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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
141. リング(1998) 呪いのビデオを見ると一週間後に死ぬ、という発想からして何だかバカバカしい。作品自体もさほど緊張感は感じられなかったが、ビデオに映された無気味な映像だけは良かった。とくに、新聞の活字が奇妙にうごめくシーンには“ギョッ”とした。 ラストは案の定というか、見事コケおどしで終らせ、いっきに興ざめ。変なモノを出しちゃ~イケナイ。まあ、最初からティーン・エイジャーを対象にして作られている映画なので、こういう終り方でもしょうがないか…。5点(2003-08-31 23:28:03) 142. 生きる 主人公を演じる志村喬の独特で鬼気迫る演技がすべてに尽きるでしょう。しかも、これほど奥が深く密度の濃いい作品はそうは無い。巨匠の練り上げられた脚本に見事なまでの演出。さらに、この当時の文化、風俗、慣習等もしっかりと描き込んでいる。まさに見れば見るほど味があり、新たな発見があるという典型的な黒澤映画。 やはり、主人公が児童公園で“ゴンドラの唄”を歌うブランコのシーンが圧巻。それはミイラなんかではなく、“生きた”人間としての“大往生”そのもの。このシーン、個人的には大人の“おとぎ話”と受け取りたいですね。9点(2003-08-23 23:26:23) 143. 悪魔の手毬唄(1977) 前作の「犬神家の一族」に比べると、重厚で格調高い作風はやや落ちるものの、独創的で不気味な雰囲気を醸し出していたのは、さすが市川崑 ! ! しかしながら無理な構成も目立ち、釈然としない殺人の動機等、真面目に見るとけっこうシラけ気味。さらに、主役を演じた女優岸恵子では鬼気迫らず迫力不足。そんな中、磯川警部を演じた若山富三郎の作品全体を見据えた演技が絶品で、この作品を見事救っていた。7点(2003-08-23 23:25:50) 144. 仄暗い水の底から 親子愛を絡めたホラーもので、ジメジメとした陰鬱な描写と不安を煽る演出はなかなか良かった。しかしそれも、主人公(黒木瞳)が屋上の高架水槽に気付くまでの話し。急転直下、即物的な演出で盛り下げたラストは頂けナイ。変なモノを出しちゃ~イカン。4点(2003-08-23 23:25:40) 145. 人間の証明 この当時の角川映画は、キャッチコピーやテーマ曲をテレビCMに流す等、宣伝が本当にうまかった。僕なんかもそんな戦略に見事引っ掛かったクチで、ほいほいと劇場に足を運んだものです。物語りといえば、親子愛を絡めたサスペンスものなんですが、大雑把で説得力に欠けるストーリー展開は否めないものの、人情に訴えかけた演出はググッとくるものがあった。それもこれも、淡く切ない西条八十の「帽子」とジョー山中の主題歌があまりにも印象的で、作品自体を大きく助けた感じがした。西条八十の「帽子」とジョー山中の主題歌に、う~ん7点。7点(2003-08-09 17:31:51) 146. 夢(1990) 巨匠、黒澤明ともなると見る夢が根底から違うものです。ストーリーはさておき、作品全体に共通して言えることは、幻想的な映像美が見ものだった。夢なので当たり前か(笑)。 第1話「狐の嫁入り?」はコワ~イ日本の民話だが、雰囲気ある演出が絶品。最後までドキドキさせられた。第2話「桃畑」は、純粋な少年の視線から描いている辺りは童話そのもので、お世辞抜きにすべてが美しかった。第4話「亡霊?」の爆弾特攻犬に吠えられるシーンは“ゾッ”とした。第6話「赤富士」は映像が強烈で悪夢そのもの。最後の第8話「水車の村」は、ファンタジックに彩られた大人の絵本というところか? 総じて“日本”を感じれる人には、満足出来る作品ではないカナ。7点(2003-08-02 21:50:55) 147. 野性の証明 緊張感溢れるオープニングにはゾクゾクさせてくれたが、途中からもう完全に痛快娯楽もの。プロットなんてアクションマンガそのもので、悪漢共を血祭りにあげる辺りは見事な“健さん映画”になっていた。それにしても、自衛隊をここまで凶悪な集団に見立てるとは…。そういう視点からすると、異色で貴重な映画かも知れないナァ~。まあとにかく、理屈抜きで楽しむ映画には違いない。孤軍奮闘、健さんと薬師丸ひろ子に、う~ん、6点。6点(2003-08-02 21:50:46) 148. 裸のランチ ウィリアム・バロウズの同名小説をクローネンバーグ監督が映画化したもので、満足のいく出来映えだったという。しかも、海外での評価はかなり高いらしい。やっぱり、原作を読み(原作は未読)ラリまくる経験がないと、理解しずらいし共感出来ない作品なんだろう。まぁ、個人的には共感したくもないけどネ(笑)。6点(2003-07-27 16:02:30) 149. 伊豆の踊子(1974) いや~、本当に懐かしいです。山口百恵主演(&三浦友和)の映画は数多くありますが、この作品が最も健康的かつ詩情豊に作られていますので、彼女の代表作として宜しいのではないでしょうか。映画としての客観的評価はともかく、懐かしの一本に6点。6点(2003-06-22 20:13:06) 150. 日本沈没(1973) 前半は退屈なストーリー展開なんですけど、田所博士を演じる小林桂樹の気合いの入った演技が印象的だった。日本列島全体を望んだアングルで、プスプスとあちこちから煙を吐いている珍妙な場面があり、なぜか気に入ってます。特撮もこの時代にしては工夫と努力の跡がみられ、よく出来ていると思いますよ。6点(2003-04-10 11:41:15)
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