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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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121.  SLAP HAPPY この作品、僕にとっては懐かしかったな。というのも僕も学生の頃、深夜のコンビニでバイトしてたもので。印象的なヘンなお客さんもいたなあ。ビートルズが大好きで、店内でビートルズがかかってるといつも嬉しそうに僕を見て「ビートルズイズナンバーワン!」と親指を立てる外国人のおじさん(六本木のクラブかどっかで生バンドの仕事をしてるっていってたっけ)とか、早朝スポーツ新聞を買いに来ては「カァーッ!また巨人ボロ負けだよ、ったくしょうがねえなあ」と(何故かちょっと嬉しそうに)こぼしていたおじさん、あ、何故か僕に突然洋モノ無修正のエッチビデオをくれた謎の中年夫妻もいたっけ(友達のA賀君に持ってかれちゃったけど)…と今思い起こすと懐かしいけれど、でも当時の僕はこの作品の主人公と似たような心境だったと思う。弧独、不安、まだ何者でもなく、何事も成していない自分に対する苛立ち、何か起こるんじゃないか…という微かな期待と、やっぱり何も起こらない…という失望、などなど(あ、あと宗教の人にもよく声を掛けられてたっけ。ま、田舎から出てきたジュンボク少年だったからにゃあ)、台詞や説明は少ないけれど、そういう主人公のヒリヒリした気持ちがばしばし伝わってきました。少しずつ心の奥底に蓄積される苛立ち、怒り、そして爆発…何か、切ないやねえ。でも、優しさに溢れた作品でありました。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-08 22:06:17)(良:1票)

122.  燃えよピンポン(1997) んー、最初から最後までモロ「大阪」。それこそ吉本新喜劇やウルフルズの「大阪ストラット」の世界で、ストーリーも人々の喜怒哀楽も演出も、全てが過剰。いわゆる「ベタベタ」。きっと大阪出身のクリエイターがこういう作風を使うのは、多分に戦略的な面もあるのだろうけど(例えばシンクロの日本代表が「ニンジャ」をテーマにするような)、ところで何故大阪という街は、かくも「ベタベタ」なのだろうか(おことわり:ここから僕の「大阪文化論」モドキが展開しますが、実の所僕は大阪という街をほとんど知りません。だからひょっとするとすっとぼけた外国人が「オー、ワターシニポンダイスキデース。ハラキリマリオ、クロサワソニー!」などと言う様なズレまくりの論かもしれませんが、どうぞ御容赦下さい)、とふと思った。この感じ、違う所でも感じたことがあるぞ、と思い出したのがアメリカのミュージカル映画。アメリカのミュージカルでは(タモリがよく揶揄するように)登場人物が突然歌い出したり踊り出したりする。嬉しい時には嬉しい歌を、悲しい時には悲しい歌を、彼らは実に生き生きと(それが、なじめない人の目には“過剰”と映るのだけれど)歌う。ああいう風潮の裏にあるのはつまり「だって日常をそのまま映したってしょーがないじゃーん。日常なんて退屈極まりないものなんだから、どーせやるなら楽しくやろーぜ!」という思想なのだと、僕は思う。んで、大阪文化の底流にあるものもやはり同じ精神なんじゃないか、つまり300円のお釣りを渡す時に「はい、300万えーん!」というのも「だって普通にお釣り渡すだけじゃオモロないやんけ」という理由からじゃないだろうか。言い換えれば大阪のコテコテ感、過剰さというのは「退屈な日常を楽しく演出する」という思想が生活文化に表れたものではないだろうか・・・何だか話が大袈裟になったけど、よーするにこの作品の中で高田聖子が笑ったり、泣いたり(はなかったか)、夢中で恋をしたり、卓球の修行をしたりする姿を観て、何だか楽しくなっちゃたよ、とゆー事です。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-04 16:35:36)(良:1票)

123.  太平洋奇跡の作戦 キスカ うにゃあ~、先にあまみさんのような方にレビューを書いていて頂けると、楽ちんです~。後はただ「面白かったです」だけでもオッケーなんだけど、そぉだなあ…この、針に糸を通すような、或いはピアノ線の上を綱渡りするような作戦を遂行するというドキドキハラハラなドラマ、実に見応えありました。あと、この手の第二次世界大戦を舞台にした戦記映画って何となく右翼っぽいというか、悪い意味での懐古主義みたいなものがあるような気がして敬遠してたのだけれど、ちょっと意識が変わりました。少なくともこの作品は、戦争や戦時中の日本軍を美化しているのではなく、戦時という(殺し合い、奪い合う事が目的の)極限状況の中でも人は生きようとし、そして生かそうとした、というドラマがあったのだ、という「人間賛歌」のひとつの形ではないだろうか、と思われました。・・・ところであの気象官、児玉清が演じてたんですねー・・・なぜ、角を取らない・・・いや、ちょっと言ってみたくなっただけです(笑)。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-04 16:07:42)(良:4票)

124.  ピストルオペラ 噂通りのワケ分からん映画でしたね~。んーでも面白かったです、スト-リーがどーとかではなく、次にどーゆー「絵」が出るのかドキドキしました。てか全体的にエロかった。いや、別に韓英恵が脱いでるからとか自慰行為を暗示する台詞・シーンがあるから、というだけでなく、何と言うか、胸の奥がムズムズするようなエロさ。この映画は「殺し屋同士の抗争」が(一応の)ストーリーの柱になっているけれど、「死」と「エロス」ってのは案外近い所にあるんじゃないかなって感じ。これは、画面の中の女優さんの佇まいに注目する作品だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-04 15:54:33)

125.  あしたはきっと… 《ネタバレ》 ウオオオオッス!ワシが「魁“さわやか青春モノ”討伐隊」隊長、江田島ぐる八であーる!くぉら、そこの貴様ー!ぬぁーにが「先輩に自分のタオル使われちゃった、キャ!」だあ!ぬぁーにが「先輩と自転車二人乗りしたいな・・・ポ(照)」だあ!こンの野郎ォ、そこに座れ~い!ワシがその軟弱な根性を叩き直してやるーっ!・・・・・・などと、この「吹石一恵主演青春ファンタジー映画」を観ながら思っていたのですが(思うなよ)、後半、「良い子」をやってる事に嫌気がさしたヒロインが「もぉこんなのヤダー!」となるあたりから良い感じになってきました。何か、音楽と広大なぶどう畑の映像がすごくマッチしてて良かったです。あと、ラストのおばあちゃんのカットと生まれたばかりの赤ん坊のカット、そして最初に出てきた空手部の先輩の姿と重なるようなヒロインの姿・・・つまり、時の移ろいの切なさと短い青春の美しさ、みたいなのをサラッと描写するシーンで、悔しいけれど感動してしまいました。基本的にキラキラ爽やか青春モノは苦手なんですけど、良いものは良いやね。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-03 19:52:15)(良:2票) 《改行有》

126.  犬猫 映画評論家の山田宏一さんが「珠玉の小品」という言葉を寄せられていたけれど、まさに、そんな感じ。図らずも同居することになった二人の女の子の何気ない日常。ありきたりな表現だけれど、力の抜けた「自然体」の演出が心地良い。それと、印象に残ったのがこの作品に映し出された「東京」の風景。いかにも「大都会」な面ではなく、かといってこてこてのディープな下町でもない、カサカサに乾ききっている訳ではないけれど、ベトベトもしていない、ちょうど良い「しっとり感」の街の風景が、何だかいとおしい。主演の榎本加奈子と藤田陽子の演技も良かった(特に榎本加奈子はテレビのドラマやバラエティ番組とは全然違う役をのびのび演じていたのが印象に残った)。エンディングテーマも素敵です。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-29 18:56:37)(良:1票)

127.  緋牡丹博徒 仁義通します 「緋牡丹博徒」シリーズというと、世間的には加藤泰が監督を手がけた作品の評価が高いみたいですが、いやいや個人的にはこの作品も良かったっすよ。斉藤武市という監督さんは日活アクションを撮ってた人だそうで、そのキャリアが良い影響を与えているようで、一言で言うとキモチ良い「活劇」。過剰になる事を恐れない演出はエネルギッシュでエモーショナルな躍動感があるし、脇役もきちんと描かれている所はちょっとマキノにも似てる気がする(いつもは割と三枚目っぽい長門裕之が、男気のあるかっちょいー役なんだ、コレが)。また、この手の任侠モノは「善玉・悪玉」の図式がはっきりしているので、ともすれば物語が単調になりがちなのだけれど、名脇役待田京介が、跡目を継がせてもらえない事を不満に思って悪玉側に寝返りつつも苦悩する代貸、という複雑なキャラを演じているおかげで、物語に深みが出ています。あーもっちろんの事、お竜さんはため息出ちゃう位素敵だし(長門裕之の助っ人に颯爽と登場するとこなんかサイコー!)菅原文太もかっちょいー、熊虎親分の登場で大爆笑、そして最後は殴り込みだぁ!うりゃあ、とりゃあ、ほりゃあ!と、やたら盛り上がってしまう作品なのでした。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-23 22:51:22)(良:1票)

128.  大いなる幻影(1999) この、2005年を舞台にした近未来(つってももう今年だけど)映画に描かれる日本の風景は、例えば目に見える程の大量に舞う花粉であったり、ほとんど日常と化した(!)犯罪や無気質な暴力であったりする。人間関係はますます希薄になり、人間とモノの境界すら曖昧になってしまったような印象を覚える。世界は静かに緩やかに壊れていくが、誰も何も出来ない(サチの職場の、2000年から壊れたまま放っておかれているコピー機が実に象徴的)。そんな世界、だたサッカーだけが、どこか空疎な熱狂を煽り、そして人々の対立をも生み出す・・・何だかイヤになっちゃうくらい「現代」が現れてる作品なのだ。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-22 18:12:26)

129.  乱れ雲 昨日観ました。成瀬巳喜男作品初鑑賞でごんす。ホントはもう2~3回観直してから書こうと思ったんですけど、とりあえず、徒然なる感想。まぁ、どういう言葉で表現したら良いのか分からないけれど、「良い」とか「面白い」というより「気持ち良い」映画。や、別に後味爽やかな結末とかじゃなくて、何つうの、映画を観て、そこに浸る心地良さに溢れてて、お世辞じゃなく何回も観たくなりました。あの、山菜取りのシーンの鮮やかさ!司葉子の可憐さ!・・・あー駄目だ、言葉が足りん。一つ、間違いなく言えるのは「今まで敬遠してて損した!」<2005.5.24追記>どう書いたら良いのか分からないので、とりあえず箇条書き。■冷静に考えてみれば、こんなの嘘なんだよなあ。偶然も多すぎるし。んでも嘘を嘘と感じさせず、心地好くさせてくれるのが、映画の一つの醍醐味なのだ、と思う。■この作品、上品だけど、「はげしい」。性(さが)の哀しみというか、理屈で割り切れない人の感情で溢れている。加山雄三と、その婚約者のアパートのやり取りにおけるカーテンの開け閉めのシーンとか、良いよなあ。■二人の純愛と対比させるかのような周りの俗っぽさが印象に残った。加山雄三の判決文や、遺族年金について事務的に語る役所の人間、或いは周囲の人間のいやらしさ(森光子&加東大介カップルは、何かすっげー事してそう)とか。それにしても中村伸郎ってあーゆーやらしい中年の役が似合う。■加山雄三ってあれでしょ、「幸せだなあ」の若大将でしょ、ボンボンでしょ、という先入観で嫌ってたのだけれど、やっぱカッコ良いもんはしゃーないな。司葉子も、最初出てきた時は「いかにも昔の女優さんだな」と思ってたのが、どんどん素敵に見えてくるから映画って不思議。■これに限ったことじゃないけど、昔の邦画の名作を観てると、シーンが切り替わる毎に「スッスッ」と心地好い音が聴こえて来る様な気がするのだけれど、僕だけか?<2005.9.23>昨日BSにて再見。「良い作品は、ビデオで観ようとDVDで観ようと良いんだよ!」とは、とあるレビュアーさんのお言葉ですが(ただしご本人はかなーり酩酊されていたので覚えてらっしゃるかどうか・・・)、やっぱし両端が切り取られてしまったビデオ版より、ちゃんと見せてくれる方が良いやねえ、って事で1点追加。てか、観る度に発見があるよね、良い映画は。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-20 18:23:27)(良:2票)

130.  顔(1999) どなたか書いてらしたけど、かなり悲惨な話なのに暗くない。「女は、いざとなったら男なんかよりずっと強いんやでえ!」というのを藤山直美がどごーんと体現してましたねえ。ラストシーンもちょっと笑えて、でも感動的で素敵。それにしても、大楠道代って女優さんは凄い。少し前に観た「赤目四十八瀧心中未遂」でも物凄い存在感あったけど。てか、抱かれたい(受身かよ)。こんな言い方はかえって失礼なのかもしれないけれど、「日本のスーザン・サランドン」って感じ(調べてみたら同い年だった)。あちらじゃ、スーザン・サランドンが主役張ってる作品一杯あるんだから、日本でも大楠さんを主役にしたオトナの作品が観たいなあ。そーゆーの、いつか撮ってよ、阪本監督。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-19 17:01:04)(良:1票)

131.  勝手にしやがれ!! 強奪計画 普段は難解、というか、うにょぐにょした作風が持ち味の黒沢清が、主にオリジナルビデオを手がけているケイエスエスで撮った痛快娯楽作で、言ってみれば「傷だらけの天使」みたいな話。多分予算も時間もそれほどなかったと思うのだけれど、なかなか楽しい作品でした。でも、主役の二人はもっとアクの強い描き方をして欲しかったかなあ、「トラック野郎」の文太キンキンみたく。ま、「ハードボイルド」ならぬ「ハーフボイルド」とのことなので、しゃあないのだけれど。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-19 16:49:42)

132.  カリスマ うーん、確かに難解っちゃあ、難解か。んでも僕はあんまし深くは考えずに「画面の面白さ」とか「映画的面白さ」に注目して観てました。専門的な事は分からないけど最初の警察署の廊下のシーンとか「これから何が始まるんだろう?」ってドキドキさせられたし、あと基本的にはサスペンスタッチでありながら時々妙にコメディっぽくなる所とかも面白かった。で、この作品の個人的な解釈なんですけど・・・これって、つまり、「黒沢清版“もののけ姫”」なんじゃないかなーと(!)思ったんですけど、どうでしょう?つまりそれぞれの欲望や信念の元、うごめき、対立するグループ(まあ、みんなどっかネジがゆるんでるんだけれど)があって、そういう何が正しいのか分からない世界で「何とかみんな共存できないかなー」って模索するアシタカが役所広司で、そうすっと池内博之がサン、んで風吹ジュンはエボシ御前で大杉漣がジコ坊、カリスマはダイダラボッチ・・・て感じ。そんなに外れてない気がするんだけど・・・でもあの不気味なラストは、希望がないなあ。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-18 20:09:43)

133.  岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇 あ、そーいえば三池監督作ってこれが観るの初めてだった。でも良かったです、これ。井筒版「岸和田~」とはまた違ったテンポ・リズムで、どっちかというとこっちの方が青春モノとして単純明快かな(や、悪い意味じゃなく)。鈴木紗理奈もバラエティで観るより可愛らしく写ってるし、あと千原兄弟のお兄さんの方がいー味出してはる。彼はいわゆる「ぶさいくキャラ」として認知されてるかもしれないけど、何つうか、「オットコ前なぶさいく」って感じ。分度器のエピソードも良かった。しかし、途中唐突に出てくるフラメンコのシーン、あれがいわゆる「三池テイスト」なんでしょうかねえ。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-18 19:55:23)

134.  偶然にも最悪な少年 うーん、正直言って良く分かんない。ヒップホップやらシャブの売人やら少年犯罪やら、と「イマドキ」を狙った感じはあるけど・・・んー、でも行き当たりばったりで、「ウザい、キモい、ありえない」といった言葉で他者を拒絶する現代の若者(念の為に書くけど、そうじゃない若い人だっていっぱいいるのは分かってますよ。あくまで大ざっぱな傾向、という意味です。いや、僕も若い頃オトナが「新人類」って言葉で若者をひとくくりにしようとする事に対してスッゲーむかついてたクチなので)の姿は反映されてるんじゃないかなー、と30代のオジサンは思いました。あと、「クソみたいな世の中だから、冗談みたいに生きてやるんだーいアッハッハァ!」って感じの主人公の男の子の姿には、ちょびっと共感できなくもない。[DVD(字幕)] 6点(2005-05-18 19:39:26)

135.  タイガー&ドラゴン(単発ドラマ版)<TVM> 実は今まで、クドカンのTV作品をちゃんと観た事なかったんですけど、面白かった。ってか西田敏行と桐谷健太が再び共演してたなんて、もぉ~そぉゆう事は早く言ってよ~(脚本上二人の絡みがないのは残念だけど)!しかも「ゲロッパ!」の羽原大介親分が長瀬演じるヤクザにビビってるのがすんげー可笑しい。「笑いがわからないヤクザ」という設定だけど、僕の身近にも、冗談が全ッ然通じなくて尚且つ異常に低レベルなギャグで恐い位に大爆笑する奴がいるので、妙に納得できました。それに以前から落語には多少の興味があったものの、いまいち敷居が高くてちゃんと観たり聴いたりがなかったので(という人は結構多いと思う)、そういう意味でも楽しかったです。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-16 18:20:24)

136.  ファザー・ファッカー 僕は原作も、実際の内田春菊の体験についても殆ど知らないので、これを一個の映画作品としてみたのだけれど、これはつまり、(抽象的な意味での)父殺し、そしてある少女の成長譚なのだと思う。コミカルなまでにデフォルメされた主人公の義父は妾宅の家で「ちゃんとした家庭の父親」になろうとし、冷蔵庫を購入したり自分を「お父様」と呼ばせたりするのだが、そもそも「ちゃんとした家庭」に固執する姿がそもそも歪んでいて不気味だ。それに対し母親も世間体を気にして父親に追従するばかりで娘をまもることも出来ない(【にゃんたろう】さんの仰る、母親の、娘が愛人に犯されている間中、米を研ぐ姿は虚ろで、鬼気迫るものがある)。主人公はそんな現実に対し、好きなマンガに打ち込むことで、或いは生気のない人形のようなふりをすることで生き抜こうとしていたが、最後に義父に叫ぶ「あんたの言いなりにはならない」。次の瞬間鏡に映し出される醜い義父の姿。そこで彼は初めて自分が「ちゃんとした父親」からかけ離れた存在であったことを突きつけられる。いわば、ここで「殺された」のだ(次のシーンでの生気の抜けた彼の姿を見てほしい)。また、主人公の少女はそこで、「ティキティキ」という奇妙な暗号(?)で結ばれていた実父の幻影とも決別し、「自立」したのだと思う(あの赤い花のワンピースはその象徴だ)。この映画、初監督作だからか、或いは予算・時間その他諸々の事情ゆえか拙い所も見られるが、僕はむしろ、希望に溢れた物語だと感じた。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-15 19:17:00)

137.  69 sixty nine 懐かしいなあ。これの原作、高校生の頃読んだんだよなあ、当時の同級生のT君に借りて。そういえば卒業式の君が代斉唱の時に、そのT君と一緒に着席したままだったんだよねえ。元気かなあ…という思い出モードはこの辺にして、と。この作品は、なかなか巧い映画化だと思います。原作は圧倒的楽しさの中にある種暴力的な衝動とか、暗い情念みたいなものがチラついていたのだけれど、映画の方はそうした要素は薄れたものの、青春時代のアナーキーなエネルギーが爆発してて良かった。確か原作にはなかったと思うのだけれど、何もしないくせにウダウダと口出しする全共闘の大学生にペンキをぶっかける所が爽快。妻夫木聡も悪くなかったけれど、理解ある先生役の岸部一徳、お父さん役の柴田恭平、何よりもアダマを演じた安藤政信が良かった。それにしても、あの中年ホステスが「生きてるうちが花なのよ~」のアイちゃんだったとは・・・ちょびっとショック。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-12 17:56:08)

138.  本日またまた休診なり 特に演出が優れている、という感じでもないし、よくある「あの頃は良かったなあ」という類の映画のひとつなのだろうけど、芯の強い母親を演じる松坂慶子や仁科貴、蟹江敬三、火野正平といったアクの強い個性派の演技で最後まで飽きさせない作品ではあると思う。あと、子役(「ごめん」の久野雅弘と「パッチギ!」の尾上寛之)が頑張っていたので、ちょっと評価は甘めです。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-12 17:06:49)

139.  金魂巻 これの原作(というより元ネタ)「金魂巻」は1984年のベストセラーだそうな。この本が出た頃僕は小学生で、それについては全く記憶が無いのだが、(金)・(ビ)(マルキン・マルビと読む)という流行語は微かに覚えている。今考えるとこの頃は「一億総中流化」てな事が言われて、尚且つ日本がバブル経済の階段を上り始めた頃。つまり日本がやっとこさっとこ「貧乏」から脱出して経済的には均一的になる中、人々が何らかの形で他者に対する優位性を見出そうとした時代だった、と思う(つまり、経済格差がなくなってきた中で「でも自分は他の奴とは違うんだよ!」と思いたがってたって事。そー言えば「ネクラ・ネアカ」「ナウい・ダサい」という言い方が流行ってきたのも確かこの頃だ)。景気の方向は正反対ではあるけれど、「勝ち組・負け組」なんて言葉が蔓延する現在(2005年)に、相通ずる所もある気がする。で、この作品(おそらく製作側が流行に便乗しようとした、極めて志の低い企画モノだと思うのだけれど)、はっきり言って面白くないとか完成度が低いとか言う前に、全編笑えないギャグ・下ネタのオンパレードで、文字通り見ていて苦しい=見苦しい。もしこれが井筒作品でなかったとしたら途中で鑑賞を止めていたと思うのだが、観ていくうちにふとフェレーリの「最後の晩餐」を思い出した。あの作品も登場人物が「食って出して、ヤッて死ぬ」という、ひたすら下品な描写で世間を風刺した作品だった。思うにこの最低の企画を持ちかけられた若き日の井筒監督は、当時の世間の下品さを過剰にディフォルメして描く事で世の中に異議申し立てをしようとしたのではないか。つまり劇中で主人公がソープランドにバキュームカーで襲撃したように「ウルァ!こぉのクソッタレ共がぁ!これがお前らのクソじゃああ!」と言いたかったのでは、と思えてきた。そういう意味で、この作品は正しい意味で「クソ映画」だと思う。ちなみに、同じく「クソッタレの世界」への異議申し立てを掲げた日本を代表するパンクバンド、ザ・ブルーハーツが結成されたのも、この作品の公開と同じ1985年のことであった。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-09 20:11:55)

140.  クイール 最近観た「いぬのえいが」でも同じ事思ったけど、やっぱ犬モノはずるいよ。ってか泣いたけどさ、それが果たして映画が良かったから泣いたのか、それとも犬に泣けたのか、わかんないんだもん。大体しょっぱなから生まれたばかりの仔犬のアップにあの音楽って・・・あれは臭わないニンニク(by若林豪「ミリオンパワー」)とかマジックマッシュルームを入れたスープ(by「鉄鍋のジャン」)と同じ位ずるいぞ。まあ、努めて冷静に考えてみると、もう少し人間に焦点を当てて欲しいとか(「ゲロッパ!」でデビューした吉田康平がちゃんと役名まで貰って出ている筈なのに、この俺が気づかないってどうよ?)あるけどね・・・あ、でも「クイールさ~ん」と呼びかける椎名桔平は良かったし、いわゆる「障害者」のイメージから外れた小林薫も良かった(ま、あれはモデルの人を忠実に再現してたかららしいけど)。しかしあれだよね、良く「死に目に会うのが辛いから犬は飼わない」って人いるけど、で、それは確かにそうなんだけど、でも人間より寿命が短いくせに別にその事をはかなむ訳でもなく、くっだらない事に悩む訳でもなく、毎日々々馬鹿みたいに懸命に生きている犬って奴は、やっぱしいとおしい存在だと、改めて思いましたです。[DVD(字幕)] 9点(2005-05-06 18:59:16)

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