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101.  永遠の0 《ネタバレ》  永遠って普通は∞をイメージする。ゼロは無・帰らない人。だけど、ゼロなのに永遠。妻と子のために生き延びようとした男は、帰らなかったけどその思いは永遠だった。さらにそれは孫の青年たちへ引き継がれ。「永遠の命」なんていう、ちょっと小っ恥ずかしい言葉を思い出した。  良い映画だ。[DVD(邦画)] 8点(2014-08-19 19:47:03)《改行有》

102.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》  鼻がただの突起になっている3D 表現の顔を見た時に、まさしく日本の漫画のアニメーションだなあと、そしてそれを普通に受け入れてる自分は日本の漫画読者なんだな、などとヘンなところに感心してしまった。  他のドラえもん映画のレビューで言及したように、いわゆる今までの長編ドラえもん映画のような、「何かと戦う話」でないのは良し(というか当たり前の話だが)。その中でドラえもんはのび太の成長する話だと書いたが、本作はまさしくその路線で描かれている。だが…。  原作にあるエピソードをいくつか繋ぎ合わせ、のび太が少しづつではあるが成長している事を見せている。  だが、最後のジャイアンとの決闘に負けなかったのび太くんのエピソードに、思ったほど感動しないのである。  物語は、のび太の将来を、「しずかちゃんとの結婚」を指標として進む。ジャイ子にしてみればまあ酷い話だが、それは置くとする。  『雪山のロマンス』を経て、メデタクしずかちゃんと結婚するまでに漕ぎつけてメデタシメデタシとなるのだが、ここではドラえもん寝てるだけだで、その絆の物語としては弱い。ドラえもんとのび太の絆にしっかり感情移入できないと、この後の二人の離別の物語で感動できないのではないか。  劇場で私の隣の女の子(向こう隣の男のカノジョ)が泣いていたが、彼女はおそらく多くのTV版や、原作での思いを心に背負って、それを踏まえて感動しているのだろう。そういう人は多いと思う。それを否定しはしないし、私だってそれなりに感動はしてる。彼らの友情の長きを知っているから。  だが、のび太の「STAND BY ME」として、独立した映画としては、ちょっと弱いのではないか、というのが私の本作への評価である。  ちなみに、本作ではしずかちゃんの入浴シーンはおろか、パンチラシーンまである。アメリカでそのまま公開はできないなあ、などと考えてしまう。[映画館(邦画)] 7点(2014-08-11 23:45:48)(良:1票) 《改行有》

103.  男はつらいよ 寅次郎紙風船 《ネタバレ》  「寅ちゃんのお陰でたくさんきれいな人に逢えますよ、あたしたちは」。今回おばちゃんは寅に泣かされたが、この大反撃がお見事![DVD(邦画)] 5点(2014-07-29 12:18:11)

104.  男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 《ネタバレ》  劇中で言ったように、このシリーズももう10年。寅さんもとうとう父親スタンスだ。……と思ったけれど、今回のマドンナはやはり伊藤蘭なんだな。前々回のように寅に似合う年頃のマドンナは今回はいない。  そんなわけで私には、今回寅が最後に旅立つという展開にちょっと無理な感じがするのだ。寅が女としてのすみれに惹かれている、という感じがしないせいだと思う。桃井かおりの時のように、その後の二人を見守るのが自然なような気がするのだ。  或いはもっとあからさまに、守護者としての寅よりも、(母と同じ轍を踏むかもしれないのを押して)青年を選んだというくらいの、すみれの描写があっても良かったのではなかろうか?  まあ、それはそれとしてさすがランちゃんは可愛いわ。豊かが惚れるわけだ。[DVD(邦画)] 7点(2014-07-29 12:17:50)《改行有》

105.  武士の献立 《ネタバレ》  『武士の家計簿』『天地明察』など、ここのところ刀に物を言わさない時代劇が、多く作られてしかも皆それなりに面白く、私には嬉しい。  商家の娘から武家の嫁になった料理上手な娘と、料理よりも武芸に執着している料理方の武士の、夫婦の愛情物語が主。江戸時代の料理、特に領主の公式料理方の話が従。武家の料理番というと、『鬼平犯科帳』に登場するねこ殿くらいしか見たことがない。それくらい珍しい着眼点ということなのだろう。  ホントいうと、この主と従の割合が逆に、いやそこまででなくとももうちょっと料理の側に描写を割いても良かったんじゃないかと思う。  主人公の安信の武芸への執着は、そのまま失った想い人への気持ちとなっており、それに相対する形で料理方というものが設定されており、まさしくそれが春なわけだ。  それが、最後に料理と春を選ぶ結末が、実に微笑ましく優しい感動を受ける。  少ない不満点を挙げるならば、加賀の料理、特に饗応料理の底力というか魅力というようなものを、細かに説明するくらいの時間を割いても良かったのではないか。加賀藩の安定を知らしめる、つまりは諍い事からの脱却を意味する宴を、彼らの料理がどのように支え、その料理にどのような意味付けがあったのか、なんて事を魅せて欲しかった気もした。[DVD(邦画)] 7点(2014-07-27 19:19:49)(良:1票) 《改行有》

106.  男はつらいよ 寅次郎春の夢 《ネタバレ》  「一時間も待ってるのに時計が五分しか進まない」って、すっごい発明だな。ワタシ的には久々の大ヒットだった。  本作のとても印象的なのは、チラリとでも不倫とか外人の求愛に人妻の心が揺れる、そんな俗世の空気が寅さん世界に覗くことだ。だけどまあ、寅さん世界だから、そんなのも長くは続かないのだが。  ここ数年TVCMで、外人の寅さんが活躍しているが、今作の外人はどこか元祖外人寅っぽい所がある。だがこちらは商売ベタな分、女には積極的で日本の寅にも見習わせたい所。[DVD(邦画)] 6点(2014-07-24 01:25:19)《改行有》

107.  男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 《ネタバレ》  いやぁ、泣いた。  今まで『男はつらいよ』というのは、寅次郎が永遠に女にふられ続ける人生を描いてきた映画だと思っていた。だがこの映画を見て、『男はつらいよ』というのは、寅がリリーさんに巡りあうための道程を描いた映画だったんだ、と思い直した。  自分の家で普段の夕餉の茶の間ですっかり気を許している時に、つい口に出たホンネ、プロポーズの言葉を「冗談」として笑い飛ばしてしまう寅の悲しさ。ド直球の本音であるのを承知の上で去らねばならぬリリーの哀しさ。もう、泣かずにはいられない。  そして、旅先でまたもや顔を合わした二人のやりとりの、なんと粋で楽しそうなこと。この二人は、こうやって永遠に旅の空で暮らすのが宿命で、それが幸福なのかもしれない。  50年も生きてきて「邦画が好きだ」などと言いながら、この映画を今まで見ていなかった己の不明を、我ながら大いに恥じねばなるまい。  渥美清さんが亡くなって、最後にこの作品の特別編が作られたのは知っている。そして、その一つ前の作品にリリーさんが登場するというのも知っている。どちらもまだ見ていない。この先の新たな展開があるのだとしたら、『男はつらいよ』というシリーズ映画の評価も変わるかもしれない。だがそれらを見ていない現時点でこの『寅次郎ハイビスカスの花』はシリーズ最高と言って差し支え無いと思う。[DVD(邦画)] 9点(2014-07-21 22:29:56)《改行有》

108.  男はつらいよ 噂の寅次郎 《ネタバレ》  お話はいつもどおりの、これと言って良いところも悪いところも有るようで無いような、平均的な寅さん。点数が高いのはひとえにマドンナの魅力による。  実際、目の前で大原麗子に泣かれたら、もうどうしていいか分からなくなってしまうだろうなあ、自分的には。まあ、ここんところ、キッツいマドンナが続いていたからなあ、というのは半分冗談だが。[地上波(邦画)] 8点(2014-07-14 15:24:54)《改行有》

109.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》  言ってしまえば病死離別ものだが、めったに恋愛映画など見ない自分には、そういうものの耐性がないというか、我ながら純真なのか、菜穂子と二郎の物語には落涙させられた。  また、一人の青年が夢を実現するにあたって、時代の風に乗らなくては術はない不運。今もそんなに変わらないのかもしれないが、戦争・軍都と結びついた夢は、呪われた夢だったのだろう。それでもそれに突き進んでゆく青年の情熱というものは、見ていてホント爽やかな気持ちになる。  ところで最初、なぜこの恋愛物語と、飛行機設計家の物語を繋げたのだろうと思っていたが、繋がりは「風」。少年と少女を出会わせた風と、青年の夢を羽ばたかせた風、それらを押し流した世の中の風、これらを清濁併せて描写するというのが、本作のテーマなのかもしれない。  しかし、やっぱりたおやかな情愛の物語と、空へのあこがれを結実する青年の話は、別々に見たかったというのがホンネ。 [DVD(邦画)] 6点(2014-07-13 01:14:27)《改行有》

110.  映画 謎解きはディナーのあとで 《ネタバレ》  原作を読んではいないので、TVシリーズの印象しか持っていないが、その一エピソードとして、部屋の中でブーツをはいて死んでいた女性の謎の解明が見事だと思っていたので、そういうミステリ部分にはちょっとは期待していた。だがその部分、イマイチの感は否めない。  関係者の少ない短編ならまだしも、これだけ大規模な環境での事件で、インクだけで犯人個人を特定するってのはちょっと無謀。  とはいえ、こういったシリーズ物の映画版は、キャラクタを楽しむ面もあるから、そっちの方で魅せてくれてもいいのだが、TVシリーズ(かスペシャル)で主役二人の関係が結構イイとこまで行ってるから、本作では却って二人の関係が終息した(若しくは後退した)感が出ちゃって、そっちも消化不良。[DVD(邦画)] 5点(2014-07-02 16:57:33)《改行有》

111.  鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス 《ネタバレ》  TSUTAYAで探したら、邦画でもアニメーションでもなくて「お笑い」のジャンルにあったのが不満。劇場公開作品なのに。  今までの予算ゲージは健在。だが、何かマンネリ気味なのは否めない。そして、プロダクトプレイスメントもギャグというよりは本気で広告している感があって、物語への移入を中断させ、鬱陶しい。そう言えば最近、Yahooニュースで韓流TVドラマが、プロダクトプレイスメントを使って大儲け、というのを見たが、こういうのはギャグにするのが粋というものだ。 [DVD(邦画)] 6点(2014-06-29 13:20:47)《改行有》

112.  ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE 《ネタバレ》  ルパン三世のやり方とは思えない、回りくどくて泣く人が大勢出る方法で、コナンに小生意気なこと言わせるためだけの事件。  ルパン三世なら、鉱石の所有者を特定したら、その相手に直接罠を仕掛けて、獲物を盗むだろう。わざわざアレンを悲しませる必要はない。  それにしても、ここんところ(というかカリオストロ以降)、五右衛門のいらなさ半端ない。表面上は仕事しているが、魔法使いすぎてギャグにしかなっていない。昔はルパンらと一緒に変装したりして員数として活躍してたのに。  コナン側について。ミステリの常道である、魅力的な謎の提示、時にミスリードな探偵や捜査陣による興味の持続、常人には成し得ない推理による解決のみごさ。そういったものを、少なくとも初期のTVシリーズでは時に2話構成で丁寧に描いていたと思うが、本作ではややこしすぎる事件とキャラクタのふざけすぎた描写などに阻まれ、謎に対する興味が途中で霧散してしまう。  そして、得意気に話すコナンの推理も、大雑把で根拠の希薄な決め付けが多く、相変わらずミステリの醍醐味である「巧くやられた感」が無い。  書いていて今気付いたが、私はこのシリーズをコナンものとして観ているので、どうしても本格ミステリ的なものを期待していた。一方ルパンシリーズは活劇。だが前二段で書いたように、どちらにしても「らしくない」。印象に残るのは各キャラクタの、お祭り映画としての楽しさだけだ。  それにしても、世界の軍事バランスが崩れてしまうようなものを、いくら囮で宝石のように仕立てたとはいえ、泥棒に渡して任せてしまうのもスゴイよなあ。[DVD(邦画)] 5点(2014-06-14 23:06:14)《改行有》

113.  ルパン三世VS名探偵コナン<TVM> 《ネタバレ》  放映時に見てはいたが、THE MOVIEの為に、復習として見てみた。  当時から気になってとても悪印象だったのは、不二子の過剰に芝居がかった喋り方などの演出(でも絵はとてもいいんだけど)。また、長編コナンの恒例だが、有りえない級のスペクタクル。アーチ橋のくだりはもう、エンジンのお陰って事で許すしか無いが、離陸中の飛行機に(多分)走って飛び乗るのはダメだろ。その描写も無しで。(あゝ、でもあのアーチから何事も無く着地できる少年には、飛行機に飛び乗る事など訳ないのかな?)  ルパン側がふざけ過ぎなのも、回想シーンが緑ジャケットなのも、おそらくファンサービスのつもりなのだろう。ホントはそんな部分はどうでもいいのだが。  これもコナン物について前々から気になっていたことだが、どんなに信ぴょう性がなくても、コナンに喋らせてしまえば真実、とでも言いたげな雑な推理(というか設定)に閉口する。今回の叔父さんが甥(第一王位継承者だ!)の利き腕を知らなかったとか、弾頭を抜いたのがたった二つで、それを無造作に床に捨ててあるとか…。一体どこの国に自分で抜いた弾頭を、自分の机(作業台)の下に放り投げる女王が居るんだよ。ガキかよ。(そんな奴はこの映画の中で言うと元太くらいのもんだろう)  一番謎なのは、ルパンファミリーが何故、高校生探偵とコナンの秘密を知っているのか、というあたりだ。お祭り企画だからといって許してしまうには、ちょっと重要すぎる部分だと思うのだが。 [DVD(邦画)] 5点(2014-06-13 23:06:00)《改行有》

114.  男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく 《ネタバレ》  松竹歌劇団である。SKDと倍賞千恵子だ。ちょっとはその方面を期待するではないか。(私は加藤登紀子の知床旅情より、倍賞さんのオホーツクの舟唄のほうが好きなのだ。)  今までの設定があるから、さすがに若いころ在籍していたなどは無理としても、ナナと一緒に歌のレッスンを受けた事があるくらいは良いだろう。いつもの夕餉の宴ででも歌ってくれるくらいのサービスを見せて欲しかったものだ。  ナナとグラスを傾けた夜、もうちょっと寅にオトコとしての「肉食さ」というようなモノがあれば、後の展開は違っていたのであろうが、そこが寅のやさしさでもあり弱さでもあるんだろう、『わが道』のつらさだ。  男、というより寅のサガはつらいなあ。  今回はそんな風にタイトルを理解することにする。……まあ、それにしても寅さん、妹の友達ってのは、それはそれで厄介そうだぞ。[DVD(邦画)] 5点(2014-06-12 21:14:36)(良:1票) 《改行有》

115.  男はつらいよ 寅次郎頑張れ! 《ネタバレ》  満男、源ちゃんをサルに見立てて紐で縛って遊ぶなんざぁ、ナカナカどうして寅の甥らしいイタズラ小僧っぷりである。それはさておき。  寅次郎頑張れというより、寅の方が青年頑張れと励ましている映画。二十歳の大竹しのぶは大変可愛く、特に青年が九州に帰ったことを知った際の、みるみる涙をためたカットのその目の美しさは尋常じゃない。  それに引き換え、と言っちゃあ悪いが、今回のマドンナはちょっと印象薄。この人が悪いというよりは、脚本的にこちら二人の恋の描写が足りないからではなかろうか。特に寅が失恋を自覚して去る、お約束の展開だが、今回はフラれたというよりただ横槍が入っただけ程度のことで、寅さん押しが足りなすぎじゃないか?  あれ?だから、寅次郎頑張れ!なのかな?いいのか、結局。[DVD(邦画)] 6点(2014-06-11 13:22:19)《改行有》

116.  男はつらいよ 寅次郎と殿様 《ネタバレ》  嵐寛寿郎の貫禄は素晴らしいし、三木のり平のコメディっぷりも楽しい。その分、マドンナ関係の話が、簡単に済まされている感がある。何故かはわからないが、今回はマドンナ周りの話に物足りなさが残るのだ。それだけアラカンのインパクトが強いのかもしれないが。  義理の父の殿様に、あんな手紙を貰っちゃって、寅がどんだけ舞い上がり、勘違いに彼女に接し、フラレるのかってワクワクしていた。だが、夕食のお誘いはさくらに任せきりだし、寅のノリもあっさりしていて肩すかしな感がある。  それにしても、あの顛末の後でまた大洲に行くというのは、ちょっと寅さんタカリとまでは言わないが、カッコよくないなあ。[DVD(邦画)] 6点(2014-06-10 20:39:21)《改行有》

117.  男はつらいよ 寅次郎純情詩集 《ネタバレ》  前作のレビューで書いたように、ここ数作で寅の性格が酷いことになってしまっていて、ちょっと引く。それと、おいちゃんおばちゃんの、寅の甘やかしぶりにイライラを募らせていた。  だが今回、満男の先生の家庭訪問での寅の所業に、とらや一家の面々がちゃんと寅に怒っているのを見て、少しだけ溜飲が下がる。それ以外では、寅さんは実にいい人だった。そして、マドンナとの仲も上手く進んで、どんな相手に持ってかれるんだろうと思っていると、まさかの死別とは。  よく男女の話で、前の相手との別れ方で喧嘩別れはいいが、死別の相手には敵わない、的なことを耳にする。そういう意味では、寅にとっても重い別れになるのかな?・・・なんて心配は杞憂なのだが。  劇中さくらが言うように、寅ももういい歳になって、さすがに22歳の檀ふみに恋するにはそぐわないようになったか。イマドキではロリ扱いされかねないものね。  だが同時に「愛があれば歳の差なんて」などという言葉も思い浮かぶ。寅さんの世界で、これほど常識的な諌め方を通さずとも、良いような気がする。寅さんには、幾歳になっても、若い美人に恋していて欲しいとも思うのだ。 [DVD(邦画)] 6点(2014-06-09 21:20:23)《改行有》

118.  男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け 《ネタバレ》  男はつらいよと言うのは、半年間隔で見るようにできているんだなあ、とつくづく思う。ここ数作の寅の酷い言動を毎日立て続けに見ていると、ちょっとうんざりしてしまうというか、寅のことが嫌いになってくるのだ。実際とらやの人たちも、赤ちゃん連れ帰って放ったらかしたり、見知らぬ爺を連れ帰って朝風呂使わされたりが半年ごとでなければ、あんなにいい人では居られないのではなかろうか?……というか、おばちゃん人がいいにほホドがあるぞ。ま、それはともかく。  今作は宇野重吉と岡田嘉子の会話が、もちろん現実世界でのあの事件を彷彿とさせているのだが、実際人の人生の決断なんて後からアレコレ言っても、詮無いことなのだよなあ、としみじみ思わされる良いシーンだった。こういう時に、タラレバを思いめぐらしてもしょうが無いと、さっぱりと現状を見据える女と、ウジウジと過去を捏ね繰り回す男の違いを、思い知らされる。  さて、画家先生とぼたんと寅の話だが、それほどのいい話とは思えない。というより、ありがちな展開だ。先生が困り顔で奥へ引っ込んだ時に結局絵を描いちゃうだろうことも、ぼたんが寅を自分の部屋へ引っ張っていった時に、絵が送られたんだろうことも、そしてこの人はこの絵を金になんか変えないだろうことも、みんな画面で説明される前に分かってしまっていたものな。  まあ、そういう予定調和を楽しむのが『男はつらいよ』なのだと言えば、そのとおりなのだが。しかし、それならそれで、寅さんはキッチリ振られて欲しいものだ。  だって、そうしないと次が作れないじゃん。[DVD(邦画)] 6点(2014-06-08 05:46:18)《改行有》

119.  男はつらいよ 葛飾立志篇 《ネタバレ》  今回の大学の先生は、何だか裏寅さん、あるいは賢い版寅さんだなあ、なんて思ってたら最後一緒に旅しているとは…。あの人はアレはアレで、女の人には受け入れてもらえないタイプの人なんですね。バカ(寅)とジジイ(教授)はダメってことかなあ?まあ、それはともかく。  それにしても、勉強すると言ったにも関わらず、寅のあの態度で怒らない先生はエライなあ。  それと桜田淳子もっと膨らませて欲しかったなあ。予告編見ると、もっと出てくると思ったのだが。 [DVD(邦画)] 6点(2014-06-07 14:22:01)《改行有》

120.  男はつらいよ 寅次郎相合い傘 《ネタバレ》  なーるほど、世間の人は嘘は言わねえ。シリーズ中最高点だけのことはある。この後約30本続くのは百も承知だが、それでもここでハッピーエンドかと思わせるほどの、寅とリリーの相合傘が切なく美しい。だがこのシーン、いつもの寅の羽織り方といえばそれまでだが、リリーの組もうとした背広の腕に寅の腕は入っていないというのが、後の展開を暗示させて薄寂しくもある。そしておそらくシリーズでも異色なのだろう、寅の側から身を引く展開も良い。リリーの気持ちを察せないとか、今までの様に意地を張ってしまうとか有りえたが、悲しいまでの寅の思いやりを見せられ、「アンタは一生独り者だよ」と悲しいその運命に涙してしまう。  まっ、それにしても、メロンが一切れ足りないくらいのことで「ワケを聞こうじゃないか」って面白すぎだが、リアルタイムで見ていたらナカナカどうして、笑えないくらい当時は貧しかったよなあ、なんて思ってしまった。これは個人差が大きかもしれないが。  ところで、見終わってこのシリーズにしては初めて、サブタイトルに合点がいった。[DVD(邦画)] 8点(2014-06-06 20:32:51)(良:1票) 《改行有》

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