みんなのシネマレビュー
TANTOさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789101112131415161718
投稿日付順123456789101112131415161718
変更日付順123456789101112131415161718

141.  ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感は90点。前に何度も鑑賞したせいか見慣れた感や既視感が強くてとても見やすかったです。ルパンが古畑任三郎のモノマネをするっていうのも当時を思い出せて良いですね。古畑任三郎、面白かったなあと昔を振り返れました。 ララは近年では珍しい、快活で健気なとても良い子で、『カリオストロ』のクラリス以来じゃないかと思うようなできた子でした。不二子のようにお宝狙いでギラギラしているでも無く、裏の顔を持ってて最後にルパンや仲間たちを騙したりするのでも無く、ただ一族の復興を目指し何でも明るく前向きに受け止め、誰にでも分け隔て無く接することができる彼女の姿は、あらためて魅力的だと思いました。ルパンとの砂漠旅の道中の、その凜とした横顔は印象的です。 貞千代もキャラが立っていて良いですね。過去に五エ門と何があったかは深くは語られませんがどうやら五エ門は道を誤った元同門を粛清に来たようである。ところどころコミカルな絡みもある彼らですが、最後は真剣勝負。得意の鞭を切断され武器を失った貞千代は腰に帯びた刀で五エ門に応戦するのですが、その刀がなかなかの業物だったようで、なんと五エ門の斬鉄剣を折ってしまう。斬鉄剣を折るほどの達人・貞千代の勝利かと思いきや、あわれ自らが折った五エ門の剣が背中に刺さり、貞千代は崩れるのであった。 ただこの映画、金曜ロードショーなどで小さい子どもなども見ているであろう時間帯の中で(むしろ子どもがメインの視聴者層でしょうし)、当時としてはけっこう刺激的なシーンがいくつかありました。まあルパンシリーズでお色気シーンは約束のようなものですが、今のようにスマホなどで一人鑑賞では無く、お茶の間で家族みんなで見ていたとしたら・・・、けっこう困った家庭も多いんではないでしょうか。他のシリーズよりもこの『トワイライト』がそういう傾向が強いために、この作品好き、と言いにくいことがもったいない気はします。まあ私はもう大人なので、普通に評価しますね。[インターネット(邦画)] 9点(2022-02-09 19:32:59)《改行有》

142.  ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感は80点くらい。シリーズのこの回は初めて見ました。ハリマオの財宝につながる熊・鷹・猿の三体の像を盗み出すところから話は始まります。 ルパンシリーズって毎回絵が違って特徴があるんですが、今回はなんだか目が飛び出したりやたら吹っ飛んだり、なんだかトムとジェリーみたいなコミカルな感じでした。 そのなかでキャラにも特徴があって面白かったです。アシュリー卿は女好きでバトルも出来て、ルパンが歳をとったらあんなふうになるのかななんて思って見ていました。ルパンガールとしてダイアナという女性が出てきましたが、それほどストーリーに重要に結びついていたわけではなく、アシュリー卿のついでという感じは拭えませんでした。もともと同じような立ち位置に不二子がいるわけで、棲み分けがはっきりしてませんでしたね。 お城の隠し部屋やナンバーブロックの仕掛け、三つの像に隠された手順の謎など、ルパンシリーズ特有の遊び心に満ちた一話でした。ただ、なぜ猿の仕掛けだけ猿の片腕を上げてから湖に投入する方式だったのでしょう??あれだけ、なにか腕を上げなければならない理由付けが欲しかったかな、と思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2022-02-08 18:14:38)《改行有》

143.  Dear Friends ディア フレンズ 《ネタバレ》 こんなに何度も何度も、友達だから、というワードを聞かせられるとは思わなかった。さすがに中盤からは食傷気味。そもそも主役にほとんど感情移入できなかった。あの子(リナ)に好感をもって鑑賞できた人はいるのかな。誰かに手を差し伸べられたら振り払い、そのくせ病気になると「なんとかしろよ!」とか、誰も近寄ってこなくなると「なんであいつ来ないんだよ!」ただただシンプルに自分勝手。なのでこちらもただただシンプルに嫌悪感、というか忌避感?関わりたくない。 洋介、という男もよくわからない。痩せこけて毛髪も抜けた状態を目の当たりにしてそれでも好きだと言えるのに、顔がぐちゃぐちゃになっても足がなくなっても「俺が足になってやるよ」とか言うくせに、胸はだめなんだ。よーわからん。 また、登場人物の波も激しい。本人はさることながら、その父親もなかなか。放任主義かと思いきや突然娘に熱い告知。その後気合を入れて病院に連れて行くもまたもや娘をほったらかす。そして二度と現れることはなかった。。。ここを大杉漣さんでいくのはもったいなかったように思う。 同室だったカナエも急展開。仲良くなったと思ったら転院し、転院先でまもなく亡くなる。マキもただの大人しい昔なじみかと思いきやいきなりカッターで胸を切る。そして彼女も病気が判明。彼女の必死な姿に胸を打たれたリナはフェンスを乗り越え、そこでミュージックスタート。「学校へ行こう」の長編ドラマでも見せられたような感覚でした。 あと、最後のひと言の「その三ヶ月後、マキは息を引き取った」というのはなぜ字幕で出したんだろう。真っ暗な画面で声だけで良かったと思うんだが。原作へのリスペクトなのかな。そしてそれで閉幕。色々置いてけぼりを食らった映画でした。[インターネット(邦画)] 2点(2022-02-08 18:12:30)《改行有》

144.  湯を沸かすほどの熱い愛 《ネタバレ》 双葉、安澄、鮎子。奇しくも全員が母親に捨てられた子たち。タイトルからラブストーリーなのかなと思って見始めましたが、この映画はそんな彼女たちのきずなや生き方を描いた物語。 安澄のイジメに始まり、おかあちゃんの病気、父親の発見とその連れ子との共同生活、銭湯の再開、旅での出会いなどなど・・・見終わってみて、ほんの2時間くらいの映画にここまで色んな出来事があったのかと驚くほどたくさんのエッセンスが凝縮され、それでいて時間を忘れるほど話に見入ってしまいました。 4つものシーンで泣いてしまいました。制服を取り返した安澄がお母ちゃんと抱き合うところ、鮎子の朝食のしゃぶしゃぶでの言葉、君江さんの「何故手話を?」に対して安澄が返した言葉、そして双葉の「死にたくないよ」 特に心打たれたのは、絞り出すように話す鮎子の「これからは一生懸命働きます。だから、できればでいいから、ここにいさせてください」「でもママのこともまだ好きでもいいですか?」という台詞だった。これを言えば本当の子供でもない自分はここを追い出されるかもしれない、などとたくさん悩んだであろう心の葛藤が見ているほうにも刺さるように伝わりました。 さらに安澄と君江の、「なぜ手話を?」「母が、いつかきっと役に立つ時が来るから」「勉強しときなさいって」というシーンにはやられた。こんないい話、反則だ。 文字で書くとなんだか単調になってしまうが、改めて見直すと鮎子や安澄、君江の感情がやはりひしひしと伝わってくる。迫真の演技だと思う。演技なんて言うとかえって失礼ではないかと思うほどに。単調になってしまうのは多分に自分の文章の拙さゆえもありますが。 そして最後、9点くらいかなぁと思っていた自分の点数が、あのラストによって10点になってしまいました。賛否ありそうですが、逆にそれでこそ映画!って締め方で良かったと思います。 双葉、ここにあり。 ですね。[インターネット(邦画)] 10点(2022-02-04 22:26:22)(良:2票) 《改行有》

145.  奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール 《ネタバレ》 死ぬほど好きになった女性がいて、その人のことを考えていてもたってもいられなくなったり、LINEなどの連絡を喉から手が出るほど待ち侘びたり、すでにその人の心が離れているのが分かっているのに、まだなんとかなるんじゃないかと淡い希望に縋りつこうとしたり。 これら全てが自分にも当てはまることでそういう経験もあるので、コーロキに対してもなんだか自分を見ているようで複雑な気持ちになりました。会議中にLINE見ながら話聞いてないとか、職場の電話から相手の会社に電話するとかはさすがにしませんが。 コーロキにはある程度感情移入したのですが、「出会う男全て狂わせるガール」には全くピンときませんでした。好きになってしまえばそれまでなんでしょうが、あのタイプの女性に狂ってしまうもんなのかな、と。単に好みの違いなのでしょうけど、調子いいこと言ったり約束を破ってしまったりするコーロキもコーロキですが、猫かぶりモードからの全く話も聞かない不機嫌モードの落差のあるあんな女性に夢中になったりするのかな。 あと、最後に案野丈と名を変えたコーロキが立ち食い蕎麦と言いながら座席のある蕎麦屋で食べていたことが地味にえー…って思った。奥田民生じゃないが、それこそポリシー持ってほしいと思ってしまった。 奥田民生さんはあまり存じ上げませんが、彼のようにどんな場でも自然体とか自分なりのポリシー持つって、誰かに憧れてやろうとしたり、考え抜いてそうなろうとするのはきっと無理で、持って生まれた性質なんでしょうね。[インターネット(邦画)] 5点(2022-02-02 17:30:36)《改行有》

146.  ルパン三世 燃えよ斬鉄剣<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感は70点。前作が次元にスポットを当てていたからなのか、今回はタイトルでもわかる通り五エ門押しです。 突然始めたルパンマラソンもようやく六作目まで来ましたが、どのシリーズもそれぞれの良さがあって良いですね。五ヱ門は相変わらず女に弱く、しかも今回のルパンガールは五ヱ門の幼馴染み。そういう背景もあるし一度は裏切る彼女だがどこかで心の清い一面が見られるのだろうと思いきや、悪キャラのまま彼女はお亡くなりになってしまいました。なんせ彼女の最後のセリフは、ステルスの機関銃を五ヱ門に向けて乱射しながらの「五エ門死ね!!」ですからね。ここまでクズキャラで終わるルパンガールも珍しい。これもくノ一としての厳しさ、なのでしょうか。そんなくノ一に当てられたのか、五ヱ門も何かと言うと仲間に対して「邪魔だてすれば切る!!」ですからね。あんまりにもわがままなので途中から少し辟易しました。 タイタニック号にお宝が積まれていたとか、沈没船からお宝を探すなんてところはまたルパン的男のロマンで面白いですね。深海で生身に剥かれて死なないルパンも笑える。この男不死身だわ(笑)ていうか龍の置物、完全にシェ◯ロンなんですけど。そのシェ◯ロンを利用していつものように色仕掛けで美味しいところを持っていこうとする不二子ちゃんも流石に今回の悪役は気持ち悪かったようでタジタジ。 あの置物の量でどうやってステルス機一機作ったとか、どんなに装甲が分厚くても着弾の衝撃がゼロとかあり得ないだろとか、戦闘機に真っ正面からぶつかって戦闘機を真っ二つにするステルス機とかあり得ないだろとか色々ツッコミはあるんですが、アニメに、しかも、ルパンシリーズにそういうツッコミは無粋ですかね。斬鉄剣と五ヱ門の無敵伝説はまだまだ続く…[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-31 23:51:12)《改行有》

147.  ルパン三世 ルパン暗殺指令<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感は60点。というのも、タイトルの示す通り何かを盗む回というよりも、ルパンたちが命を狙われるストーリー。前作の『ロシアより〜』では五エ門や銭形の登場があまりにも少なくバランス悪いなーと思っていたので、今回はレギュラー陣が満遍なく活躍する話で良かったです。 なんとなく、全編を通して観た感想なんですが、なんだかテレビ版エヴァンゲリオンのような雰囲気がそこかしこに感じられました。あとで気になってスタッフ一覧を見ても庵野さんの名前があるわけでもないし気のせいかなとも思ったのですが…。やっぱり気のせいかな。でも悪役のクローズが性格の悪い大人になった碇シンジくんに見えたせいもあり、ほんとになんとなくエヴァンゲリオンのような気分で見てしまいました。 この『ルパン暗殺指令』では次元にスポットが当てられています。今回のルパンガールも次元の過去に絡んだ女性の話です。次元好きは一度ご覧あれ。[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-31 21:22:29)《改行有》

148.  海獣の子供 《ネタバレ》 冒頭、「私は飛べる」とハンドボールで空高くジャンプするシーンから始まったので、体格が小さい女の子が抜群の身体能力で活躍するようなストーリーなのかと思っていたら、全然違いましたね(笑)タイトルが『海獣』ですからどう絡むのかと思っていましたが、なんだかエヴァンゲリオン的なとても規模の大きい話でした。 宇宙=人間、という表現が何度かありました。自分も昔、宇宙の中には生命があり、その生命の中にまた宇宙があり、またその中に…みたいなふうに考えていた時期がありました。今でも内に外に無限に広がる宇宙の可能性を時々考えます。 あんな不思議な夏休み、一度過ごしてみたいですね。私はカナヅチで泳げないんですが、いろんな意味で琉花ちゃんや海くん空くん、アングラードなどあの世界観に浸っている人たちに混ざりたい気持ちになりました。自分もあんな風にスイスイーっと泳いでみたいな。。。[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-29 18:50:37)《改行有》

149.  ルパン三世 ロシアより愛をこめて<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感70点。昔見たことがあったみたいで、ルパンが銀行を襲って金塊をえっちらほっちらコンベアに流していくシーンで記憶が蘇りました。 これより前のルパンシリーズは、お宝がやれウランだのコンピュータウィルスだのだったんですが、今作は金塊ということである意味真っ当なお宝で逆に驚いた(笑)ルパン、次元、不二子はのびのびとやっている反面、五右衛門と銭形が出番が全然なくてバランスがー…というのが気になりました。製作側もそれは分かっているようで、ラストで金塊を独り占めしようとする五右衛門に不二子が、「何よ!あんた今回何にもしてないくせに!!」の一言。銭形のとっつぁんも「ルパン!逮捕だー!」的なシーンはほとんどなく(下手すりゃ一回も無かった?)、二人はただ出てきただけって感じで五右衛門と銭形が好きな人には残念でしたね。 その分と言ってはなんですが他の脇キャラが立っています。ラッキー&ビッグの殺し屋コンビ。マフィアのボスとその甥っ子。人の心を読めて何かと指を突っ込んでくる教祖など。特にラッキーが、やられたビッグのために仇討ちを決心しルパン側につくところなどは良い意味で男くさい人情味を感じました。 最後に。なぜかは分かりませんが、ルパンが氷上で銭形の後ろに回り込むシーンやジュディが教祖に殴りかかろうとするシーンなど、一枚の絵を同方向に3回スライドさせて見せる描写が今回やたらと使われていたのが気になりました。作画が追いつかなかったのかな??[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-28 20:31:37)《改行有》

150.  ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感は70点。お宝っていうのは男のロマンなんですね。それを皮肉った今回の作品。舞台はお宝のために集まったごろつきのために荒れ果ててしまったコルカカ島。そこでバーを営むマリアが今回の女性ゲスト。お宝を狙い対立する二つの組織それぞれに助っ人に入る次元と五右衛門、そしてそこに割って入るルパンという三つ巴。せっかく三つ巴さんなんだから次元と五右衛門のマジバトルも見てみたかったですね。 しかしなんでヘミングウェイなんでしょう?名前は存じていますが恥ずかしながら著書を読んだことはなく、なぜルパンの題材になったのかがさっぱり持って意味不明。ルパンを隅から隅まで楽しもうと思うと学が必要ですね(笑) 別のルパン作品でも書きましたが、ネクタイ型の隠しカメラなど、この時代には新しい発想の発明品などで溢れているルパン作品はなんだかSF的な夢があります。という近未来的な要素もありながらも、お宝が核燃料というそれはそれで時代を感じさせる一作。 お宝を狙って出発するルパンに、マリアが「あなたもあのごろつき達と同じなの?」と問いかけ、それに否定もしようとせず「たぶんね」と認めながら笑みを返すルパンがかっこいいと思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-25 20:54:40)《改行有》

151.  ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!<TVM> 《ネタバレ》 ルパン感90点。ルパンシリーズではけっこう記憶に残っている作品です。子供心に、これぞルパン!というのを、学んだ気がする。 ルパン三世って、ルパンや銭形や不二子ちゃんに代表される色んなキャラの魅力が特徴のアニメではあるんですが、なんだかSF的な要素もとてもワクワクするシリーズですよね。作品によってどこに重きを置くかはまた違ってくるんでしょうが、例えばこの『バイバイリバティー…』では、あらゆる犯罪者のデータベース化や、そのデータの共有、はてはそのデータをウィルスで操ってしまうアイデアまで。これが1980年代のアイデアということに驚きます。また本作ではありませんが、『ヘミングウェイペーパー』のほうではネクタイ型のカメラも出てくるし…この時代から30年近く後になってようやく普及してくる技術が当たり前に描かれるその発想力に改めて驚きます。 あとはルパンシリーズお馴染みのスケールの大きさや女性キャラのストーリーなどは面白い。自由の女神を盗むとかどんだけ(笑)また最後に母親を亡くしたマイケルが自由の女神に「バッキャロー!!!」と叫ぶシーンもなんとも言えずしみじみしました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-25 20:36:54)《改行有》

152.  サイレント・トーキョー 《ネタバレ》 私もそれほど危機意識があるほうではありませんが、渋谷での若者たちのあの振る舞いは「ないわー」と思ってしまいます。でも現実があんなもんだというのを毎年のハロウィンで思い知ってるしなぁ。仮に本当に爆破予告があったとして、現実もyoutuberやら野次馬が集まるだろう絵は想像に難くない。で実際爆破でもあれば、警備が緩いとか、なんで爆弾を見つけられなかった、とか後から言いたい放題世間は言うんだろう。そういう意味では浮かれた危機感のない人たちが被害にあったこの映画の描写は変な意味で溜飲が下がる形になっている。もちろんテロなんて言語道断であるし中には綾乃さんのように自分の意思でそこにいたわけではない人も被害者に含まれていることは分かっています。それでも、真剣に警備に当たっている人を目の前にして、あえて反抗したり、面白おかしく動画でも撮ろうとしたり、確かにそんな奴らは終わっていると思う。彼らが被害に遭っても何の同情も湧かなかった。 あとは個人的にわからなかったところや不満点ですが、石田ゆり子さんは最初から怪しすぎる。話すセリフも演技じみすぎて何だかふざけているようにも聞こえる。そんな人になぜかTV局スタッフの来栖くんは心惹かれる。二人は仲良くなるがそれもあまりよくわからない。その二人がそこまで距離が近くなる出来事ありましたっけ? 須永君も確かにイケメンなんだけど、あんな受け応えする人がウケるんですかね?実際あんなんいたらどう?と女性に聞いてみたい。 あとは最後の須永パパのセリフで、「やはりこの国が好きだ」「もう一度チャンスをやろう」的な発言が不満。爆破予告のある場所でバカみたいに騒いで被害に遭う人なんて被害に遭ってればいいじゃんという考えは正直私にもあるのでそれで良いと思っていたのに、まさかの方向転換。そうなる理由もあまり見てる側には感じられず、息子が出てきたから?くらいですよね。戦争を知らない総理や国民に少しでも本当の戦争を教えてやろうという動機で始まったこのテロですが、映画という媒体の中であまり掘り下げられずに鑑賞者にも伝わらなかったのは痛いと思います。[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-22 22:34:55)(良:1票) 《改行有》

153.  ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え<TVM> 《ネタバレ》 最近Netflix始めました。おかげでプライムビデオで観られなかったルパンシリーズが鑑賞可に。よって観始めることに。 今回はルパンの祖父、ルパン一世が残した財産を争う物語。ルパンが何かを狙うというよりも、財宝を狙う各国の組織がルパンを狙うという内容。ちょくちょく湾岸戦争や多国籍軍の要素が散りばめられていて、当時の国々の世界観が垣間見えます。ただ、敵という敵がはっきりしておらずその辺りは他のルパンシリーズと比べてわかりにくくなっていて面白くないかもしれない。私はルパンの音楽と雰囲気が好きなのでそれだけで基準より楽しめますが。せっかくクラシックカーレースとかイケメンレーサーとか出てくるんだからもっとそれらを絡ませてあげてほしかったな。どれも中途半端な絡みだった。 最後のロケットの三枚おろしとそれを使っての塔発射は面白かった。ルパンはやはりこうでないと。[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-21 23:19:35)《改行有》

154.  アイネクライネナハトムジーク 《ネタバレ》 起伏の少ないショートストーリーを何本か観たような感覚。大事件が起きるわけでもないし誰かがドラマティックな死を遂げるわけでもない。 作品のテーマは「出会い」なのかな。人との出会い方や出会いそのもの、あるいは振り返ってその出会いがどうだったかについて色んな視点から描かれています。人が人とつながっていくきっかけや、人がどのように離れていくのかを淡々と描いていました。個人的には由美さんの、「自分と旦那と子供二人というその組み合わせが気に入っている」というセリフと、濱田マリさんの「歯車なめんな」が気に入っています。 ちなみに原作は読んでおらず、タイトルの意味は最後まで意味不明。映画を見ただけでは『アイネクライネ…』のアの字も出てこない。興味があれば勝手に調べてってことかな。手元でググれるいまの時代ならではなのでしょうか。あいにく、調べたいと思うほど興味は持ちませんでしたが。 急にストーリーの軸が入れ替わったり、いきなり10年の月日が経っていたり、いつの時代でも同じ場所で同じ格好で同じ歌を歌ってる人がいたり、本ならついていけたのかもしれませんが時間が限られる映像作品としては急すぎてついていけなかった。ついていけなかったわりに、どのエピソードも、「もっと見せてくれ」という感覚にならなかったのは、あまり興味を持たなかったからだろう。作品同様、観る側も淡白になってしまいました。[インターネット(邦画)] 4点(2022-01-21 23:02:53)《改行有》

155.  騙し絵の牙 《ネタバレ》 ストーリー・演出・音楽。どれをとっても最高に良かった、面白かった。原作も確か読んだはずですが、これは確実に原作より映像のほうが良かったです。 まず、大泉洋さん演じる速水さんがまあ曲者(笑)そんな曲者キャラが大泉さんのキャラとこれまたピッタリきすぎてそれだけで既に楽しめます。 はじめは薫風社の保守派「小説薫風」と改革派「TRINITY」との主導権争いの様相を呈しますが、その中で展開される速水の策謀、高野の奔走、新しい作家たちの発掘、その売り出しキャンペーンやそれに絡む周囲の様々な思惑…。そしてラストのどんでん返し。最近は色んな映画の「どんでん返し」っぽいものをよく見ますが、ああ、どんでん返しってこうじゃないと、と久しぶりに感じました。高野にしてやられた速水が薫風社の屋上でコーヒーを床に叩きつけるシーンは不思議となんだか爽快で、見ていて笑ってしまいました。こう書いていてもワクワクが鮮明に思い出されます。時間があれば今すぐもう一回観たいくらい。最高でした。是非、人にオススメしていきたい作品です。[インターネット(邦画)] 10点(2022-01-19 23:46:42)(良:1票) 《改行有》

156.  残穢 -住んではいけない部屋- 《ネタバレ》 突然大きな音を立てたり何かが飛び出してきたりというホラーではない。あくまで、淡々と、ゆったりと、現象は起きていきます。びっくり箱的なホラーに食傷気味の方には良いんではないでしょうか。 私としてはホラーとしてよりも、謎解きストーリーとしての要素が楽しかったです。あんな風に誰かと一緒になって何かの謎を深く探っていくとかできたら面白いですよね。あいにくあんな風に怪奇現象を誰かと一緒に追い回すなんてことはしたことないのですが、たぶん実際やったらホラーどころか無茶苦茶楽しいエンターテイメントだと思います(笑)呪いのマンションの建ってる場所の歴を調べていく過程とか楽しそうでしたね。 でも結局この心霊現象が無秩序な無差別呪いみたいになってしまったのは何だか残念でしたね。場所なりなんなり、なんらかのつながりでもって人を襲うということなら納得いくし謎解きのしがいもある。けれど話聞いたり話したらもうアウトとか、そんな伝染病みたいな。それこそタチの悪いコロナみたいなもんだ。あんまり拡大しすぎたら各所回って呪っていかないといけない幽霊さんも大変だな。 こんなふうに気になった謎を追っかけ回せる時間にゆとりのある大人になりたいもんだ。現実はそんなこと起きてもかかずらっている時間も余裕もない現代なのでした。[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-16 23:38:03)《改行有》

157.  亜人 《ネタバレ》 漫画は読んだことはありません。本屋で「幽霊」が描いてある表紙をなんとなく見た程度。なので事前知識はほとんど無しです。亜人って、要は何しても死なない人間のことなんですね。彼らは頭を撃ち抜かれるなどして一度死んでも、間もなく「リセット」され五体満足で蘇る。彼らはジョジョのスタンドさながら、「幽霊」なるエネルギー体を操ることができる。 原作を知らないのでそちらではどうだったかわかりませんが、映画は少し粗が目立つ印象です。亜人というのが世間に認知されていればああいう人体実験が行われていることはだいたい想像出来ることですし、ニュースで亜人の家族の入院してる病院の報道なんてするわけない。人が殺到して病院が混乱する。作中では永井くんが亜人とわかり、家族構成までニュースで報道されてしまっていたりしていましたし、SFだからこそ、ありえない事象に対する世間の反応は真っ当なものでないとストーリーを楽しめない。亜人がきちんと認知されていれば、むしろ亜人も合意の上で臓器提供とか、報酬をもらって人体実験とかあっても良さそうなもんだと思いましたが。 でも設定そのものは楽しめました。映画を見て、逆に漫画が読みたくなりましたね。「クロちゃん!!」と叫んでスタンドを呼ぶような様はジョジョ好きならたまりません。さしずめ、『サザンアイズ』と『ジョジョ』のコラボ作品のような。自分も亜人になりたいなーとか思ってしまいます。亜人の舞台は日本ですが、是非とも日本以外の国での亜人のストーリーも見たいものです。漫画でそういうのも描かれているといいなあ。[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-16 01:02:03)《改行有》

158.  不倫純愛 《ネタバレ》 思ってたものとはちょっと違ったなあ。小説のネタにするための仕込みだったのでしょうが、不自然な展開が多すぎて…。まず岡ケンジなる小説家の恋人が謎キャラすぎる。村上春樹さんの小説で出てきそうな、「いかにも小説!」って感じの体で振る舞い続ける彼女ですが、あれを現実の世界でやられたら小説っぽいとかじゃなくてもう不可解。ちょっとくらいなら興味を引かれるかもしれませんが、ずっと彼女と会話できる自信はない。 さらに岡ケンジと疑われた身元不明死体は結局岡ではなかったの??その後で岡が出てくるから、あーあれは違ったんだなと分かりますが、その時点では結局あれが本人だったのか間違いだったのか視聴者は分からず完全に置いてけぼり。そこが整理できていないままに編集者と岡の恋人の情事が始まる。いやだから、それはあの死体が岡だったから始まったの?間違いだったから始まったの?それを二人がどう受け止めてあの流れになったの?というところがまっっっっったく放置されたまま展開が進むので、はっきり言ってストレスでしたね。情事が始まっても、なんでこの人たちそんな気分になったんだろう、としか思わない。 岡ケンジ扮する神崎は逆に編集者の妻に近づき不倫を迫りますが、彼女の方は芝居じみすぎていたのに対して、こちらはなかなかにわざとらしい。プールで泳いでて、ちょうど自分の息継ぎのタイミングで顔合うように横でクロールされたら気持ち悪いけどな。あと最後の殺人もやはり意味不明で置いてけぼり。何があったの??奥さんが神崎に襲われそうになったので抵抗しようと刺したのかどうなのか。かなり変わった小説家なので自殺とか、刺されるように仕向けたとかあったのかもしれないがやはりここも謎のまま。 そういうのは見せずに視聴者に想像させたいという狙いなのかな。だとしても雑に感じますけど。 ちょっと色々…、製作側の見せたいものだけ見せられた、という印象です。[インターネット(邦画)] 3点(2022-01-14 21:57:37)《改行有》

159.  日本で一番悪い奴ら 《ネタバレ》 舞台は昭和後期から平成中期の北海道警。ちょうど私も昭和に生まれて学生時代を過ごしたくらいの時期です。まあその頃くらいの日本なら家庭でも学校でも体罰なんて当たり前でしたし、このくらいの汚職があってもそれ自体にはそれほど驚きはありません。まだ携帯も出たか出ないかくらいのSNSと呼べるようなものはまだまだなかった時代。そんな時代だったからでしょうか、諸星さんがこのように自分の周りの世界に取り込まれ囚われてしまったのは。今思えばインターネットなどなく、良くも悪くも自分の周りの世界しか見えてなかったこの時代にはこういう風に誰かの影響や何かの思想に染まりやすかった時代なのかもしれません。この諸星さんもそうで、道警に入りたての新人時代には課のエースで先輩でもあった村井に可愛がられ影響されてその生き方を模倣し、その後道警に新設された銃器対策課に配属されそこから彼は特に銃の摘発に力を注ぐようになる。思想に染まった彼の考え方は本当に極端であり、銃摘発のためにロシアから銃を輸入することすら彼の中では是であり、彼に言わせれば「チャカさえあげられればシャブなんてどんだけ出回ったって関係ないでしょ!」ですから。本当にそこまで事実だったのかはわかりませんが、麻薬の所持使用で道警に逮捕されてもなお道警に恩義を感じていると述べた最後の語りはなんだか考えさせられます。人はあそこまで何かに夢中になり、視野が狭くなれるものなのでしょうか。昭和後期から平成中期、複雑な思いで振り返ることになりました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-13 22:54:32)(良:1票)

160.  七つの会議 《ネタバレ》 全く予備知識がない状態で鑑賞してなんだか池井戸作品みたいだと思っていたら、池井戸作品でした(笑) はじめはノルマや会議偏重の会社気質を皮肉ったコメディテイストの映画なのかと思ってみていたらオリラジの藤森が出てきたりドーナツの無銭飲食とか、なんだかちょっとしたいちオフィスのいざこざを見せられて終わるのかと思いきや、いつの間にか八角さんを探る話になり、いつの間にかネジの話になり、いつの間にか大規模リコールを隠す大会社の隠蔽体質の話になっていました。 個人的にエンドクレジットでの八角さんの語りは最高でした。あんな粋なエンドクレジットならずっと見ていられる。いわく、このようなデータ偽装や隠蔽の問題が起きるのは、「会社の常識>世間の常識」「サムライ文化から来ている藩(会社)を守ろうとする日本人のDNA」が問題であってだからこういう問題は無くならない、というもの。語りに引き込まれました。実際、転職という文化があまり浸透せず、仕事を辞める(変える)人を、だから長続きしないやつ、とかこのくらいで辞めるな、とかいかにひとところで長く続けるかが美徳みたいなところが日本にはありますしね。私は全然組織に心酔するような会社人間ではありませんが、それでもやはり一つのことを続けること自体は大事だと思っています。それを周りにも求めたり、人の命より金、誰かの人生より会社、となってしまったらこの話のようになるんでしょうか。 家、車、家具、家電など、いまほとんどの人はお店やネットで売ってる顔も知らない誰かが作ったものを購入して、それに囲まれて生活しています。この映画のように本来リコール対象のものがきちんと発表されずに今家の中にあるのかも…なんて考えてしまったりして。でも資本主義の社会で生きるってことはそういうこととは切り離せないんだろうとかも思ったりして。森の中で仙人のように生活したりするなら別ですけどね。 野村萬斎さんのおかげで話に引き込まれ、とても楽しめ、また考えることができました。とても良い、オススメの作品です!![インターネット(邦画)] 9点(2022-01-09 00:22:49)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS