったので、大学時代に先輩の付き合いでこれを観る時は覚悟できていたけど、この作品では「映像センスいいじゃん」と思った。ユーミンの旦那さんによる音楽も雰囲気作りにかなり貢献していたと思う。ノスタルジックで叙情的な味わいが良かったです。アイドルを使うのはいいとして、この監督はなぜにあんな大根少年を二度も大役に使ったのか、何をねらっていたんだろう?[映画館(邦画)] 5点(2011-06-06 12:59:41)

93.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 ほとんど興味もなく、テレビ放送を子供が観てるのを一緒になって観てるうち引き込まれました。告白されそうになると頑に逃げまわって回避し続ける主人公がラストに思いっきり泣く姿にもらい泣きしてしまいました。気が済むまでいくらでもシチュエーションをやりなおしできたのが、残りがなくなってみて初めてそれまでの自分の態度に後悔する。ゲーム世代のリセット感覚みたいなお気楽な人生時間ぽく展開させつつも、非常に質の高いところまで引っ張ってくれたなーと、素直に感心しました。これまで触れてきた数作の「時をかける少女」のなかで最も良質と思った作品です。[地上波(邦画)] 8点(2011-06-06 01:48:26)(良:1票)

94.  耳をすませば(1995) 《ネタバレ》 映画が観たいけど特別観たい映画もなくて「仕方ない、これでも観るか・・・」ぐらいな気持ちで映画館に入りました。「いい大人が1人でジブリのアニメなんかわざわざ映画館で金払って観るなんて」という気持ちもありながらの入場でした。このとき僕は職業を変えようとしている時でした。会社員ではなく1人でモノを作る仕事。どんな話なのかまるきり知らずに観ていたら、新たな仕事をはじめようとしている自分と主人公がダブって、不覚にもハマりました。答えを探し出そうともがく主人公がヒナの死骸を手にする不安のシーンは胸が詰まりました。『トイ・ストーリー』でバズが窓辺の階段を落下するシーンに匹敵する良いシーンだと思います。冒頭「コンクリートロードはやめた方がいいぜ」と、後半「コンクリートロードも好きだぜ」の対比も好きです。「俺、そんなこと言ったかなぁ?」「言ったぁ!」名シーンだと思います。と書きながら、不謹慎な蛇足なんですが、地球屋でのからくり時計にまつわるお伽噺だけは「こういう話って獣姦がモチーフになってんじゃないだろうか???」と観るたびに思ってしまう作品でもあります(笑)  画的には夏の木漏れ陽の描きがとても印象的で好きです。境内での告白シーンとかも陰影が良い効果出してたと思います。[映画館(邦画)] 8点(2011-06-05 10:19:45)

95.  みんなのいえ 『ラヂオの時間』がとても気に入って、この作品も期待していたけれどハズレでした。ラストの唐沢のセリフもありきたりのクサイもので、ドッチラケでございました。もっとリアルに友情と敬意が混ざった「くそじじい」の言い方がありそうな気がします。[DVD(邦画)] 4点(2011-05-26 12:08:28)

96.  新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 先にここのレービューをざっと読んでいたので、爆弾解除の方法が記された書類が喫茶店の火事で紛失とか、爆破シーンの模型撮影がチープなこととか、そういうことは許せてしまいました。それより脱力してしまったのは、超特急の歌を唄いながらキレる乗客と、太鼓を鳴らし続ける宗教団体御一行様。もう勘弁してー。けれど、新幹線が停止してすぐに短いエピローグに入って終わりかと思いきや、結構そこからの展開が「お、見れるじゃん!」と思いました。ただし、TV報道でことの事態を知りながら悠長に金の仕分け作業を続ける高倉健が、空港に来てなぜ突然電話する気になったのか分かりませんでした。全体的な作りのことでいうと、人物のバックグラウンドの描き方が、必要になったその時点で「説明しよう」的に急に挟み込まれるのがなんだか安っぽく思いました。高倉健の奥さんとか唐突に登場するし。もっと全体に細かくちりばめて欲しかったです。で、ラストでとうとう申し訳ないけど笑ってしまいました。撃たれたのがおかしかったんじゃなく、あの角度で画面静止するそのセンスが僕的には笑えてしまったんです。最後の最後で笑ってしまって、もうメチャクチャ![DVD(邦画)] 4点(2011-02-06 00:10:55)

97.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 どのくらい前だったろう「環境ホルモン」とか話題になって、貝をはじめあらゆる生き物がメス化しているとかTVで言ってた記憶があります。今そんな話を全然聞かない。聞かなすぎるのがかえって不気味。遺伝子が「XYY」とか「XXX」となる「超男性」「超女性」の生まれる率も上がってるけど統計上は隠されているとか。そんなことが頭にあったので映画館に観に行ったけれど、赤ん坊が泣いて戦闘が止まるシーン以外、なにも見所がありませんでした。で、実際に赤ん坊が泣いたら戦闘が止むかなー???? 子供が生まれない世の中だと、そんなに大切にするのに、現実の戦場では無惨に子供が殺されてるし、赤子の泣き声で見つかったらみんな殺されてしまうから赤子を我が手で殺してしまうことだってある。そういう現実を思うと「子供がいなくならないと分からないわけ?」と皮肉な気持ちに。『セブン』では「こんな世に子供を作りたくない」みたいな話がありましたが、この映画の世界観こそ、まさにそうではないでしょうか。まず、そこまで赤ん坊が大事だとするなら、戦渦に巻き込まれてしまう状況にあること自体が「その世の中どういうバカぞろい???」と思います。「数が少ないから大事」なのは変だし、「大人だから大事じゃない」のも変だし、どんな極悪人だって最初は赤ん坊です。どう育つかが問題になるし「ケーンジくん、遊びましょう」とか言い出すようになったら結局肩すかしになるんだし。もしゾンビみたいな未来人だったら、それが増えていっても「人類の未来」「人類の希望」になるだろうか。第一人類の未来という視点からすれば、きっと最も撃ち殺しちゃまずいのは赤ん坊よりそれを誕生させるのに成功した親(大人)ですよね。ま、それでも戦闘シーンと赤ん坊は印象に残ってるけど、そこから尻すぼみで結局つまらなかったです。映画代損したなーと思って席を後にしたの覚えてます。[映画館(字幕)] 3点(2011-01-20 02:12:43)(良:1票)

98.  切腹 《ネタバレ》 見応えありました。なんとなく物語の醸すトーンが最近の邦画『告白』を思い出させる何かがありました(どこでそう感じるのかハッキリ分からないけれど)。求女を演じる役者に石浜さんという方を選んだのは効果があったと思います。最初わけもわからないまま観ていると、求女に対し井伊家の者たちと同じような蔑みを感じかねないところ、良く出来てるなと思います。ただ、いくら情けない物乞いに見えても、井伊家のとった行動は武士としてあまりに道徳に欠けて醜い。映画は、その道徳観の欠如した武家にじわじわと正義の鉄槌を下していく。仲代達矢の独白によって、求女という男がどんな男だったか見えてくる。最初に感じた情けない物乞いの印象が消えていく。この描き方が静かながら実に巧くて見飽きない。内容は深く濃いが、映画の語り方としてはとても静かなので、そのままのトーンでラストまで進むのかと思いきや、最後は畳み掛けるように動の展開になります。そして、この映画はカットカットが美しいです! とくに野原での果し合いでのバックの空は圧巻でした。物語的には9点くらいと感じましたが、映像の美的センスが素晴らしく感じたので+1で10点です。井伊家の言い分も表向き間違ってはいないから、自分が半四郎だったら言い返す言葉がなかったと思います。そこを、しっかり反論してくれるところも良かったです。物乞いのために心にもない切腹を申し出るのは褒められたことではないとはいえ、犯罪者でもなく、誰かを侮辱したり苦しめたわけでもなく、傲慢なわけでもない、そんな人間をあそこまで追いつめるのはやっぱり人道に反すると思いました。ただし、亀田なんとか君には井伊家の玄関に行ってほしいと思いました。[DVD(邦画)] 10点(2011-01-08 18:38:26)

99.  日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 現実にどうなったかを知っている知っていないは関係なく、8~10点をつけるには緊迫感が足りない気がしました。観ているうちにシドニー・ルメットの『未知なる飛行』くらいの緊迫感を期待してしまったので(長の決定に反対する人物の心情や行動の描写など似たものがあって引き込まれる)。『生きる』で役場に脅しにくるヤクザや、『七人の侍』で銃をかっぱらって戻ってきた久蔵が、あのイメージからは想像しがたい柔和な見かけの人物になっていたり、今じゃ毛糸の帽子かぶってニコニコしてるおじちゃん黒沢年男がギラギラお目々でイッちゃってる熱血サイコ若造を任されていたり、そういうところも楽しめました。どの作品観ても代わり映えしないような今どきの線の細いジャニメン俳優に比べたら、俳優さんたちに存在感があります。年男ちゃんが演じたところは、分かりやすい暴走サイコなものになっていますが、実際、降伏した後に日本がどう扱われるか次第では、あの人たちの気持ちも分からないではないです。直後の実際の日本を知る僕ら未来人は、結果論で好き勝手言えるけど、彼らは先が分からなかったのだから。この映画は、志村さんが「儀式」云々を述べるラスト近くの下りで「そうか、帝国だったんだ・・・」と再認識させられたことが強く印象に残りました。こういう映画を観ると、その前の話として、軍隊が暴走して戦争をおっぱじめた部分の物語とかを観てみたくなりました。[DVD(邦画)] 7点(2011-01-08 17:35:41)

100.  火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 原作読んでないし、このアニメが原作をどの程度忠実に再現しているか知りません。この物語の少年は「もしかしたら死んでいたかもしれない作者自身」なのでしょうか? どの程度が作者の周辺にあった事実なのか気になったりします。反戦映画みたいに言う人多いですが、僕の印象では戦争自体よりも「貧しい環境の中で人の心が狭くなること」を描いているように感じ取られました。ラストの現代の夜景が見えるシーンは説教がましいけれど、あそこが一番印象に残ります。このアニメのラストシーンに触れて以来、きれいな夜景を見ると、今の平和のために犠牲になった人々がいるってことをチラッと思いますし、「♪台所のゴミの約40パーセントが食べ残しだニャンて~ いったいこの国はどうなっとるニャ!」を併せて思い出しますもん。悲惨な体験をしても、人は生きていれば「♪ソ ソ ソクラテスかプラトンか」と歌ってみたり、畳を顔にはり付けてダニアースと叫んだりできるようになるんだよなーとも思いますけどね。[DVD(邦画)] 5点(2010-11-28 02:29:15)(良:1票)

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