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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1081.  電車男 《ネタバレ》 原作本未読。映画より先にTV版を観ています。中谷エルメスは年齢的にはキツイけど、伊東エルメスより品がある。そして母性が強い。個人的には断然中谷派です。それにしてもエルメスがありえないくらい良い娘。実際、こんな娘いないだろうなあ…(遠い目)。それはさておき、何気に名台詞が多い。「あれ実はカマかけてたんです」「少なくとも私にはモテモテですよ」「エルメスさんち行きのチケットはJTBじゃ売ってくれないんだよ!」「スキっていったらもっとスキになっちゃいました」クサイ台詞ですけど、グッときますね。掲示板の住人を反対側プラットホームに登場させた場面はニクイ。この距離感がネット上のつながりなんですね。決して触れ合うことはない。でもそこにいるんだよという。嫌な人間が出てこないのも○。ファンタジーとして割り切って観られます。ただ、音楽のセンスがイマイチ。最後にTV版コンビを出したのも、やりすぎ。“誰でも電車男になれるんだよ”という意味かもしれないが、商売気が見えすぎです。[地上波(邦画)] 7点(2006-09-17 11:51:39)(良:1票)

1082.  回路 《ネタバレ》 頭が混乱してしまったので、自分なりの解釈をして整理します。本作の基本設定は武田真治が述べたこと。霊界はいまや飽和状態。死んだ魂の行き場所が無い。溢れ出る場所は現世しかない。霊界から現世に溢れ出るには“回路”が必要。その回路とは“開かずの間”。(タイトルロゴとガムテープを赤色で統一し、観客に説明。)幽霊(霊界に行き場所がなくなって困っている魂。だから“助けて”と繰り返す。)がインターネットを使い“開かずの間”を人間に作らせようとする。その誘い言葉は「幽霊に合いたいですか」。霊の誘いに乗り開かずの間を作った人、あるいは開かずの間に入った人は死ぬ。それは開かずの間が霊界(の入り口)だから。霊界にいるということは死んでいるということ。(最初は自殺という分かり易い方法で死んだが、次第にただ影を残して消えるという形式になる。これは霊界と現世の区別がだんだん無くなっていきているため?)最初、開かずの間は入り口のひとつでしかなかったが、それが増えると霊界と現世の境界が無くなってしまう。霊界=現世。よって現世は崩壊を迎える。言い方を変えれば、生と死の区別が無くなる。(実際、死者にも実体があった。)伝えたいメッセージはパブロン中毒さんのおっしゃるとおり。ラスト15分前までは、展開上の不合理やアラが目に付き、イマイチと思っていましたが、見終わった感想は“凄い”。ここまで話を大きくされると、かえって気持ちがいいです。個人的にCOCCOが大好きなので「羽根」を聴いて好感指数もアップ。ホラーであってホラーでなし。面白い作品だと思いました。でも自分は、本作の本当の姿を分かっていない気がします。一度観ただけでは厳しい。そのため点数は控えめです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-09-15 18:00:38)(良:1票)

1083.  卓球温泉 《ネタバレ》 物語は平坦で盛り上がりに欠けます。主人公の行動は支持し難く、脚本も演出もちょっとクサイ。松坂慶子は綺麗すぎて生活感がありませんし、牧瀬里穂は上手くないと思いました。でも本作には考えさせられる部分があります。“温泉の卓球”。それは主人公が言うように“相手が返し易い球を打ち、長くラリーを続ける卓球”です。それは夫婦や親子関係に似ています。思いやりの無い球は打ち返せません。また気を抜くと思わぬ方向へ球が飛んだり、ネットに引っかかったりします。もちろん気をつけていてもミスはおこります。でも相手がフォローしてくれればラリーは続く。夫婦関係は、互いに相手を補いあう一生続くラリーです。汗をかき、相手を思いやり、一所懸命に球を打ち合う主人公夫婦は、忘れていた大事なことを思い出したはずです。それにラリーが途切れたなら、また始めればいい。ラストの長い、本当に長いラリーを観ていて、不覚にも涙ぐんでしまいました。温泉の卓球には笑顔と楽しく生きるコツが詰まっています。(ちょっとキレイにまとめ過ぎですかね。)[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-09-13 18:01:10)

1084.  模倣犯 《ネタバレ》 中居くんのオチについては、予備知識として得ていましたので、さほど驚きませんでした。「おお、これが有名な首ロケットか!」という感じ。むしろ珍しいものを観られたという喜びがありました。それよりも今現在、ワーストランキングで本作より上位に10作品以上もあることの方が驚きです。『死霊の盆踊り』『北斗の拳』…まだ観ぬ強豪の実力はいったいどれ程のものなのでしょう。ちょっとワクワクしますね。[CS・衛星(邦画)] 2点(2006-09-12 18:43:22)(笑:2票)

1085.  ラブドガン 自分が今まで経験したことのない外国の料理を出されたとき、リアクションに困ることがあります。なんとも形容のし難い味。美味いといえば美味いけど、不味いともいえる。もう一度食べたいかと聞かれれば答えに困るような。本作の印象はまさしくこんな感じ。不思議な味というか、ちょっと凝っているなという部分は感じるものの、それが“良い”のか“悪い”のか判断がつかない。見た目はカラフル。だけど何だろうこの味は…。たまに食べるなら悪くないけど、毎日は勘弁というような作品でした。岸部一徳の味だけはしっかり感じました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-09-10 19:07:57)

1086.  フライ,ダディ,フライ 《ネタバレ》 設定も演出もマンガ的で、リアルさはありません。主人公が決闘を決意する重要な心理過程は説明不足。岡田くんの存在も中途半端。その他細かな描写も不足しがちで、全体的に軽く、そして粗い印象です。特訓の描写がほぼ基礎体力づくりに終始した点にも不満が残ります。そして、最も問題なのが脚本。とくに岡田くんの台詞は安っぽく、センスが感じられません。でも物語自体は決して嫌いじゃないです。マンガチックだろうと、リアルでなかろうと“お父さんが頑張る話”は好きなのです。娘のため、自分の尊厳を取り戻すため無謀な戦いを挑む中年男。法的手段ではなく、決闘でけりをつけることを選んだのがイイ。男の子の問題解決の基本はけんか!大切なものを傷つけられたら許せない。殴られたから殴りかえす。分かり易いです。暗黙のルール(やりすぎ禁止)と双方に後腐れが残らないこと。それが本当のけんかです。暴力とは別物。常識的、社会的には正しくない選択でも支持したいです。こんなバカなお父さん、素敵じゃないですか。話の要旨は好きなだけに、もっと丁寧に作って欲しかったです。惜しい。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-09-07 18:11:45)

1087.  富江 tomie 《ネタバレ》 不死の富江は確かに不気味。周りの男を狂わせる魔性の魅力も厄介だとは思います。でも恐怖という感情とは無縁でした。自分自身を投影させる主人公の身に危険が迫ってこない。それでは第3者として傍観しているような気になってしまいます。ショッキングな描写に頼らない、サイコサスペンス的な恐怖を感じることが出来ればよかったのですが…。シリーズ化されたのだから、1作目には何かしら魅力があると思ったのですが、それは見つけられませんでした。当時まだあどけなさが残る管野美穂は、自分が持つ富江のイメージには合っていました。[CS・衛星(邦画)] 3点(2006-09-03 21:03:23)

1088.  ノロイ ドキュメンタリー風味のオカルトホラー。どうしても『ブレアウィッチ~』と比較してしまいますが、本作の方がよりエンターテイメント的だったと思います。まあその分ウソ臭いとも言えますが、リアリティにこだわって事態がよく把握できないといったストレスを感じるよりは、これで良かったかなとも思います。呪いの効果、法則自体があいまいだったので、恐怖というよりは、「何か気色悪いなあ」レベル止まりだったのが残念でした。役者陣では意外なことに(失礼)、アンガールズが一番自然で良かったと思います。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-09-02 18:26:28)

1089.  阿修羅城の瞳 作品冒頭で“時代にそぐわないサイバーチックな衣装”が出てきた時は、ハズレを引いた臭いがプンプンしていました。しかし、クレジットで『劇団☆新感線』の文字を見つけて、本作の楽しみ方を理解しました。なるほど、台詞まわしやアクション、見えのきり方といい、自分のイメージする“新感線の舞台”どおりでした。(もっとも新感線の舞台は一度も観たことがありません。あくまで想像。)全体的にやや説明不足の気がしましたが、本作の場合「なんとなく」理解できればそれで十分という気もします。テンションの高さを楽しめればOKかなと。意外と楽しめました。宮沢りえは本来の設定からいけば年齢的にそぐわないと思いますが、めちゃ可愛かったのでOKです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-09-01 12:09:28)

1090.  タッチ(2005) 『タッチ』の主軸は青春ラブストーリー。だから野球はあくまで“おまけ”と言われれば、返す言葉がありません。でも最近はその“おまけ”が結構重要視されています。雑誌、DVD、映画の前売り券等々。食玩の世界ではおまけが主役に成り代わっています。ですから本作でも、もうちょっと野球部分に力を注いでもらいたかったと思いました。少なくともクライマックスは野球シーンですから。だからといって、ポップコーン正一と正二に上杉兄弟をやらせろという意味ではありませんよ。[地上波(邦画)] 4点(2006-08-31 18:07:33)(良:1票)

1091.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 貧困と日々の生活に追われる中、自分の身なりにまで気が行き届かなくなる清兵衛。そんな暮らしぶりでも、2人の娘の成長を見守ることに喜びを見出すことができる。成り行きとはいえ朋江の為に死合いをしたこと、彼女を慮って再縁話を断ったこと。様々な出来事、そして立ち居振る舞いから、清兵衛の実直な性格と清い心が感じ取れます。ですから清兵衛に強く思い入れることができます。藩命の名のもと、立会いを受けざるを得なかった清兵衛が抱いたであろう憤り、無力感、悲しみ、諦め、やるせなさ…。そして生死の境を目の前に朋江に胸の内を告げ、返事を聞いた時に感じたであろう後悔、失望、恥ずかしさ…。清兵衛の複雑な心情が伝わってきて、切なくも心を打ちます。メインキャストはもちろんのこと、全編にわたり“人”を丁寧に描いている印象を受けました。(本作の真田広之と宮沢りえは文句なく素晴らしかった!)自分は運命という言葉が好きではありません。でも縁という言葉は好きです。清兵衛と朋江がこのように再び出会い、結ばれたのもすべて人の世の縁という気がしました。良作だと思います。ただ、エンディングの井上陽水だけはいただけません。[DVD(邦画)] 9点(2006-08-30 18:11:59)(良:2票)

1092.  船を降りたら彼女の島 《ネタバレ》 人生の岐路に立ったとき、自分の礎となる部分に立ち戻り、人生を見つめなおす。初恋の人を尋ねて、自分の気持ちを確かめたい。幼い頃の記憶を辿り、自分が育ってきた道程を実感したい。その気持ちは分かります。でもだから何なの?とも思います。初恋の人の死を知り、わたしだけ幸せになってもいいのかしら。えっ、そこは悩むところなのですか。それより、もっと心を砕かなければならないことがあるのでは?自分には主人公の行動や心情が薄っぺらいものに感じてしまい、心に引っかかってきませんでした。でもその代わり耳に引っかかったのが、印象的なギターの調べでした。情緒あふれる旋律。主人公が過去を回想するシーンをはじめとして、郷愁を誘うシーンにはことごとくこのメロディが使われます。これが正直ウザイ。物語中盤以降は聞こえただけでイラッときました。(今まで映画を観ていて、BGMが気に障ったことなど一度も無いのですが…。)自分は島育ちで、今も島に住んでいます(本作の島よりもっと大きい島ですが。)島が持つ良さ、悪さ、抱える悩み等が主人公の人生の選択に絡んでいけば、もっと味わい深い作品になったと思います。せっかく島を舞台にしたのだから、もっと”島”を意識したつくりにして欲しかったです。[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-08-28 17:50:41)

1093.  トラック野郎 御意見無用 小中学生の頃、頻繁に日曜の昼間にテレビでやっていたという印象があります。久しぶりに観てみると、これがなかなか面白い。何か得体の知れない“勢い”があります。無気力世代、新人類、あるいは引きこもりやニート等といった昨今?流行りの言葉とは無縁の世界。むき出しの“生”を感じます。多少(いや多少じゃないか)法や倫理に触れるような事柄があっても、そんな小さなことどうでもいいやと思ってしまいます。出てくる人物がみんな生きることに懸命だから嫌味がありません。菅原文太版『男はつらいよ』といった趣で、笑いあり、友情あり、涙ありの大衆娯楽作品でした。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-26 18:23:11)

1094.  蝉しぐれ 《ネタバレ》 ふくが江戸へ発つ前に文四郎と会えていたとしても、やはり結ばれることはなかったでしょう。そのことは、2人とも分かっています。しかし、それでも“もし”という想いは残ります。ふくが出家する前に、つかの間心を通わせる2人。会ってもどうすることもできないし、どうにもならない。でも会わずにはいられない。まるで“あの時会いたかった”という想いを遂げるかのごとく。これからも2人の心に想いは残り続けるでしょう。でもその想いに蓋をして生きていく。切ないです。恋する気持ちに時代は関係ありません。主家のお家騒動に端を発する一連の流れ。現実の社会(職場)でも、これに近い理不尽な経験をされた方もいると思います。親子の絆、友情にしてもそう。時代劇という設定ながら、本作で描かれる事柄はどれも身につまされるもの。それだけに心を打ちます。個人的にもこういう話は大好きです。でも表現がどうにも薄い。軽いです。画的な格好良さを優先させたかのような無理な展開や現実的でない描写が目に付きました。若手俳優陣も弱い。今田やふかわにしても、彼らに非はありませんが、本作向きではなかったと思います。物語自体は好きなだけに残念でなりません。そのため点数は辛めになりますがご容赦ください。なお、ヤマカガシは毒蛇なので見かけた時はご注意を。(有毒であると知られたのは、今から30年くらい前のこと。当時の認識としては、無毒で正しいです。)[DVD(邦画)] 5点(2006-08-24 18:43:32)

1095.  着信アリ2 前作の補足説明的な価値はあると思いますが、それ以上の価値は見出せませんでした。気になったのは、前作とは別の“呪いのルート”を台湾に求めた点です。いくらフィクションとはいえ、この手の嫌悪を抱くエピソード(呪いの元凶)を外国の方に押し付けるのは、どうなんでしょう。外国ならではの要素(日本との時差とか文化の違いとか)をギミックとして利用するのであれば、まだ意味は分かるのですが…。物語的には破綻していると思います。[CS・衛星(邦画)] 3点(2006-08-17 18:02:30)

1096.  着信アリ お化け屋敷感覚の作品なら『呪怨』の方が潔いと思いますし、ストーリー的な面白さを追求するなら、『リング』の方が優れていると思いました。全体的に画面が暗く、また台詞が聞き取れない部分があり、ストレスを感じました。思わせぶりなラストは、たちが悪いと思います。[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-08-17 18:00:28)

1097.  ALWAYS 三丁目の夕日 やっと観ることが出来ました。人情ものとしては良く出来ていると思います。面白く無いということはありません。堤真一は流石に上手いと思いました。あと子役も。ただ演出にあざとさを感じる部分がありました。あざとく感じるか感じないか(あるいは、あざとく感じても良いと感じるかどうか)は紙一重です。ほんのちょっとのことで感じ方が変わるが映画。自分の場合、大仰しい音楽で冷めてしまったところがあります。でもそれ以上に引っかかるのが、“あの頃は良かった”というメッセージの強調ぶりです。60代以上の方が本作を観て「あの頃は良かった」というのであれば、文句はまったくありません。自分の生きてきた時代を肯定するのは当然ですし、そうありたいとも思います。でも自分のような現役の世代は、「あの頃は良かった」と言われても「そうですか」としか言いようがありません。やっぱり「今だって悪くないさ」と言いたくなります。過去を振り返り懐かしむだけなら今じゃなくていい。そうも思います。天邪鬼かもしれません。でも自分は似たテイストの作品なら「クレヨンしんちゃんオトナ帝国の逆襲」の方がずっとずっと好きです。[DVD(邦画)] 6点(2006-08-15 00:53:45)

1098.  海猫 《ネタバレ》 この手のお話は、昼メロドラマで免疫がついていたつもりだったのですが、本作はダメでした。テレビだと、どんなお話でも笑って許せる部分があって、めちゃくちゃなお話ほど面白いと感じるのですが、本作は正直腹が立ちました。それだけ『映画』だと本気になってのめり込めるということかもしれません。鑑賞後の率直な感想は「みんなバカだな」というものです。とくに薫と広次は底抜けのバカとしか思えません。2人の娘(ひとりはまだ乳飲み子)のことを一切考えず自殺する母。兄の妻と分かっていながら粉をかける弟(+後追い自殺)。”愛”という免罪符があれば何でも許されるというものではありません。「薫はみんなに愛された悲しい女」。薫の母にしてみれば、そうでも思わないといたたまれないのでしょう。でも第3者からみれば、そんなに上等なものだとは思えません。[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-08-14 01:36:52)

1099.  ホテル・ハイビスカス 《ネタバレ》 ハイビスカスの住人のように、毎日楽しく暮らせたら人生きっと楽しいと思います。もちろん描かれない部分での苦労があることは十分想像できます。人生に苦労はつきもの。でもそれは捉え方次第。ハイビスカスの住人(とくにお父さんとお母さん)の姿には、見習うものがあります。もっと肩の力を抜いて。ひとつの素晴らしい生き方です。ハイビスカスの家族に憧れます。でも自分(観客)は家族ではありません。いうならば、作中では能登島(ハイビスカスに長期滞在しているお客)の立場です。そのために、ちょっとだけ本作には引っかかるものがあるのです。能登島にとってハイビスカスは一時の寄り道のはずです。人生に寄り道はあってもいいです。でもそこは永住の地ではない。だからこそ、彼がハイビスカスから旅立つ描写を入れて欲しかったのです。ハイビスカスは素晴らしいところだけど、それはこの家族が作り上げた“家族のための楽園”。もちろんお客は大歓迎(そもそもホテルだし)。家族同様のおもてなしをします。でもお客はやっぱりお客。彼はまた自分にとっての楽園を“自分の力で”創る必要があると思います。それが人生。そういう気がしました。字幕なしの分からない沖縄弁がちょっとあったのが難点でしたが、こんなホテルなら泊まってみたいです。美恵子に会ってみたいと思いました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-08-13 13:13:13)

1100.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 基本的には本作を嫌いではありません。何より上野樹里のファンですし。でも消化不良でした。「観衆の前でジャズを演奏するエンディング」と「素人がここまで上手くなったんですよ」のみが重要視され、それ以外の部分がおざなりだった気がします。例えば小澤先生のエピソード。楽器もろくに扱えない素人が、陰で努力し生徒を指導するなんていい話です。この部分を放置してしまうのはもったいない気がしました。また、演奏会の出演に至る過程も疑問です。電車の中の演奏シーン。音楽でメンバーが一体となるいいシーンです。演奏会に出ることなんて小さなこと。演奏するのに場所は関係ない。そこにジャズがあればいい。メンバーがそういう結論を出した重要なシーンだったと思います。思い通りにいかないこと、努力が報われないこと、それも含めて青春さ。そんなことを表現しているように思ったのですが…ここでミラクルを起こされても、軽薄に感じてしまいます。ジャズでスウィングすることは、軽快で心地よいです。でも軽快さに内容の薄さを比例させる必要はなかったと思います。[地上波(邦画)] 6点(2006-08-11 17:33:37)

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