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1. ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
プロダクション・クレジットには気付きましたが、監督クレジットを見逃しました。今になって、ああスピルバーグだったのかと。
保身を図る圧力に抗して権力犯罪を暴く覚悟と気迫を見事に描いた傑作です。但し、お嬢様育ちとして描かれたオーナーが保身ではなく対決の決断を下す根拠や過程が十分描かれていない点が不十分だったと思います。まあ、些細な欠点です。「兄がベトナムにいる」とエールを送る政府側弁護士事務所職員のエピソードを加える手腕が秀逸です(まさか、ここは実話ではないでしょう?)。でもベトナムの人々への思いが微塵もないな、なんてことをスピルバーグに言ってもしょうがありません。マイケル・ムーアでは、こんな感動作にはならなかっただろうしなあ。ポストの記者を排除せよとの大統領の電話やウォーターゲートのくだりは余計なサービス(蛇足)でした。
本作を見て、現在の日本のマスコミはどうなのかということにも思いを馳せて欲しいです。[映画館(吹替)] 9点(2018-05-06 09:43:53)(良:1票) 《改行有》
2. タイガー 伝説のスパイ
手堅くまとまった出来で、まずは、安心してみることが出来る作品と言えるでしょう。しかし、別な言い方をすると、目新しさが感じられませんということにります。具体的には思いつきませんが、どこかにあったような要素を組み合わせたような思いが拭えません。
主人公のキャラがどこかもっさりしたように感じるのは、私のインドに対する偏見でしょうか?。そのため、派手なアクションも緊迫感より作り物感が上回ります。
個人的にミュージカルが苦手なので、その手のシーンには、それ必要なの?としか思えません。インド映画に付き物だということは知っていますけど。
大ヒット作品というような紹介で放映されていたのですが、本当なのでしょうか?。だとすると、…。[地上波(吹替)] 5点(2024-05-21 19:12:45)《改行有》
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