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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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101.  瞼の母 「泣ける映画」が過剰に持ち上げられる昨今、心ある映画ファンの方々がそういった風潮に反発するのは分かる。んでも、この映画では素直に泣いたって良いじゃん、おっ母さんに逢えたんだもの。「マザーコンプレックス」なんて西洋人の考えた概念なんて、関係ないねっ。長谷川伸は、誇るべき日本のシェイクスピアだよ(風邪気味にて、乱文暴論ご容赦)。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-12 17:09:15)(良:3票)

102.  オーライ 僕の行きつけのビデオ屋さんの一軒に、書店と一緒になってて比較小さいのだけどたま~に他のお店に置いてない作品を置いているお店があって、これはそこで見つけた作品。監督の方は関西の自主制作映画界で活躍している人だそうな。で、冒頭アマチュア芸術家(?)が自分の作品を前にインタビューに答えているシーンから始まるこの作品、「お?」と思わせてくれて、しかも途中からサスペンス風味も加わってくるのだけれど・・・うーん、ちょっと自分には合わなかったです。凄く乱暴でいやらしい言い方をすると、「最近流行りの“トラウマからの解放と癒し”」がテーマみたいな感じだったのだけれど、何かその話の持っていき方が安易なんでないかい?と思えてしまった。それに木製の玩具を「温もりがある」と主人公に言わせてるのも、何だかありきたり(いや実に個人的な事で申し訳ないのだけれど、昔知り合いの女性に「アコースティック・ギターの音って温かくて良いよね」とか言われて内心「アコギの音が温かいだとぉ!?だったらブランキー・ジェット・シティの“ディズニーランドへ”の、あのゾッとするようなアコギのイントロを聞いてみろぉ!」と思ったことがあったもので。別にここで言う事じゃないけど、エレキギターや電子楽器でも「温かい音」は出せるし、アコギでも木製のものでも「冷たい感じ」は出せると思う。長くなってゴメンナサイ)。でも、主要キャストの役者、特に芸術家役の女優さんは良かったと思います。[DVD(字幕)] 5点(2005-11-08 18:22:03)

103.  関東無宿 今まで何本か清順作品は観ていたのだけれど、初めて面白いと思えた、というか面白く観られた作品。何かね、「ピストルオペラ」とか「オペレッタ狸御殿」とかって、なんかもう、ぶっ飛び過ぎてて「ちょっとワタクシついていけましぇーん」ってなっちゃったんだけど、これって原作のある作品じゃないですか。だから一応ちゃんとした「任侠モノ」としての骨組みはあるけれど、微妙にヘンテコな構図とか、唐突な照明とか、不自然な演出とか、そういう「正統派任侠モノ」からズレてる所とか逸脱してる所とかぶっ壊れてる所とかが、途中から面白くなってしまって(あの小林旭の太眉も、まるで往年の「ダウンタウンのごっつええ感じ」でやってたシュールなコントみたいに思えてきた)、もう途中からストーリーはどーでもいいや、てかそのストーリーのうっちゃり具合までが面白く思えて、つまりは「ツボにはまった」という事なのですが、でも映画なんてそれで良いんじゃん、面白がって楽しんだモン勝ちよね、と改めて思いましたです。あ、そうそう、男に騙されて売られてしまったのにアッケラカンとしていた中原早苗が何だか凄く魅力的でした。清順監督の、女性を前面に出した作品も観てみたいな。[DVD(字幕)] 9点(2005-11-08 17:33:30)

104.  喜劇 女は度胸 さあ困ったぞ。登録した以上はレビューを書かなきゃいかんが、サテどう語れば良いものか・・・「その作品が作風から『怒劇』とも評される森崎東の監督デビュー作」とか、別に僕がゆわなくたって良い事だしねえ。いわゆる、下町を舞台にした、一見いかにも一昔前の松竹っぽい人情喜劇といえばそれまでなのだけれど、クライマックスの口論のシーンが凄い。主人公の誤解から始まったトラブル。主人公一家と息子たちのそれぞれの恋人(倍賞美津子・沖山秀子)が一同に介し、それぞれの胸の思いをぶちまけ合う。その怒号を通して見えてくる、人生の哀しさや不条理。そしてすっかり人生を達観(諦観)しているように見えた母親(清川虹子の、人生を滲ませた演技が良い)が、ダメ親父に淡々と真情を吐露する姿は、何かグッと来る。「こんな家、何度も飛び出してやろうと思った」と言う彼女が、それでも夫に見せる、ささやかな愛情。夫のかつての姿に思いを馳せる様子が、ほんの数秒のシーンで表現(どんな風に表現されてるかは、ナイショ)されてて、凄い。洗濯物のパンツの後ろを飛行機が斜めに飛んでいくラストシーンが、とっても印象的でした。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-02 18:23:42)(良:1票)

105.  関の彌太ッぺ(1963) 《ネタバレ》 なんか、映画というより大衆演劇(TVドラマの劇中劇みたいなのしか観たことはないのですが)の雰囲気ですね。失われつつある日本の匂い、というか・・・。僕としては台詞が説明的過ぎるのと音楽があまりにベタベタだったのがチトマイナス要因でした。でも、あのラストシーンはカッコいいなあ。(5点)<2005.10.28追記>…←コレ書いた頃って、多分古い邦画(特に人情ものとか時代劇)をちょっと下に見てたんだよなあ…ああ恥ずかしい。若い頃の「若気の至り」は良いけど30過ぎじゃ「若気」とは言えないもんなあ…と、反省モードはここまで。先日BSで放映されたのを観直したのですが、良い映画でした。錦之助演じる弥太っぺのストイックなヒロイズム、ヒロインお小夜が口ずさむ、哀愁を帯びたメロディ、どれも味がある。そして木村功演じる箱田の森介も、悪役というよりは「人間の弱さ」を具現化したキャラという感じ。んで、やっぱあのラスト。ゴーン、ゴ-ン、と鐘が鳴り響く中、静かに歩んでいく弥太っぱが笠をサッと脱ぎ捨てる・・・かっちょ良過ぎ。[映画館(字幕)] 8点(2005-10-28 21:33:47)

106.  凸凹太閤記 秀吉の「太閤記」にシラノ・ド・ベルジュラックの要素(文才はあるけどモテない男が恋文の代筆をして・・・という奴)を取り入れたこの作品。うーん、題名から楽しげなドタバタ喜劇を想像してたのだけれど、ちょっと期待外れでした。出世のためにあれやこれやと知恵を絞る秀吉の姿が、当時景気が上がりかけだった(朝鮮戦争の特需景気)日本のサラリーマンには共感できたのかなあ。あ、でもヒロインの伏見和子が可憐で良かったし、最初と最後に遠眼鏡で彼女を捉えるシーンを入れてたのは結構良かったかも。なんだかんだ言って、最初と最後が良ければそれなりに満足してしまうんだよな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-26 20:01:00)

107.  女の中にいる他人 黒猫おねい様、ごごごごめんなざい~。もし人殺ししても頑張ってお腹の中に収めますから、許して下さいませ~・・・って、←違うだろ。・・・それはそうと、この作品の光と影を強調した照明、ホント怖い。まるで梅図かずおのホラー漫画みたいなんだもん(笑)。それにしても、あの間違って殺されちゃった浮気相手、えれーエロかった。こういうのは成瀬作品にしては露骨なような気もするけれど、映画が斜陽の時代に入りかけのこの頃、ひょっとして成瀬も「ちょっと作風を変えてみよう」とか、思ったのかな。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-26 19:54:35)

108.  忍 SHINOBI そうそう、我らがエリカ姫、ドラマの主役も張っちゃってるし、全国規模の人気者になっちゃうのかな~、嬉しい様な、ちょっぴし寂しいような…っていきなり論点がずれてる(笑)。えーとそんな訳で僕がこれを観たのはひとえに「パッチギ!」に出演してる役者さんが沢山出てるから、という理由だったのですが、意外に悪くなかったですよ。嫌味な言い方だけど、この手の邦画(つまりテレビ局が関わっていて製作にも広告にもバンバンお金がかかっていそうな映画)にしては頑張っていたと思います。かなりトンデモな忍者モノだけど、そんなに子供だましっぽくなかったし。そうそう、あの忍者の隠れ里が結構リアルというか、生活感を漂わせていたじゃないですか。あそこが後半で徳川の軍勢に砲撃される所は、ちょっとアメリカによるアフガニスタンやイラクへの侵攻をダブらせているのかなー、と思ったです。他の方が指摘されてるように、たぶん海外で配給する事も視野に入れて作られた作品なんだろうけど(“忍”を“heart under brade”というのはちょっと面白かった)、それって良い面も悪い面も両方あるんだろうなー。僕としてはこれを観てエリカ姫に惚れ込んだ外国人に是非“pacchigi!”も手に取って欲しいなあ、と思います。[映画館(字幕)] 7点(2005-10-26 19:01:31)

109.  旗本退屈男 謎の幽霊船 《ネタバレ》 はひゃひゃ、僕はこれが初「退屈男」体験だったのですが、【バカ王子】さんと同じこと考えちゃいました、「よっぽど退屈なのかよ!」って(笑)。正直そんなに面白いとは思えなかったのだけれど、江戸時代、薩摩藩に従属してた琉球での「某国(てか中国、当時は清か)の陰謀も絡んだお家騒動、というストーリーは、これが沖縄返還前・中国との国交回復前に作られた作品ということを考えると、ちょっと興味深い面がありますね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-25 18:44:03)

110.  兵隊やくざ 「戦争娯楽映画」というのは勿論そうなのだけれど、僕が興味深かったのは有田(田村高廣)と大宮(勝新太郎)の関係性。この作品の紹介にはよく「奇妙な友情」という言い方がされてるけれど、僕はこの二人は、ある種の同性愛的感情で結ばれていたのだと思う。と言うと語弊があるかもしれないけれど、有田が大宮を見守り、かばう姿には、何か母性に近いものを感じるし、つまりは(台詞にも出てくるけど)有田は大宮が可愛かったんだな。確かに女郎屋で親指をくわえて寝ている勝新はかなーり可愛くて「ちくしょお、俺が守ってやるぜえ!」ってな気持ちにさせられますな・・・とか言うと、これまた語弊があるかもしんないけど(笑)。[DVD(字幕)] 7点(2005-10-25 18:37:37)

111.  驟雨 倦怠期にさしかかった、ある夫婦の映画。言ってしまえば実に他愛のないお話ではある。のだけれど、その「他愛のなさ」が何でこんなにもいとおしく感じられるんだろう。【らくだのシアンツ】さんが挙げられている「ナスとキュウリ」のくだりは最高にキュートだし(夫と妻がそれぞれの立場を主張していくうちにエキサイトしてきて、事の発端を持ち込んだ香川京子が次第にオロオロしていくのがたまらなく可笑しい)、その他にも肉屋はどこがいいだの、どこそこの奥さんは長く病気を患ったせいで浮気されてるだの、「どーでも良いじゃん」と言いたくなるような日常の些細な事柄が不思議と心に残る(てか、人は誰しも他人から見たら「どーでも良いじゃん」的な事で毎日笑ったり、怒ったり、落ち込んだりして毎日を過ごしてるんだよなあ、としみじみ思う)。んで、そんな日常の中、夫のリストラやら近所付き合いの小さなトラブルやら、果ては夫婦間の危機もありつつ、最後は何故だか感動的な紙風船の打ち合いに終わる・・・というこの映画、僕は好きです。最初と最後に「新聞の切り抜き」を持ってくるのも良いやね(これまたどーでも良い事ですが、僕も新聞の料理の記事を一杯切り抜くけれど、実際にはなかなか作らなかったりするので、そこにも親近感を覚えました)。あ、それと、本筋と外れた部分でちょっと感動したのが「この頃は実際に『~ざます』と喋る奥さんがいた」という事と「この頃の主婦は普通に鶏の解体が出来た」という事。昔の主婦は、偉かったんだな。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-25 18:29:11)(良:1票)

112.  メゾン・ド・ヒミコ 僕はこの映画、嫌いじゃないです。確かに皆さんの仰られている欠点も分かるし、個人的にも「男の尻をスローモーションで映す必然性はあったんだろうか?」とか「あの幸福感あふれる“流しそうめん”のシーンは、もっと長く見せるべきだろう!」とか「やっぱあのディスコシーンは悪ノリしすぎだよなあ」とか「なんか監督も脚本家もセックスにこだわり過ぎ、というよりとらわれ過ぎなんじゃないの?もっとスマートな演出は出来なかったのだろうか?」とか、ツッコミ所がなくはないのですが、ただ僕は、この映画のストーリーというより、その現実とファンタジーが入り混じったような感触(これは「ジョゼと虎と魚たち」などにも見られたのですが)に惹かれました。「メゾン・ド・ヒミコ」という場所は、現実と夢との境にある、一種のオアシス、ユートピアなのだと思います。不器用で不恰好で、でも心優しい「オカマ」達がそこで毎日繰り広げる日常は、まるで幻想的なカーニバルのよう。しかし永遠に続くユートピアなど、この世には存在し得ないわけで、「メゾン・ド・ヒミコ」にも老いや金銭的問題などの「現実」が次第に重くのしかかってくる。でも、うーん、上手く言えないけれど、そんなこんなもひっくるめて「夢」であり、「現実」であり、そして「幸福」なのではないか…と、観終わった時に感じました。この作品、パンフレットに書かれてたような「他者との共存」みたいなことがちゃんと描かれていたかというと、そうでもないような気もするけれど、そういう、失敗しちゃってる部分も含め、何か好きになれた映画。ということで今回の評価はちょっと偏愛気味でごんす。 [映画館(字幕)] 8点(2005-10-25 18:20:40)《改行有》

113.  大喧嘩 《ネタバレ》 たまたまBSでやってたのを観たのですが、面白かったっすよー、コレ。多分ビデオやDVDにはなってない、「隠れた名作」ってやつでしょうか(余談だけど映画、特に日本映画は名作、隠し過ぎ。そりゃ今の新しい作品や人材に力を注ぐことも大事だけどさ、こういうのを人目につきにくくしてるってのは文字通り「宝の持ち腐れ」でないかい?)。山下耕作監督の作品っていつも、人間のどうしようもないしがらみ(いわゆる義理人情であったり、好きな相手と結ばれないことであったり、好意を持った人間と心ならずも敵対することであったり)や、その中でどーにかこーにか自分なりに生きていこうとする人の哀しみとか孤独が、独特のビシッとした感じ(・・・久々にレビュー書くと、自分の表現力の貧困さが恨めしい・・・)で描かれてて、思わず居間のテレビで鑑賞してても背筋伸ばして正座しながら観なきゃ、という気分にさせられるのだけど、この初期の作品も同様。映像も、何というか凛とした佇まいで、例えば水車が前に映っててその後ろで登場人物二人が会話してる所とか(説明下手ですんません)、何とも言えずかっちょいいんだよなー。ストーリーは主人公の属する組と、その縄張りを狙うもう一つの組の対立というオーソドックスな形なのだけれども、さらにその両方に良い顔をしながら、この争いに乗じて漁夫の利を得ようとするもう一つの組の親分が出て来る所がミソ。なおかつ丹波哲郎演じる、やくざに恨みを持っているらしい浪人の存在がストーリーに深みを与えています。そしてこの作品の大きな見所が、タイトルにもある大喧嘩(でいり)のシーン。敵も味方も容赦なく殺し合う(どころか、怖気づいて逃げようとした味方も殺してしまう)このシーンは、仁侠映画というよりむしろ(戦争の空しさ・悲惨さを描いた)戦争映画のようでした。そうそう忘れちゃいけないラスト。ただ一人生き残った主人公(大川橋蔵)が、かつての想い人で今は未亡人となってしまった女(十朱幸代)の家に立ち寄る。人の気配に気づき視線を上げた時にチラッと見える主人公の影。黙って立ち去る主人公、そしてその前を横切る無邪気な子供たち・・・うーんシビれるう~!・・・だからさあ東映さん、「昭和残侠伝」みたいな人気シリーズのDVD化はもちろん大歓迎だけど、こういう一見地味な作品もリリースして下さいよ。したら「デビルマン」の件はなかったことにするからさ。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-10-15 18:15:22)

114.  組織暴力(1967) 《ネタバレ》 本作の肝は、やはり何と言ってもあのクライマックスシーンに尽きるだろう。本作に於いて佐藤監督は深作作品のようにエロスやバイオレンスを前面に出すわけでも、或いは東映任侠モノ的な美化されたヤクザを描くわけでもない。むしろキャラクターから感情移入しうる要素を排し、ヤクザ・警察双方の人物を冷静で第三者的な視点から描いている。初め威勢の良かったヤクザ達は時勢が変わった途端に自己保身に走るようになり、ヤクザ撲滅・銃の押収に執念を燃やす警部も最後の最後で「法の遵守」という壁に阻まれ、自らが信ずる正義を行使することが出来ない。不敵な態度を見せる月形竜之介(余談だが、彼の演じた役柄のモデルは児玉誉士夫だろうか?)と○○○・・・しかし、そこで突如飛び出す千葉真一。元々殺された兄の敵討ちに執念を燃やし続けていた彼はしかし、鶴田浩二の死をきっかけにして自らの私憤を純粋な無私の行為へと昇華させる。そう、最後に事を決したのは正義派の警部でもなければ右翼の大物でもなく、無論○○○○○に守られた○○○でもなく、一人のチンピラであった。言うなれば彼は最期に自らの生命と引き換えにして「人間としての自由と尊厳」を獲得するのである!このクライマックスで、それまでクールに保たれていた映画が一気に熱を帯び、同時に観客の体温も一気に急上昇し、カタルシスに浸ることに、なるのだパオオオオ~~~ンッ!!!![ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-02 21:42:54)(良:1票)

115.  乱れ雲 昨日観ました。成瀬巳喜男作品初鑑賞でごんす。ホントはもう2~3回観直してから書こうと思ったんですけど、とりあえず、徒然なる感想。まぁ、どういう言葉で表現したら良いのか分からないけれど、「良い」とか「面白い」というより「気持ち良い」映画。や、別に後味爽やかな結末とかじゃなくて、何つうの、映画を観て、そこに浸る心地良さに溢れてて、お世辞じゃなく何回も観たくなりました。あの、山菜取りのシーンの鮮やかさ!司葉子の可憐さ!・・・あー駄目だ、言葉が足りん。一つ、間違いなく言えるのは「今まで敬遠してて損した!」<2005.5.24追記>どう書いたら良いのか分からないので、とりあえず箇条書き。■冷静に考えてみれば、こんなの嘘なんだよなあ。偶然も多すぎるし。んでも嘘を嘘と感じさせず、心地好くさせてくれるのが、映画の一つの醍醐味なのだ、と思う。■この作品、上品だけど、「はげしい」。性(さが)の哀しみというか、理屈で割り切れない人の感情で溢れている。加山雄三と、その婚約者のアパートのやり取りにおけるカーテンの開け閉めのシーンとか、良いよなあ。■二人の純愛と対比させるかのような周りの俗っぽさが印象に残った。加山雄三の判決文や、遺族年金について事務的に語る役所の人間、或いは周囲の人間のいやらしさ(森光子&加東大介カップルは、何かすっげー事してそう)とか。それにしても中村伸郎ってあーゆーやらしい中年の役が似合う。■加山雄三ってあれでしょ、「幸せだなあ」の若大将でしょ、ボンボンでしょ、という先入観で嫌ってたのだけれど、やっぱカッコ良いもんはしゃーないな。司葉子も、最初出てきた時は「いかにも昔の女優さんだな」と思ってたのが、どんどん素敵に見えてくるから映画って不思議。■これに限ったことじゃないけど、昔の邦画の名作を観てると、シーンが切り替わる毎に「スッスッ」と心地好い音が聴こえて来る様な気がするのだけれど、僕だけか?<2005.9.23>昨日BSにて再見。「良い作品は、ビデオで観ようとDVDで観ようと良いんだよ!」とは、とあるレビュアーさんのお言葉ですが(ただしご本人はかなーり酩酊されていたので覚えてらっしゃるかどうか・・・)、やっぱし両端が切り取られてしまったビデオ版より、ちゃんと見せてくれる方が良いやねえ、って事で1点追加。てか、観る度に発見があるよね、良い映画は。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-23 18:50:24)(良:2票)

116.  生きてはみたけれど 小津安二郎伝 小津安二郎が生前に関わった映画関係者や親族らの証言などを元に構成されたドキュメンタリー映画。監督業や私生活での人となりなども語られていて、小津ファンならずとも実に興味深い作品。個人的には、笠智衆のあの乾いた演技が「お能の面」でやってくれ、と小津に言われたというエピソードや、あるいはカメラマン(“キャメラマン”て書くとそれらしいのかもしれないけど、ちょっと恥ずかしいです)厚田雄春が語る「ローアングル」の秘密、あるいはドナルド・リチーの語った「“日本的”ということを深く突き詰めると“国際的”になる」という言葉が印象に残った。相変わらずのへっぽこ映画ファンである僕にとって「小津安二郎」という存在は大きな「謎」のような感じがしているのだけれど、やっぱり時々は、小津作品を観返してみよう、と思う。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-13 19:33:45)(良:1票)

117.  妖怪大戦争(2005) 前半はCGの多用にちょっとヘキエキしつつもなかなか楽しい妖怪映画だなーと思いながら観ていたのですが、後半から爆走三池ワールド、というか悪ノリ、というか、あの大量のワッショイワッショイな妖怪たちには笑うほかはないって感じですね。それに皆さんご指摘の川姫の太ももにはワタクシもヤラれてしまいました。きっと小さなお友達の中にもあの太股はしっかりと記憶されたことでしょう(笑)。ちなみに本当に妖怪は存在します。僕は、事前にトイレに行っていたにもかかわらずこの映画を観てる最中猛烈な尿意に襲われ、しかも上映終了後トイレに向かう途中で「右のわきの下がつる」という生まれて初めての体験をしました。あれはきっと妖怪「三十過ぎの男におもらしさせ」の仕業だと確信しております(もらさなかったよ、言っとくけど)。[映画館(字幕)] 6点(2005-08-12 16:38:48)

118.  リンダ リンダ リンダ いや、【まぶぜたろう】さんの仰る通りだと思う。のだけれど、正直言うと、高校生の時からのブルーハーツ狂(というかブルーハーツに人生を動かされたと言っても良い)である僕はクライマックスの演奏シーンがちょっとあっさりしていたため、観終わった後、一抹の物足りなさを覚えてしまったのだ。しかし、時間が経つうちに「あれで良かったのだ」と少しづつ思えてきた。この映画は、例えば「スクール・オブ・ロック」のようなロックバンドのサクセスストーリーではない。登場人物の一人が「別に意味なんかない」と言っていたが、(さして文化的でもない)文化祭にも、その為に結成されるコピーバンドにも、別に意味も意義も無い。だけどそこにはやっぱり「何か」がある。それは、何か起こりそうな予感だったり、理由も無い高揚だったり、ふと感じる切なさだったりする。そんな平熱の青春の表情―思い切って告白したけどあっさり振られた、とか、みんなでご飯を食べたりこっそり学校に泊まったりするのが訳も無く楽しい、とか、あるいは後から見れば他愛の無い友人同士の諍いであるとか―を、この作品は慎ましやかに捉えている。そう、ここで描かれているのは何も特別な主人公ではない。ブルーハーツの「終わらない歌」の歌詞にもあるように、正に「僕や君や彼ら」の青春、何処にでもあるけれど、しかし一人一人にとってはかけがえの無い青春なのだ。・・・・・・それにしても、山下監督、すでに「巨匠」の空気を匂わせている。良いのか、まだ二十代なのに。[映画館(字幕)] 8点(2005-08-03 15:43:54)(良:3票)

119.  生きない(1998) 《ネタバレ》 んー、確かに無表情のダンカンはえらい怖いしラストも死に軽、もといシニカル。これは「後味が悪い」と感じるのが健全な感覚なのだろうけれど、僕は不思議と温かなものを感じた。何つーか、「別に死のうとしなくても人間いつかは死んじゃうんだし、そんだったらもうちょっと頑張って生きてみようかな」って感じ。少なくとも中途半端な「人生応援歌」みたいなやつよりは、ずっといいと思う、ある種の人にとっては。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-20 18:24:15)

120.  フライ,ダディ,フライ 確かにかなり無理のある設定だとは思います。ただ、原作者と監督によるとこの作品は「ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画のような“修行モノ”を目指した、大人のためのファンタジー」との事なので、例えば「カンフー・ハッスル」を観るようなつもりで観てみるとそんなに違和感はないと思います。ま、いーじゃないですか、大金持ちがコウモリ男のコスプレをする話や、空気のない(音の伝わらない)宇宙空間なのに戦闘機が音を立てて飛ぶ映画がアリなんだから、娘の敵討ちのために40日間の休暇を取るお父さんや戦闘能力の異様に高い在日高校生や偏差値は低いけど凄い企画実行力のある高校生集団もアリでしょ(笑)。何にせよ、主役の二人が良かった。僕は結婚もしてないし娘ももちろんいないけど、娘のために何もかもかなぐり捨てて頑張る堤真一には凄く共感したし(あのダサい緑ジャージが段々すげーカッコ良く見えてくるから不思議)、所々ホロッとさせられました。それに、むちゃくちゃ強いけど孤独で、人生を達観している朴舜臣役の岡田准一がハマリ過ぎ。「俺が教えるのは戦い方で、勝ち方じゃない」なんていう、そんな事日常ではぜってー言わねぇだろ的な台詞も違和感ないし、何と言うか、その雰囲気も身体能力も含めてとってもセクシーで、きっと他の役者だとおマヌケに見えてしまうであろう「鷹の舞」もかっちょ良い。てか、彼にド突かれたり抱きしめられたりする堤真一がちょっと羨ましかったぞ(って、おい!)。ラストのワッショイワッショイな感じの「殴り込み」のシーンもマキノ映画みたいで良かったっす。ま、悪役の描き方とかその他もろもろ、物足りない所もあるにはあるんで7点か8点か迷うところではあるのですが、成島出という監督さんは、何となく応援したくなる「何か」があるような気がするので(って偉そうに言うのもナンですが)、この観た後に爽やかな「風」を残してくれる「オッサン青春映画」に8点でございます。[映画館(字幕)] 8点(2005-07-14 17:05:46)

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