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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 美しい夏キリシマ あの瓦屋根と、その上にいる少女・波を中心に、いろいろな比喩を想像できる。良くも悪くも見る人次第の映画。俺はハマった。 途中、一歩間違えば虚構の世界に足を踏み入れかねない危ういストーリーの流れを、一人で現実世界に引きつけてみせた原田芳雄の名演が印象に残る。8点(2005-02-03 22:43:39)《改行有》 2. 海猫 邦画の悪いところが出た。語るに値しない。伊東美咲が脱いだとか脱がないとか、そんなのどうでもいいからさ、いい絵を見せろ!いい絵を!2点(2005-01-25 18:59:14) 3. 血と骨 確実に観た後暗くなる作品です。2時間半にわたってひとかけらの希望も無く、あるのはただ暴力、暴力、暴力・・・。げんなりします。R指定されているだけのことはあります。中学生には見せないほうがいいです。歪みますから。 演技陣はみんな素晴らしいですね。特にビートたけしはさすがです。徹底して暴力的な上に極端な自己中、正直嫌悪の対称にしかなりえないはずのキャラクターですが、しかし何故かその姿からは孤独や哀愁を感じてしまいます。 それと準主役の新井浩史。いいです。虫みたいな顔してますがいいです。強いものに対して極度のコンプレックスを背負いつつ反発する役柄は『青い春』のときと一緒で、きっと彼に向いているんでしょう。あと出番は短いですがオダギリジョーが良かったです。仮面ライダーのくせにどうしようもないゴロツキの息子役を鮮烈に演じて見事なまでに子どもの夢を裏切っています。 僕はあまり好きではないですが、たぶん傑作のはずです。日本アカデミー賞とるかどうかは微妙ですが(てかたぶん無理、内容的に)、キネ旬ベスト10には入るでしょう。憂鬱な気分に浸りたい人は見てやってください。でもホント、楽しいシーンは一つも無いから注意するように。ちなみにカップルで観に来てる奴らがいました。上映終了後しばらく、全く会話していませんでした。(11月13日鑑賞)5点(2005-01-25 18:58:02)(良:1票) 《改行有》 4. 笑の大学 全てにおいてそつの無い優等生映画ですね。中日・井端的映画とでも呼びましょうか。逆にそのそつの無さがいやらしいです。 結論から言うと、良い映画です。観る価値はあります。確かに三谷幸喜の脚本ありきなので、テレビでもいいかなとは思えますが、役所広司の顔の演技の迫力はスクリーンで是非見たほうがいいと思います。実にさまざまな表情をこれでもかってくらいに表現しています。 ストーリー展開はさすがです。きちんと起承転結しています。実際には起承転転転結くらいしています。モノローグ一切無し、映像とダイアローグのみで観客に必要な情報を漏らすことなく完璧に説明しています。説明ったらしいことは何もなく、自然にストーリーを追うことができます。参りました。いやさすが一流脚本家。さすが古田顔。 肝心の中身(笑い)ですが、別にそんなに笑えるものではないです。と言って決してつまらにものではなく、「声に出して笑うより上品に心の中で楽しむ」類の笑いです。「馬鹿な笑い・くだらない笑い」が好きな人はちょっと違うなって感じるはずです。僕はダメでした。まあ期待してなかったから別にいいけど。『恋の門』(松尾スズキ脚本)のときもそうでしたが、演劇出身の人とは笑いの感性が違うようです。 一つだけ面白いところを挙げるとしたら、役所広司の台詞「わんこそば、うまいよね~」これにはやられました。狙ってやったんだとしたら天才です。まあ誰も笑ってなかったけど。 あと、稲垣メンバーなかなか良かったです。ハマリ役だと思います。5点(2005-01-25 18:55:15)《改行有》 5. ハッシュ! いい映画だと思いますが、現在の日本映画の悪い部分(小さな世界を小さく描く)がにじみ出ています。6点(2004-03-07 17:24:02) 6. 太陽を盗んだ男 ひどい音楽です。3点(2004-03-07 17:21:55) 7. ソナチネ(1993) 最高の作品なのに、音楽が邪魔です。8点(2004-03-07 17:19:29)(良:1票) 8. コンセント ひどい映画ですね。1点(2004-03-07 17:14:54) 9. Kids Return キッズ・リターン 北野作品の中ではどちらかというと凡作の部類に入ると思います。5点(2004-03-07 17:12:29) 10. 生きる 構成が技巧的過ぎました。6点(2004-03-07 17:08:29) 11. あの夏、いちばん静かな海。 あのしょうもない音楽さえなければ大傑作になっただろうにという後悔が残ります。8点(2004-03-07 17:05:53) 12. アイデン&ティティ この映画は基本的に峯田を見るために存在する。峯田が好きな人は自然とこの作品を好きになれるだろうし、生理的に受け付けない人はこの作品も生理的に受け付けられないはずだ。峯田のアフロや朴訥とした喋り方が大好きな僕にとっては、無茶苦茶な設定やセンスの欠片も無い映像その他もろもろのマイナス要因はむしろ“不器用青春ど真ん中”として熱く心に響く。大きなスクリーン、大音響で誰にも邪魔されずに観るのが唯一の正しい見方。この映画を観て泣ける人はきっとクズ人間。6点(2004-03-07 17:00:10)(良:1票) 13. その男、凶暴につき 美しい映画です。同僚の刑事と逃亡者がつかみ合うシーンのスローモーションと音楽は特筆ものでしょう。以後の北野作品における海を見ているような感覚でした。最後の方の銃撃戦も殊更美しい。この人は本当はずっと白黒映画を撮ってきてたんじゃないかと勘ぐりたくなるくらいに、陰影の素晴らしい映像でした。ラストは蛇足です。そういえば、我妻が辞職した後美術館を訪れるあたりは、スコセッシの『タクシードライバー』のような感じでした。影響受けたんでしょうか?8点(2004-03-01 18:11:32)(良:1票) 14. 七人のおたく cult seven 小学校3年生ぐらいのときにテレビで見て「こんなに面白い映画があるんだー!!!」と狂喜し、めでたく、『ドラゴンボールZ/とびっきりの最強対最強』と並んで自分のベスト映画にランクインしました。大学生になった今、もう一度見てみたら「なんだこのクソ映画は」とあきれるのが目にみえているので、最高の作品のまま思い出だけに留めておこうと思います。当時、中尾彬が本当に嫌いでした。10点(2004-02-26 18:52:14) 15. ジョゼと虎と魚たち(2003) 妻夫木聡はなんでアカデミー主演男優賞とらなかったんだろうというくらい好演していました。ただのアイドル俳優だと思っていたのでびっくりです。池脇千鶴も難しい役どころを頑張って演じきったと思います。また、出番の少ない大倉考二、新井浩文、板尾創路、SABUの四人が作品を食わんばかりの濃い演技を見せていました。特に板尾に関しては、画面に板尾創路がいるというそのことだけで、笑いをこらえるのに必死でした。このキャスティングはかなりのファインプレーだと思います。しかし、内容は残念ながら僕には合いませんでした。一昔前の人が書いた恋愛小説を何の工夫も無くそのまま映画化するとこうなりますよという見本のような映画でした。映画的、演出の工夫はほとんど無く、あまりに設定や台詞に頼りすぎていて、目を閉じて台詞とモノローグを聞いているだけでも何ら支障はありません。テレビドラマに毛が生えたような感じです。映像は誉めるようなところはほとんどありません。良かったところといえば最初乳母車が転がり落ちてくるところとモザイクガラス越しの会話ぐらいです。ところどころのギャグなどは、いかにも女性が書いた脚本らしくて、男の僕は全く笑えませんでした。ラストは、妻夫木が香苗に手を振りながら駆け寄ったところか、あるいは妻夫木が泣き崩れるところで終わったほうが、やりきれなさがより心に残ってリアリズム映画としては正解だったと思います。とにかく最初から最後まで、女性の女性による女性のための映画といった感じでした。TBSドラマが好きな女性などからすると非常に良い作品なんでしょうが、テレビドラマ嫌いの男の僕にとっては二度と見ることはないであろう作品です。4点(2004-02-26 18:19:54) 16. 切腹 22人投稿して平均9点というのはちょっと過大評価のような気がします。ストーリーはよくできてはいますが、サスペンスとしてもミステリーとしても一流半だと思います。映像は平凡ですし、確かにへちょちょさんやSTING大好きさんのおっしゃるとおり、橋本忍の映画と言ったほうが正しいでしょう。個人的にこういう脚本先行映画はあまり好きではないので、この点数を付けさせていただきました。3点(2004-02-25 15:54:38)(良:2票) 17. 晩春 小津の最高傑作だと思います。始めの数カットで魅了されます。「北鎌倉駅」の看板のフェードインから始まって、電線と線路、信号、瓦屋根、そして廊下の奥からのぞく女性達と移っていくのですが、この構図が本当に素晴らしくて、始まってたった10秒でうっとりしてしまいました。どこか『丹下左膳餘話 百萬両の壺』のオープニングを思わせました。 この作品の全編の魅力を語りだすと本が一冊出来上がってしまいそうなので、多くは心に留めておくことにしますが、まあもう皆さん見てくださいとしか言えません。笠智衆がつぶやく「明日はきっといい天気だな」という何気ない一言に、決してその言葉面だけでは捉えることのできない父親の心境を巧みに映し出した素晴らしい脚本と、あえて椅子を不自然に並べてまで構図にこだわった最高の映像を、是非堪能していただきたいです。10点(2004-02-25 12:35:03)(良:1票) 18. HANA-BI 文句無しに9点(事実上の最高評価)。日本映画史上屈指の作品。9点(2004-02-19 09:16:30) 19. 麦秋(1951) 「アンパン食べる?」完璧に練られた脚本を象徴するこの一言。7点(2004-02-13 13:43:47) 20. 父ありき ロシアで別の版のフィルムが発見されたらしい。音声は日本に残っているフィルムよりもかなりいいらしい。この作品はまだ30代にして既に老成しているかのような小津の父-息子観、死生観がうかがえる。また、この時期に厚田氏のカメラもほぼ完成。8点(2004-02-13 13:40:00)
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