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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 いやはや、日本のアニメは恐るべし! 制作者サイドの「あざとさ」が見え見えなのも、また大人にとっては娯楽要素だったりする。昭和の最後に産まれた世代としては、しんのすけサイドにも、大人サイドにも立てずに、昭和レトロってそんなに良いかぁ?と首をかしげつつも、しんのすけの言葉・態度にもカチンときたり。それなのにいつのまにか、展開されるてんやわんやに、ずーっと笑い泣き。高尚ぶってるけど中身のないダメダメ作品(ゲド戦記とか)を続けざまに観ちゃった後に、これ観て正解だった☆[地上波(邦画)] 6点(2007-10-24 16:28:12) 2. ゲド戦記 まず、絵柄の雑さが随所に目立った。また、背景そのものは美しいのに、背景と人物がちぐはぐだったり、急に光のトーンが変わったりする。観ていて非常にうるさく感じた。こういう気に障る感じは、今までのジブリ映画にはなかったように思う。また、いつもながらプロの声優を使わないので、セリフがゴモゴモしていて、いや。とくに今回の田中裕子のクモにいたっては、セリフを聞き取るために神経を集中しなければならない感じで、やめてほしい。また、劇中の歌が唐突すぎて、ちっとも感動できない。ストーリーは、もう思案の外。原作を再構築するなら、もっとやりようがあるはずだ。コレでは原作ファンが憤る。というか、宮崎親子はそもそもなんで「ゲド戦記」をアニメ化しようと思ったのだろうか。ただ、有名な作品だったから? そうとしか思えないのだけど。[DVD(邦画)] 3点(2007-10-24 16:06:06) 3. ザ・リング 日本版のほうが断然、怖いですね。でも、テンポが良くなったのと、映像がゆったりと広がりのあるものになった以外、話の運び方も解釈も映像も、みんな日本版と同じです。ココまで同じじゃ、リメイクしても意味無いじゃん、と思ったのは「サイコ」以来、久しぶりです。 ただ、貞子は思わず目を背けちゃう怖さがあったけど、こちらはサマラがそんなに怖くないので、正視できてしまいます。あの「テレビ画面の砂嵐を見るだけでゾッとしてしまう」ような強烈な恐怖感は、味わえません。2点(2004-09-27 11:38:48) 4. イノセンス 映像はスゴイ。本当にスゴイ。でも、作品としての価値、エンターテイメントとして人を感動させる力は、薄い。話の進むテンポも悪いし、分かる人だけ分かってねと言う、閉じた世界の作品だと思う。5点(2004-09-27 11:28:43) 5. 陰陽師Ⅱ 娯楽映画だというのは分かっているのだが、早良親王の次は、出雲神話というのが、アサハカすぎる。役者がこれだけそろっていて、なんでこんなつまらない映画が作れるんだろう? 逆の意味で素晴らしい。しかも、アマテラスとスサノオをメインに据えた結果なのか、天の岩戸が出雲神話に登場するという、どうしようもなく滅茶苦茶な展開になった。いくらなんでも、やめてほしい。(いかにも「天野嘉孝デザイン」の天の岩戸の場面は美しかったけど・・・・・・) アマノウズメが必要だからとか言い出して、女装して舞うシーンも変だった。あと、死体があるところに、のこのこやってくる殿上人(大臣かなんかだよね?)も、どうにかしてほしい。当時の常識として、死の穢れに触れたら、しばらく宮中へ出仕できないはずだから。いや、まあ、その後では宮中で人が死にまくってるから、どうでもいい感じなんだけど・・・・・・。1点(2004-05-12 20:38:29) 6. バトル・ロワイアルⅡ 【鎮魂歌】レクイエム 期待してみたわけではなかったが、ヒドイ映画だった。内容は最悪。作品じゃない。単なる映像。特に、陳腐でばかばかしいセリフにはうんざり。どんなラストで決着するのか興味があったので、我慢して観たけど、陳腐でアホらしいラストだった。ただ、ココまでまともに9.11事件を題材にして、かつ「反米」と 「テロ肯定」をやっちゃってるとは思わなかったので、ちょっと感心した。半世紀もたって見直したら、ある意味貴重な存在になってるかも。三田佳子が、現実の本人のスキャンダルを想起させるような役柄でもあり、ほんのちょっとの出演なのにインパクト有り。藤原竜也はものすごくイイ役者だが、この映画では何の意味もない。2点(2004-04-01 22:35:04)《改行有》 7. GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 マトリックスの原典だというので、観てみたけれども、さっぱり良さが分からなかった。自己とは何か、というテーマも、こういう描き方では目新しいとは思えなかった。そもそも「製造元がうっかり生み出したものを回収している」という設定が、安易だ。それに、セリフが多すぎると思う。映像は美しいけれども、一般向けエンタテイメント作品ではないような気がする。3点(2004-04-01 22:19:45) 8. ルビー・カイロ 《ネタバレ》 ヴィゴ・モーテンセンが出ている昔の映画、ということで観た。角川映画でもあるらしい。しかし、あまりにもくだらない内容の映画。普通の主婦が「亡くなった」夫の謎を追いかけて外国へ飛び、その途中で出会った学者とイイ感じになりつつ、実は生きていた夫に出会い、その素顔を知ってしまう・・・・・・という、テレビのサスペンスドラマとしか思えないようなノリなんである。お金の無駄だ。しかし、ヴィゴ・モーテンセンが見たい、ただそれだけな人にはオススメできる。3点(2004-03-05 21:08:21) 9. トゥームレイダー2 《ネタバレ》 妙な恋愛話を絡めたあげく、あくまでも最後はオカルトホラーで締めくくってくれる。ララのキャラなんかも面白いし、素手で鮫を殴るとかファンタジーなアクションも、まあまあ許容範囲かなと思えるくらいには面白いのに、後半から話がずれまくって、落としどころが間違っているような作品。昔の男、というネタをもっと面白い方向で使えなかったのだろうか。中途半端に暗かった。前作が、インディのワクワク感に及ばず、ハムナプトラの楽しさに及ばず、ハンパな作品だったので期待をしていなかったが、それでも「金返せ」と言いたくなるような作品だ。3点(2004-02-26 21:51:01) 10. たそがれ清兵衛 ここまで素晴らしい映画だとは思わなかった。真田広之と宮沢りえが何よりも評価されて当然だと思う。二人の立ち居振る舞いの美しさも、感嘆させられる。脇役たちのそつのない演技も達者だった。とりあえずここまで藤沢周平の原作をとても上手く調理してくれると、文章ファンにとっても嬉しい。ただ、東北弁風なセリフは、東北の小藩の雰囲気を上手く出していた反面、くどいような気もした。多少は日本語が分かる外国の人間がサムライブームでこの映画を観た場合、ちょっとビックリさせられるだろうなぁと思う。でも「海は見ていた」のように役者が無理矢理しゃべっているような感じではなかったので、やはり、この映画の役者さんたちは素晴らしい。ただメインとなるべき立ち会い場面は、リアリティを追求したのかもしれないが、暗すぎるし、冗長すぎるし、相手のほうに道理があるような気がする。かと言って清兵衛の人生観を突き崩すシーンというわけでもないので、場面の緊張感高揚感がいまひとつ足りない。エンターテイメントとして文章を上回ろうとするならば、ここだったのではないか。それにしてもひどいのがラストで、「父は幸せでした」という強引なナレーションとか、井上陽水の歌とか、変なモノを持ってきたことで、この作品の持っていた静謐な世界のすべてが崩れ去った。惜しいと言うより悔しい。7点(2004-02-25 21:50:56)(良:1票) 11. 金田一少年の事件簿 上海魚人伝説 よくもまあ、こんな陳腐な設定の話を映画にしたなぁと思う。制作費の無駄としか思えない。しかし、その陳腐さに目をつぶれば、俳優の演技や音楽なども標準程度には仕上がっているし、映像の完成度は高い。特に色づかいは大変素晴らしい。4点(2004-02-14 02:52:33) 12. Shall we ダンス?(1995) 《ネタバレ》 この映画のおかげで、社交ダンスサークルに入ってても、あんまりいやらしい目で見られなくなりました。嬉しいです。渡辺えり子さんが最高に良かった。子育てを頑張って、社交ダンスを頑張って、素敵。太ってるからダメ~とか言わないで、ガッツがあって、素敵。一番感情移入が出来ました。役所さんの作り上げた、普通の家庭人で、不満はないけど心がしぼんでいる主人公が上手い。そして、自分が悪いんです迷惑かけましたと、ぺこぺこしておいて、奥さんには「もうほっといてくれ!」とどなって拗ねまくるところとか、日本の平凡な男って感じで上手い。奥さんのうじうじした態度も、イライラさせられるが、これもまた日本らしい家庭の風景のような気がする。そういう狭くてみみっちい家庭と、華やかな社交ダンスの世界が対照的で面白かった。そして、竹中直人はもう、すごい。この人がいればどんな駄作コメディも傑作に見えちゃうのではないかと思う。最後夫婦で庭で踊って、ラストかと思えば、もうひとひねり。あの手紙は余計だったが、最後に華やかなシーンを持ってきて静かなエンディングで良かった。ただ、パーティーに行かないが家庭にも帰らない、その行動にはむかついた。奥さんの「自分だけずるい」という言葉はすごく自分勝手な言葉だが、それでも、この主人公にぶつけてやりたかった。6点(2004-01-24 11:36:37)(良:1票) 13. 戦場のメリークリスマス 良く言えば難解。悪く言えば退屈。坂本龍一とかデビット・ボウイが出ているんだよ、ラストシーンが泣けるよ、と他人からさんざんレクチャーされてから観たので「ああ、なるほどね」と思う場所はたくさんあった。銃殺とか生き埋めとか、おぞましい場面が非常に淡々と描かれているので、つい観てしまって、後で思い出して吐き気がした。変な映画だった。4点(2003-12-10 19:58:23) 14. トゥームレイダー インディー・ジョーンズの女性冒険家版で、インディーよりアクションな映画なんだと思っていたが、よりオカルトな映画だった。アジアの文化・伝承に造詣が深い人が元ネタを作ったのだろうけど、あまりにも敬意がなさすぎ。私はゲームのほうは全くやったことがないが、ララ・クロフトが何をやりたいのかよくわからない。教養があってお金持ちで、ただ文化財をあさって一攫千金をねらうだけのトゥームレイダーじゃないんだよ~、と言っても、ララの行くところ遺跡が壊れまくってるし。結局、面白がっているだけならば、「ハムナプトラ」のほうがギャグに徹していて気持ちが良い。が、キャラクター的には目新しいので、執事さんとか脇キャラも含めて、是非楽しいシリーズに育てて欲しい。4点(2003-12-10 19:47:50) 15. GODZILLA ゴジラ(1998) ゴジラは、進歩しすぎた生活の暗部として誕生し、警告として暴れる・・・・・・という頭があるせいか、観ていて「?????」しか浮かばなかった。他の車は追いつかれているのに、主人公たちがタクシーで暴走して助かってるのが、お約束とはいえあまりにもテキトーすぎる。何のためにこの映画を作ったんだろう? ゴジラの卵が並ぶ場面と、その後の子ゴジラ大群との追いかけっこは、ジュラシックパークじゃん!!としか思えなかった。ラストを観て、まさか続編作る気じゃ・・・・・・と危惧したがさすがそれは無いようなので安心した。2点(2003-11-27 08:26:21) 16. ルパン三世 カリオストロの城 とても素敵だったんですけど、最後の銭形のセリフなんか何度観てもホロリとしちゃうんだけど、でも、これは根本的にルパン三世シリーズじゃない・・・・・・。主役を全部押しのけて、宮崎アニメ的美少女クラリスの一人勝ち。そして、そもそものネタである怪盗ルパンのカリオストロ伯爵夫人から、いったいどこまで遠ざかっていくのか・・・・・・。5点(2003-11-25 10:08:18) 17. 地雷を踏んだらサヨウナラ 内戦の起きている国と戦場カメラマンの姿を、戦場とは無縁に生きている我々に、伝える力のある映画だと思う。地雷にかこまれた土地に生きる人々、特に子供たちの現実は強烈に胸に突きつけられた。事実と違うであろう部分がいくつかあるけれども、一之瀬泰三という存在を、この映画で初めて知った。全体的には少し淡々と描きすぎていて、いまひとつ一之瀬泰三が危険に身をさらして写真を撮る情熱が分伝わってこないと言うか、人生のクローズアップというより、望遠鏡の向こうの世界のような印象のあるのが惜しい。でもラストの、アンコールワットの映像は文句なしに胸に迫った。この映画を観たら、アンコールワットを旅行で見学できる幸せを、かみしめなければならないだろう。7点(2003-11-25 09:46:17) 18. 八つ墓村(1977) なんら活躍しない金田一。渥美清を何故起用したのか分からなかったが、ラストのすべての謎を解き明かす部分で、不思議と説得力があった。あの、土俗的なストーリーにおいては、小川真由美の都会的雰囲気、萩原健一の憂い、渥美清の野暮ったさが、非常に対照的で面白い。 5点(2003-11-23 15:03:25) 19. ラスト サムライ 予想以上の素晴らしい映画でした。架空の人物である勝元が、明治十年の「士族の反乱」の姿を、上手く昇華して、伝えてくれている感じですね。また、多少違和感があったラストの平伏シーンですが、インディアンたちを皆殺しにしたオルグレンの過去と比較して、敵や滅び行く者への敬意を表する日本の文化を、端的に示した演出かと思います。ただ、そもそもオルグレンは武器商人との関わりから日本に来たのだし、日本政府は巨費を投じて近代軍備を整え、買い込んだ銃器を内戦に使ってるワケです。勝元との戦いも武器商人を潤わせてるだけ??? それを考えるとかなりムナシイです。が、とにかく、渡辺謙の圧倒的存在感がこの映画の根本を作ってます。映像も素晴らしい。小道具もイイ。日本が時代劇を作る際にテキトーにしてしまう部分(たとえばカツラとか衣装とか)を、きちんと作ってくれていて感涙です。あと、小雪が演じる「たか」の振る舞い(とくに前半)が、非常に日本的で、この脚本家は上手いなぁと思いました。もっち~さん、私が何となく感じた疑問を明確に教えてくれて有り難うございます!! 最後の決戦の時に勝元側に火薬が登場して、そうだよな~、維新前の日本だって火薬も鉄砲もあるんだよな~と思いました。あと「もはやサムライの時代じゃない」と言ってる側が、襲撃の際に、刀を振りかざしたり忍者の格好したりというのは変ですよね。あと、切られた「髷」を道ばたに捨てていくことは、旧い日本人なら絶対にしないぞ!! とか、サムライとは町人から見た言い方で、武士たちは「侍」と言い方を嫌っていたので、江戸期には自分たちに対して決して使わないし、少なくとも手習いに「侍」と書くことは有り得ないんだなぁ~とか、重箱のスミは沢山ありましたが。そんなことまで気になるほど、時代考証にお金を掛けてました。そして、勝手にボブと呼ばれてしまった見張り役って「日本一の斬られ役」の福本清三さんですよね。セリフが一つもないのに、素晴らしい存在感でした。真田広之は・・・・・・たぶん、外国の観客には「怖い」と思います。渡辺謙の風格に対して、出陣の舞とか見所は多かったけど、鬼武者風でしたから。あとは、勝元の言う「領地」がいったい日本のどこにあるんだ? という疑問を解明したいです。吉野の近くなのかな?8点(2003-11-23 14:45:59)(良:1票) 20. ビルマの竪琴(1985) 原作は名作には違いないが、ビルマでは僧侶が楽器を持っちゃイカンとか、女性(女の子を含む)と決して口をきいてはイカンとか、勝手に1人でうろつきまわる僧侶はいないとか、当時のアジア戦線に来ているイギリス兵は「ホーム・スイート・ホーム」を知らない可能性が高いとか、いろんな事実が明らかになってきているのに、感動するからという理由で、映画を作らないで欲しい。2点(2003-11-20 13:33:52)
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