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121.  はやぶさ 遥かなる帰還 《ネタバレ》  『はやぶさ/HAYABUSA』と比べると、衛星にまつわるトラブルとその対処のドラマは、淡々と描かれる。幾度も訪れる危機と、それを解決して乗り越えるドラマは、もっとドラマチックに描けたはずだが、それをしない。そのかわり、というか何というか、運用スタッフのドラマで見せる。特に、彼らの親子の物語がイイ。山口先生と父親。工場のおっちゃんと女性記者、さらにその子供。JAXAの催し物で遊ぶ子供たちなどを見ていると、これは「次に繋げる物語」なのだと思える。 はやぶさが、のぞみから繋がれて、はやぶさ2へ続くように。[DVD(邦画)] 7点(2012-08-13 23:45:22)《改行有》

122.  女王蜂(1978) 《ネタバレ》  犬神家から、手毬唄、獄門島と、回を追うごとに残念になってきているので、この映画も覚悟して観たら、これ、意外に良い。  事件の終わりからの、「最後の謎解き」の部分に魅せられる仕掛けがあって、そこで明かされる物語に結構感動できました。  リアルタイム時は、横溝の本格推理に凝っていたため、事件自体のつまらなさと小物感を感じていたが、今見ると、神尾先生の切なさに涙が禁じえません。[DVD(邦画)] 7点(2012-04-23 18:00:49)《改行有》

123.  遥かなる山の呼び声 《ネタバレ》 「いつまでいられるんですか?」 「奥さん次第です。」 「武志が喜ぶわ。」 直接、自分の気持を表さない奥ゆかしさに、でも二人の気持ちが理解できる、見事な"表現"というものだと思う。 最後の列車内のシーン、護送される健さんの隣に座って、わざとらしい小芝居を演じて、「待っている」ことを知らせるシーンは泣かせる。あそこで演者自身が泣くところが「松竹的」で、ちょっとどうかとも思われるが、直前の窓の外でのやり取りを見ていたはずの刑事たちが、知らん顔を決め込むのもイイ。昔の人の「情」を感じる。そしてついに、その建前というか(あくまで隣席の世間話という)体裁をかなぐり捨てて、ハンカチを渡すという部分で、感動は頂点。ひょっとしてハンカチ、黄色いんじゃないか?なんて考えちゃった自分は、ちょっと下衆で恥ずかしいが、これこそ、黄色いハンカチ(リボン)で意味が通るのだが。 …ですので、個人的には、この最後のシーンのために、そこまでの"タメ"として、途中で描かれる「行かないで」の部分は、無かったほうがいいとも思う。[DVD(邦画)] 7点(2012-04-15 09:20:33)(良:2票) 《改行有》

124.  はやぶさ/HAYABUSA 《ネタバレ》  未だに拙いが、昔から写真を趣味として撮っていた者として「写真とは結局は被写体力だ」と、最近よく思う。どんなに上手に撮られた美女や絶景でも、愛する子や孫の写真にはかなわない。そういう意味では、この映画、被写体(題材)が良かった。7年もの間、四苦八苦しながら制御し続け、世界初の使命を果たした自国の宇宙探査機の物語に、嫌な気持ちが起ころうはずがない。  実際、高島兄の役だけ"技術者は変人"的なステレオタイプで、ちょっと見てられない感じのキャラクタ作りになっている以外は、概ね良かった。殊に、はやぶさの一人称形式の語りは、この物語、ミッション全体への感情移入をより促していて、「帰ってきた!」という感動を盛り上げる。  そして、帰ってきた時のニュースでしか知らなかった、フツーの人である自分には、スイング・バイや、エンジン、日本の宇宙開発の歴史、姿勢安定などの説明は、とても興味深くありがたかった。さらに、ロケットは重さとの勝負、のようなことは聞いたことがあるが、ダイオード一本の重さの攻防が、最後の「こんな事もあろうかと・・・」という、大逆転の伏線になっているのも、うれしいヤラれ方だった。(ちなみに宇宙技術者が、このセリフで一発逆転するのは、何とも嬉しい「ヤマト世代」である。)  この後、2本の同題材の作品が控えている。楽しみである 【原作を読んで追記】  はやぶさの一人称の語りは、原作譲りだったと知った。なるほど、最後までそれで通した原作の最後の、「みんな、ただいま」には泣かされた。人間側を描きたい映画としては、そこんとこ、通せなかったか……。[DVD(邦画)] 7点(2012-03-10 17:56:21)《改行有》

125.  八日目の蝉 《ネタバレ》  この映画の幸せ感って、何かを「見る」ことのか。  希和子が薫に言った「綺麗なものいっぱい見ようね」が、幸せの一つの実現とすると、八日目に他の蝉が見られなかったものを見た、つまり成長した薫が”八日目”に見た「綺麗なもの」は、十数年間憎んでいた育ての母の、自分への愛情と、その思い出だったのだろう。  それが、最後に「まだ見てもいないこの子のことが~」となる結末は、巧い。 運命に翻弄されたこの少女が、母親の愛情を知った事を、希和子に教えてあげたくなった。「良かったな、お母さん」と。 [DVD(邦画)] 7点(2012-01-15 17:25:18)(良:2票) 《改行有》

126.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》  三谷幸喜という人は、どういうわけか、閉ざされた環境・状況におけるドラマにおいては大変面白いコメディを書く。もし、コレが舞台だったら、宿屋に行くシーンなど無くたって、彼は法廷だけで、面白い展開を作ったことだろう。そういう意味では、もっと舞台を法廷に限定しても良かったと思うし、その方がピュアな三谷作品になったよう気もする。  幽霊を証人に呼ぶというのは、奇想天外と言えるが、幽霊が見えない人の視点で描く、「一人芝居」的なおかしさ、「見える人、見えない人がいる事によるおかしさ」は、今に始まったことじゃなく、昔何処かで見たような気もする。だから、たしかに面白いんだけど、評価するなら7割方といったところ。  この映画ならではの仕掛けとして、「実は見えていた」というのを、もっと最後の方に効果的に使う手は、なかったものか? [映画館(邦画)] 7点(2011-11-01 18:22:44)(良:2票) 《改行有》

127.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》  怪人二十面相の世界観の妖しさとは、サーカスが幻想的に魅力的な感覚の世界。大人の世界を子供が覗き込んで、理解出来ないものを「不思議」として受け入れる世界。日本は終戦時に一回子供に戻って、国中が等しく子供から生き直しているから、覗き見るべき大人の世界が無くなってしまっている。それを、戦争が無かった世界という独特な表現法で描いてみせるのは、巧いやり方だ。この映画は乱歩の二十面相から見ると、孫にあたるような位置だが、同時に正当な血筋を感じるのは、そういう事だと私は理解した。  BTFに対するBTF2の様な、実に巧みに原作世界を弄っていた子供(本作の原作)に比べ、この孫は娯楽に重きをおいた、誰でも楽しめる傑作となっている。多少無茶な所(姫がオートジャイロで平吉を助ける所とか、木細工が何なのか考察なしに「ステラを破壊」と展開する所など)はあるが、ノリで飲み込めるレベル。そして、原作の、二十面相を継承する物語、という所は外していない。欲を言うと、小林くんも明智小五郎を襲名して、二十面相の世界を完成させて欲しかった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-27 13:10:39)《改行有》

128.  新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 失礼ながら、こんなに面白いとは思わなかった。新幹線も必要最低限を除いて、極力本物の映像でリアリティがある。 共犯の若者たちと健さんの関係、彼らに対する理不尽な世の中というような状況には、多少の同情もできる。しかし健さん自身の事情については、それほどの説得力がないのが、玉に瑕か。でも、その部分をことさら強調するようなスーリーではなく、純粋なサスペンス部分が面白い。最後、別れた嫁と息子の首実検のベタな展開は、どうかな?と思う。もう、ここまで来たら、健さん逃げおおせるシナリオもアリだと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-14 09:25:14)《改行有》

129.  あしたのジョー(2010) 《ネタバレ》 二人の役者の、役に対する思いとそれによる体づくりは凄まじく、「楢山節考」のおりんをやるために歯を抜いたという、田中絹代のエピソードを思い出す。二人の普通の拳闘シーンは、その筋肉美も相まって、素晴らしい迫力で、スローモーションがやかましく感じるほどだ。 明日、あした、それぞれのあした。段平さんの明日は、世界ランキングのボクサーを育てること、ジョーの明日は、力石を倒すこと、力石の明日は、ジョーを倒して心置きなくチャンピオンになる事、葉子の明日はドヤ街の出自を消し去って過去に打ち勝つこと。ドヤ街の連中の明日は、たぶんドヤ街の誇りと希望をジョーによって取り戻すこと。 今回、白木葉子が、ただの支援者(またはジョーを愛する人)という、受動的な原作での役割を一歩進め、彼女もまた目指すべき「あした」を持つ、言わば「選手登録」をした。結果的には巧く描けたとは言い難い状態だが、物語としてバランスが良くなった。おっちゃんとジョー、葉子と力石。タッグ戦だ。これで、西がいなくなれば、かなりスッキリする。(今回の西の要らなさは、半端じゃない) 数少ない難点を言うと、映画の描写的に、クロスカウンターの説得力がない。TVアニメ版で説明されたような、「テコの原理で力が倍増」なんて事はあり得ず、普通に考えても外側から打つ腕のほうが、距離を取られて不利であることが、作画マジックで押し通せたアニメ(マンガも?)とは違い、明白に映像で判ってしまっている。あしたのジョーにおける、このクロスカウンターは、言わば「大リーグボール」であり、ここをどうそれらしく見せるかが、この物語の大問題、それが出来なければその設定は捨てて、普通のボクシングドラマにするしかないほどの重要事項だ。でも世間が許さないか、クロスカウンターのない「あしたのジョー」は。今回の映画は、それを成し遂げられるだけのポテンシャルがあったと、私には思えたんだが。[DVD(邦画)] 7点(2011-08-06 01:18:22)(良:1票) 《改行有》

130.  世界大戦争 《ネタバレ》 「大戦争シリーズ」として、見てみたが、これは「宇宙」や「惑星」と違って、SFではないシリアスなドラマ。兵器技術がどんどん進歩して、ボタンひとつで、世界を何度も破滅させるだけの核ミサイルが発射できる、という事に気付いた人々が、恐怖を覚え製作された映画。DVDに収録された資料などを見ると、この映画のメッセージ、本気で世界に発信したいと思っていたのが判る。立派な映画人たちだと思う。  その手法は、まさかのバッドエンド。全編通して登場する人物を、最後たっぷり感情移入させといて、吹き飛ばしてしまう、その無情感。その恐怖。そこんところを、得意の特撮でたっぷり描こうというわけだろう。その部分の「爆裂的」な破壊シーン以外は、いいセン行ってると思う。相変わらず模型の戦車やミサイルはチャチだけど。  高野さんが言った「日本人は世界ではじめて火薬兵器にやられ、次に原爆、ビキニ環礁での水爆、常に悲劇を味わってきた。だから我々日本人こそが、再び人類の上に不幸を招いてはいけないと言い続けるべき」という、ちょっとこじつけっぽい言葉も、すごくよくわかる。今現在では、「最初」でこそないが、それに原発事故の放射線汚染が、加わっている。  この映画は、核戦争の危機の話だが、冷戦の去った現在でも核の恐怖は続いていることを、我々はイヤというほど思い知った。しかも、今回のは正面きってみんなが反対というほど、単純な話ではなく、相手も軍じゃない。今の相手は、利権と慢心。手強い相手だ。  また、ミサイルに逃げない一家のバックに流れるラジオの声、「冷静になれ」というのが、イマドキの「直ちに影響はない」を思い起こさせ、ちょっと恐ろしくなる。 [DVD(邦画)] 7点(2011-07-28 11:12:41)《改行有》

131.  時をかける少女(2010) 《ネタバレ》 換骨奪胎というのだろうか?巧く作られていると思う。 今回、あるTVドラマの影響で、「失われた忘れじの想い」というテーマで知世ちゃん版を見直した勢いでこれも観てみたら、リメイクというより続編なのでびっくりした。 そして、知世ちゃん版で私が不満だった、「"真実の愛"と映画冒頭で示された、知世ちゃんの深町に対する思いが、全然納得できない」という問題が、今回、その部分が描かれていない事によって、却って問題なく受け入れる事ができたのが不思議、というか皮肉。そればかりか、薬学を専攻して、時間を飛び越える薬の研究を続けていたのを知って、「忘れじの想い」の強さに感動。 ところで、今回の時かけは、意識的に時間を越える話なので、前作のような「タイムリープの不思議」な感じがなくなった。母のメッセージを届けるという目的が付いた割には、あんまりそっちに熱心な感じがしないのは痛い所。でも今回の映画のキモは、涼太くんとの想いだから。 と、ここでふと思い出した。そういえば、昔「Wの悲劇」という映画がやはり原作を劇中劇に閉じ込めて、全く違う青春ドラマに仕立ててあった。あの頃は、観客はミステリなどではなく、薬師丸の青春ドラマを求めていて、作る側も原作本屋とのしがらみを乗り越え、それを成し遂げた。 ああっ!?今回の時かけも、この仲里依紗という少女のための映画だったのか。でも、そういう映画って、何故か魅力的だよね。 /*上記一行、2020.3.2変更*/ ……というレビューをさっき間違ってアニメ版の方に投稿してしまいました。[DVD(邦画)] 7点(2011-07-18 01:06:37)(良:1票) 《改行有》

132.  もののけ姫 《ネタバレ》 たぶん、誰かがもう書いてると思うが、この映画の、イマジネーションの素晴らしいところは、シシ神が歩くところで、踏みしめた周りの草木が、忽ち成長し枯れてゆくところ、そして、エボシの石火矢の銃床(木の部分)が、メキメキと枝を発し、銃の発射を妨げようとするところ。 命は、発することが是で終ることが非では無いという事、シシ神がその両方をつかさどっている事が、一目で判る表現だった。 また、銃床のくだりは、切り取られてすっかり死んでいると思われた木が、まだ若い枝と葉を付ける事で、やはりシシ神の命を動かす力を感じさせた。 エボシが思っていたであろうように、シシ神が森と動物の守護神のようなものでなく、それに隔てのない命の精霊のようなものであったとすれば、そのシシ神が、生きろとアシタカに言ったのは、森と人間の共存を探る意思を示したように思うが、それだけだとちょっと単純すぎる気もする。神殺しのエボシが結局生き残ったのも、ちょっと甘い。あるいは、双方少しずつ、侵食しあいながら、折り合いをつけなければ成り立たないという、現実を写した趣向なのか。 一方、タタラ場とそれを欲している侍たちの話は、ちょっと邪魔な感じがする。人間、動物、自然、命といった主題に直接絡む物語に専念させてほしい感じ。[地上波(邦画)] 7点(2011-07-02 22:08:44)《改行有》

133.  仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル 昨年観ていたのに、ずっと気になっていたが、今回久し振りにDVDを借りて観たら、一言言いたくなった。 仮面ライダー電王って、終わってみてよく考えると、電王が主役というよりは、ゼロノス=桜井侑斗と愛理さんの物語で、その意味では「さらば電王」よりは、よっぽど正統な、電王のエンディングである。 一つながりの時間の中の、違う時点での同一人物とは言っても、意識の主体としては、別々である「桜井さん」と「桜井侑斗」な訳だから、侑斗としては運命の人として、無条件に愛里さんを受け入れるというか、愛理さんと結ばれるというのは、「男として釈然としない」と思うし、愛理さんとしても、半ば「義務的に」若かりし頃のかつての恋人と結ばれるというのも、ちょっと躊躇したくなるだろう。恋愛の結果でなければ結婚はない、といった昨今の若い女性としてはなおさらのこと。この二人の「主体的に」「再び恋愛する」物語を描かなくては、ハナさんが生まれなければいけない電王世界は、完結しない。 そういった事情で、最初はギクシャクした二人が、次第により強く惹かれあうことになる途中の事件は、ちょっとショボイんだが、最後のバイクで二人が走るシーンが、とても美しくて、中村優一の本放送時よりちょっと大人になった、男らしい顔立ちと相まって、最後を飾るにふさわしい名シーンとなったと思う。 逆に、常に正々堂々・真っ直な性格だったはずのデネブが、随分と「らしくない」小細工を考えたな、という違和感もあった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-02-04 09:01:13)《改行有》

134.  パソコンウォーズ ISAMI このタイトルになる前の「ISAMI」だけのときに見ましたが、低予算でもうまく撮影すれば、ちゃんと近未来っぽい画面が作れるんだと感心しました。ストーリーは単純なヒーローものですが、最後の決戦を終えた後の爽快感がいいです!7点(2004-08-12 09:53:00)

135.  沈黙のパレード 《ネタバレ》 やっぱり、「容疑者Xの献身」を超えるのは難しいのだなあ。 科学的なトリックは、目新しさとか一切なく、湯川先生の葛藤的なドラマもなく、草薙くんの苦しさは描いているものの、それはそんなに迫ってこなくて。 そして一番不満なのは、真犯人が被害者家族経営の居酒屋に常連としてシレっと通い続けているの?そこに何のドラマも葛藤もないの?そこ、描かいの?と言うことだ。 物理学者としての才能とは別の部分で感動のドラマを魅せた「容疑者X」。これは物理学者探偵としてのドラマの敗北ではないのかな? あれを超える次の作品を期待しています。[DVD(邦画)] 6点(2023-04-02 00:04:55)《改行有》

136.  鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 《ネタバレ》 遊郭編の最後の2話は本当に感動的で大画面で観ると涙を誘う。 さて、刀鍛冶の里編の第一話、鬼舞辻無惨の「無限城」の描写は流石に見事なCGで、そこに登場する上弦の鬼たちは(原作未読な身の私には)ワクワクする展開でした。それに、今となっては我々の好感度上々の煉獄さんを倒した猗窩座(一発変換、驚くね)の、上弦内での立場など、興味深かった。 一方、その場面以降の画面は、蝶屋敷内の単純な絵柄が多く、まあそうバランス取るよね、的な感じも否めない。 その辺の平均的な感じで、6点かな?[映画館(邦画)] 6点(2023-02-16 19:54:12)《改行有》

137.  STAND BY ME ドラえもん2 《ネタバレ》 タイムマシンなど妙にメカニカルすぎ。若い頃のママが結構カワイイ。おばあちゃんパートに何かイライラ。のんびり過ぎない?  基本的にはおばあちゃんの思い出だが、実は原作はもうとうに忘れているのでのび太の結婚式にまで話を広げていたのかどうかはわからない。だが、結局はのび太の話の終着点は、またもやしずかちゃんとの結婚なんだと考えると、なんだか考えちゃうな。結婚はゴールではないとかいう言葉を思い出す。今回は(前回にもあったかもしれんが)運命を曲げられたジャイ子が、結婚披露宴にイラストを展示するという形で参加している。幸せになってねジャイ子。  今回のび太の命名に関する話が出てくるが、そういえばドラえもんを連れてきた子孫はセワシ(忙しい)くん」だったのを思い出した。流石に「のびのび」という言葉まではいけなかったか。[DVD(邦画)] 6点(2022-02-11 17:30:50)《改行有》

138.  名探偵コナン 緋色の弾丸 《ネタバレ》 もう原作もTV版も見なくなって久しい。だから赤井秀一の家族などと言われて腰が抜けそうになった。本作ではそういう人の為にか、とりあえず説明はあるのだが。小さくなったお母さんが何を狙っている人なのか、なぜ妹には「知らぬ人」なのか、よく分からん。 何より「名探偵コナン」という物語が、赤井秀一(ホントはそのファン?)のせいで世界の違うモノになってしまった感じがする。確か60巻くらいまで読んでいたはずの原作では、本格推理にラブコメ的な要素をもったミステリ作品だったはずで、さすが「コナン」の名を冠していると思っていた。稀代の名探偵が荒唐無稽な物語に駆り出される感がなんとも「江戸川」的でそれはそれで納得するしかないのか。 本作で気になったのは、ことの発端の事件の本当の動機がよく分からないこと。WSG(オリンピックって言葉が使えなかったんだな)商業化へのアンチテーゼということだが、人質解放と撃ち殺しの差は何だったのか?今回の事件を大きくするための方便みたいに見える。 さてもう一つ、劇中でこの赤井秀一がとんでもない射撃をするのだが、いくら空気抵抗がなくたって、重力の影響はないのかとか、軌道が曲がってないのかとか、列車の中で急速に弾丸が影響されるんじゃ?とかイロイロと納得しにくい。 さて、その後の止まらない列車のスペクタクルだが、もう何でも許すしかないがコナン君、先頭でボール膨らまさないほうが安全だったのでは?アレのおかげで列車グッチャグチャに脱線したでしょ。[映画館(邦画)] 6点(2021-08-23 13:38:51)《改行有》

139.  わが青春のアルカディア 《ネタバレ》  松本零士の「ハーロック」はいろいろな作品で使われている。手塚治虫のいわゆる「スターシステム」と違うのは、松本零士の頭の中では(全てとは言わないが)それらが時を超えて繋がった物語だということだ。というわけで彼の代表作の一つ『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』と戦場まんがシリーズ『スタンレーの魔女』と『わが青春のアルカディア』を融合した作品。  だが、単独作品時代からのファンは、それが後付であることに気付いていて知らん顔をしている。スター・ウォーズが「当初から」9部作だと言っていたのと同じように。  本作を見る松本ファンとしては、スターウォーズファンがそれを受け入れているの「心優しさしいなぁ」と思うのだ。  『スタンレーの魔女』の部分はハーロック一世の物語をそのままに、超えられない山を超える役を、宇宙を行くキャプテンハーロックとトチローに置き換えている。だが、複葉機や片肺の軍用機と違って、星を滅ぼすほどの宇宙戦艦で炎の川を渡ったって、なにか感動が薄い。トカーガのゾル(今作では人間態だ)が、船から飛び降りるのも無理矢理感。  この映画の中で一番感心したのは「俺達は負けたが滅びたわけじゃないからな」というセリフ。  映像的には、これの前の作品であった「さよなら銀河鉄道999」のハーロックが一番かっこよかった。一緒に見に行った友人の評価も低かったのだが、何だかんだ言っても、かつての松本零士ファンとしては、6点つけちゃうのである。[DVD(邦画)] 6点(2020-08-12 20:27:08)《改行有》

140.  伊豆の踊子(1963) 《ネタバレ》  いやあ、現代パートは要らんだろ。原作は学生の一人称で、お互いのほのかな恋心を描いた小品だが、色々俗世的な周辺を描きこんで、焦点がぼやけた感じだ。  そりゃあ大正末期当時には今とは比較にならないほどの不幸はあったろう。それに(これは原作通りだが)、「女が手を入れると汚い」などと男尊女卑な部分も描かれてもいる。でも、そんなことを訴えるための「伊豆の踊子」じゃないと思うのだ。  それと、下田の街の有力者のボン的なヤツ(小百合ちゃんを狙っている的な)も、エラく日活映画的で、その後の展開を不安にさせる。 小百合ちゃんがカワイイので1点おまけだが、人が言うほど名作な気はしない。[DVD(邦画)] 6点(2020-08-12 18:11:23)《改行有》

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