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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 同名テレビシリーズの20年ぶりの完全新作ということで、ストーリーは直近の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」 から2年後を描いた作品となっています。 そういうわけなので、がっつり一見さんお断り、それどころか全話視聴済みのファンでさえ戸惑うほど唐突に 戦闘の真っ只中から本編が始まります。 映画を観て驚いたのは、とにかくモビルスーツの戦闘シーンが凄まじい分量だということ。 もしギネスに「最も多くのロボットバトルシーンがある映画」という項目があれば、間違いなくこの映画が ギネス認定の筆頭候補でしょう。 内容的には新シリーズにしてもいいほどの盛りだくさんで、それでいて無理なく映画1本に収めたところは見事です。 セリフも演出も「いつものあのSEED」そのままで懐かしさ一杯、それでいて作画の方は劇場版の豪華仕様でビックリ、 まさにファンが長年待ち望んでいたものがそこにあると言っていいでしょう。 前作の「DESTINY」は批判する向きも少なくなかった作品でしたが、今回の映画ではその不満点が怒涛のごとく 解消され、ある意味ファンにとっては積年の鬱憤を一気に晴らしてくれる画期的な作品となっています。 本作はDolby Cinema対応作品ですが、Dolby Atmosの立体音響効果はそこそこといったところ。 ククルス・ドアンより100倍優れているものの、ハサウェイには及ばないといった感じでしょうか。 なお2024年2月9日までは完全なDolby Cinemaではなく、音響のみDolby Atmosに対応した状態で上映されるので、 早期鑑賞の際には留意が必要です。[映画館(邦画)] 8点(2024-02-02 05:37:23)(良:1票) 《改行有》 2. 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 「鬼太郎」とタイトルにありますが、テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の劇場版というよりは、 新作の怪異系アニメ映画といった感じで、それ系の作品が好きな人にはお勧め出来ます。 作品の舞台は昭和31年の日本で、現代が舞台のテレビアニメ版とはそもそも背景が別物。 ただ現代のシーンも若干あって、そこには2018年~2020年に放送されたテレビアニメ版(第6期)の キャラクターも出てくるので、テレビアニメ版の視聴者には馴染みやすいと言えるでしょう。 何ならゲゲゲの鬼太郎のゲの字も知らない観客が観ても十分方楽しめますが、現代のシーンで 「誰こいつ?」とならないためにも、テレビ版を1話ぐらいは見ておいた方がいいでしょうね。 今ならYouTubeで第2期~第6期の初回が無料公開されているので、どれでもいいから1話見ておけば 十分です。(第5期がお勧めかも) で、どんな雰囲気の映画なのかざっくり言うなら、前半は思いっ切り「犬神家の一族」で、 後半は「呪術廻戦」かなw 話のスケールが大きくディテールの作り込みはかなりのもので、アクションシーンも満載。 「ゲゲゲの鬼太郎」からイメージする内容とは大きく異なり、実に現代的な作品に仕上がっています。 往年のジブリや近年の新海系に匹敵する重厚な作りで、テレビアニメをお手軽に劇場版化したような 凡百の作品とは一線を画します。 完全にノーマークでしたが、思わぬ掘り出し物とは、こういう映画のことを言うのでしょう。[映画館(邦画)] 9点(2023-11-25 23:33:44)(良:1票) 《改行有》 3. 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 多くの人は懸念している事でしょう、30分の話を無理矢理2時間に引き伸ばしたのではないか? 昭和丸出しな演出なのではないか?世界名作劇場モドキになっているのではないか?等々… おめでとうございます、その懸念は全て当たりです。 繰り返します、あなたが考えるあらゆる懸念は「全て」当たっていると考えてください。 その上で言うなら、劇場で聞く旧TVシリーズのBGM・・・あれはいいものだ。 往年のファンであれば、もうこれだけのために劇場へ行ってもいいくらいでしょう。 それにあの安彦良和監督の遺作を見届けるという歴史的意義もあります。 なんせ、こういった仕事を彼に依頼する人はもう居ないでしょうから…[映画館(字幕なし「原語」)] 2点(2022-06-04 22:19:42)(良:2票) 《改行有》 4. 竜とそばかすの姫 この監督、ディズニーやりたかったんかい?というのが率直な感想。 ざっくり言えば、女子高生がネットで歌ってみたらバズってヤバイ奴に会った、という映画ですが、 唐突に「美女と野獣」が始まり、本筋とはほぼ独立してストーリーが進行します。 子供連れでこの映画を見に行っても、小さい子供はこの「美女と野獣」のパートを楽しめるので、 子守を押しつけられたお父さんも安心と言った所でしょうか(笑) ただ年齢的には少なくとも中学生以上が観客として適しているでしょう。 出来れば主人公と同じ高校生、内容が実質ほぼ大学サークルなので、実際は大学生以上の観客に 向いていると言えるかも知れません。 それでも前述の「美女と野獣」のパートがあるため、私が観に行った劇場では途中で脱落した 家族連れは2組ほどでした。 本来なら全員脱落してもおかしくない映画なんですけどね(笑) ストーリー的な事は他の人が山ほど書いているので詳しくは割愛しますが、私も概ね同意という感じ。 新海映画と絵柄が似ていてそういう感じかと思いきや、主人公以外の登場人物がAIやNPCみたいで、 得も言われぬ寒々しさを感じる所が新海映画と決定的に違う所でしょうか。 主人公の行動原理も後半は支離滅裂になってきて、キャラクター主導と言うよりは、あくまで ストーリー主導の映画なんだな~と感じました。 まぁとにかく歌や音楽がキモの映画なので、観に行くなら音響の優れた劇場を選ぶのが良いと思います。[映画館(邦画)] 7点(2021-09-20 02:53:41)《改行有》 5. HELLO WORLD 予告編ではタイムスリップものと錯覚させるような表現が出てきますが、この映画は舞台設定が近未来というだけで、 物語は全てその時代の一時期においてのみ展開されます。 予告編には多少釣りの側面がありますが、本編では冒頭でキッチリ説明されるので、実際に観た観客がミスリード させられることはないでしょう。 高校生が主人公の作品は数多くあれど、この作品が特徴的なのはファンタジーSFではなくテクノロジーSFだと言う事です。 この辺は「ソードアート・オンライン 」の監督らしいと言えるのかな? 劇中の全ての事象はテクノロジーでほぼ説明出来るので、映画にファンタジー的要素を期待する人は、少々肩すかしな印象を 持つかも知れません。 同時期の作品としては「空の青さを知る人よ」よりも「HUMAN LOST 人間失格」に近いと言った方が良さそうです。 とは言え、高校生の恋愛を扱った作品としてはキチンと成立しており、同年代の男の子には楽しめる作品だと思います。 同年代の女の子には・・・ちょっと微妙かな? なお、この作品のキャラクターは全編3DCGなので、そういうのが合わない人は、予告編を今一度じっくり見て良く検討した方が いいでしょう。 私の感覚では「人間失格」のポリゴン・ピクチュアズの過去作は、ちょっと勘弁してくれって感じでしたが、本作の3DCGは 殆どと言っていいほど気になりませんでした。[映画館(邦画)] 7点(2019-09-23 12:21:31)(良:1票) 《改行有》 6. GODZILLA 怪獣惑星 時は未来、所は宇宙、光すら歪む果てしなき宇宙へ、愛もなくさまようこの人類・・・唐突な舞台設定に、純粋にゴジラ映画を見に来た観客は 入る劇場を間違ったかと思うかも知れません。 子供に怪獣映画を見せに来たお父さんは、言い訳を考えるのに頭が一杯になること請け合いです。 この映画はハッキリ言って家族連れには不適当なもので、純粋にSFが好き、宇宙ものが好き、未来ものが好きといった観客に向いた映画です。 物語の前半は、未来の宇宙で苦闘する人類の生活描写がメインで、ゴジラとはあまり関係ない内容となっているものの、さすがにタイトルに GODZILLAと付いている以上ゴジラはもちろん登場します。 そして人類はそれに立ち向かっていくわけですが、その部分はなかなかオーソドックスで正統派な作りになっており、この辺は怪獣映画を 見るつもりで劇場に来た観客も満足できるものでしょう。 映像的には人物も含めて全編3DCGになっており、それを2Dの手書きアニメ風に見せているため一種独特な雰囲気を醸し出しています。 従来の手描きアニメに慣れた人は強い違和感を持つ可能性もありますが、少々毛色の変わった映像を求めている人にはうってつけかも知れません。 そしてこれは重要なことですが、この映画は3部作の第1章目であるということを納得しておく必要があります。 1本の映画として起承転結があり大筋では完結していると言えますが、次回作への前振りもかなり露骨で、何より予告映像がバッチリ流れます。 以上、難点はそれなりにあるものの見どころもそれなりに多く、SF好きなら見ておいてもそれほど損はない映画なのではないでしょうか。[映画館(邦画)] 6点(2017-12-03 03:04:43)《改行有》
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