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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
141. 新聞記者 《ネタバレ》 ロクな映画ではないと思っていたが、想像を超える酷い作品だった。報道を扱う映画なのに、報道をもてあそんでいるとしか思えない。 【結末を含む重要なネタバレ注意】 序盤から天下りのあっせんで退職した前川喜平氏を陰謀論で擁護したり、刑事で不起訴になった山口敬之氏を安倍氏の根回しのせいと言ってみたり(デイズジャパンの広河隆一氏だって起訴されたわけじゃない)、森友学園を陰謀論のままに取り上げてみたりしているが、どれも原作の望月記者やワイドショーの妄想の域を超えないものばかりだ。フィクションという体裁だから根拠を示す必要はないのだというつもりなのだろうが、こんなものは“報道”でもなんでもない。「見てきたかのような嘘」とは、まさにこのことだ。 そもそも望月記者がやってきたことは証拠を示すことではなく、「自分は証拠を持っていないが、関係者は間違いなく証拠を持っているはずなのだから、それを見せろ」ということだ。自分で証拠を持っているなら、それを示せばいい。映画では証言してくれるはずの人が最後に「ゴメン」といって断られたみたいな流れになっていたけど、でっち上げの証言なんかできないという背景があるのかもしれない。アメリカのドラマ「ニュースルーム」では、そもそも2つの情報源で確認するまでは報道しない、ということが徹底されていた。単一の情報源ではデマカセを掴んでしまうおそれがあるからだ。“伝聞”が情報源にならないことはいうまでもない。そういう“報道の矜持”が欠片も感じられない。 もし、アメリカで2020大統領選挙をテーマにした映画が作られたとしよう。「民主党知事の州ではバイデンが有利になるよう選挙の仕組みが違法に変更され、共和党員の投票は知らぬ間に盗まれたり破棄されてしまい、投票機も不正に操作されていた。真実を求めるトランプ支持者の声をメディアがもみ消そうとしたが、民衆の声は高まり、ついには大規模なデモに至った。だが、民主党の仕組んだ罠にハマって起きた暴動で、トランプは暴動の責任を取らされることになり、ついにはホワイトハウスを去る。トランプは『また、戻ってくるよ』と笑顔で終幕」みたいなストーリーだったら、“エンターテインメント”としては人気が出るのかもしれない。しかし、それは“報道”とは関係のないプロパガンダである。 こんなリテラシーの欠如した映画に日本アカデミー賞が最優秀作品賞を与えたのは嘆かわしい。そこからは世間の報道リテラシーの低さがうかがえる。ワイドショーがデマを流し続け、踊らされる人々が多く、不安を煽ることこそがビジネスになってしまうのもしかたがないのだろう。しかも、Netflix でシリーズものになるらしい。頭を抱えるほかはない。[インターネット(邦画)] 1点(2021-01-29 17:47:42)(良:4票) 《改行有》 142. 3D彼女 リアルガール 《ネタバレ》 酷い映画。原作が好きだっただけに、この改悪は許しがたい。 【ネタバレ注意】原作の細かいエピソードをつまみ食いしただけで、完全に別物。本作に限らないがマンガ原作を、そのまま実写にしてもリアリティが感じられないものになる、というのはしかたがない。キャラ付けのための過剰な演技(演出?)は、実写化にありがちなことなので目をつぶろう。しかし、原作以上にリアリティを損なって改変しているのはどういうわけだ。高梨/石野、綾戸/伊東の関係はどうせ描写しきれないなら、全部端折ってしまえばいいのに中途半端に持ち込んでいるし、自宅エピソードも中途半端、なのにちょこちょこオリジナルエピソードが入り込んでいる。端折って改変して駄作になったな、と思っていたが最後に担当の医者がいつの間にか婚約者になって結婚式ってどういうことだよ。記憶がなくなったのをいいことに手籠めにしたのかよ。だいたいそんな展開になってたなら、医者との間にだって何年もかけて紡いだ愛があるはずだろ、あっさり捨てさせるなよ。アニメ版が2クールかけて(作画的には微妙な面もあったが)原作をほぼ忠実に再現したのに比べて、完全なる改悪。ところどころに手間やお金もかかってそうなだけに、そういう人々の努力とお金をドブに捨てたに等しい。[インターネット(邦画)] 1点(2019-12-05 17:50:13)(良:1票) 《改行有》 143. 少林少女 評判通りの駄作。酷くないところがない、というくらい酷い。[CS・衛星(邦画)] 1点(2011-11-22 22:25:05) 144. 銀幕版スシ王子!~ニューヨークへ行く~ 《ネタバレ》 ハリウッド・メジャーにも中には酷いレベルの映画はあるが、日本の酷い映画のレベルはそんなものでは済まないということを実感できる。それなりにお金をかけたのだろうに、どうしてこんな映画になってしまうのか。こういう映画を見ていると、“日本のクリエイター”の中には、とても幸せな人たちがいるのだろうと思う。 [インターネット(字幕)] 1点(2010-02-11 03:47:06)《改行有》 145. ファイナルファンタジー 《ネタバレ》 凄まじいほどの駄作。「製作費の10分の1でも分けてくれたらもっといい映画を作るのに」と思っている監督は山ほどいるだろう。「CGだけは評価」している人もいるようだが、この時期のものという点を考慮しても、お粗末。何しろ実写でできることを無理やりCG化しているため、ただ「実写よりお粗末な映像」ができあがってしまった。リアルさを追求したいのであれば、リアルに撮影すればよい話である。たとえば、セリフを語る口元の表現が難しいためか、喋る部分がわざわざ背後から撮影されていたり、マスクをかぶった状態で長々と喋らせたりしている。たしかに、ところどころCGならではの表現が見かけられるものの、実写と重ね合わせれば済む程度の表現でしかない。そして、ストーリーも、映像を補う力がまったくない。変なこだわりを持ち過ぎて、膨大な資金が無駄に費やされてしまった典型的な例だろう。[DVD(字幕)] 1点(2008-11-19 23:46:26) 146. ミスター・ルーキー なんだこれ、という映画。設定は面白いと思ったが、橋爪功が「さすが役者」と思う程度で、主役の長嶋一茂がまるでダメ。脚本も演出もひどい。[地上波(邦画)] 1点(2008-01-11 21:13:30)
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