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プロフィール
コメント数 2285
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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161.  ハナミズキ 《ネタバレ》  劇中の時代設定が長いスパンの映画はちょっと苦手。連続テレビドラマならまだしも、映画でそれをやってしまうと圧倒的に尺が足りなくなってしまうから。実際この作品もひとつひとつのエピソードが瞬く間に過ぎ去っていって、感傷に浸る暇もありません。  紗枝と康平は、相手のことより自分のことが好きな人間に見えます。もちろん誰しもそーゆー一面は持っているでしょうが、この二人はあからさま。だから二人に全然感情移入できませんでした。  そして思っていたより暗いストーリー。明るい雰囲気の滑り出しだったんですけどね。序盤の空気で終始楽しませてくれたらもっと高評価です。  木内家は悲惨じゃないですか?父が死に、借金が膨らんで破産。母と妹は親戚のところに身を寄せ、妻からは離婚をつきつけられる。絵に描いたような一家離散。康平が、リツ子が出て行った後一人でご飯食べているシーン、見ていられないです。  リツ子に想いを寄せる康平の友人や、木村祐一演じる真人兄ちゃんなど、好感の持てる人物もいますがすべて脇役。メインの登場人物が共感できない人間ばかりなのはチト辛い。  カナダで紗枝が、康平の作った船の模型を見つけるシーンなど、ちょっとわくわくさせてくれるストーリー展開は好き。  基本こーゆー系のラブストーリーはファンタジーの一種だと思っていますので、極端なリアルはこちらも求めていません。  この映画に出てくる小さな偶然の積み重ねを見せてくれるのはフィクションの世界だけ。だから最後は無理矢理なハッピーエンドでも全然問題なし。むしろそーゆーのが見たくて映画を見ていると言っても過言ではありません。[DVD(邦画)] 6点(2021-06-07 02:15:34)《改行有》

162.  半分の月がのぼる空 《ネタバレ》  感動しました。泣きました。でも何でしょう。この腑に落ちない感じは。  時系列トリックで奇をてらい、この映画ならではのサプライズ企画。ですが結局ヒロインが亡くなってしまう悲劇にしちゃうんだったら、結局星の数ほどあふれているお涙頂戴難病ドラマの枠から出ないと思うのです。もういい加減、誰も死なない難病ものが見たいです。  それにそもそもこのトリックは必要だったのでしょうか。そりゃあ驚きましたし、虚をつかれたことは否めません。ですが振り向いた女の子が違う子だったとき私は頭が混乱し、ヤンキー少年が大泉洋に喰ってかかったときには、完全に置いてけぼりになってしまったのです。『意味がわからない』という意味ではなく、『もしかして・・・だったらやだなー』という心の置いてけぼりです。そしてその嫌な予感はものの見事に的中してしまうのです。  私はうんざりするほどワンパターンな映画が好き。  裕一が、最後は大泉洋演じる心臓外科医にお願いして里香を助けてもらう、そーゆーべたな映画だと思い込んでいたし、それで良かったのです。里香が助かって、2人幸せな未来を築きましたっていうオチなら満点つけたって良い。  ついでに言うと、裕一は子供と大人で役者が変わったのに、里香は同じ役者さんなので、どーにも変な感じを受けてしまいます。  一人一人の役者さん達の演技はもう素晴らしかった。とりわけ主演二人は最高です。  それだけに、最後まで大人裕一に感じる違和感を拭えなかったのが残念です。[DVD(邦画)] 6点(2021-04-29 03:13:14)(良:1票) 《改行有》

163.  シーサイドモーテル 《ネタバレ》  いわゆる群像劇。苦手なジャンルなんですが、これはまだ見られるほうでした。  特に借金取りのエピソードは緊迫感があって面白い。  それぞれのエピソードは基本的に独立。本格的に交わることはなし。  だけどスーパーの社長の女装や、ぎっくり腰で呼んだ救急車が、ちょっとずつ他のエピソードに影響を与えているのが面白い。そもそも亀田とキャンディが出会ったのも、元はと言えばスーパーの社長がキャンディのお店に電話したのがきっかけ。こーゆー絶妙なつながりを楽しむってのも悪くないもんですね。  登場人物はドラマを面白くするために多少デフォルメされている部分はありますが許容範囲。  山田孝之は好きな俳優さんですが、彼が演じる今作での朝倉はクソヤローで最低。柄本時生演じるチー坊も躊躇なく女を殺そうとしたり、引き金をひいたり、ちょっと笑えないキャラでしたね。  ただそれ以外は眉をひそめるほどの悪人は出てきません。だけど魅力的な人物もいない。見ていて『誰がどーなっても、まあ別にどーでもいーや。』って感想しかありません。  一番つまんなかったのがキャンディとセールスマンのエピソードなんですが、最後にはあの二人にうまくいってほしいと思っていたので、いつの間にか感情移入しちゃったようです。  あと温水さんよかったです。一瞬だけ凄むシーンがあるんですが、目付きが怖い怖い。凄んだときの迫力はさすがベテランといった感じ。とは言え、爪きりでの拷問はまじで痛そうなので勘弁してほしかったです。[DVD(邦画)] 6点(2021-04-27 04:50:54)《改行有》

164.  THE LAST MESSAGE 海猿 《ネタバレ》  毒にも薬にもならない作品とはまさにこういう映画。  2作目が個人的には傑作だったもので、正直この作品にはがっかりした。  もちろんそれなりのキャストを揃えて予算もかけているみたいですから、面白くないわけがありません。それなりの映画には仕上がっています。  ただあまりにも前作通りのパターンすぎて、もはや興醒めするレベルです。2匹目のどじょう狙いなのがミエミエです。  脚本や演出にまるで工夫がないものですから、とにかくクサイ台詞で無理矢理感動させようとする演出のごり押し。ワンパターンのピンチとクサイ台詞の連続。過去シーンの挿入は少々クドイ。この辺も、脚本やストーリーが全然面白くできなかったので、過去のヒット作にすがっているようにしか見えません。  好きなシリーズなんですけどね。この作品に関してはいまいちと言わざるをえません。  役者さんたちの演技はとても良いです。相変わらず加藤あいはかわいい。[DVD(邦画)] 6点(2021-04-02 03:51:03)《改行有》

165.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》  とてもこじんまりとまとまってしまった感はありますが、ハウルやポニョのようなぶっとんだ展開よりかは好きです。  とても狭い世界のストーリー。なのでそこで描かれる人間関係なんかがストーリーの主軸になっていくのでしょう。  ですがこの作品で描かれる人間関係って結構希薄。病弱の男の子。小人のアリエッティ。アリエッティの家族。小人を捕まえようとするハルさん。おまけで猫。基本はこの人たちだけのストーリーなんですけど、登場人物が少ないわりに、心の交流みたいなもんが後半僅かにしか描かれません。  そもそもアリエッティたちが引越しを余儀なくされたのは、翔のエゴが原因。なのにわずかな交流で、まるで旧知の間柄のようにアリエッティと翔が別れの挨拶を交わすラストシーンには若干の違和感を感じます。  また、翔がなぜアリエッティ達が住んでいる場所をいとも容易く見つけられたのか、説明不足な部分も多い。  とは言え、アニメ映画として非常に完成度が高いのも確か。  小人目線の世界の再構築はとてもわくわくして面白い。  また、ハルさんがからみはじめてからはちょっとサスペンスフルな展開が面白い。ハルさんがアリエッティの母を見つけちゃうシーンはもはやホラー。『みぃ~つけた~』は怖すぎるでしょう。  翔の部屋に鍵をかけちゃうハルさん。クビにされたっておかしくないでしょうにそこはスルー。  ハルさんがこの作品を盛り上げてくれたのは間違いないですが、なぜハルさんが小人の捕獲にそこまで情熱を燃やすのかは謎のまま。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2021-03-24 13:43:02)(良:3票) 《改行有》

166.  彼岸島 《ネタバレ》  アクションは地味。ホラーなのに怖くない。そして中だるみしがち。  ですが、私は原作が結構好き。なので結構楽しめました。  おそらく原作を知らない人にはただつまらない映画。  原作ファンだったら原作を全然反映していないことに怒り出すでしょう。  私のように『10年くらい前に一度読んだことある』ってくらいの人にちょうど良い映画。  原作がそもそもありえない展開の連続なので、この作品がありえない展開になっていても原作のせい。  ただ、そんな中にも、オープニングやポンの吸血鬼化など、ひきこまれるエピソードが確かに存在します。  オニもちゃんと出て来るし、頑張っていると思います。  こーゆー映画、嫌いじゃないです。[DVD(邦画)] 6点(2021-03-23 04:15:35)(良:1票) 《改行有》

167.  武士道シックスティーン 《ネタバレ》  ごくごく普通の青春部活動ストーリー。  『剣道をする美少女達』というテイストのみでおしきる2時間弱。  ぱっと見どんくさい女の子、西荻(北乃きい)が実は剣道の才覚があるっていうのはマンガチックで好き。  そんな西荻にまさかの敗北を喫した全中チャンピオンが、西荻の高校に入学してくるっていう展開もマンガチックで好き。  メインの2人以外にも、村山主将のような強キャラがいる人物配置も好き。  ただ、キャラの配置、状況設定、役者の演技も悪くないのに、いまいち盛り上がりに欠けるのはなぜでしょう。  ああ、そうか、ライバル校がいないからか。共通の宿敵の不在。立ちはだかる高い壁を、いがみ合っていたチームメイトが協力して倒す。そんな少年漫画あるあるの王道ストーリーではなく、終始メインの2人の人間関係と心の成長だけを追っていく。それだけで2時間弱だから、要らないシーンも増えるし、間延びもする。西荻の父親や岡君のような中途半端なキャラも出てくる。どうりで見ていて中だるみしたわけだ。  北乃きいはかわいい。成海璃子演じる磯山のキャラが面白い。そして剣道の練習や試合での気迫のこもった声出しが良い。だから最後までなんとなく見ていられるのですが、映画としての面白みは大分薄味かもしれないですね。[DVD(邦画)] 6点(2021-02-25 14:46:06)《改行有》

168.  必死剣 鳥刺し 《ネタバレ》  誰か上様を切ってください。胸糞悪くて仕方ないです。  『上様』『家老』『側室』の三大悪。この3人にそれ相応の報いを受けさせてこそ溜飲も下がるというもの。  連子を切り捨てるシーンも冒頭ではなく中盤くらいのほうが良かったのでは。冒頭でいきなり切り伏せ、物語は『何故兼見は連子を切ったのか』のミステリー仕立てでスタート。当然鑑賞者の興味はそこに向きます。中盤、連子に仕えていた出家した女性が『兼見様にお会いしたら聞きたいことがございました。何故連子さまを殺められたのですか』と尋ねるシーンのおまけつき。そこを明らかにしないというのはミスリードというより反則ではないだろうか。  また、別家の帯屋と兼見が切りあうクライマックスは見応えはありますが、どちらも正義なので、どのような結末になっても悲劇。とゆーかこの二人が家老の手の平で踊らされていたかと思うと腹が立ちます。  私は小さい頃『暴れん坊将軍』やら『水戸黄門』やら『遠山の金さん』やらを見て育ったので、どうしても時代劇には勧善懲悪を求めてしまいます。そーゆーわかりやすいもの、爽快な結末を期待する人にははっきり向かない映画。  ただ映画としてはもはや完成されていて、キャストも演技も良く、所作は美しく見応えがあります。  連子の横暴ぶりを見せる前半、そして悲劇の終盤は盛り上がりますが、中盤がやや中だるみ。また、悲劇を強調したかったのでしょうけど、兼見と里尾の恋愛は不要。[DVD(邦画)] 6点(2020-12-14 02:39:10)(良:1票) 《改行有》

169.  洋菓子店コアンドル 《ネタバレ》  お仕事ドラマが好きなので、そういった意味ではまあまあ楽しく見られました。  海君との別れ。シェフのケガ。十村の過去。ちょっといっぱい詰め込みすぎちゃって、1つ1つのエピソードや人物造形は薄味に仕上がってしまった印象。いや、十村の娘のエピソードは辛すぎて逆に印象が強すぎますね。  先輩マリコとの確執や衝突は良いんですが、最後までそれでいってしまうのはいかがなものかと。めっちゃあたりのきつい先輩が、なつめの頑張りや、なつめのケーキを認めるようになるエピソードがあれば、もっと心情的に盛り上がったかもしれない。  諍いからの歩み寄り。和解。承認。現実世界ではなかなかそーゆーことが起きないから、フィクションの世界に夢や理想を見たいと思うんですけどね。なつめはいつまでたっても半人前扱い。マリコは最後まで嫌な先輩のまま。もう少しサクセス要素を入れてくれても良かったんじゃないでしょうか。リアルをリアルに見せられてもなぁ。  十村がいずれ合流するであろうことは想像に難くありません。オーナーシェフとなつめが信頼を築き始めていただけに、終盤オーナーシェフが戦線離脱したまま終劇ってのは、ちょっと寂しいものがあります。[DVD(邦画)] 6点(2020-10-13 08:37:15)(良:1票) 《改行有》

170.  嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 《ネタバレ》  思っていたより重く暗い話でした。ですがぱっと見明るくポップなテイスト。なんとも変わった味わいの作品です。  邦画ならではの雰囲気と言えなくもないです。(嘘だけど)こーゆー雰囲気は洋画では決して味わうことができない。(嘘だけど)もちろんドラマでもこーゆーのは撮れない。(嘘だけど)  ですので、こーゆー作品は貴重だと思います。(嘘だけど)良い、悪いは別にして。面白い、面白くないは別にして。  この作品は、大政絢のファンあれば問題なく楽しめてしまうのがある意味問題かもしれません。(嘘だけど)  大政絢がかなりかわいいので、プロモーションビデオとして楽しめてしまう。(嘘だけど)  ラブストーリーとして、みーくんを羨ましいとさえ思ってしまう。(嘘だけど)  まあ、実際はみーくんではなかったわけですが。まーちゃんにとっては自分ひとり逃げた道真より、最後まで一緒にいてくれた主人公のほうがみーくんなのでしょう。  それにしても大政絢が出演している映画を初めて見たのですが、演技が上手でびっくりです。(嘘だけど)  まーちゃんの壊れっぷりを見事に表現出来ていたと思います。(嘘だけど)[DVD(邦画)] 6点(2020-09-22 03:41:02)《改行有》

171.  Happy! School Days! 《ネタバレ》  それぞれ30分の2つのエピソードを楽しむ短編作品。  濱田岳が出演している『卒業までにしたい3つのこと』が面白い。  『卒業まで付き合おうよ。』『あの、誰ですか。』でつかみはばっちり。  『カップルってこういうもんでしょ。』のノリに終始付き合わされるシンジ(濱田岳)がいい味出しています。  ラストの卒業式直前で、『僕達の関係もこれで終わりなの。』と尋ねるシンジ。そのときのリコ(南沢奈央)の今までに無い真剣な表情が好き。形式から始まった恋人の真似事も、いつしか本当の関係に変わりつつある、そんなことを示唆する瞬間。『とりあえず春休みまで延長しようか。』が最高に良い。きっと2人はこれからも延長を続けていくのだろうと幸せな余韻を残します。  2つめのエピソード『Hello Goodbye』は悪くはないけど、面白みに欠けます。それに、濱田岳に比べると、賀来賢人の演技がいまいちです。こちらを先に見ていたらまた評価は変わったかもしれません。  また、こちらに出演している足立梨花が、個人的にはヒロインの南沢奈央よりかわいく見えてしまったのもいけなかったかもしれないです。これは私の個人的好みによるものですが。  リコが友達とのカラオケの約束をすっぽかして、ワタル(賀来賢人)と学校でいつまでもだらだらとしているのが好きじゃないので、後半は全然気持ちが入っていきませんでした。  好きな演出は2ショット。このシーンが2回あるのですが、笑っているのはいつも相手を好きなほうだけってのがわかりやすくて面白い。こーゆー言葉じゃなく映像で、現在の恋愛感情のベクトルを表す演出ってのは、映像作品ならではですね。[DVD(邦画)] 6点(2020-09-07 14:56:45)《改行有》

172.  ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 《ネタバレ》  ブラック会社勤務経験者です。  今現在働いているところも、周囲から言わせればなかなかのブラックらしいのですが、それまでのとこに比べれば数段マシなので天国のように感じています。  まずブラックなところは、働いている人間にブラックと気付かせないからブラックなんですよね。ブラックだと気付けば手のうちようもあるし、自分の責任だとは思わないから問題ないんです。ブラックな会社は、まず『会社の責任』ではなく『本人に問題がある』と思わせます。これ大事。  そして、藤田さんみたいな人が一人もいないからブラックなんです。藤田さんみたいな人が一人でもいれば孤独ではなくなります。孤独か孤独でないか。この意味はもの凄く大きい。  確かにリーダー、井出、経理。この辺りは人間的に問題はあるかもしれません。ですがぬるい。自分達が手をぬき、新人に仕事を押し付け、それでいて悪いのは新人のほうだと洗脳する。こーゆー人間がわんさかいるのがブラック。品川リーダーはうるさいだけで怖くないし、井出は論外。領収書を握りつぶす経理だけがやっかいかもしれないですね。  映画用にデフォルメされたキャラではあるんでしょうけど、そもそもここまであからさまに仕事を押し付け、暴言を吐けば、タダではすまないのは加害者側です。コメディとはいえ、現実感に欠け過ぎると、やはり虚構の話なんだと白けてしまいます。  で、結局この映画は『ブラック会社で働くとこーなる!』みたいな警告をするつもりはないのでしょう。  入り口はそうだったのかもしんないけど、出口は真逆。  『働くってことは、生きるってことはこーゆーことなんだ。甘ったれるな。』ってことになっています。  職場の人間と力を合わせて苦難を乗り切り、一大プロジェクトを成功させる。そこに描かれるのは主人公の成長。立派な社会人となった主人公は笑顔で尊敬する先輩を送り出す。  ぱっと見はブラック。ですが実際は『こーゆー会社が人を成長させ日本社会を支えている』という至極肯定的な内容になっています。それで良いと思います。  本当のブラック会社を見せてやりたい。こんなもんじゃないから。[DVD(邦画)] 6点(2020-06-30 11:05:06)(良:2票) 《改行有》

173.  サマーウォーズ 《ネタバレ》  私は化石のような人間なので、そもそも『ネットもの』っていうジャンルが苦手。SNSもオンラインゲームもやらないしね。仕事でワード、エクセル、ネットを使うぐらいです。ですから、こーゆー作品とは、はっきり言って相性はよくありません。  ただ、サマーウォーズはそんな石器時代代表のような私にも、ジェスチャーでわかりやすく伝えてくれるような親切さを感じます。  現在の状況を、アニメーションでデフォルメ化して表現。ただ、その表現の仕方、デフォルメ化はあまりにもマンガチックで子供じみています。まるで『ウホウホ、これだったらわかるかい、ウホウホ』と、ちょっと馬鹿にされているようにも感じてしまい・・・難しいですね。  登場人物は一昔前のステレオタイプな人たちばかり。演出もちょっと古臭い。  こーゆーのに懐かしさを感じ、味わい深いと思うことは確かにあります。ですがこの作品は古いうえにちょっと感情表現過剰な気がしました。  世界の危機だっていうのに、ちゃんと状況を説明しない主人公。だから氷を持っていかれちゃったりするんですよ。ヒロインも侘助にもっとちゃんと説明しなきゃ。そんな主人公とヒロインにイライラ。  主人公がパスワードを解くシーン。キング・カズマのバトルシーン。夏希の花札バトル。それぞれ盛り上がるシーンがあります。ですから最後まで退屈することはないです。ハッピーエンドだし。もうちょっと感動したり、カタルシスを感じたかったりしたのですが、その辺は今一歩といった印象です。  [ブルーレイ(邦画)] 6点(2020-05-17 14:20:39)《改行有》

174.  ブラインドネス 《ネタバレ》  パニックもの。いや、シチュエーションスリラー。いや、やっぱパニック。  序盤と終盤のパニックムービーはかなり好み。ただメインがどうも中盤のシチュエーションスリラーっぽい。心理サスペンスみたいな感じのやつ。  閉鎖空間。好転しない状況。この状況からどうオチをつけるのかと思ったら、放火⇒脱出というオチの弱さ。  中盤はフラストレーションがたまるエピソードがてんこ盛り。不衛生な映像が不快感を更に増す。見ているほうも忍耐が必要な時間。なのにその結果がこれじゃあ、ある種の満足感、あるいはカタルシスを感じるには弱すぎます。  映画としては、この中盤の部分がダラダラしていて冗長なイメージ。もう少しコンパクトにまとめられないものか。  また、いくら『感染者』とはいえ、『目が見えない』以外は『普通の人』と変わらない人たちに対する人権無視の扱いがありえなさすぎてついていけません。看護師や医師もつけないとは。しかもフェンスに近づいただけで射殺?警告もなしに射殺?もしこの人たちの目が治ったら大問題ですよ。  『慰めあい』と『独裁政治』の繰り返し。悪い意味で息がつまります。  パニックものとしては合格点だと思います。特に終盤、『みんな目が見えなくなると世界はこーなる』ってのが疑似体験できるのが興味深い。そして希望の見える終わり方。良いと思います。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-05-03 17:22:20)《改行有》

175.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》  前編のDVD特典についている、今作の予告を見てしまいました。思っていたより予告が長かったです。結果、予告以上のものは出てきません。悪くはないです。後半から終盤にかけてはそりゃあ盛り上がります。一大決戦ですからね。火を使った戦は迫力があります。見応えがあります。バリエーションに富んでいて面白いです。ただ、そちらばかりに力を入れすぎて、甘 寧、張飛、関羽、趙雲といった英傑達の活躍シーンが少なすぎます。更には、数少ない彼らの活躍シーンが、1作目よりもスケールダウンしちゃうってのはいかがなものか。彼らの凄さが全く描けていません。これでは三国志を知らない人はもちろん、三国志が好きな人たちであっても楽しめない。中途半端な出来と言わざるを得ません。その割に、前半の蹴鞠のシークエンスによる尺の無駄遣い。なんだかバランスの悪い作品です。  龐統の連環の計や関羽が曹操を見逃すシーンなど、期待していたシーンもありません。不満を言えばきりがありませんが、こーゆー映画は好きだし三国志も好き。ですので私はそれなりの満足感を感じています。ですが好きなタイプの映画にも関わらず、途中で眠くなっちゃって、一回休憩を入れる羽目になったのもまた事実なのです。  1作目、2作目合わせて2時間30分くらいにまとめて、1本の映画として上映することは十分可能だったように思います。また、もしそうなっていれば、歴史に残る傑作になったかもしれません。[DVD(吹替)] 6点(2020-03-02 14:47:57)《改行有》

176.  レッドクリフ Part I 《ネタバレ》  三国志ファンのための映画と言っていいかも。アクション、それなりに面白いです。ストーリー、悪くないです。キャラクターの紹介、わかりやすいです。三国志ファンにはおなじみの人物ばかりですけどね。  一言で言うなら、『無難』な作品。2部作の前半、序章といった意味合いでいけば、文句ない仕上がりでしょう。  私は小学生、中学生の頃三国志のマンガ、そしてゲームにはまったクチです。当時横山光輝のマンガは何回も読んだし、ゲームもパソコンの三国志からやりこんでいました。なので『レッド・クリフ』は以前から見たかった映画の一つです。懐かしい地名や、武将の名前が出てくるだけでも嬉しくなります。よって、この作品を正しく評価はできないかもしれません。  最大の見所である『八卦の陣』の戦い、個人的には非常に面白かったのですが、『長尺スペクタクル』の見せ場として結構地味なのではと思ってしまいます。  周瑜と孔明の演奏シーンはくどいです。周瑜のプライベート映像が多いのも気になります。テンポが悪くなるし、退屈だと思っちゃった時間があったのは事実。せっかくのアクションでスローモーションが多いのも好きではありません。  こうしてみると、一本の映画としての完成度はいまいちなのかもしれないですね。正直もっと荘厳な雰囲気とスケールを期待していた自分がいます。雰囲気、キャラのノリがちょっと軽いというか、浅いというか。嫌いではないのですが・・・[DVD(吹替)] 6点(2020-03-02 05:30:28)(良:1票) 《改行有》

177.  アフタースクール 《ネタバレ》  堺雅人、大泉洋、佐々木蔵之介、常盤貴子、ムロツヨシ。好きな俳優さん多数出演。これだけの豪華メンバーを集めたら、そりゃ面白くならないわけがありません。で、実際テンポもよく、演技もよく、ミステリー仕立てで面白い。ただ、いつもの内田けんじ作品ほどには物語りにひきこまれませんでした。  前半は置いていかれないようストーリーを追うのに必死。後半は少しずつ真相が見え始めるんですが、小さな驚きはあるものの大きな驚きというものはあまり無かったような気がします。いつもならネタバレシーンで『ああ、そうゆうことだったのかー。してやられたー。』っていう、良い意味での『まいった感』を感じるんですけど。今回はその感じが弱いかな。もったいつけといて、『ただの潜入捜査でした。』ってのが物足りないのかもしれません。  確かにオープニングで、夫婦とも家族とも一言も言ってないですからね。そう言えば他人同士で成立する会話しかしていなかったですね。こーゆーミスリードもあるのかと感心。  最後の木村と妹警官の『寄り添い動画』のネタバレはちょっと面白かったです。それにこの作品のキャスティングと演技は凄く良い。とゆーか凄く好き。堺雅人も大泉洋も佐々木蔵之介も、まさにはまり役でした。そして掘り出しものだったのが田畑智子。こんなにかわいかったっけ?っていうくらいかわいく撮れています。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2019-07-19 11:25:22)(良:1票) 《改行有》

178.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》  あおいと智也のキャラが良い。ストーリーそのものはなんちゃないんですが、映画は面白い。蒼井優、酒井若菜、小日向、佐々木蔵之介、脇を固める面々もはまり役。邦画特有の淡々としたドラマ。これといった山場なし。智也とあおいの心の交流を静かに、でもときに情熱的に描きます。その描き方が純粋で楽しくて、見ていて飽きることはありません。  大学生時代にあおいから、『人を外見で判断するやつは最低だ』とののしられる岸田君。岸田君が最初に好きになったレンタルショップの女の子も、今日子も千鶴も、皆女の子女の子している。ボーイッシュなあおいは対照的な存在。当然岸田君の恋愛対象からはずされるあおいさん。で、女の子の外見ばかり見てきた結果、レンタルショップの女の子にはあっさり捨てられ、今日子の彼氏から殴られ、千鶴のエピソードで痛い目を見る岸田君。痛い目をみたとき、いつもそばにいたのはあおいさんでした。いつも岸田君に厳しいあおいさんも、岸田くんが痛いめをみたときはとても優しいのです。まさに雨が上がった後の虹のような存在のあおいさん。虹の女神というタイトルにぴったり。そんなあおいさんは、劇中唯一内面の美しさを岸田君に見せていました。岸田君は、あおいさんの気持ちには薄々気付くものの、あおいさんの心の美しさ、自分の本当の気持ちには気付きません。岸田君がその美しさに気付いたのは、手紙に書かれたあおいの気持ちを読んだとき。そして1万円札の指輪を、今でもあおいが大切に持っていたとき。はじめて岸田君はあおいの心の美しさを感じ、あおいを好きになります。そして好きになったときにはもうあおいさんには二度と会えないという、あまりにも切ない恋愛。  これが岩井俊二テイスト。正直ちょっと苦手です。もっとわかりやすいハッピーのほうが好みです。[DVD(邦画)] 6点(2019-03-29 12:59:31)(良:1票) 《改行有》

179.  東京フレンズ The Movie 《ネタバレ》  ドラマの特番って感じですね。DVD版を見ていない人は、登場人物に思い入れがないので、本当の意味ではこの映画を楽しめないのかもしれません。私もDVD版は観ていません。いつもだったら手を出さないであろう映画です。  ではなぜ見てしまったのか。それは大塚愛がいたからです。そして予告がちょっと面白そうでした。魔が差したとしか言いようがありません。  内容は大塚愛の壮大なプロモーション映画といったイメージ。なので個人的には満足。  ストーリーは全く面白く無いです。人気が出てきたアマチュアバンド、いよいよデビューの話が、というサクセスストーリーならまだ良かったのですが。以前のバンド仲間であり恋人の隆司が夢を失ったので、ニューヨークまで会いに行くという物語。  もっというなら、画家をめざす人。結婚に憧れる人。劇団員で頑張る人。それぞれの夢や、恋愛の価値観をそれぞれの視点から描いた群像劇。なので映画としてはこれ以上無いくらい薄味で、面白みや旨みといったものはほとんど感じ取れません。ただ薄味のわりに退屈はしなかったので、小粒ながら楽しめていたのでしょう。  『隆司に会って来ます。』『バンドはどーすんだ。男のためにバンド捨てんのか。』『一発殴ったらすぐ帰ってきます。』と言っておきながら、ニューヨークでいつまでも隆司といちゃいちゃしている玲にまったく共感できなかったのがイタい。それまでの玲は好きだったのに、ここで一気に熱が冷めましたね。  まだ元気な頃の小林麻央さんを見れたのは嬉しかった。[DVD(邦画)] 6点(2018-07-20 14:52:33)《改行有》

180.  ハチミツとクローバー 《ネタバレ》  美男美女がそろってワーワー、キャーキャー、楽しそうね。蒼井優や関めぐみが同級生で、あんな仲良くしゃべれるんだったら、そりゃあ毎日楽しいでしょうよ。  まあ、それはそれとして。関めぐみ、蒼井優、どちらも可愛いので、それだけで見る価値のある作品です。ストーリーはともかく。  特に、蒼井優演じる『はぐちゃん』のかわいさは、尋常ではないレベル。笑顔、しゃべり方、声、ファッション。そのどれもが男心をくすぐります。そんなはぐちゃんに想いを寄せるのは、櫻井翔演じる竹本君ただ一人。そんなことあるわけないんだけど、そーゆーシチュエーションを作れちゃうのがフィクション。  でまあ竹本君がんばる前半はいいんだけど、森田さんがはぐちゃんに接近し始めてからは、急速に自信をなくしていく竹本君。こーゆーいじいじしたところは賛否両論わかれそうですね。  結局はぐちゃんは誰が好きなのか。それとも誰のことも恋愛対象ではないのか。原作を知らない自分には、さっぱりわからない。  花本先生と理花、山田と真山の関係も宙ぶらりんのまま映画は終わります。  2時間も見て、何一つ結論が出ていません。うーん。少女マンガの世界は奥が深いです。  正直、映画としては3~4点くらいですけど、はぐちゃんがとにかく可愛いのと、めずらしく誰も死なない邦画なのでこの点数です。[DVD(邦画)] 6点(2018-06-30 06:58:24)《改行有》

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