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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. オーディション(2000) 女性の底に眠る情念を、肉体への痛みによって表現しようとした作品という気がします。ホラー、スプラッタとしては単発の衝撃はありますが、盛り上げ方が物足りない。前半を短くして後半を丁寧に描いて欲しかった気がします。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-25 01:46:53) 2. ハウス/HOUSE(1977) ホラーでもなく、ロマンスでもなく、SFでもなく、エロチックでもない。でも独特の世界観があり、ついつい引き込まれてしまう。荒削りだけれども面白い映画だと思います。キャスティングの妙は抜群では。池上季実子はきれいだし、南田洋子や鰐淵晴子は趣がある、小林亜星に至っては、絶句。7点(2004-05-05 23:15:35) 3. リング(1998) 文脈で恐怖を演出する手法が成功したよいホラーだと思います。恐怖が謎を呼び、謎解きが更なる恐怖へと導いていくのは正統派ホラーのあり方ですよね。演出は限界を感じますが、日本映画に頑張って欲しいので少し甘めに8点です。8点(2004-05-03 08:00:03) 4. 東京物語 改めて評価する必要もないでしょうが、心理描写の細やかさとカメラワーク、進行のテンポが見事にかみ合った作品だと思います。今の時代にはすべてが遅すぎ、静かすぎるのかもしれませんが。アジア諸国で上映し、反応を聞いてみたい作品です。個人的には、唐沢版「白い巨塔」の最終回の翌日、BSで放映されていたのを見て、改めて衝撃を受けました。「白い巨塔」での財前教授の死は、それなりの深みをもっていたと思うのですが、やはり「東京物語」と比べるといかにも平板にあざとく思い返されました。人の死をみつめるという現代人が逃げてしまう現実を思い返させてくれる作品でした。10点(2004-04-30 15:42:43) 5. 古畑任三郎スペシャル すべて閣下の仕業 <TVM> 《ネタバレ》 内容の評価についてはすでに沢山コメントされています。懐古的だし、最後の後味は悪い。古畑ファンとして残念です。しかし出演者の演技はしっかりしているので、そこは安心してみられました。シリーズで自殺させなかった津川雅彦をわざわざ脇役とし、松本幸四郎に自殺させたのはなぜなのか。その思いをもっとストレートに表現した脚本だったら、楽しめなくとも考えさせてくれる作品になったのではと思うと、更に残念です。4点(2004-04-30 15:28:02) 6. 古畑任三郎vsSMAP<TVM> 刑事コロンボのキャラを古畑と今泉の掛け合いにしたのが古畑任三郎シリーズのミソだと思いますが、このスペシャルはまさにお祭りで、内容どうこうではないと思います。田村正和以下のレギュラーとSMAPメンバーの絡みで楽しむお正月番組でしょう。そう見れば才能ある人を沢山見られてよいと思います。7点(2004-04-30 15:23:54) 7. 名探偵コナン 迷宮の十字路 全体としてストーリーも人物描写も詰め込みすぎで中途半端。バイクでの追跡シーンだけが印象に残りました。4点(2004-04-18 15:16:18) 8. 幻魔大戦 平井和正の原作の世界からすると、底の浅さは否めませんが、この時期のアニメ映画としてはよくできていたんじゃないかな。まあ最後の幻魔が弱すぎると思いますけど。5点(2003-09-16 00:39:42) 9. ヒポクラテスたち いい映画ですよ、これ。ほぼ同時期に学生していたので、感じがよく分かります。でも今から考えてもよくできた青春映画だったと思います。古尾谷さんに合掌。9点(2003-04-30 00:28:19) 10. 砂の器 DVDで最近見ました。映像の美しさに感激。付録映像でロケハンの苦労が語られていましたが、この時代の機材でここまで、と驚きました。スタッフ、役者共に一級で、細部までこだわった作りは日本映画の誇りだと感じました。完璧ではないけれども、この水準の映画をもっともっと見たいと感じました。9点(2003-03-09 00:01:43) 11. 黒い家(1999) 原作を読んでいないので映画だけの感想ですが、中途半端という印象でした。悪いできではないけれど、恐いか、驚くかというとそういう気にならない。大竹しのぶの演技は確かに見る価値があると思いますが、映画としては焦点が甘いと感じました。4点(2003-01-12 00:35:47) 12. 麻雀放浪記 時代の雰囲気をよく出した作品だと思います。繰り返し見ても楽しめる。荒々しさのもつエネルギー、懐かしい。8点(2002-11-10 17:32:05) 13. 魔界転生(1981) ストーリーは無理があるけど、キャラクターが強いので楽しめますね。ただ、柳生対武蔵、柳生の親子対決はもっともりあがったほしかったな。6点(2002-11-10 17:29:48) 14. お葬式 厳粛な死をめぐる話を使って日常を切り取る伊丹監督のよさの出た作品だと思います。堅苦しくなく、(葬式を経験した人は)少し笑えて、余韻が残る。8点(2002-10-06 00:41:02) 15. タンポポ 80年代の日本を代表する1本と思います。出演者も脚本も演出も明るく、テンポがよい。伊丹監督、輝いてましたね。この後、少しずつ彼の才気が暗い方向へ向かうのと、日本の方向も重なってしまった。バブルとその後の日本社会に真摯に取り組もうとした伊丹監督を思うと、笑った後にしんみりする作品になってしまいました。9点(2002-08-19 01:57:42) 16. さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち ヤマトのシリーズとしては、ストーリーも作画も一番よくまとまっていたと思います。当時の日本と重ね合わせるとよく分かる。アメリカとの同盟の大きさを頭では理解しながら、心の面では満足しない何かが、一瞬で敗れ去る巨大艦隊と最後に特攻をしかけるヤマトに象徴されているのでは。確かにこれで終わればシリーズとしてはよかったのでしょうが、このアナクロな終わり方では人々が満足しなかったのも事実。やはりヤマトを眠らせるのは環境の脅威でなくてはならなかったのです。7点(2002-08-19 01:45:20) 17. ジャッカル 役者優先で物事が進むハリウッド方式の弱点が出た映画。脚本の粗さが目につく。3点(2002-06-12 18:32:38) 18. パラサイト・イヴ しっかりと脚本と構成を考えれば、それなりの佳作になったろうに、ダメダメ映画にしちゃいましたね。残念です。2点(2002-04-19 17:07:24) 19. スーパーの女 『お葬式』や『タンポポ』のはつらつとした映像を見ていると、痛々しいばかりの映画でした。伝わってくるのは伊丹さんの苦しみ、同時にバブル崩壊後の日本の苦しみ、という映画ですね。3点(2002-04-19 16:41:03) 20. AKIRA(1988) 映像を作ったスタッフの技量はすごいと思いますが、意味ありげで本当は意味のない映画。やたらとものを壊してスペクタクルと考えている最近のハリウッド映画をアニメでやったというだけではないでしょうか。5点(2002-04-19 16:30:36)
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