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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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121.  真夏の方程式 《ネタバレ》 美しき架空の街、玻璃ヶ浦の夏の感じとか、湯川教授と少年のふれあいとか、旅愁を感じさせて良い所もあるが、いかんせん設定が不可解な所が多すぎて感情移入が出来ない 杏演じるヒロインの成実がホステスを殺した理由が弱い 父親の重治が刑事を殺す理由はもっと弱い そもそも何故、殺された刑事が緑岩荘へ来たのかがよくわからない 特に刑事に悪意が有る様には見えなかったのに何故殺したのか? しかも少年恭平を殺人の共犯にする重治の心の葛藤とかも描かれないので、重治のやっている事はかなり悪質に見える なのに善意の人のような描き方にはかなり違和感があった 主人公の湯川もその悪質な部分にまったく怒りを感じていないような演出は不可解で感情移入を妨げる そもそもよく考えると哀しい部分が何も無いのに描き方が非常にウエット 哀しい部分があるとすれば成実の為に人生を捨てた仙波か そこは白竜の迫真の演技が心に滲みた 事件の発端になった殺人とさらにそれを隠そうとする殺人に、たいした意味が無く、被害者が何の為に玻璃ヶ浦へ来たのかもはっきりわからない殺人事件に、物語としての骨子がどこにあるのだろう しかも湯川教授を呼んだ発端の玻璃ヶ浦開発事業は投げっぱなしだし、成実の過去の殺人や、恭平を巻込んだ殺人のトリックもかなり早い段階で明らかになって、謎解きの楽しさも無い しかし恭平が鍋の固形燃料に蓋をしようとした時、とっさに濡れたコースターを箸ではじくシーンは印象的 いままでの湯川教授ならそういった優しさは無かっただろう 宣伝文句の悲しい真相があるとすれば仙波の冤罪の人生のみだがそこはまったく描かれなかった 記憶に残ってるのは、抜ける様な青い空と蒼く澄んだ海、杏の以外に立派なお尻のみだった(笑)[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-03-21 18:36:39)(良:3票)

122.  ゴスロリ処刑人 《ネタバレ》 くだらないのはわかっていたが、それだけでつまらないとは思わないが…… しかしやっぱりつまらなかった(笑) 物語も見事に無い 一行で説明できる <母親を惨殺されたヒロインが5人の犯人に復讐する以上!> 何故母親が殺されたか? 何故ヒロインが強いのか? どうやって犯人を見つけたか?等見事に何の説明も無し 冒頭にひたすら下品にスパゲッティを食べる男の口元を延々と撮る グロには耐性がある自分だがこの汚く物を食べる口元は苦手 これを延々とやる これにはまいった もう見るのをやめようかと思ったぐらい しかし嫌悪感を前面に出したホラーは多いので我慢して見ると、途中ではたと気がついた 嫌悪感を狙ったというよりもただ意味なくカットがしつこいせいだ なんでもないシーンも「これ、なんでこんなに長いの?」と思う位、妙に引っぱる 由利ゲラ夫がモップを髪の毛のように櫛で梳くシーンが意味無く長い ザコキャラを処刑するシーンも明らかにザコキャラなのに逃げ隠れするシーンをやたら丁寧に描く、しかも延々と命乞い だからといって話が意外な所にオチるわけでもなく不可解なタメる演出だ ヒロインはオシリーナ秋山莉奈だが登場シーンで顔を出さないで延々とアクションだけで引っぱる、いい加減飽きた所でようやくヒロインの顔が出るが笑っちゃうぐらい超ブス 元々は綺麗な娘なのに(結構ファンだ)引っぱるだけ引っぱっといていきなりブス顔なんてほんと不可解演出 しかもオシリーナなのにお尻無しなのは何事か オシリーナを起用した意味が無いじゃないか 監督はその辺を完全に勘違いしている、というよりもアイドルを撮る才能が無い ラストバトルは何故か怪物くんVS妖怪人間ベムの戦い アクションに関しては、スシタイフーンレーベルなどを見慣れてる者にとってはこの程度出来てて当たり前、これ以下だったら見る価値がない程度の出来か 採点は1点でも良かったが途中で「ぼんたんガリじゃぁ!」とか、へんてこな日本語を話す外人ヤンキーグループ神風と、おバカ女子高生エルちゃんのバカップル振りがなかなか傑作でこの部分に2点献上する [DVD(邦画)] 3点(2014-03-21 18:28:40)《改行有》

123.  座頭市血笑旅 《ネタバレ》 三隅研次が座頭市に帰ってきて格段に良くなっている カメラワークもこれまでよりかなり斬新でローアングルからの撮影や人物の頭の部分を大胆にフレームアウトさせる詰まったフレーミングはなかなかの迫力だ ヒロインは若干熟女だがこれはこれで結構イイ 座頭市が義理を感じて面倒をみる赤ん坊に徐々に肩入れしていく様子は時として儚くて泣ける 遊女に赤子の世話をさせるが、気になって眠れない状況をコトコマかに描いていて、座頭市が赤子を可愛くて仕方が無い様子を充分感じさせる演出はうまいと思った 赤ん坊を挟んでヒロインのお香の失敗に、手のひらを優しく叩く座頭市が、二人の儚い幸せを連想させて目頭が潤んだ[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-03-21 15:20:02)

124.  東京物語 《ネタバレ》 誰が見ても文句無い大傑作 外国でも評価が高いのがわかる 当時の日本の住宅事情や温泉旅館、アパートや病院、美容院、居酒屋、お葬式、古い町並みを横切る蒸気機関車、すべてが興味深い 日本人ですらノスタルジックなのだから外国でも評価が高いのがわかる わかりやすいローアングル引き気味のカメラ 人物を中心に据えたバストショットは抜群の安定感 この時代から言われ始めた核家族の問題をいち早く捉えた映画だ 長男長女はいたってさばさば 今となっては普通かもしれないな wikiを見ると「家族という共同体が幻想でしかない悲し過ぎる現実」と書いてあるが、そこまで重く無く、いたって普通の家族の様に思える、今となってはむしろ幸せな夫婦の老後と私には思えたのは私がシニカルなせいだろうか 家族と義理の家族の機微の違いなども活写しているのは『歩いても 歩いても』等よりもわかりやすい 杉村春子の演技も判りやすく、相対する原節子の芝居においては今はこのタイプの女優はいないと言い切れるぐらい時代がかっている 今となってはむしろ斬新だった 笠智衆はこのときすでに爺さんで始終にこやか 私はこの笠智衆しか知らない この人の抜群の笑顔でこの映画が優しい印象になった 笠智衆は本当にうまくて、妻が長く無い事を知ったときの顔は、絶望とはこういう顔なのかと思った エンディングでは、最後まで残って世話を焼いてくれた次男の嫁も帰ってしまい、一人になったときに見せた横顔が何気ないが妙に哀しくて何故か涙が出た[ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-03-15 15:01:56)(良:1票)

125.  バレット・バレエ 《ネタバレ》 輸入ブルーレイで見る 「鉄男II BODY HAMMER」でダメだと思った部分が良くなっている モノクロもいい しかし既視感がある 古くさい感じ たとえば「狂い咲きサンダーロード」の様な感じか 鉄男よりも自主映画くさいつくり 塚本監督と言えば常に新しい映像表現があるが今回は特に斬新な部分が無い 手製拳銃を作ったり、前半の拳銃を手に入れるあたりまでが結構面白いと思ったが 後半、疾走感を中心に据えた演出がいつもの塚本節で、安定感があるがちょっと飽きた 死にたい主人公と敵対しているヒロインが共感して行く過程がなかなかいいので、そこをメインに据えれば良かったんじゃないか ラストは唐突にハードボイルドな作りになるのがちょっと違和感が有った それまで拳銃一丁で引っぱって来たのにヤクザの親分が拳銃乱射するのはちょっとなぁ しかも復讐のためなら何故当事者のチンピラを殺さないのか エンディングの空き地で死体を焼くとかも変だし意味が無いと思う 主人公とヒロインがおのおの違う方向に歩き出して徐々に全力疾走になって行くラストは、二人が死にたい思いを乗り越えて死から全力で逃げ出すイメージに見えた このラストの捉え方はひとそれぞれだろうが、私は何故か晴れ晴れとした希望が有るエンディングに思えた[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-15 14:58:25)

126.  マルドゥック・スクランブル 排気 《ネタバレ》 前作のつまらなかったカジノの続きから始まったのでさらに淡々として盛り上がらない展開 カジノパートが終わる頃には何故このカジノに来たのかという意味すら忘れかけてた 実際カジノで入手したデーターが役に立ったとは思えなかった そもそも100万ドルのチップにあるデーターを奪いに来たのかって思った敵がまったく居ないのは、何のためのシークエンスなのかもよくわからない 延々とオタク的セリフの応酬でこれを楽しみたいなら小説を読めばいいことだろうと思った 100万ドルのチップを簡単に返してしまうのも「なんのこっちゃ?」って思った 以降も意味が無い、オタク的乗り突っ込みなセリフが延々と続いて物語も完全に上滑り状態 ラストバトルまで5分で語れる所をつまらないセリフ回しだけで最後まで引っぱる そしてラストバトル このバトルも一作目のテンポが良いバトルに比べると凡庸な出来で退屈した つくづくこの話、三部作にする意味が無いなと二作目を見た時に思った事をもう一度思い出した 一本なら「失敗したな」で済むが3本も見させられて、結果がこれだとダメージが大きい オタク死ね。(笑)[ブルーレイ(邦画)] 4点(2014-03-15 14:52:15)

127.  マルドゥック・スクランブル 燃焼 《ネタバレ》 前作の直後から始まるので前作から続けて見るのがいいだろう 前作、もっとも盛り上がった所から始まるので逆に盛り下がるのは仕方が無いのか 今回、楽園という研究施設が出て来るが楽園の住民達を含めそこで行われることもかなりの悪趣味 最初に出て来た善良な少年はイルカとホモ関係で両手を切り落とされた相手に血だらけで「また来てねー」っていうド変態だ 首だけで生きてる事が理想の形とほざく教授とか自発的に植物人間になった奴とか、前作の悪趣味な変態フリークス達と同質のキチガイ達に思えた これが見た目は前回の変態達と違って、いたって普通なのでむしろかなりな嫌悪感がある 後半は何故か今までの雰囲気から打って変わって軽い演出のカジノ攻略 これが特に勝ち続けるちゃんとした攻略法も無く、ディーラーのおばちゃんのつまらない哲学を聞くだけ こんなに勝負の最中に長々とどうやったらディーラーと話せるんだよ お前はカイジか!って思った 前作はアクションだけで結構見れたが今回はエロも無く見所が無い ランタイムが約60分で短いのでなんとか持ったが、ここまで見てこの作品を3作に別けた意味はなんだろうという疑問を持った[ブルーレイ(邦画)] 4点(2014-03-15 14:47:09)

128.  Love Letter(1995) 《ネタバレ》 冒頭、雪に埋もれたヒロインの美しい横顔から始まる そのままカメラがパンすると美しい小樽の景色 その中を走るヒロインを延々と長回しで撮る 本当に岩井俊二は女を撮るのがうまいな いきなり始まるトヨエツとのキスシーンも息をのむ巧さ これほど美しくエロいキスシーンは見た憶えが無い 手持ちカメラで臨場感一杯で撮るシーンも、今時流行のカメラワークの様で95年の映画とは思えない巧さ 物語は事故で失った婚約者に、現在あるはずが無い住所に出した手紙から返事が届くミステリアスな展開 その後現在の恋人と謎の解明の為に小樽へ出向くが、そこで驚きの二重構造の物語が展開する これ以降かなりのネタバレです きおつけて下さい 見てない方は読むのを控えたほうがいいかも 「え、……そうだったの」みたいな話の構造 ……ヒロインは二人いた! しかも同じ顔! こんなことを言ってる時点で岩井の術中に見事にはまってるというしかないかな あいかわらず単純な私だ(笑)その後も図書カードの藤井樹ストレートフラッシュとかの伏線も丁寧に回収されていて中々巧い その時の中学校をポラロイドで撮りまくったヒロインは完全に中山美穂のPVと成っていた 中学の同級生の鈴木蘭々の挙動不審振りとか、担任の中村久美とかのキャラも少女マンガのようで笑える ヒロイン(渡辺博子の方)は現在の恋人に過去の婚約者の事を相談するとか、綺麗な女にありがちな自分勝手な奴でイラッとすることもあるが、逆にそれがリアルでもある エンディングでは、ヒロインが婚約者が逝った山に向かって突然、「お元気ですかー」って叫んだときには「はぁー?」って思ったが、それを何度も繰り返す内に「私は元気でーす!」と叫ぶヒロインの、めちゃめちゃな展開に何故か号泣している自分に驚いた これが岩井マジック! もう一人のヒロイン(藤井樹)の方にも中学時代の藤井樹からメッセージが届く なんとこれがタイトルの「Love Letter」だった 徹底してベタなロマンチストぶりにはまいったぜ、岩井俊二[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-03-15 14:35:42)

129.  映画 妖怪人間ベム 《ネタバレ》 2時間という尺なのでしかたがないのかもしれないがテレビシリーズよりもアラが目立つ ドラマのエッセンスをお金をかけて再現した感じ まともな物語としてはすべてがダメダメで話の本筋から枝葉のディテールまでまともな所を探す方が難しいぐらいだ 役者達も思い切り芝居がかっていて、亀梨くんはまともにしゃべってないし北村一輝にいたっては徹底的に痛い演技 敵が製薬会社の社長の中村橋之助一人だけなのも笑える なのでSFではなく絵本程度のファンタジーとしてみるべきだろう バカな人間の為に尽くす醜い天使の寓話だと思えば充分許せる この映画にリアルを求めるのは野暮だろう ラストバトルのビオランテとの戦いも中々のVFXで楽しい とにかくベムの主題歌が始まると満月をバックに3人の妖怪人間が闊歩するイメージが差し挟まれてそれだけでグッと来る この映画すべてはこのイメージに尽きると思う[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-03-15 13:36:29)(笑:1票)

130.  呪怨2 (2003) 《ネタバレ》 劇場版呪怨1が今ひとつだったのでさほど期待してなかったせいかそこそこ面白かった しかし最初のビデオ版呪怨に比べると不気味さではかなり落ちる やはり悪霊がただの白塗りであることが完全にバレてることが一番の原因だろうな ビデオ版はかなりのインパクトだったが、さすがに4作目なのにまったく変わらないこの造形はキツい さらにカメラワークや編集等が最初のビデオ版から一歩も進化してないのはかなり不満だ せめて劇場版なのだからそれなりの重厚さがほしい とにかく悪霊が出過ぎるわりに白塗りの伽椰子と俊雄だけなので飽きて来る さほど白塗り達が出てこない序盤の新山千春の章あたりが一番怖かった しかし時系列を無視したオムニパス構造は「事件を巻き戻したらこうだった」的なおもしろさがある 朋香篇の壁の音とか千春篇の恐怖の顛末とかはなるほどと思わせた ヒロインがいきなり出産するラストはやりすぎ だったらお腹が大きくなるまで時間の経過が必須だ 時系列じゃ無いのが売りの映画なのでどうにでもなっただろうに 今までの存在感が曖昧な悪霊という存在からモンスターに変わってしまったら不気味さが無くなってしまう しかも回りの医者達がその場で死んでしまったら大事件になるだろ リアルからかけ離れるとこの呪怨に関してはかなりのマイナスだ 医者達が死ぬ理由も描かないのは完全にやっつけなオチ これはしらける 紙袋に赤ん坊が入ってるのは造形の費用を浮かしたとしか思えなかった だったらわざわざ撮らなくてもいいだろう この出産のエピソードは無くても良かったと思う いつのまにかヒロインがお母さんになってた方がエンディングがもっと哀しかっただろうに エンディングはヒロインの最後もけっこう哀しくて不気味でもあり好きなエンディングだ ホラーに良いエンディングが少ないのでこれは貴重 このエンディングでプラス1点にする[DVD(邦画)] 7点(2014-03-15 13:35:05)

131.  マルドゥック・スクランブル 圧縮 《ネタバレ》 原作未読だがなんだかウザイ感じ サイバーパンクの世界観に法廷闘争物とか盛り込みすぎで設定が付いて行って無い感じ したがってオタクっぽいクドい理屈がウザイ ストーリーの説明をセリフでするのはやめてもらいたい 結構しらける 冒頭、笑っちゃう霊柩車みたいなデザインの車が出て来たり、ヒロインの戦闘服?のデザインや普段の服とかもどこかで見たようなものばかり(攻殻とかエバぁとか) 銃のガジェットもまったく工夫無し 単純にエロシーン多し 18禁らしいのであたりまえか 色々出て来るフリークス達のキャラも悪趣味極まりない 体中おっぱいだらけのデブとか手にマ○コとかマジかよ!って言う感じ この逝っちゃってる感じとかは珍しくて、「まぁ、ありかな」って思ったが、人によっては受けいられないだろう 後半、ヒロインの戦闘訓練からヒロインの驚くべき戦闘能力が明らかにされ、解放された力で前述のフリークス達を一蹴するシーンは中々凄い その圧倒的な戦闘能力を持っているヒロインをさらに圧倒的な力の差でねじ伏せる敵ボイルドの登場でこの映画が終わるのは「えーっ、ここで終わりかよ!」って思った[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-03-15 13:27:53)

132.  河童のクゥと夏休み 《ネタバレ》 登場人物がやたら泣く映画 特にクゥの号泣ぶりは時に感動的ですらある 哀しいから泣く、てらいない泣きぶりがこちらの慟哭をも誘う 反面メインキャラ以外の人間が余りにもバカに描かれているのが気になった クゥを取り巻くマスコミや観客、主人公の友達までも、クゥ達妖怪よりもわがままでどうしようもない動物という周囲のザコキャラ的描き方で安易すぎる 家の前で犯罪者に対するように詰問するマスコミとか、実際にはドラマ以外では見た事が無いし、むりやり主人公を羽交い締めにしてバックの中のクゥを撮るカメラマンとかいるはずが無いだろう オッサンを轢いた若者達も、出てきたとたんに「クソやろー」で、こいつらがオッサンを轢くぞと思ったらその通りになった この映画は日常的な生活がリアルに描かれているので、逆にステレオタイプな人間達が出てくるとそこだけが現実感が無くて違和感がある 初めての一人旅に不安もなく振り返りもしない主人公の成長ぶりに、親離れがちょっと寂しい涙を流す母親の気持ちがまったくわからない父親とか、家族の機微にはめちゃリアルなのに、家族を取り巻く人達の気持ちとのバランスが悪くてたびたび感情移入を妨げられた ラストもハッピーエンドに落とすのは難しいと思っていたが、他の妖怪が突然救いの手を差し伸べるとか安易じゃなかろうか まぁバットエンドよりはずっといいけど、ちょっと唐突すぎるかな 途中で「ああこれだったのか」と思わせる伏線を仕掛けられなかったのか?[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-10 13:58:06)

133.  戦場のメリークリスマス 《ネタバレ》 映画にとって音楽の大事さを痛感する作品 一番いいところであれ(戦メリのテーマ曲)が掛かると、とにかくグっとくる 作品としてはテーマが見えにくい作品だけに音楽の重要性は高い おなじみのラストシーンにかけて静かに、しかし劇的に話が進行する 前半に「日本人は命乞いはしない」とローレンスに言い切ったハラ軍曹 そして自分がその立場に立たされた時に、もっとも言いたいであろう命乞いの代わりに出た名セリフ「めりーくりすます ミスターローレンス!」くぅっ! タケシのあの名セリフに戦メリのテーマ曲がどーんとかかると何よりもせつないエンディングだ 映画的にはホモセクシャルが大きなテーマとなってるだけに、ヨノイ大尉が魅入られるセリアズ少佐に余り悪魔的な魅力があると思えなかったのがストーリーを難解にしていると思った 同性愛の映画だと思わなかった人たちもいるのではなかろうか セリアズに魅入られて翻弄される上官を心配する部下達も、分りやすく描かれていないので、唐突にヨノイ大尉が狂ったように見えてしまう そのかわり唯一濃いメイクの坂本龍一が出ただけで、こいつはホモだとわかるようになっている(笑)[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2014-03-10 11:33:56)

134.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 前半、子供達が小学校に通うようになるまでは抜群にいい 「狼とクソガキ」のキメラと言う感じは見ていて心地が良かった 反面、子供達が別々の方向に巣立つ後半は予定された展開で少し退屈 周囲の優しい人たちのキャラクターがもっと見たかった しかし全体的には傑作である よくよく考えてみると、花と雪には距離がある気がする この映画のモノローグの段階ではすでに雪は一人暮らしをしているようだが、雨に気をとられ過ぎた故の中学生での雪の親離れなのか そう思うと雨が溺れたシーン(雪はほっておかれてる)とか、雪をほっといて雨を探して山に入るシーンとかは合点がいく 見直すと花の子育てはあぶなっかしい所が多く、皆が言うように理想の母親では決してない むしろ病んでいる?と思わせるシーンも随所に有った そう考えると最も不可解な父親が死ぬシーンは、花が都合がいいように子供の頃の雪に話して聞かせたのではないだろうか(映画自体が雪のモノローグであるが故に父の死は母親から聞いた話なはずだ) しかし最近の映画のエンドロールは何故黒バックにスチール写真なのだろうか?エンドクレジットはよくわかるが、全面スチールにすれば結構泣けたラストのはずだったのに残念[ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-03-10 11:11:05)

135.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》 ゴジラシリーズの中でも記念碑的な第一作目 以前見た時は画質がいまいちでこんなものかと思ったが、今回高画質版で見直すとこれがけっこうイイ 怪獣映画としてはもしかして史上最高シリアス その後の怪獣映画にかならず有るギャグパートがまるでない 原子力あるいは水爆実験を具体的な例を出して警鐘を鳴らす作りになっている 終戦から10年も経っていないし、国際法上の終戦(サンフランシスコ平和条約)からはわずか2年後だ まだまだ当時は気持ち的に原爆怖いの図式が濃かったのではなかろうか ゴジラが銀座で暴れた直後の凄惨な惨状の中で、ガイガーカウンターを一見健康に見える少女に向けて、哀しげに首を振るドクターの姿には正直衝撃を受けた 崩れ行く松坂屋デパートの片隅で、3人の子供を抱えてうずくまる母親が「もうすぐお父さんの所に行くのよ」などと言うが、最近のデストピア映画の表現すら軽く越えていると思った 3人の子供だぞ、心底ゾッとした 銀座を破壊するゴジラの特撮もその後のゴジラシリーズと比べても遜色無い出来だ ゴジラのテーマ曲もシリーズを通して50年も使われている奇跡的な名曲としかいいようがない シリーズとしてというよりもモンスターSFとしても世界的な傑作だと思う[ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-03-10 11:03:22)

136.  手紙(2006) 《ネタバレ》 とにかく前半がだるい すべて定石通りの展開 キャストがあまりにもわかりやすい ネガティブな主人公に山田孝之 金持ちの恋人が吹石一恵 父親が風間杜夫 ドラマにはいいかもしれないが映画にはむかないキャストだ 虐げられる犯罪者の家族の話を一歩も外れないのは退屈だ つまらないキャストの中で唯一お決まりだが沢尻エリカがいい しかし主人公が徹底的に救いが無いように見えないので感情移入しにくい 主人公がさほど可哀想にみえないのだ 主人公が犯罪者の兄貴の為に不幸な人生を送る話だが「人生」と言うほど時間が感じられないので時々起こった不幸みたいに見えてしまう それというのも一つ一つのエピソードに時間をかけ過ぎるからだ 不幸なエピソードをただ繋げただけなので肝心な不幸な人生そのものを描けていないのがつまらなさを感じる所以か 沢尻が秘密で主人公の代わりに色々刑務所の兄貴の世話を焼いていたシーンがまったく無い 完全に時系列で話が進むので実は話を巻き戻せばこうだった的な話が無いので起伏が無い 終盤の「ここでこの話(犯罪者の当事者じゃ無いのに苦しむ家族や遺族)を終わりにしよう」という吹越満の話も苦しんだ長い人生を感じられなかったのでイマイチ泣けなかった しかしエンディングの刑務所での漫才は玉山鉄夫の芝居が抜群ではからずも号泣してしまった これが無ければこの映画かなりつまらなかったと思う[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-01-31 12:49:59)

137.  PiCNiC(1994) 《ネタバレ》 冒頭、こいつ!ぶっ殺すみたいな看護婦が登場したりして期待させる始まり しかし良かったのは教会で神父に会うぐらいまでで後は淡々とつまらない展開 いらいらさせる映像をただ並べただけに思える 伊藤かずえの存在とかその典型か 悲惨な状況に美しい音楽とかいつもの岩井俊二節だが今回は完全にすべってる感じ なによりも主要キャスト3人に最後まで感情移入できないのが最大の問題だ かわいくない この子達を何とかしてやりたいとかの気持ちになれない 悪いが死んでも何も哀しくない 空しさだけを感じて哀しさを感じない たびたびあげるCHARAの嬌声もイライラさせる 岩井俊二は95年から96年にかけて作品を大量に連作しているので今作はちょっと間違ったんじゃなかろうか エンディングも有りがちなラストで意外性を感じない、しかも美しさも感じない 少なくともここは美しくなければ意味がないだろう 実験的な映画だとすれば実験なんだから失敗もしかたがないと言うことか ただし、この作品がマヌケだからといって岩井俊二の才能を疑うものでも無いことは確かだ[ブルーレイ(邦画)] 5点(2014-01-31 12:17:07)

138.  ゴジラ対ヘドラ 《ネタバレ》 シリーズ中屈指の傑作 引きのカメラ多用で特撮もいい ヘドラの造形も飛行形態から巨大ヘドラまでバツグンの出来でシリーズ一の異彩を放つ 冒頭ヒロインのサイケな公害の歌で始まるのはスゲー破壊力、「宇宙大怪獣ギララ(1967)」の地球の歌で始まるプロローグと同質のインパクトだ その後もライブハウスでの海のモジモジくんみたいなコスチュームのヒロインもすごい 股間がホタテだった(笑) この70年代らしいサイケデリックで反体制なイメージは子供には伝わらなかっただろうな 環境汚染をかなり強烈な見せ方で警鐘を鳴らす 実際にヘドロたっぷりの海とか雀荘の客の凄惨な死に方とか 柴俊夫率いる若者達がヘドラにたいまつ(笑)で応戦するも一蹴されるとかも、当時体制に反抗した若者達が政府に一蹴された過程を思わせる ここでメインキャストらしき柴俊夫簡単に死亡 結構骨太な展開は当時の子供にはかなり怖かったはずだ 「かえせ~かえせ~青い海を 青空を かえせ~♪」と歌う歌も強烈に不気味 子供の絵で公害に警鐘を鳴らしたりサイケデリックなアニメーションを挟むなど前衛的な演出も他に類を見ない エンディングも公害の歌をバックにゴジラが狂ったようにヘドラを切り刻む強烈なラストは子供にとってはトラウマだっただろう[DVD(邦画)] 8点(2014-01-20 18:53:50)(良:1票)

139.  かもめ食堂 《ネタバレ》 たわいない会話と不思議な人達 萩上直子監督で最高傑作 以降めがねはまぁまぁで後は右下がりでダメになって行く 悪い意味で記念碑的作品 ネコを抱いたオヤジとかエアギターとかプールとか明らかに後付けでその後の映画のテーマとなっているシークエンスが含まれているのもこの映画が記念碑的である所以じゃなかろうか のんびりとしたたわいない会話と少しずつ増えて行く食堂の客や印象的な風景や衣装などが絶妙なバランスでちりばめられていて飽きる事がない さりげなく押しつけがましくなくギリギリのバランス どこかが飛び出すと嫌みになっただろう この辺のバランスが崩れていったのが以降の作品の失敗になったと思われる ダイナーの料理は見直すとさほど気を使っていない事がわかる 見直すと凄くおいしそうというイメージは無かったがフィンランドで家庭的日本料理は新鮮なインパクトがあった 特にもたいまさこがおにぎりを食べるシーンは凄くいい 常に壁や柱を水平にしたカメラワークとか画面の中央に人物を配した安定したカメラワークは見る人にバツグンの安心感を与えている 店の片側が鏡になっていて背景の建物の水平線が完全に地続きになって映るフレーミングも安定感を与える緻密な計算が有るように見える 今後こんな萩上作品が見れるのだろうか?[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-01-17 14:18:16)

140.  リング2 《ネタバレ》 「らせん」とパラレルワールドの一品 原作どうりに作ったらまったくホラーじゃ無かったので作りなおしたのか ともかく「らせん」よりも少しホラーなのは間違いない しかしほんとにつまらなかった 映画としては「らせん」のほうがずっとマシ ……ずっとでもないか 前半いかがわしい実験でリングビデオを再現した結果、松嶋菜々子が死ぬあたりまでは並程度の出来 しかしそのあたりから何故か心霊物から超能力物に切り替わる そもそも子供と一緒に身を隠す松嶋菜々子の行動も不可解だ 伊豆大島に渡って又さらにいかがわしい実験を繰り返すあたりはまったくホラーからも遠ざかる それ以降、恐怖演出もほぼ皆無 井戸の中で出会う貞子は何故かのっぺらぼう 特殊メイクをけちったとしか思えなかった 全編を通して恐怖演出をほとんどしなかったのは何故なのか 精神病院に入院した女が部屋の中でチラッと見た貞子の横顔が唯一ちゃんとした恐怖演出だった 時間にして2秒ぐらいか(笑)そもそも原作からまったく離れたので「らせん」に比べると物語は一歩も前に進んでない リング1を繰り返しただけだ ならばリング1の貞子をそのまま出した方がずっと怖かっただろうに あの井戸から出る演出とかテレビから出る演出をまた繰り返して見せてくれた方がずっとマシだった 何故これを作ったのだろうか?「らせん」で物足らなかった部分を補う為なら徹底的に恐怖に徹するべきじゃなかろうか わざわざ中田秀夫を監督に据えたんだから、制作意図が真面目に不可解だ エンディングでも特殊メイクも何も無しでフカキョンが怖い顔するだけ、「リング1」の竹内結子と並べて額に入れて飾りたいと思ったのは俺だけか(笑) エンドロールに架かる曲においては真面目にひざカックンだ ある意味ここがホラー[ブルーレイ(邦画)] 3点(2014-01-17 13:36:09)

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