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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 子供向けの作品なので、ありきたりなメッセージ性が無い分、すっきりした物語になっていて、気持ちよく感動できました。姫や「お又のおじさん」の立ち振る舞いも、丁寧に演出されていて、下手な時代劇よりよっぽどリアルな人物像になってると思います。ラストがまたいいのです。中途半端に説明っぽいエピソードもなく、ほろ苦い後味がうれしい。小手先のメッセージより、シンプルな物語の力強さが、結局映画のおもしろさの原点なのだなあと改めて感じました。野武士のエピソードがちょっとだけ余計な感じなので、減点しましたが…。[地上波(邦画)] 9点(2009-09-19 17:43:46) 2. ザ・マジックアワー いやー、笑った笑った!佐藤浩市のコメディアンぶりがお見事の一言に尽きますね。前半は、とにかくドタバタに集中して、爆笑、後半は、ちょっと人間ドラマっぽく展開して(でも不自然な人情話にならずに)、うまくまとまってました。こんなに素直に笑えるシナリオを作るのは、さすが三谷さん、才能です。「有頂天ホテル」では、登場人物が半端にマジメなキャラばかりだったので、ちょっと笑いにくい面がありましたが、今作はキャラがギリギリまで単純化されていたので、細かいこと気にせずに笑えます。セットへのこだわりとか、タイトルの意味付けなんかも、聞いていたほどしつこくないので、そこに注目せずに観れば、全く気になりません。[映画館(邦画)] 9点(2008-07-19 22:52:36) 3. たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 ひとつひとつのシーンを丁寧に演出している印象が強く、一見すると単調に思えるけど、完成度は高いと感じました。ストーリー重視で観たり、派手なアクションやお涙シーンを期待して観ちゃうと、損です。主人公が実は剣の達人だという設定も、「もっとおもしろく展開できたのでは?」とも見えるほど、サラッと描かれますが、かえって観客の想像をかきたててくれて、映画全体の内容を濃くしていると思います。刀を研ぐシーンの緊張感がたまりませんね。真田広之の表情や動作も、余計な演出一切なしで無駄がない。残念なのは、岸恵子のしゃべりとシーンだけが説明っぽすぎる点(そこだけ減点対象に)[地上波(邦画)] 8点(2009-06-27 08:55:50)(良:1票) 4. それでもボクはやってない 丁寧に作ってあって、完成度が高い作品だと思います。内容のことを言えば、裁判官や検察官をちょっと悪者っぽく描きすぎでしょうか。彼らの立場を想像すれば、この映画の中で語られていること(証拠や証言)から、あの結論は仕方なかったように思います。観客は事実を知らされているから、奇妙な結論のように見えてしまうのも理解できますけど。映画の中で「無罪にしておいて後で引っくり返ると左遷」みたいな背景が説明されているけど、逆もまたしかりで、「有罪」にしておいて後で引っくり返って「無罪」になったって、今度は第3者やメディアに叩かれるのだから、裁判官が「無罪」にしたがらないという説明も、ちょっと一方的だったと思います。結局、犯罪を公平に裁くためにはそれなりの証拠が必要だという、ギリギリの方法が「裁判」なのだということでしょうか。[地上波(邦画)] 8点(2008-03-02 02:49:10)(良:1票) 5. 天国と地獄 黒澤作品では、これだけ何故か未見だったので、今更ですが、観てみました。プロットのおもしろさは完璧ですね。特に、捜査会議のシーン、省略なしで描かれていて、すごい緊張感でした。一方で、ほとんどのセリフが物語を進行させるための人工的なものに感じられて、無駄がなさすぎて、特に前半の、人物の感情の動きが中心の場面で、不自然さが目立ってしまいました。部屋の中で、セリフのない人がそれぞれの方向を向いて、顔を下に向けているのも、下手な演劇の舞台を観てるみたいで、作り物っぽすぎたように思います。[DVD(邦画)] 8点(2008-01-02 13:29:38) 6. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 《ネタバレ》 原作モノでなかったら、ホントに歴史に残る傑作になったのでしょうが、濃いキャラクタにひきずらててしまって、少し余計なシーンが混じってしまったのが残念です。しかし、それにしても、喫茶店での温泉マークの告白シーンや、雨の夜の下校シーンなど、独創的な演出がこれでもかと用意されているので、何度観ても楽しめます。[ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-18 15:00:07) 7. 天空の城ラピュタ 欠点も色々ありますが、とにかくパワフルな展開と、それを自然な流れに見せてしまう良く練られた演出がピカ一だと思います。最近の作品は、イメージ先行で、細かい人物描写や舞台設定が荒っぽいですが、この作品では、手抜きのない感じです。空から少女が降ってくる場面で、弁当の缶(?)を慌てて置くところや、鉄砲のタマ切れに気づいてポケットから次のタマを出すところなど、いちいち演出の密度の濃いのがうれしいですね。エンディングの別れのシーンも、サラッとしていて、それでいて余韻たっぷりなのが好きです。[ビデオ(邦画)] 8点(2007-06-16 02:01:34) 8. 時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 良く出来た作品でした。シナリオがよく練れていて、押し付けがましいドラマの展開もないし、主人公のキャラクタも一貫していて、後味スッキリです。時間旅行モノ特有のバタバタした感じもうまく誤魔化していて、1本の映画としての完成度が非常に高いと思いました。ただ、未来から来た彼の事情の説明を省略しすぎていて、別れの切なさがもうひとつ足りない感じが。彼が何を犠牲にして過去に残っていたのか、そしてなぜ結局帰らなければならなかったのかが伝わってこないし、どんなところに帰っていったのかも分からないので、ラストの主人公の、未来を見つめるような表情にも深みが感じられません。ラストは無理やり恋愛ドラマにしなくても良かったのでは?[DVD(邦画)] 8点(2007-05-26 21:06:14) 9. サマータイムマシン・ブルース 暑苦しい若者どものキャラクタに、暑苦しい夏の空気をうまくからめていて、最後まで同じトーンで演出しきっているので、小品として充分楽しめます。タイムパラドックスのドタバタも、付け足しっぽいエピソードも無く、気持ちのよいスピード感のある映画でした。[地上波(邦画)] 7点(2008-02-23 23:27:18) 10. 機動警察パトレイバー 一応、各キャラクタにそれぞれのストーリーがあって、それなりにマンガっぽいドタバタも描いているので、少し押井色が押さえられた感がある分、全体にバランスがとれていて、良かったと思います。東京の異次元のような風景も、妙にリアルで、よくアニメでここまで表現できたものだなと感心させられました。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-08-18 14:51:33) 11. 紅の豚 《ネタバレ》 悪役が出てこないので、全体にまったりしていて、少々緊張感が足りない分、評価は減点、ラストの決闘がどうでもいいボクシングもどきになってしまったのにずっこけて、さらに減点。でも、映画的には、工場からの脱出シーンや、ジーナが少女時代の記憶をよみがえらせるシーン(セリフがないのがいい!)など、よく練られた演出がたくさんあって、楽しめました。この作品を境に、宮崎アニメは、子供だましの「異形アニメ」になってしまったことを考えると、歴史的には貴重かも。[映画館(邦画)] 7点(2007-05-26 20:41:35)(良:1票) 12. 秘密(1999) 《ネタバレ》 原作とかけ離れたエピソードをウケねらいででっちあげてしまうこともなく、とても自然に映画化されていたと思います。原作ものの難しさを感じさせない出来で、スタッフに拍手です。エンディングの謎解き(?)は、原作のほうが深みがあって好きですが、映像では表現するのは難しかったのかもしれませんね。[地上波(邦画)] 6点(2009-02-28 20:03:13) 13. 七人の侍 舞台演劇のような、わざとらしい仕草が多いのが、どうも受け付けられません。登場人物の挙動も、分かりやすく描きすぎていて、マンガみたいで深みが感じられません。戦闘シーンも、似たような場面が延々と繰り返されているという印象が強いです。散りばめられているアイデアが秀逸なので、飽きずに最後まで観られますが、他の作品と比べても、好きな作品とは言い難いです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-02-08 02:49:28) 14. フラガール 《ネタバレ》 主人公の成長をテーマにした映画では、ラストで成長した姿をいかにリアルに見せるかが勝負だと思いますが、その点で大成功だと思います。最後のシーンで、ヒロインだけ顔が見えないので、どうしたのやらと思っていたら、ソロで踊りだしたのは、うれしい驚きでした。しかも、ほんとに楽しそうに踊ってるので、感動的なラストでした。一方で、別れのシーンや、母親が味方になってくれるシーンなどは、ありきたりすぎて、白けました。[地上波(邦画)] 6点(2008-10-12 18:27:21) 15. 武士の一分 悪くないと思いました。見慣れた時代劇のイメージからすると、多々違和感がありましたが、余計なエピソードもほとんどないし、わざとらしいセリフ回しや力の入りすぎた画面の作りも無くて、素直に物語に入り込むことができました。決闘シーンも、手抜きなのかもしれないけど、淡々と描かれていて、映画全体のバランスを崩してないので、良かったと思います。[地上波(邦画)] 6点(2007-12-31 22:10:48) 16. グッドナイト&グッドラック 映画の出来としては、とても良いと思います。舞台設定も人物描写も、最小限にまとめてあって、派手に主張するようなくどいセリフやあざといシーンもなく、丁寧な抑えられた演出と演技に好感が持てました。個々のキャラクタの人間関係がほとんど説明がないので、普通のドラマとして観てしまうと、流れの読めない映画とも思われてしまうかもしれませんが、最後まで観るとあまり気になりません。しかし、テーマがよくある「メディアの正義」で、想像した程度にしかストーリーが展開しないので、退屈な映画でもありました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-31 17:04:26)《改行有》 17. 風の谷のナウシカ 観るたびに評価が下がってしまいます。意味のない「専門用語」の濫用も気になるし、飛行機を打ち落としておいて、「ひゃっほー」とガッツポーズされてもね。さんざん人を殴り殺しておいて、「これ以上犠牲者を出したくない」とせつなそうな顔をされても、感情移入のしようがありません。出だしの説明っぽすぎる独り言も、不自然極まりない。印象的なシーンもたくさんあるだけに、惜しいと思います。原作があるせいなんでしょうが、もう少しストーリーを整理できたら良かったでしょうか。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-06-21 00:20:12)《改行有》 18. 耳をすませば(1995) まぁ、すべてが優等生っぽい展開なのは、ご愛嬌。「お話」と思って観たので、それほど違和感もなく、幸せな気分になれました。街の雰囲気や生活感を丁寧に描いているのが、好印象です。特に、街の起伏を感じさせるのがうまいなあと思いました。ラスト、自転車で連れ出すシーンは、最悪ですね。なぜそのセリフ・行動が必要なのか、全く理解できませんでした。(中学生ぐらいで、ホントにこういうことをするだろうことは理解できるけど、この映画については余分なシーン)[映画館(邦画)] 5点(2008-02-16 16:07:31) 19. ブラック・レイン 優作さん、ほめる人が多いようですが、単純に目玉向いて、キレまくってるだけで、大した演技じゃないように見えます。最後も弱すぎるし。ハリウッドの俳優さんに比べると、日本の俳優人の表情の乏しさが目立ってますね。高倉さんらしいって言えばそうなんですが、もう少し、「お友達」になっていく気持ちの変化が表情に出てたら、おもしろかったのにと思います。[ビデオ(字幕)] 5点(2008-02-01 21:55:44)(良:1票) 20. Avalon アヴァロン それなりに統一された世界観を表現できているという点では、良く作ってるなあとは思うのですが、肝心のその世界観自体が、いつもの押井色以外の何ものでもないので、少々不快になってきます。監督本人は「SF」を作ったつもりらしいですが、どこにもサイエンスの要素なんかないし。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-08-18 14:24:50)
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