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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
141. ふたり(1991) 《ネタバレ》 つらくて、悲しくて、暗い、でもなぜか好き。そんな作品です。10年ぶりくらいに見てみたら、やっぱり同じ思いを感じました。でも今見てみると、実加の母役の富司純子がいつも和服を着ていて、しおらしく立ち居振る舞っていたり、実加の親友の真子が、老舗旅館の娘とはいえ、普段着でも和服を着ているのが時代錯誤に見えました。日本情緒を出すための演出だったのか、当時の尾道では普通のことだったのか。私は石田ひかりよりずっと年上ですが、私の母親世代でもあの母親みたいな人はいませんでした。(原作はわかりませんが)実加の家は普通のサラリーマン家庭という設定で、歌舞伎役者の家ではないのだから、富司純子の演技が浮いて見えました。今回見直してみて、実加に意地悪をする演劇部員が島崎和歌子だったことに気づき、彼女にもこんな若い頃が...と感じました。みなさんと同じように「草の想い」という曲が大好きです。映画を見終わる頃にはすっかり耳になじんだメロディですが、最後に久石譲さんと大林監督のデュエットバージョンが流れると、その悲しい歌い方にあらためて強いショックを受けました。若くして不慮の死をとげた千津子の無念さが乗り移ったような悲しさに、胸がはりさける思いがしました。このデュエットバージョンが嫌いという人もいるようですが、私はこのバージョンが一番好きです。でもつらすぎて、何度も聞くことはできません。8点(2004-04-28 23:27:44)(良:1票) 142. たそがれ清兵衛 私はふだん時代劇も山田洋次監督の作品も見ないし、武士道のなんたるかもよく知らないし、藤沢周平の作品も読んだことがないので、そういう観点からの批評はできませんが、とてもよかったです。時代劇というより、家族思いの不器用な男の物語として見ました。外国の映画賞を受賞した日本映画を見ると、私は「なんでこんなつまんない作品が?」と思うことが多いのですが、この映画はアカデミー賞の外国語映画賞の候補にはなったけど、日本人の心にしみる素晴らしい作品だと思います。ちょっと地味なので、評価は分かれるかもしれません。見る前は、真田広之主演で侍の名前が題名になっているので、助太刀屋助六とこんがらかっていましたが、見終わった今は明確に区別できるようになりました。7点(2004-03-21 21:33:36) 143. 阿弥陀堂だより 10年前の若い自分が見たら、この映画の良さがわからなかったでしょう。とても心に響く映画でした。日本の四季の移り変わりの映像も見事でした。淡々としていて、素朴で、すがすがしい映画です。本当は10点をつけたかったのですが、樋口可南子が最後まで都会の高給キャリアウーマンのようにファッショナブルだったのでマイナス1点です。服装や持ち物面でも、心が癒されていく様子を表現できなかったのでしょうか。9点(2004-02-15 21:55:07) 144. ザ・リング 意外におもしろかったです。気味悪さ、おどろおどろしさはオリジナルのほうがはるかに上ですが、アメリカのリメイク版にしては、オリジナルに忠実に作られていたように思います。けっこう退屈せずに見られました。全然こわくはなかったけど。6点(2004-01-25 19:59:09) 145. 陽はまた昇る(2002) 《ネタバレ》 プロジェクトX的なストーリー展開が大好きな人は大感動できる映画だと思う。私は不満がいくつもあり、素直に感動できなかった。 【1】加賀谷事業部長がブサイクで定年間近の実直な技術者で、奥さんがそれに不釣り合いなくらい美人、という設定があまりにも映画的で興ざめした。加賀谷事業部長の奥さんが実際に美人だったのかもしれないが、どこにでもいそうな中年のおばさん風の女優が演じてくれたら、現実味があったのにと思った。 【2】西田敏行が技術一筋の加賀谷事業部長を演じているが、西田敏行は技術に疎そうに見えるのでミスキャストだと思う。 【3】よく言えば加賀谷事業部長の卓越したリーダーシップ、悪く言えば加賀谷事業部長の超暴走行為によって、VHSが誕生したが、結果がうまくいったというだけで、すべての暴走行為が許されているのが納得いかない。もしかしたら、会社をつぶし、多くの人を路頭に迷わせたかもしれない。結果がうまくいったとしても、加賀谷事業部長の行為は戒められるべきだと思う。 【4】松下幸之助氏にアポなしで面会できたのが信じられない。当時はセキュリティがゆるやかだったのだろうか。 【5】加賀谷事業部長が、奥さんが脳梗塞で倒れたのに、そのまま大阪に向かったのが人として許せない。結局奥さんが一命をとりとめ、VHSが成功したから美談として扱われているが、奥さんの死に目にあえず、VHSが採用されなかった可能性だってありうる。あそこは何がなんでも東京に戻るのが人の道だと思う。奥さんが死んでいたら、息子たちは一生父親を許さなかっただろう。 【6】VHSがベータに比べてどのような点で優れていたかが説明不足。2時間録画ができる点を力説していたが、ベータものちに2時間録画ができるようになったので、それだけではVHSは勝ち残れなかったと思う。 【7】この映画のラスト以降、VHSとベータの2つの規格が混在する期間が何年も続くことになるが、結局、ベータが駆逐された理由は何だったのかを明らかにしてほしかった。6点(2004-01-19 21:45:50)(良:1票) 《改行有》 146. 竜馬の妻とその夫と愛人 話がダラダラとしすぎていて、とてもつまらなかったです。何度も途中でやめようかと思いました。最後の少し前でちょっとホロッとさせ、その次は意外なラストが待っていますが、そこに至るまでの退屈さを打ち消すほどの効果はありません。「意外なラスト」だって、私には「ちょっとふざけすぎなんじゃないの」と思える内容でした。想像するに、このラストを最初に思いついて、それを見せるためだけに、そこまでのストーリーを苦し紛れに作ったように見えました。3点(2004-01-07 17:01:18) 147. OUT(2002) 《ネタバレ》 夫を殺した後の弥生の自分勝手さに無茶苦茶腹が立ちました。それに雅子たちがなぜ死体をバラバラにする行動に踏み切れたかが納得できませんでした。殺したのは弥生なんだから、他人の雅子がそんな気持ち悪いことする必要ないのに。5点(2004-01-06 09:53:08) 148. 黄泉がえり 《ネタバレ》 死者が続々よみがえってくるあたりでは、この先どうなるのかと大変期待して見ましたが、後半はダラダラしすぎ。よみがえり現象の原因と、RUIとの関係をはっきり説明してほしかった。草彅剛と竹内結子のラブストーリーが薄っぺらすぎ。俳優陣が豪華だけど、生かされていない。最後はどんでん返しがあるのかと期待して見ましたが、それも無かった。ラストシーンの意味もわかりませんでした。 6点(2003-12-31 18:38:53)《改行有》 149. 明日があるさ THE MOVIE 私はテレビドラマの「明日があるさ」が好きだったので、ドラマと同じように、ダメな課員たちが一致団結して難題を解決するという展開を期待していましたが、ドラマとは全然違うものでした。内容の正確さは最初から期待していなかったので、ストーリーがめちゃくちゃでも気になりませんでしたが、もっと楽しくて爽快な映画にしてほしかったな、と思います。浜田課長の”夢”にまったく感情移入できず、冷めた目でしか見られませんでした。浜田課長ひとりが大活躍するストーリーで、ほかの出演者がいかされていず、残念。5点(2003-12-30 23:38:27) 150. 模倣犯 コメントの価値もなし。原作もこんなにつまらないの?2点(2003-12-27 19:49:18) 151. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 食事しながら見たら、夫が口いっぱいのときに超面白いシーンが来て、大変なことになった、というくらい笑えた。しかし、「子どもは大笑い、大人は泣ける」と聞いていたが、わが家の大人はまさにしんちゃんの親世代だが、全然泣けなかったし、うちには子どもがいないが、あのストーリーだと子どもには難しくて理解できなかったのでは。6点(2003-10-27 17:49:18) 152. 仄暗い水の底から ほかの方々が書いているように、黒木瞳の行動など、「普通、そうしないだろ~」と納得いかない点が多数。細かい点を気にせずにホラーを楽しめる人向けです。4点(2003-08-16 15:18:24)
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