|
プロフィール |
コメント数 |
3275 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
監督別鑑賞作品数
成瀨巳喜男 69 溝口健二 34 川島雄三 41 小津安二郎 37 石井輝男 24 豊田四郎 19 石井岳龍 18 矢崎仁司 12 西川美和 8 山下敦弘 15 今泉力哉 22 フェデリコ・フェリーニ 24 ミケランジェロ・アントニオーニ 14 ピエル・パオロ・パゾリーニ 16 ルキノ・ヴィスコンティ 17 ジャン=リュック・ゴダール 36 フランソワ・トリュフォー 24 ルイ・マル 17 ジャン・ルノワール 15 ジャック・ベッケル 13 ジャン=ピエール・メルヴィル 11 ロベール・ブレッソン 12 イングマール・ベルイマン 27 アルフレッド・ヒッチコック 53 ジム・ジャームッシュ 15 ホウ・シャオシェン 19 ウォン・カーウァイ 14 ジャ・ジャンクー 9 |
|
1. わすれな草
《ネタバレ》 一生、思い出の中に残ってる女性って案外、話したこともなければ名前も知らなかったりするよなぁ。
そして、その忘れられない女性にもう一度会いたいって気持ちは分かるし、話の最後では会えてしまう訳だから、こりゃまさしく男の夢ですな。
まさに、男の夢を実現した話なのだが、再会したところでキスするわけでもなし、ただ見つめ合うだけで、一抹の虚しさも同時に感じる。
男の理想の女性に対する夢物語は、美しくもあるけど、同時に虚しくもあるわけで、見終えた後に何とも言えない切ない気持ちになった。
一方、超イケメンのスモーキーが憧れている女性ってのが、ケリー・チャンってのが納得!
彼女なら確かに、イケメンのスモーキーですら憧れるのが分かる。
「笑顔、初めて見た」っていう最後のスモーキーのセリフ、これもまた素敵!
ろくに話したこともない女性にもう一度会いたい!っていう、愚かで虚しい男の夢物語を、まさに具現化した作品で、とっても素敵で良い映画でした。
見られて良かった作品です。[ビデオ(字幕)] 8点(2021-08-09 07:51:29)《改行有》
2. ワンナイト イン モンコック
《ネタバレ》 香港の夜の雰囲気が良く出ていて楽しめた。
しかも、全編にわたって現地ロケに徹しているのが良い。
新宿とか香港とかを題名に銘打っていても、ちょろちょろっと街頭の風景だけ撮ってみせて、あとはその街らしさのかけらも出てこない、なんて作品が多い中、本作はその部分で既に秀でている。
ただし、変に凝った映像と演出には少し問題がアリかと。
前半はサスペンス色を出そうと頑張ったせいか、とても解りにくい。
そして、映像も臨場感を出そうと頑張ったせいか、とても見づらい。
時間軸をずらす手法も、必然性がいまいちだ。
そして何より、後味がよろしくない。
主人公が死ななければならない理由が見えてこないのだ。
それに、あの若い警官が撃たれて死ななければならない運命的なものも感じない。
惨殺と呼べるほどの衝撃的な死に方をさせたその意図が分からないというか、関連付けが感じられないのが致命傷ではある。
ただし、最初から最後まで飽きずに観られたという娯楽性の面においてはそれなりのレベルに達している。
香港を舞台にしたクライムサスペンスとして単純に楽しめばよいのかもしれない。[DVD(字幕)] 5点(2009-07-12 23:42:00)《改行有》
3. 忘れえぬ想い
《ネタバレ》 ぬ?!まだ私でレビュー二人目ですか・・・意外とマイナーな作品なんですね。
前半はストーリー展開が強引過ぎて、なんか居心地が悪いです。
それが後半にいくにつれ、尻上がりに良くなります。
主演のセシリア・チャンも、最初は特に魅力を感じなかったのですが、物語が進むにつれて、だんだん応援したくなってきたから不思議です。
これは全て監督の演出の巧さに拠るところでしょう。
特別に優れた作品だとは思いませんが、意外と楽しめる佳作だと思います。
しかし、複雑ですねぇ・・・
確かに、ラストで二人が結ばれたのは綺麗な終り方だとは思いますが、亡くなった人のことを、こうもアッサリ忘れていいものなのでしょうか?!
現実的と言えば現実的でリアリティがありますが、どうもこの辺のアッサリし過ぎ感がしっくりこなかったのも事実。
過去に縛られず未来に向かって新しい人と未来を創造していくか、それとも過去に愛した人をずっと大切にしていくか。
どちらが正しいとも言えない難しい問題です。
こういった難しいテーマは、変にハッピーエンドとかで終わらせず、ラストを曖昧にして、観る者の価値観に委ねるというのが、良いように思うのですが、どうでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2008-03-19 00:15:24)(良:1票) 《改行有》
|