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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  CUTIE HONEY キューティーハニー アマチュアから卒業できない、そしてこれからも決して卒業することではないであろう庵野秀明の監督作品・・・ということで、まったく期待しないで鑑賞しました。本作でのハニーは、強烈な個性の持ち主ですが、魅力的かといえば・・・庵野秀明はどうも、自分の女性の好みが世間とかけはなれていることを気がついてないような気がします。アクションシーンの見せ方は、ここ数年の子供向けテレビ番組と比べれば中の上。殺陣そのものは、かなり古いと思います。CGを多用していますが、レベルはかなり低い。使用した機材にも、問題があるようでした。チープなお馬鹿映画としては、そこそこ見られる作品かもしれません。なるほど個性的ではありますが、生理的に好き嫌いの分かれる作品ではあるだろうと思います。 キャストは、意外と好演。ただし、秋夏子刑事役の市川実日子は、ミスキャスト。京本政樹、出番が多い割に台詞がないのは・・・契約の都合でしょうか。4点(2005-01-12 00:53:49)(良:1票)

2.  座頭市と用心棒 「座頭市喧嘩太鼓」より2年ぶりに制作された、第20作目となる本作。三船敏郎演ずる用心棒を迎えた企画で、興行的にはそれなりに成功を収めたようです。1966年以降の本シリーズは、殺陣に進歩が見られなくなり、座頭市というキャラクターを神聖化しようとするあまり、話が嘘くさくなってゆきます。さらに本作では、勝の体の動きの鈍さが目立ち、NGと思えるようなシーンでさへ平気で使われています。用心棒をからめたエピソードでは、キャラをたてようとするあまり、墓穴を掘っているようです。もっと軽い扱いでもよかったのではないかと思いました。3点(2005-01-06 11:37:50)

3.  イノセンス 原作は、インターネット普及以前、1991年初版のコミック。士郎正宗のキャラクターは、ハードな日常の中で冗談をとばし、酔えば饒舌になり、しくじりがあればそれなりに誤魔化そうとする、そういった親しみやすさに魅力があります。しかし、本作の登場人物たちは最初から最後まで悩み続けている。危険に晒されている中での、自分とは何かの問いに、私は失笑してしました。脚本は、前作「攻殻機動隊」もそうだったのですが、原作からのエピソードや台詞の、不自然でセンスのない流用が目立ちます。動画部分にはそれなりに期待していたのですが、美術、3Dのクオリティが低く、がっかりしました。3点(2005-01-05 18:52:58)

4.  花と蛇 (2003) 原作は、団鬼六のSM小説。「花と蛇」は過去5回映画化されているのですが、どれもオリジナル要素が強く、原作に忠実とは言いがたいようです。しかし、昭和49年の作品(監督・小沼勝、主演・谷ナオミ)がヒットし、本作のタイトルを有名にしました。2003年公開の本作は、監督・石井隆、主演・杉本彩。本作は、世界的なタンゴ・ダンサーの静子(杉本彩)を巡るストーリーがあるものの、それをあえて無視し、元アイドルの杉本彩そのものに焦点を当てています。それが本作のエネルギーであり、同時に大きな欠点であろうと思います。石井隆は杉本彩の演技や陵辱には関心がなく、彼女の肉体にのみ迫ろうとしています。杉本彩を必要以上に辱めることがないよう、気を使っている様子すらあり、本格的なSM映画を期待していると、肩すかしを食らいます。しかし、緊縛、針、蝋燭、刺青といったイベントを美しく見せているため、SMのカタログ的な役割は果たせるだろうと思います。5点(2004-07-18 23:36:35)(良:2票)

5.  天空の城ラピュタ 「ガリバー旅行記」に登場する空飛ぶ島「ラピュタ」をモチーフにした作品。本作の企画書には、「アニメーションはまずもって子供のものであり、真に子供のものは大人の観賞に十分耐えるものなのである」という文章があります。この指針は、本作の特長であり、同時に欠点でもあります。宮崎のいた時代の東映動画を踏襲した本作のストーリーやキャラクターは、1986年公開当時の子供たちにとっても、古くさく、地味。本作を鑑賞した2、3日後に主人公(バズー、シータ)の名前をまだ忘れずにいるのは、たいへん困難なのではないかと思いました。では本作は大人のための作品なのだろうかと考えると、今度はプロットの弱さを、厳しい目で見てしまいます。ラピュタを失ったシータの帰る場所は、パズーの元であるはずです。しかし、そのパズーは明日のない貧しい生活を送っています。パズーの仲間たちはみな良い人たちですが、わざわざ本作で希望のない貧困を見せつける意図が、わかりません。結局、本作が「子供たちのための映画」の域を出ないとしても、それはそれで素晴らしいことであるのを、私たち大人は知っています。天空の城、まっすぐな心を持つバズーとシータの登場する本作を、子供たちに勧めたい。しかし残念ながら本作は、「今時の子供たちにとって」いささか魅力不足のようにも思います。7点(2004-07-18 06:55:41)

6.  あずみ 《ネタバレ》 特撮ヒーローものテイストの時代劇。ターゲットは、中学、高校生あたりでしょうか。そのへんを覚悟して観ないと、辛いことになると思います。メインの役者はそろいもそろって大根、脚本は素人がコミックを読みながら短時間で書き上げたような出来ですが、ドラマはどうでもいい映画ですので、目をつぶってください。カメラワークは、強いこだわりを感じました。もっともそれが効果的に働いていたか、理にかなったもなのどうかは疑問ですが、努力は認めたいと思います(何の努力もこだわり感じない邦画がほとんどですので)。アクションシーンとドラマを交互に映し出すアクション映画の約束事も、きちんと踏んでいます。ただ、1つのシーケンスが長め。もっと短くまとめる勇気が必要でした。アクションシーンでは、ワイヤーアクション、CGが「必要以上に」使われています。本作があくまでも「特撮ヒーローもの」であることを、強調しているようでした(上戸彩の大根切っているのだか、人参切っているのだか、よくわからないような動きは、ご愛嬌)。ただ、血糊の量が多すぎます。スプラッターは、殺陣の美しさ、役者の美しさを殺します。このあたり、ほかのアクション映画も含めて、ぜひ深く考えていただきたいところです。もっとも本作の監督は、上戸彩の顔に血糊をとばすのがお好きなようでしたが。 --------DVDでは、この映画のニーズと出来をよくわきまえていて、アクションシーンのみを楽しめる「アクションシーン・ダイジェスト」のモードが用意されています。5点(2004-07-09 18:25:28)

7.  白い巨塔 《ネタバレ》 山崎豊子のベストセラー小説「白い巨塔」(1965年)を映画化。財前五郎が教授に上り詰めるまでを描いています。読者から「悪が勝利する結末」への批判が相次いだため、後に山崎は、「続・白い巨塔」を執筆(1969年)。が、「大学病院の闇を告発する」使命は、「白い巨塔」でじゅうぶんに果たされているように思います。本作(映画)は、戦後21年となる昭和41年に発表されたことに、大きな意義がありました。当時、大学病院はブラックボックスであり、医療ミスによる死亡事故があってもそれが公になることは稀でした。1952年、気管内挿管の失敗を繰り返したことによりプロレスラーの力道山が死亡。しかし、医院、担当医に責任が追求されることはありませんでした(裁判で医院はカルテを紛失したと証言)。私は1968年に千葉大学付属病院で乳児が柵のないベッドから落ち、死亡する現場を目撃したのですが、この事故が世間に知られることはありませんでした。病院を相手取った裁判で勝利することはたいへん難しいことであり、当時の人間にとって裁判所は医院以上にわけのわからない場所でした。医療ミスが発覚したとしても、多くの場合、泣き寝入りするしかないのが実情だったと思います。本作は、原作を忠実に再現しようとするあまり、情報が多く、尺が長くなってしまいました。教授選があまりにも大きな山場であったため、裁判の件を見続けるのには、体力が要ります。思い切って選挙のプロットをもっと単純にし、2時間強ほどに尺を押さえてもよかったように思います。里見と佐枝子の描かれ方がくどいのも、残念。日活でスターのキャリアを築いていた田宮次郎が、力もあり華もある演技を見せています。7点(2004-07-09 18:15:05)

8.  RETURNER リターナー ワイヤーアクション、CG、ハリウッドではもはやありふれた技術を得意げに、邦画で使ったというだけの作品。駄目な時期の角川映画を思い起こします。脚本、演出、キャスティングは、かなり客をなめているように思いました。アクションのお粗末さには、失笑。本作がダメな要因の1つが金城武の頭の弱さであることは確かですが、そんなのは本作のひどさを考えると些細なことです(手足の長い金城武の見栄えはよい)。岸谷五朗はかなりがんばっていたと思いますが、焼け石に水、そもそも役が合っていません。どこの誰がこんなの撮ったのだろうと確認すると、山崎貴・・・納得。おとなしくテレビで特撮だけやっていればよいものを・・・2点(2004-07-09 02:29:00)(良:1票)

9.  シベリア超特急 水野晴郎の人生は、負け続きでした。外地での敗戦(父は職業軍人)、中学中退。彼がNTVの映画番組の解説者として世に知られるようになるのは、39歳のとき。しかし、その番組を降板しての出馬。そして(本人にとっては)まさかの落選。番組に復帰した水野を待っていたのは、世間のあざけりと、男色(デブ専)の噂でした。クイズ番組や情報番組の司会に乗り出しますが、失敗。本作は、そういったどん底の時期に制作されています。さらに本作は、作品的にも、興行的にも惨敗します。水野の設立した「ウィズダム」は、本作の配給・制作を手がけ、そのために倒産。しかし水野は、ここで信じがたい決断をします。「シベリア超特急」のシリーズ化に専念するため、番組司会を再度降板・・・このとき、水野は65歳。水野にとって「シベリア超特急」は、最後の挑戦、退路を求めるよりは討ち死にする覚悟だったのだろうと思います。その姿が「無様」であるほど、私はそこに「有終の美」を感じます。本作をこれから鑑賞しようとする方は、「シベリア超特急」を1本の映画作品として捉えないでほしい。水野晴郎という「老兵士の散花」を見届ける覚悟で、どうか本作に挑んでいただきたいと思います。--------------------水野は昨年、スカイパーフェクトTVの専用チャンネルにて「ファン待望の映画解説者としての復帰」を果たしました。番組名は、「水野晴郎の発掘!エロエロ映画館」。 水野の挑戦は、まだまだ続きそうです・・・誰か、とめて・・・0点(2004-07-07 20:22:52)(笑:5票) (良:6票)

10.  新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 完結編の完成が間に合わず、できたところまでをとりあえず公開。庵野秀明のアマチュア臭さと、延期をせずに公開してしまった角川のえげつなさを感じました。当初、エヴァンゲリオンをおかしな具合に取り上げていたマスコミが、本作公開直後から「もののけ姫」に切り替え、絶賛していたのが、可笑しかった。宮崎駿は本作のおかげで、ずいぶん得をしたように思います。1点(2004-07-07 11:35:19)

11.  THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 「マニア以外お断り」の作風に、庵野秀明らしさを感じます。「DEATH&REBIRTH」公開当時、エヴァンゲリオンはマスコミにおかしな取り上げられ方をしてしまい、間違って劇場に足を運んでしまった親子連れが可哀想でした。本作は、テレビシリーズを観て気に入った人であれば鑑賞すればよいし、そうでなければ素通りするべきです。2点(2004-07-07 01:25:17)

12.  風の谷のナウシカ フランク・ハーバートの長編SF小説「砂の惑星」を、東映動画のテイストでアニメ化。本作の絵コンテのようなコミックは、アニメ専門誌(アニメージュ)に掲載され、本作公開後何年も連載の続いた(休載が長かったせいもありますが)大長編となりました。構成能力のたいへん高い'60~'70年代の東映動画で仕事をしてきた宮崎だけあって、とりとめのない断片的なエピソードを1本の映画にうまくまとめてあります。また、メーヴェという小道具を出したことで、当時の宮崎の持ち味であるスピード感を、たっぷりと見せてくれています。脚本は、「砂の惑星」をベースにした壮大な設定からはみ出して見える思慮不足が、残念。主人公のナウシカは、同胞やオームには深い情けを見せるのですが、同胞でない人間の命はかなり軽んじています。人から嫌われるオームになぜ執着するのか、書き込みが足りなかったように思います。たとえば、ゴキブリと心を通わせる少女がいたら、それはかなりマズい。「かわいそうに」と言って、ほほすりよせるのは、さらにマズい。それを正当化するには、よほど強い説得力が必要なはずです。本作は、1984年、アニメブームに便乗して製作されました。当時のマニアを狙ったのですが、精密な世界観よりもむしろ、宮崎の固執する美少女キャラクターが大きく注目される作品となりました。 原画には、アマチュアの庵野秀明が参加しています(20数名のうちの1人)。4点(2004-07-05 11:26:01)(良:1票)

13.  となりのトトロ 幼稚園児たちに見せたのですが、あまり喜ばれませんでした。キャラクターも意外と、人気がありません。なるほど、本作は子供の視点で描かれているわけではありません。少年、少女時代を懐古できる(または懐古したがっている)15~40歳を狙った作品であるように思います。子供たちの反応を見ていて、子供たちが見たがるのではなくは、親が子供たちに見せたい作品なのだということを実感しました。そういう意味では、ジブリの代表作なのだろうと思います。5点(2004-07-03 11:59:31)(良:1票)

14.  居酒屋ゆうれい 原作は、山本昌代。古典落語「三年目」のプロットを広げています。「三年目」は、死別3年目にしてようやく化けて出てきた女房に泣き笑いしてしまう、暖みのある落語です。本作の舞台は現代ですが、萩原健一の味のある演技が古典落語の雰囲気を漂わせていて、よかった。ただ、後半、豊川悦司のからむあたりからトーンが変わり、演出がだれてきます。「生きている人間の方が大事」というのは、本音ではあるのでしょうが、その台詞のはきかたにまったく「痛み」が感じられません。ラストの大団円も、安易です。過去を清算して終わりではなく(人ひとり、殺していることですし)、亡くしたものを置いて先にすすまなければならない人の辛さとたくましさを思わせるような、味のある終わらせ方をしてほしかったと思います。6点(2004-07-03 04:53:53)

15.  たそがれ清兵衛 山田洋次の脚本は、相変わらずひどい。説明がくどすぎる、そのくせ、必要な情報を欠いています。言葉にセンスがないのも辛い。演出も、同じ。中学生の学校演劇か、幼児向けの童話を映像化しているような雰囲気があります(ただし、それが山田洋次の味でもあります)。貧乏=臭い、などは、発想があまりにも貧困です。だいたい、藩士が同僚から貧乏を馬鹿にされることなど、あり得ません。大太刀がなくてどう戦うと問われるシーンがありますが、屋内での戦闘で小太刀を使うのは、「常識」です。本作ではこういった考証の甘さ、原作の誤解が多く、目立ちます。サラリーマン万歳、家族万歳のテーマを、今の日本で叫ぶあたりも、「古い」(原作の清兵衛は、強いアウトローとして描かれています)。殺陣のあるシーンは悪くはありませんが、良い、というほどのものでもありません(殺陣自体は、たいしたものではありません)。「もともと山田洋次の映画が好き」、「山田洋次の映画があっている」人は、本作をそれなりに楽しめるかもしれません。それ以外の人たちにとっては、退屈。時代劇ファンは頭を抱え込み、時代小説ファンは気分を害することになるだろうと思います。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー山田洋次に限ったことではないのですが、原作の時代背景などについてろくに調べもしない映画監督が増えているように思います。原作の設定やエピソードのみを拝借し、作品を読み解きもしないで、つまらない三流ドラマを勝手に作り上げてしまう。それは、原作からのパクリでしかありません。本来、日本映画の手本となるべき年寄り監督に、その傾向が強いのが、残念です。 原作「たそがれ清兵衛」は、権力に飲み込まれることのない、強く、「非凡な剣士」を描いた、たいへん魅力のある作品です。1点(2004-07-03 04:01:36)(良:2票)

16.  千と千尋の神隠し 幼稚園の女の子たちの間で、ちょっとしたブームになりました。「働かせてください!」の台詞が、気に入ったようです。なるほど、親に「働け」と言われる幼稚園児はいませんので、インパクトがあったようです。本作を観てからしばらくの間、当時5歳の娘が家のお手伝いをよくするようになりました。白馬の王子様ならぬ「ハク」も、人気があったようです。私の評価は、7点(捨てられたテーマパークは、バブルの古傷を今頃になってつつかれているようで、あまり感心しませんでしたが)。ただし、小さな女の子、限定。成人男性が観るのは、おすすめしません(眠くなります)。7点(2004-07-02 22:10:46)

17.  トキワ荘の青春 私が本作に愛着を抱くのは、本作の主人公が、石ノ森章太郎ではなく、赤塚不二夫でもなく、藤子不二雄でもない。現在ではその名前を忘れられつつある児童漫画家、寺田ヒロオである、という点です。寺田ヒロオは1953年(22歳)よりトキワ荘に住み、漫画家としての活動を開始。新漫画党のリーダーとして、多くの若手漫画家たちから慕われるようになります。しかし寺田は、「児童の成長を無視した」少年誌の変化、描き手の変化に苦悩するようになります。1964年、少年週刊誌から撤退。小学館の月刊誌に作品を発表しますが、1973年に筆を折ります。トキワ荘の後輩たちによる新しい漫画の波が、寺田を苦しめることにもなったのは皮肉です。1980年頃のインタビューをテレビで観たことがあるのですが、その表情はとても険しいものでした。寺田は、1992年に死去、享年61歳。私は、寺田作品「カーブくん、ドロップくん」のファンでした。----本作は、役者、演出の力量不足が目につきました。不自然な台詞の多い脚本にも問題があったのではないかと思います。物語には物足りなさを感じるのですが、テーマを寺田にしぼったことを考えると、ちょうどよかったのかもしれません。個人的には思い入れの大きい作品ですが、映画の出来としては、「まあまあ」と言ったところだと思います。5点(2004-06-28 23:14:13)

18.  野性の証明 《ネタバレ》 原作は森村誠一の小説「野生の証明」。「黒の十字架」というリンク作品も発表されています。本作では、日本の中の独立国・F県羽代市にはびこる悪を暴こうとする元自衛隊員・味沢(高倉健)が描かれています。味沢は、東北の寒村で大量虐殺事件で生き残り予知能力を身につけた少女・頼子(薬師丸ひろ子)を養女にしています。映画の後半は原作から離れ、羽代市の有する軍隊vs.健さんの戦闘がメインに。小説のエンターテーメント性をさらにエスカレートさせた本作には、ミステリー、アクション、SF、戦争、ヤクザ、政治劇、ファミリー、あらゆるジャンルの要素が詰め込まれています。当時、角川の看板作家、横溝、森村のファンには、10代の少年たちが多く付いていました。本作は、当時の角川映画の中でもっとも強く若者層を意識した作品です。長ドスを短銃に持ち替え、絶望的とも思える巨大な悪に立ち向かってゆく健さんの姿に、全国の少年たちがしびれました。ーー夏八木勲は不器用な役者で、作品によってはとんでもない演技をしてくれるのですが、本作では役にぴたりとはまっていました。7点(2004-06-22 19:52:37)(良:1票)

19.  ブルークリスマス UFO信者で有名な倉本聰脚本の、いわゆる最低映画。本作の1年前に公開された「未知との遭遇」のヒットに便乗して製作されました。しかし本作は、信者が正気を失って書いた脚本であったため(迫害されるUFO信者がテーマ)、一般の方が観るのはかなり辛い作品となってしまいました。1点(2004-06-21 14:28:40)

20.  蒲田行進曲 風間杜夫、原田大二郎が華のある役者ではないため、物語に入り込みにづらかった(2人は映画2大スターの役)。風間は仕方ないとして、橘役は別の役者をキャストするべきだったように思います。つかこうへいの脚本にしてはテンポがよくなく、深作欣二との相性に問題があったのではないかとさへ考えました。後半の話は「階段落ち」が中心となるのですが、この階段の撮られ方が恐怖に欠いていて、説得力を失っています。脚本の中にある「人情」も、うまく表現できていませんでした。本作の価値は、つかこうへいの名を一気に世に知らしめたということに尽きると思います。6点(2004-06-21 12:34:55)(良:1票)

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