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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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141.  偶然にも最悪な少年 うーん、正直言って良く分かんない。ヒップホップやらシャブの売人やら少年犯罪やら、と「イマドキ」を狙った感じはあるけど・・・んー、でも行き当たりばったりで、「ウザい、キモい、ありえない」といった言葉で他者を拒絶する現代の若者(念の為に書くけど、そうじゃない若い人だっていっぱいいるのは分かってますよ。あくまで大ざっぱな傾向、という意味です。いや、僕も若い頃オトナが「新人類」って言葉で若者をひとくくりにしようとする事に対してスッゲーむかついてたクチなので)の姿は反映されてるんじゃないかなー、と30代のオジサンは思いました。あと、「クソみたいな世の中だから、冗談みたいに生きてやるんだーいアッハッハァ!」って感じの主人公の男の子の姿には、ちょびっと共感できなくもない。[DVD(字幕)] 6点(2005-05-18 19:39:26)

142.  タイガー&ドラゴン(単発ドラマ版)<TVM> 実は今まで、クドカンのTV作品をちゃんと観た事なかったんですけど、面白かった。ってか西田敏行と桐谷健太が再び共演してたなんて、もぉ~そぉゆう事は早く言ってよ~(脚本上二人の絡みがないのは残念だけど)!しかも「ゲロッパ!」の羽原大介親分が長瀬演じるヤクザにビビってるのがすんげー可笑しい。「笑いがわからないヤクザ」という設定だけど、僕の身近にも、冗談が全ッ然通じなくて尚且つ異常に低レベルなギャグで恐い位に大爆笑する奴がいるので、妙に納得できました。それに以前から落語には多少の興味があったものの、いまいち敷居が高くてちゃんと観たり聴いたりがなかったので(という人は結構多いと思う)、そういう意味でも楽しかったです。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-16 18:24:26)

143.  69 sixty nine 懐かしいなあ。これの原作、高校生の頃読んだんだよなあ、当時の同級生のT君に借りて。そういえば卒業式の君が代斉唱の時に、そのT君と一緒に着席したままだったんだよねえ。元気かなあ…という思い出モードはこの辺にして、と。この作品は、なかなか巧い映画化だと思います。原作は圧倒的楽しさの中にある種暴力的な衝動とか、暗い情念みたいなものがチラついていたのだけれど、映画の方はそうした要素は薄れたものの、青春時代のアナーキーなエネルギーが爆発してて良かった。確か原作にはなかったと思うのだけれど、何もしないくせにウダウダと口出しする全共闘の大学生にペンキをぶっかける所が爽快。妻夫木聡も悪くなかったけれど、理解ある先生役の岸部一徳、お父さん役の柴田恭平、何よりもアダマを演じた安藤政信が良かった。それにしても、あの中年ホステスが「生きてるうちが花なのよ~」のアイちゃんだったとは・・・ちょびっとショック。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-12 17:56:08)

144.  本日またまた休診なり 特に演出が優れている、という感じでもないし、よくある「あの頃は良かったなあ」という類の映画のひとつなのだろうけど、芯の強い母親を演じる松坂慶子や仁科貴、蟹江敬三、火野正平といったアクの強い個性派の演技で最後まで飽きさせない作品ではあると思う。あと、子役(「ごめん」の久野雅弘と「パッチギ!」の尾上寛之)が頑張っていたので、ちょっと評価は甘めです。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-12 17:06:49)

145.  トラック野郎 天下御免 うーん、澤井信一郎が脚本をやらなくなったからかどうかは分からないけれど、ちょっと話が強引になりすぎてる感じかなあ。他にもライバル・コリーダ役が「渡る世間は鬼ばかり」で泉ピン子と赤木春恵の板ばさみになってるおっちゃんでお馴染みの杉浦直樹だし、おまけにその乗っているトラックがトラックというより「ヤッターマン」の敵メカみたいだし、由美かおるが出てるのに入浴シーンがないし、第三のマドンナ(?)のマッハ文朱が色んな意味で天地真理だし、それまで定番だったトルコ風呂でのおねーさんたちの裸のサービスカットがなくなってるし(いや別に僕が見たかったわけではなくて僕はただ世の中のオトーサンたちを代弁してるだけです)・・・とか、文句がないわけではない。のだけれど、第二のマドンナの松原智恵子がアータ、可ぁ~愛いんだコレが。まるで生まれたてのバンビちゃんのような彼女を、夫に捨てられた薄幸の人妻役に据えるとは、真にベリーナイシーなキャスティングではあーりませんか。彼女が見られただけでワタクシはもぉ満足よ。それにしても松原智恵子と由美かおる、それにこの作品には出てないけど藤(富司)純子、この三人の女優さんってホンット昔っから年取んないよなあ・・・ひょっとして八百比丘尼?<2005.5.12追記>お詫びと訂正:文中の“「渡る世間は鬼ばかり」で泉ピン子と赤木春恵の板ばさみになっているおっちゃん”は、正しくは杉浦直樹ではなく、角野卓造でした。関係者の方々にお詫び申し上げます・・・だって、似てるんだもん、イメージ的に。[映画館(字幕)] 7点(2005-05-12 15:52:59)(良:2票)

146.  金魂巻 これの原作(というより元ネタ)「金魂巻」は1984年のベストセラーだそうな。この本が出た頃僕は小学生で、それについては全く記憶が無いのだが、(金)・(ビ)(マルキン・マルビと読む)という流行語は微かに覚えている。今考えるとこの頃は「一億総中流化」てな事が言われて、尚且つ日本がバブル経済の階段を上り始めた頃。つまり日本がやっとこさっとこ「貧乏」から脱出して経済的には均一的になる中、人々が何らかの形で他者に対する優位性を見出そうとした時代だった、と思う(つまり、経済格差がなくなってきた中で「でも自分は他の奴とは違うんだよ!」と思いたがってたって事。そー言えば「ネクラ・ネアカ」「ナウい・ダサい」という言い方が流行ってきたのも確かこの頃だ)。景気の方向は正反対ではあるけれど、「勝ち組・負け組」なんて言葉が蔓延する現在(2005年)に、相通ずる所もある気がする。で、この作品(おそらく製作側が流行に便乗しようとした、極めて志の低い企画モノだと思うのだけれど)、はっきり言って面白くないとか完成度が低いとか言う前に、全編笑えないギャグ・下ネタのオンパレードで、文字通り見ていて苦しい=見苦しい。もしこれが井筒作品でなかったとしたら途中で鑑賞を止めていたと思うのだが、観ていくうちにふとフェレーリの「最後の晩餐」を思い出した。あの作品も登場人物が「食って出して、ヤッて死ぬ」という、ひたすら下品な描写で世間を風刺した作品だった。思うにこの最低の企画を持ちかけられた若き日の井筒監督は、当時の世間の下品さを過剰にディフォルメして描く事で世の中に異議申し立てをしようとしたのではないか。つまり劇中で主人公がソープランドにバキュームカーで襲撃したように「ウルァ!こぉのクソッタレ共がぁ!これがお前らのクソじゃああ!」と言いたかったのでは、と思えてきた。そういう意味で、この作品は正しい意味で「クソ映画」だと思う。ちなみに、同じく「クソッタレの世界」への異議申し立てを掲げた日本を代表するパンクバンド、ザ・ブルーハーツが結成されたのも、この作品の公開と同じ1985年のことであった。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-09 20:11:55)

147.  恋に唄えば♪ んふふ、これはまぁ、竹中直人の突き抜けた演技を楽しむ作品かな。ギャグはベタだし(恋人に対して「サトルすゎん♪」って、お前いつの時代の人だ!)、少し前に流行ったインドミュージカルのパチモンみたいな雰囲気ではあるけれど、最初からそのつもりで観れば、それなりに楽しい。ただ僕の場合、優香&玉山鉄二カップルの「清潔さ」がちょっと物足りなかったのだけれど(最後のキスシーンとか、いかにも「ただ唇をくっつけてるだけ」だったし)、まーお子様も一緒に観るから仕方ないのか。でもそこの所をうま~く子供に分からないような形で出して欲しかったかな。あと優香にはヒッチハイクのシーンで「足チラ」をやって欲しかった。せっかくモーテルでの「ジェリコの壁」もあったんだし。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-06 17:45:49)

148.  アカルイミライ 《ネタバレ》 あり?黒沢作品は今まで「神田川淫乱戦争」しか観た事なくて、あれは確かに訳分からん映画だったけど、これはすごく分かり易くてポップな作品だったと僕は思ったんだけどな。端的に言えばこれは象徴的な意味での「父と子の関係性の回復」の物語なのだと思う(そういう意味では「ビッグ・フィッシュ」にも通じるものがある)。僕は若者ではなく、そろそろ中年の階段を上るお年頃(いや~ん)なので、浅野オダギリの感覚も笹野高史(殺されるオッサン)や藤竜也の若者に対する感覚も分かる気がする。僕も多分若い頃にああいう形で「どんなCD聴いてるの?」とさほど親しみを感じている訳でもないオッサンに言われたら、殺意は芽生えないものの多少イラついたと思うし、自分の息子に対して父親らしい態度が取れずに困惑する藤竜也も凄く「そうだよなー」と思った。何故かと言うと、僕と父親も似たような感じだから。いや、別に「一千万出せよ」とか言ったりはしないけどね。ウチの父の場合、僕が子供の頃は仕事の都合で殆ど顔を合わせなかったし、大学入ってからは一人暮らししてて連絡もあんまりしなかったんだよね(因みに母親は僕が中一の時他界)。んでまあ色々あって今一緒に暮らしてるんだけど、やっぱコミュニケーションたどたどしいもん。親父は僕がどんな音楽を聴いているとか、どんな映画を観てるとか知らないし、僕も親父の事を実はよく知らない。ぶっちゃけた話感謝も尊敬もしてるけど、それをどういう風に出したら良いか分かんないんだよね・・・っていつの間にか告白タイムになっちゃった。映画に話を戻すと、つまりオダギリと藤竜也は自殺した浅野を介して擬似的な父と息子の関係性を獲得したんだと思う。んー、まーつまりさ、ぶつかり合えば良いじゃんって事だよ。あの「許す」のシーンは泣けました。僕が監督だったらあれをラストシーンにすると思うんだけど、そうしなかったのは監督の「照れ」かな。そうそう、最後の高校生のシーン、あれは監督の若者に対する「挑発」なんだと僕は解釈しました。「お前らはどうするんだ?これからの“ミライ”」っていう、ね。浅野忠信も言ってたけど、僕はこれ観て爽やかな気持ちになりましたよ。あと、もうちょっと親父と話しとこうかな、とも。僕は今の所自殺する予定も死刑囚になる予定もないけど、親父もう七十過ぎだからさ。あ、THE BACKHORNの主題歌も最高。 [DVD(字幕)] 9点(2005-05-04 16:51:01)(良:2票) 《改行有》

149.  赤目四十八瀧心中未遂 《ネタバレ》 やばい、やばい、やばい・・・観てる途中からずっとこの言葉が頭の中を鳴り響く。何故ならば、主人公の自称「甲斐性なし」生島に、自分がすっかり感情移入してしまっていたから。多分もしああいう場所・ああいう状況で寺島しのぶに誘われたら自分もフラフラとついて行ってしまうだろう。彼女と昼夜を問わずまぐわい、貯金通帳も有り金も全部渡してしまうけれど、結局一緒に死ぬことも、彼女の手を取ってどこか遠くへ逃げることも出来ず、だらしなく下駄を足に引っ掛け、無様に彼女を見送ることしか出来ないだろう・・・痛い、痛い、痛い。男は死にながら生き、女は死を見据えながら生きる。これは男の(いや、そーゆー物言いは逃げだな、敢えて言うけど「俺の」だ)弱さ、情けなさ、そして甘えを容赦無くあぶり出し、見せしめにし、断罪する作品。てか、面白いとかどうとか言う前に、人物も、描かれる風景も、音楽も、エンディングのキャスト・スタッフクレジットに至るまでの画面からほとばしる全てのモノの質量・密度が、そこらの映画とはケタ外れ。まるでブラックホール。僕は映画賞、特に日本国内のそれをあまり信用していないのだが、この作品が数々の賞を受賞しているという事は、まだまだそんなに捨てたものじゃないのかもしれないと思う。それにしても荒戸源次郎、名前もごついが撮る映画もごつい。 [DVD(字幕)] 10点(2005-05-03 18:16:32)(良:2票) 《改行有》

150.  ブラウン・バニー 《ネタバレ》 実はこの作品、ずっと前から観ようと思いつつ、躊躇していた作品。はっきし言って僕は恋愛経験豊富ではないし、多分小学生レベルだと思う。だから基本的に恋愛映画は「良い奴が素敵なヒトとめぐり合って幸せになる」みたいなのが一番好きだし、あんまりディープなものは苦手。だからこの作品も、全然理解できないか、もしくは心の奥のあまり触れたくないトビラが開いてしまうかどっちかだろうという予感がしていた。結論から言うと、結果は後者。クレイは旅の途中、花の名前を持つ女性に声を掛けるが結局途中で捨ててしまう。僕はそれがすごく分かる気がする。いや、実際にそういう事をした経験は無いけれど、何つうのかな、「ここで手を伸ばせば、望んでいたものが手に入るかもしれない」というかすかな希望と「やっぱり、自分が望んでいたものは“それ”じゃなかった」という失望。途中の、特に事件が起こる訳ではないシーンが退屈という意見も分からないではないけれど、例えばクレイが車を走らせながら窓から手を出して風を感じる所とか、或いは塩の砂漠をバイクで疾走して地平線の彼方へ去っていくシーン(実際、あそこでギャロは自分を消し去ってしまいたい、とどこかで思っていたと、思う)とか、主人公のやるせなさ、哀しさがヒシヒシと伝わってくる。そして問題のシーン、そして謎の解明。あれは痛い。あれを痛いと感じない人はきっと、人生でも恋愛でも失敗や後悔を一切していない(か、忘れているかのどちらかの)人で、皮肉ではなく幸せだと思う。僕もあれとは全然違うけれど、何かをすべきだったのに何もしなかった、出来なかった、ただ立ちすくんでいただけだった経験があって、それはとても昔の事なのだけれど、今でもそれを思い出させるようなものを目にすると、心がキリキリと、痛む。おそらくギャロにも、あれと同じではないにせよ、本質的に似たような経験・想いがあったのだと思う。そんな自分の想い・弱さとギリギリの所で向かい合い、このような表現をしたギャロは、やっぱりホンモノだ。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-03 18:11:04)(良:2票)

151.  完全なる飼育 愛の40日 《ネタバレ》 「アタメ!」と連続で鑑賞した「拉致監禁もの」(余談ですが比較してみると共通点や相違点が際立って興味深い)です。さて、まず最初に断っておきたいのだけれど、本人の意思と関わり無く人を拉致監禁するというのは悪いことです。許されない事です。てか、性犯罪を犯した奴は痴漢だろうと暴行だろうと容赦なくチョン切っちゃえばいいじゃん!それが無理ならせめて一生外れない貞操帯をつける位の事をした方がいいぞ、とその種の事件の報道を見る度に思う。ただこれは(実話に基づいているとはいえ)あくまで映画であり、例えば「俺たちに明日はない」と実際の強盗殺人とは区別するのと同じで「寓話」として観るものだと思う。んでこの作品。<以下ネタばれ>終盤、精神的にも肉体的にも結ばれた誘拐犯の男と女子高生は車で「愛の逃避行」を図る。しかし男が外で用を足している間に刑事に見つかってしまう。「逃げて!」と叫ぶヒロイン。しかし男は黙って刑事に近づき、両手を差し出す。静かな、しかし満足げな笑顔を浮かべながら・・・僕はこの顔を見た時ちょっと心が震えた。この話が、実は純粋な“愛”についての物語だと、初めて気づいたから。男のとった手段は(繰り返しになるけれど)道徳的にも法律的にも許される事では勿論無い。しかし彼の行動は「彼女になら、殺されても構わない」と覚悟した程の、文字通り「命懸け」の想いからで、そこには打算はひとかけらも無い。正に自己の存在を賭けた愛。そんな彼の想いがヒロインにも通じ、やがて男を愛するようになる。多分この「愛」は将来性の無い、非建設的、破滅的なもので、もし世の人々がこんな「愛」に突っ走ってしまったら社会秩序は崩壊するだろう。彼女の心境の変化にしても「ストックホルム症候群」という用語で説明・分類されてしまう物なのかもしれない。んでも人間の心とか愛情とかいうのはいくら言葉で説明しても割り切れないような深みがあって、人は時々そんな想い(狂気)に、強く惹きつけられてしまうのかもしれない、と思う・・・ってここまで読んで「そぉか、ラチカンキンすれば真実の愛が得られるのか~」とか思った奴!だからあくまで「寓話」だっつってんだろぉが!もし同じ事やろうとしたら、お前んとこ乗り込むぞ、枝切り鋏持って!・・・ったく。あ、そうそう、この作品でヒロインを演じた深海理絵、確かに台詞はたどたどしかったけど、瞳の強さが印象的でした。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-03 18:09:36)(良:1票)

152.  下妻物語 個人的に「閉じてる人」が苦手だ。別にその人がロリータファッション好きでも鉄道オタクでも共産主義者でも○○教信者でも何でも良いのだけれど、凄く自己完結しちゃってて自分の文法でしか話せないような人は、正直疲れる。だからこの作品の桃子みたいな女の子も、ちょっとヤだなーと思ってたのだけれど、自分の世界を大切にしながらも、じぇんじぇん自分と違う価値観を持つヤンキー・イチゴとの友情を少しずつ深め、「他人の為に尽くす喜び」を知っていく、というこのお話は、なかなか感動的。あの、イチゴが失恋した時のシーンも良かった。映画として観ると、ちょっとギャグがくどすぎるかな、というところと(阿部サダヲの髪型とか)背景をCG処理しているような感じに違和感を覚えたりもするのだけれど、偉大な映画監督に敬意を表しているところと、イチゴを演じた土屋アンナの溌剌としたヤンキーっぷりが良かったので、この点数にします。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-01 19:13:37)

153.  恋の門 価値観の多様化、というより細分化が加速化して進む現代。言ってみれば人々の「オタク化」が広まっている時代だと思う(因みにここで言う「オタク」とは、別にマンガやアニメやゲームのそれのみを指すのではなく、個人がそれぞれの趣味嗜好に邁進している、という意味です)。随分前から紅白が視聴率を取れないとか言っているけれど、「それぞれの人が自分の聴きたい音楽(だけ)を聴く」という今の時代にあっては、それも必然。それが良い事か悪い事か、これから時代がどう動いていくのか今の所予想もつかないけど、これからどんどん「自分は自分、他人は他人、隣は何をする人ぞ」という風潮はどんどん広まり、人々は自閉化・自己完結化の方向に進むのだろうなーと思う。んで、この作品。自称「漫画芸術家」の青年とコスプレ大好きOLという設定は、正にそうした時代の象徴のように思える。まるで異なる価値観を持った男女がおずおずと近づき合い、自分と相手のの価値観とどう折り合いをつけていくか、というのは非常に興味深く思えた・・・てか、何かいつの間にか文章硬くなってるな、俺。ま、そんな↑メンド臭い事は置いといても、松尾スズキのユニークな台詞回し(いかにもギャグっぽいのだけでなく、さりげない台詞、例えば恋乃が亡くなったお祖母ちゃんの事をいう台詞とかも楽しい)、それに「歩く異化効果」とでも呼びたくなるような松田龍平の存在感、酒井若菜の「いっちゃった」演技(と、胸の谷間)、無駄に豪華なキャストなど、見所満載。ラストの二人の疾走シーン(余談だけど、門のあのコスプレは、きっと「キン肉マン」のイワオなんだろうな)は馬鹿馬鹿しくも清清しく、感動的。現代的なテーマを題材にしつつ、しっかりエンタテインメントとしても成立させた松尾スズキは、やっぱり凄い。あ、でも唯一の不満は、せっかくキヨシローが出てるのに「気持ちE」の台詞を言わせなかった事。あとは満足。やっぱ「自分」てのは一度は捨てなくちゃいけなくて、でもホントに捨ててはいかんものなんだ、と思いました。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-01 18:59:49)

154.  ドラッグストア・ガール んー、冒頭のシーンは「おっ」と思わせてくれたのだけれど、そこからがグダグダに・・・。オヤジ達の描き方も田中麗奈の描き方も中途半端な印象(ってか、若者を意識して「マジで?」を尻上がりのイントネーションで言うオッサンとか居たら、殴る、多分。ビール瓶で。)。これはクドカンが間口の広いコメディを書こうとして失敗したのか、それとも脚本と監督の相性が悪かったのか?いずれにせよ、篠井英介、根岸季衣、徳井優ら「ゲロッパ!」の出演者を起用しておきながら、この体たらくは何だあ(それは別に関係ないっすね、スンマセン)!つうか、ホントに怒られるぞ、ネイティヴ・アメリカンに。 [DVD(字幕)] 3点(2005-05-01 18:34:16)《改行有》

155.  翔べイカロスの翼 実は、ワタクシが一番最初にハマッたミュージシャンはブルーハーツでもRCサクセションでもなく、さだまさしでした。僕が中学生の頃「さだまさしのセイ!ヤング」というラジオ番組があって、夜中によく聴いていたものです(ちなみに唯一ラジオ番組にハガキを出して、なおかつ採用された番組でもある。ネタは覚えているけど、教えてあげない、恥ずかしいから)。で、そのさだまさしの歌の中で一番好きだったのが本作主題歌の「道化師のソネット」でございました。この作品はその頃深夜テレビでやっていたのを観て、内容についてはさだまさしがヤクザ(?)にボコボコにされるのと、一生懸命パントマイムをやってるところ、あとラストシーンくらいしか覚えていないのですが、結構良かったと思います。何故かこの作品、某平仮名二文字系出版社から出ている映画辞典には載っていないのですが、今年はさだまさし原作の映画(「精霊流し」「解夏」)も公開されるし、再び注目されてビデオが出たりしたらいいなあ、と思って登録しました。決起せよ、全国のさだまさしファン(元ファン含む)!夜明けは近い!♪よーあっけがーくるまっえにぃー、あいしっあおっおー、よーあっけがーくるまっえにぃー、かたりあーおおー・・・・・・(ニガ笑)。<2005.5.1追記>をを!三景さん!さだまさしを「まっさん」と呼ぶという事は「ホンモノ」ですね!。ってことは「案山子」も読めるんですね(笑)。 [地上波(字幕)] 7点(2005-05-01 18:20:19)《改行有》

156.  真夜中の弥次さん喜多さん 今更こんな事言うのも気恥ずかしいけれど、現代はやっぱ「不安」の時代だ。人々を強く結束させるような強い求心力を持った明確な指針もイデオロギーも思想も宗教もなく、人々はそれぞれ孤立化を深める。そんな中で、例えば超能力や占いのような人知を超えて(?)自分を導いてくれるようなものがもてはやされたりする。また純愛モノを始めとする「泣ける作品」が流行っているのも、「泣く」というプリミティヴな行為で自分を解放し、束の間の「生の実感」を味わいたいが為なのかもしれない。流行と言えば、今お笑いがブーム、とされているけれど、今までのブームと違って「このブームはいつかは終わる」という事を(観客も演じ手も)薄々感づいていて、それでも「ブーム」が感じられている中、半ばヒステリックに騒いでいる、ように思える。んで、この作品の中のどれでも良いけど、例えば板尾創路演じるさっぶい芸人とか、顔も知らないのに清水の次郎長の追っかけをしている女子高生軍団とか、或いは薄っぺらい書き割りのような「現実」とか、どれを取っても非常に「現代的」だと思う。弥次さん喜多さんは最終的に「互いに愛し合うこと」が自分たちにとっての「リヤル」だ、という結論に至ったけれど、んじゃあ、ぼくやあなたたちにとっての「リヤル」はどこにあるんだろう?きっとそれぞれの中の「お伊勢さん」を目指してあがくしか、ないんだよな・・・ってな事を、帰り道に考えながら自転車を走らせた、ぐるぐるさんなのでした。[映画館(字幕)] 8点(2005-04-28 22:45:04)(良:1票)

157.  バーバー吉野 う~ん、アイデアは面白いと思うけど・・・「小学生男子はみんな吉野刈り」が当然とされている町、という設定が何だか排外的で閉塞感のある共同体、てか独裁体制国家のように見えてしまって(そう考えると、もたいまさこが金正日に見えてきた)違和感がずっと残ってしまった。それにあの男の子達が吉野刈りに反発する理由が「女の子にモテたいから」ってのもちょっと疑問。あの年頃って多少色気づいて「カッコ良くなりたい」と思ったりとか、或いはHなものに興味を持ったりはするけど、そんでも「恋愛」とかに関してはオク手であんな堂々としてないと思うけどな(だから“♪女の中に、男が一人”とかっていう囃し文句がある訳で。大人になって考えると「それってハーレムじゃん!」って思うんだけどね笑)。あとお父さんのリストラやお姉さんの失恋のエピソードもあんまし生きてないし。でも、秘密基地にエロ本隠す所とか(ちなみに僕の友人のT辺君は押入れの上の棚に隠してました)、のぼり棒ネタ(僕は運動音痴で、そもそものぼり棒に登れなかったのだけれど、多いらしいっすね、のぼり棒で“目覚めちゃう”のって)とか、あと「カブト虫の研究」のくだりとか、小学生男子のおサルっぽい感じが良く出てたと思います。そういえばこの作品「新しい“スタンド・バイ・ミー”みたいな宣伝文句がついてたけど、あの東京からの転校生役の子はちょっとリバー・フェニックスに似てなくもないな。[DVD(字幕)] 4点(2005-04-27 16:03:35)

158.  劇場版 忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE 祝!「パッチギ!」DVD発売決定!しかーし!7月29日まであと三ヶ月。重度の「パッチギ!」中毒患者のワタクシには、そんなに待てなーい!という事で代わりに観たのが主演の塩谷瞬君のデビュー作であるハリケンジャーの映画版。まぁ半分はシャレのつもりで観たのだけれど、これがなかなか面白い。TV版は観ていないのだけれど「うわ、何でハムスターがハリケンジャーに指令出してるの?」とか「何で馬に乗ってんだ、ハリケンジャー・・・あ、そか、忍者だからか」とか「誰だこのシュリケンジャーって。こんな胡散臭い英語、『おそ松くん』のイヤミ以来だぞ」とか「吉野紗香はお鼻が小堺一機で、じぇんじぇんお姫様には見えん」とか「何だか決めポーズが『カブキマン』と一緒だぞ」とか「やっぱイエローは小太りでカレー好きじゃないとねえ・・・」とか、色々ツッコみながら楽しんでいた・・・のだが、ハリケンジャーたちがピンチに陥り、「ぬおおお、負けて、たまるかあ!」みたいなシーンのところで不覚にもちょっと涙ぐんでしまった(恥)。よくよく考えてみるとこういう戦隊モノって、今の時代に堂々と「熱血」をやっている数少ないシリーズなんだよなあ。基本的には幼児向けだから(あ、でも最近は違うのか?)軽んじられているかもしれないけれど、ひょっとして「クレしん」みたいな化け方をしないとも限らないし、なかなか捨てたモンじゃないのだ。ちなみにこの作品の敵キャラ(ちゃんと“疲れたお父さん対応”として巨乳のお姉さんタイプとロリ顔タイプが入ってるのが可笑しい)も一緒になってテーマソングを歌い踊るエンディングも良かった。しかし塩谷君って「パッチギ!」では気弱で純朴な高校生役だったから気づかなかったけど、やっぱ二枚目やねえ。[DVD(字幕)] 7点(2005-04-24 18:31:29)

159.  新・網走番外地 えーっとまずはウンチクから。シリーズ12作目の本作は前作までの監督石井輝男が降板し、代わってマキノ雅弘が監督(ただしこの作品のみ)、それに伴って高倉健の役名も橘真一から末広勝治に変更された・・・のだけれど、結論から言うと、あんまりパッとしない作品ではあります。大体、主な舞台は東京だし。一応前半で網走は出てくるけど、何か無理矢理取ってつけたような、チグハグな印象。ただ、高倉健が山本麟一、長門裕之と並んで歩く姿は、理屈抜きにカッコ良いっす。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-22 18:52:05)

160.  どら平太 う~ん・・・これは、「痛快時代劇」なんだよなあ、きっと。んでもその割に音楽と照明が、重い。何かハジけ切れてないというか、「俺は巨匠なんだぞ、クロサワともマブダチだったんだぞ」ってな気負いが感じられてしまう。やっぱし娯楽作なんだし、もっとなりふり構わない感じでやって欲しかった。でも、大滝秀治のボケっぷりは良かったです。[DVD(字幕)] 6点(2005-04-22 18:27:40)

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