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1. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
《ネタバレ》 10年間エヴァを骨までしゃぶり尽くした金の亡者共が、今度はリメイクでもうひと
稼ぎの作品に違いないと半分怒りながら観に行ったら大間違いでした。相変わらず使
徒が何者かなど不明な部分が多いのですが、分かりやすい。分かりやすいと言うより
それぞれのキャラの感情が伝わってきやすい新たな演出とでも申しましょうか。私用
の時間待ちで同行していた76歳の母も「面白かった」と言うくらいに劇場版前作の
独り禅問答的苦痛は消え去っていました。それにしてもカヲル君、早っ![映画館(邦画)] 8点(2007-09-07 23:28:06)《改行有》
2. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 日本が一気呵成に沈む前に、観客の気持ちがガラガラと沈没する映画でした。
被災情景を淡々とCGで積み重ねながら、まるでイヤガラセのように恋愛シーンを
だらだら挿入し見事なほど感情移入が出来ないATフィールド張りまくった作品に
なってしまいました。ちなみに某青年誌に連載中の「日本沈没」は大傑作。
[DVD(邦画)] 3点(2007-08-25 22:58:31)《改行有》
3. 怪談(2007)
《ネタバレ》 「リング」のような謎解きなどありません。あるのは因果応報や祟りといった
日本人が昔から恐怖の根幹としてきたどろどろ的なものです。
チョコバー貪るおでぶや乳繰り合う金髪男女をチェーンソーや斧でぶった切る
殺人鬼の恐怖しか知らず「リング」で新しい恐怖に触れた西洋の人に中田監督
の今作は和の様式美で武装し海外五十ヶ国にどろどろと出撃です。
日本人にとってはオーソドックスすぎる展開も計算済みのことでしょう。でも
どこかに貞子の眼のようなインパクトが欲しかった。
真央ちゃんなんか化けてもかわいいから、自分にとり付いて下さいとこちらか
らお願いしそうな気になります。
無口な赤ちゃんをもう少し不気味にすれば恐怖が増したかも。
それにしても主人公、色男に生まれたばかりにとんだ災難でした。黒木瞳さん
の嫉妬で何十人も死ぬことになり、これらの人々はあの世で黒木さんに文句の
ひとつも言うんだろうか?
奇をてらわない恐怖映画として好感が持てる作品でした。[映画館(邦画)] 7点(2007-08-12 23:52:51)《改行有》
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