|
1. 切腹
仲代達矢さん主演作はこの映画が初見となります。
いやあ、本当に強烈な演技の持ち主だなと観終わった後、しばらく胸がジーンとなって何も考えられませんでした。
しかも仲代さんは当時弱冠29歳で、孫のいる老侍津雲半四朗という大役を見事に演じきったのですね。恐れ入ります!
本作の映画の脚本、演出が素晴らしいことは言うまでもありませんが、いくら最高の脚本でも、役者もそのレベルに見合わなければ台無しに成りかねません。
良い脚本と、良い役者!
この2大要素が見事に揃っています。
後、武満徹氏の音楽も印象的でした。
それにしても、「切腹」をテーマにここまで世界観を広げられるとは、脱帽ですね!!![ブルーレイ(邦画)] 10点(2015-11-29 13:04:59)《改行有》
2. 用心棒
《ネタバレ》 自分は邦画をあまり見ないんですが、黒澤映画はまた別です。なぜ彼の手掛ける映画の数々は、ここまで見る側を魅了できるのでしょうか。
本作は、マイベスト黒澤映画の三本指に堂々と入ります。(他2作は、『七人の侍』『椿三十郎』)
黒澤映画ではお馴染みの三船敏郎と、当時、『人間の條件』で国内外から高く評価されていた仲代達矢が夢の共演を果たした作品です。
二度切りや、すれ違いざまに斬り、いったん静止して敵が倒れる演出etc..今現在では定番となったお多くの演出やシーンがあることで非常に有名ですね。
にしても、当時弱冠28歳だった仲代達矢、男前以上に、こんなにも美しかったとは、御見それしました(笑)正直、美男子過ぎて、直視できず、相手の三船敏郎ばっかり目が行きました(笑) 首に英国製のスカーフを巻き、袖を通さず、胸元の襟からピストルを右手で構え、下半身の着物の裾は、左手で掴んで、左の生足を見せながら歩き回る仲代。凄くセクシーな役柄です。銃を構える姿も絵になっています。
一番強烈なシーンは、有名ですが、クライマックスで縄で縛りあげられている店主のお爺さんを手前に、背後で三十郎と卯之助がじりじりと接近するシーンです。
黒澤明の本気度がひしひしと伝わってくる不朽の名作です!未見の方は今すぐにでもご覧下さい![ブルーレイ(邦画)] 10点(2015-11-29 12:24:29)《改行有》
|