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21. ドラゴンxマッハ! 《ネタバレ》 前作SPLの続編となっていますが、ストーリー上のつながりはありません。前作で凄腕の殺し屋を演じたウー・ジン。今作では主人公の一人となり、逆にナイフ使いの殺し屋を圧倒します。そしてもう一人の主人公、トニー・ジャー。 タイトルとパッケージから連想するのは、夢のタッグ。そして軽快で爽快なカンフーエンターテイメント。 ですが実際は違います。これはSPLのシリーズですから。内容は臓器売買をメインとした、ドラッグ、拷問、なんでもありのえげつない作品。ポップなエンターテイメントとは程遠い内容です。 実際、二人がタッグを組むのは、物語も終盤になってから。 マッハシリーズでは、無敵の正義マンを演じたトニー・ジャーも、この作品ではその正義がなかなか表に出てきません。トニー・ジャー演じるチャイは、自分の上司が何か悪いことをしているのが、なんとなくわかります。でも妹のことがあるので反抗できません。 ウー・ジン演じるチーキットは、とにかく悲惨な目にあいまくり。敵につかまって、刑務所に入れられて、ずーと拷問。そんな状況で中盤、やっと携帯というチャンスをつかむ。でもこの携帯の電波がなかなか入らないんですね。 とゆーわけで、終盤、逆転に転じるまでは事態が全然好転しません。やきもきします。シリアスで真面目な作風なのはいいんですが、あまりにも焦らされるんです。 ただ、カンフーアクションはすごい。主人公の2人はもちろんですが、謎のナイフ使い。こいつが良い。更にはラスボス、マックス・チャン演じる刑務署長みたいな人。この人のアクションがとにかくきれい。チャイとチーキット相手に互角の戦いをするのだからアツイ。 決して見て損は無い映画ですが、まあまあ精神的に疲れるのでご注意。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-05-20 18:13:52)《改行有》 22. イップ・マン 葉問 《ネタバレ》 スピード感あふれるカンフーアクションは健在。前作同様、カンフー好きにはたまらない仕上がりです。 ストーリーは前作よりもなんか『雑』。ドラマ性は前作のほうが強かった気がしますね。ただし今作は非常にわかりやすく、『弟子が増えて活気づく武館』『各武館の師匠たちとの対戦』『ボクシングチャンピオンとの異種格闘技戦』など見所が多いです。エンターテイメント性が強くなった感じがします。 その一方で、『父親、師匠としてのイップマン』と『一武術家としてのイップマン』を同じウェイトで描いてしまったために、ややどっちつかずの印象もあります。サクセス好きの私としては、前半の流れが結構好き。『これから武館が大きくなっていって、生活が少しずつ上向くのだろーか。』とその展開にわくわくしていたのです。ところが中盤以降は『イギリス人ボクサー』VS『中国人武術家』の様相を呈して、前半のプロットはどっかいっちゃいました。前半と後半で全然違う作品みたいです。 『滞納していた家賃』『月謝を払えない生徒たち』『洪拳の若者たちと詠春拳の若者たちとのトラブル』そのどれもが明確な決着を劇中では見せません。そんな小さなこと気にしない人のほうが多いんでしょうけど、気になる人は気になるんですよっていう作品です。[DVD(吹替)] 7点(2018-01-22 12:41:14)《改行有》 23. イップ・マン 序章 《ネタバレ》 カンフー映画と言えばジャッキー・チェンにリー・リンチェイ、この二人の作品が大好きなのですが、ドニー・イェン、この人も凄いですね。スピード感あふれるカンフーアクションはジェット・リーを彷彿とさせます。 聖人君主であるイップマンも、ひとたび拳を握れば鬼のような強さ。切れ味鋭いカンフーが炸裂。誠実な人柄と鬼神のような強さとのギャップがたまらないです。 実話がベースになっているらしく、ストーリーは超マジメ。ちょっと真面目すぎるくらい。戦争が始まってからはかなり暗いテンションで最後まで突っ走るので、お気楽なエンタメムービーとは言えないかもしれません。爽快感あふれる勧善懲悪ストーリーを期待していたので、その辺は鑑賞時の気分とソリが合わなかったです。 前半、道場破りが次々と武館の館長たちと戦っていくシークエンス。その道場破りをたたきのめすイップマン。この辺のノリが一番好きです。後半も見応えはあるんですケドね。その辺は好みの問題です。[DVD(吹替)] 7点(2018-01-08 12:45:03)(良:2票) 《改行有》 24. プロジェクトBB 《ネタバレ》 いつものコメディアクションに加え、後半からはヒューマンドラマの要素も強くなる盛り沢山な内容。なかなかの長尺。ですが軽快なテンポとノリで、あまり長くは感じません。 ジャッキーとルイス・クーが、それぞれサンダル、フリーパスというダメ人間を演じます。そのダメ人間っぷりが結構ひどくて、前半はとても二人に肩入れできません。楽しそうなコメディアクション見せられても、二人が好きになれないので全然楽しめません。 面白くなるのは中盤くらいから。二人が赤ん坊を一生懸命世話しだすあたりから、だんだん二人を応援したくなります。 ヒロイン役のメロディやパッイン、幼馴染の警部や借金取りなど、脇を固める面子も良い味出しています。特にメロディは抑え気味な演技、演出ながら、抜群に良い存在感。この人の存在がサンダルを少しずつ正しい道へと導いていくストーリーは心地良い。容姿もすごく可愛い。性格も落ち着いていて良い。 それに対し苦手だったのは大家とその妻。結構イライラさせられましたね。ダジャレ連発な吹替えが寒いうえにうっとうしいです。 いつものドタバタコメディと、アクション、それにヒューマンドラマが意外と良いバランスでまとまっているので、エンターテイメント作品として良質です。[DVD(吹替)] 7点(2017-10-09 14:19:54)《改行有》 25. クローサー(2002) 《ネタバレ》 途中で主役が入れ替わるのにびっくり。まさかリン(スー・チー)が途中で死んでしまうとは夢にも思わず。 死んだ原因の一つが、妹の軽率な行動と、間接的とはいえコン刑事の執拗な追跡。なので、二人が姉のために手を組むといっても、なんかしっくりきません。 リンとクワン(ヴィッキー・チャオ)の姉妹関係。二人が協力して難局を切り抜ける姿。序盤、そして中盤の見所です。そこが良かったためか、リンが抜けてしまうと、どんなにアクションが凄くても、躍動感にあふれていても、ライバルと手を組んでも、喪失感が邪魔をします。だからノリきれない。 映画としてはテンポが良く、スピード感にあふれ、アクションもキャラクターも水準以上なので、非常に見応えがあると思います。 ただストーリーは浅いわりにわかりにくく、特に警察、黒幕、そのあたりの利害関係やキャラクター同士の相関図は不親切。脚本、設定が上手いとは言えないかもしれません。 恋愛パートは、悲哀を醸し出すのに一役かっているものの、中だるみの原因となってしまっているので、個人的には無くても良い。 総評。映画としては娯楽エッセンス盛り沢山で飽きませんが、ハッピーエンドとは言えないので個人的な好みと合致しませんでした。 あと、字幕でわかりづらいところを確認したくて、一部吹替えで見直しましたが、吹替えのほうがかなり良さそうです。 この作品に関しては、吹替えが断然オススメです。[DVD(字幕)] 7点(2017-03-15 03:07:27)《改行有》 26. ダブル・ビジョン 《ネタバレ》 ミステリー要素の強いホラーであり、サスペンス。 幽霊ものかと思ったけれど、違いますね。幻覚ものは何でもアリになってしまいがちなので好きではありませんが、これは許容範囲。 オチは微妙。今まで一度も出てきていなかった重病の少女が真犯人と言われてもピンと来ません。 それまで面識のなかった少女と主人公刑事。なのに、少女から『先に行ってるわ。ついてきて』と言われて、なぜかいっしょに死んでしまう主人公。まるで意味がわかりません。 そんなオチはともかく、主人公の家族とその過去のエピソードが大分興味をひかれますね。そして家族の行く末。はたしてこの家族はまたもとの仲の良い家族に戻れるのでしょうか。いえいえ、バッドエンドです。心は再び一つになれたのかもしれんけど、死んじゃったら元も子もないじゃん! とゆーわけで、結末には異議アリです。 でもちょっと泣いちゃったんですよね。離婚まで考えていたのに、死別のシーンで号泣する妻。なくした声を発する娘。こんなサスペンスホラーで泣くことになるとは思いませんでしたが、それくらいドラマ性があって面白い。 生々しい殺害描写やバトルロワイアル的要素もあって、娯楽映画としても楽しめます。デヴィッド・モースとのバディもの的なノリも楽しい。 じゃあ良い映画じゃん、って感じもしますが、何でもかんでも取り入れすぎちゃって、バランスを欠いている気もします。若干ごった煮の雰囲気があるわけです。グロイ描写もありますし、人によっては全く受け付けない作品でしょうね。 個人的には好きな作品です。ただ、ラストはハッピーエンドが良かったですね。 [DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 15:41:46)《改行有》 27. インファナル・アフェア 無間序曲 《ネタバレ》 残念ながら、1作目の緊迫感と衝撃には敵わず。 一番の原因は、潜入をしている二人がメインではないからでしょう。 ウォン警部とルク警部。マフィアのほうではサムとハウ。そしてサムの妻マリー。 そういった人物たちを中心に物語は展開していきます。 よって、前作のような衝撃のラストが待っているわけではないので、サスペンス色は弱めに感じます。 ですがクライムムービー、マフィアものとしては素晴らしい完成度で、見所が多いのは確かでしょう。 ただ、クライマックスが中盤くらいでいっきに押し寄せるため、終盤からラストにかけては消化試合のような雰囲気に。 この後半でラウとヤンがそれぞれの潜入を活かしたあっと驚く展開ストーリーが待っているかと思いきや、何もなし。前作の説明書的役割に落ち着いちゃってますね。 まあそれでも、ハウの2年分の証拠をきっちり集めたヤンは評価しましょう。 その一方で警察内部に潜入しているラウは果たして何の役に立っているのか? そもそもラウを警察官に仕立て上げなくても、サムはウォン警部から情報を仕入れられるのだから、ラウ潜入の必要性がほとんど感じられないのは残念ですね。 怒涛のごとく死者の山を築いていく中盤から後半は、その勢いに圧倒されること間違いありません。 バイオレンスギャングムービーとしては良作、なんでしょうが、そうなってくるとあまり好きなジャンルではないんですよねー、これが。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-13 04:29:55)(良:1票) 《改行有》 28. 暗戦/デッドエンド 《ネタバレ》 余命僅かの犯罪者アンディ・ラウと、敏腕刑事(交渉人)ラウ・チンワンとの頭脳バトル+友情物語。 『アンディ・ラウは何故ラウ・チンワンを選んだのか?』といった詳細には一切手をつけず、ストーリー展開のみで見る人をぐいぐい巻き込んじゃうなかなかの娯楽作です。 アンディ・ラウの裏をかきつづけるアイデア満載のストーリーは大変よく出来ていて見ごたえがあります。また、末期癌のためやたら吐血しまくる割には、それほど悲壮感を感じさせない割り切った演出もグッド。逆に、余命いくばくもないからこそ、開き直った人間の潔さや尊厳といったものが感じられます。ラストにいたっては、自分の病気すらも相手を騙しちゃう小道具にするわけですから、もはや爽快ですらあります。 バスの女性とのエピソードまでしっかりと収拾をつけるあたりも、絶妙な余韻が残って良い感じです。『このプレゼントをもらった日が、彼に会った最後です。』の台詞からもわかるように、おそらくこの世にはもういないのでしょうが、彼が死ぬシーンを映像化せず、安易なお涙頂戴でしめくくらない作成者側の姿勢には、感動すら覚えます。 なかなかの掘り出し物でした。 これでもうちょっとだけ映像がきれいだったら良かったんですけどね。それは、まあ仕方ないか。[DVD(吹替)] 7点(2015-05-25 03:56:16)《改行有》 29. ヒットマン(1998) 《ネタバレ》 テンポの良いストーリー展開、軽快なアクション、匙加減の絶妙なミステリー、非常にバランスの良いエンタメ作品です。リー・リンチェイはもちろんのこと、脇役の面々も大活躍。殺し屋達のバトルなので、リー・リンチェイの独り舞台になっていないところが、かえって面白いです。 『誰が炎の天使なのか?』っていうちょっとした謎を楽しめちゃうのですが、正直そんなに大したミステリーでもないのに、意外とミスリードされてしまうかもしれません。噂の凄腕ヒットマン『炎の天使』がまさかの人物なんです。『おまえかよ。』って感じです。 ラストは個人的に一番好きなタイプのハッピーエンド。 観る人を選ばない、誰でも気軽に楽しめる作品です。オススメです。[DVD(吹替)] 7点(2015-04-17 14:29:19)《改行有》 30. ゴージャス 《ネタバレ》 ドラマ・恋愛・カンフー・コメディが適度なバランスで、安心して見ていられるエンタメ作品。ただし、そのジャンルのウェイトを均等にしたため、一つ一つのインパクトは弱いかもしれません。そのためか、いつものジャッキー作品と比べると、いささかパワー不足のような気がしないでもないです。その分映画としては、良い意味での落ち着きを感じますね。 特に今作は、目新しい演出を控えた分、懐古主義を感じる演出に惹かれます。一対一のアクション、バットアクション、特訓シーン。バトルのときにあっちこっちに行かず、その場でしっかり、でも多彩なアクションを魅せてくれます。特訓シーンも懐かしい。よく見ていると、強くなっていくのがよくわかるんです。カンフー映画の原点に帰ってきた感じが良いですね。 出てくる人たちが良い人ばかりなのも特徴的です。特に幼少期からのジャッキーのライバルは大変良いです。ボクサーをけしかけておいて、実際ジャッキーが負けると寂しそうな表情をするシーンは本作のベストシーン、だと個人的に評価しています。 唯一ちょっと嫌だったのは、身分を偽っておきながらプウ(スーチー)がジャッキーに逆ギレするシーン。更には、謝りに行ったジャッキーに対する対応も身勝手すぎてちょっと冷めます。もちろん、そんな目くじら立てるような作品じゃないことは重々承知なんですが、なんかいらいらしちゃったんです。むしろ、嘘に気づいていたにも関わらず、寛容な心でその嘘に笑顔でつきあい続けたジャッキーに感謝せえよと言いたいっす。 [DVD(吹替)] 7点(2014-12-29 01:58:42)(良:1票) 《改行有》 31. 風雲 ストームライダーズ 《ネタバレ》 ジャンプのバトル系が好きな自分にとって、手軽に楽しめるエンタメ作品。 CGの質なんてそこそこで良いし、ストーリーなんて最初から気にしていません。 と思っていたら、ストーリーもちゃんとあって、CGもなかなか楽しませてくれるレベルに達していて、素直に面白いと言えるレベルに仕上がってるじゃないですか。 登場人物がとにかくいっぱい出てきますが、キャラ設定が非常にわかりやすいのが良いですね。例えば『風(フォン)』⇒足技の達人、『霜(ション)』⇒冷気の技の達人、のように、とてもわかりやすいわけです。それに技でキャラ分けしてくれるのは嬉しいですね。 もう一人の主人公『雲(ワン)』は、明(ミン)の父を殺したり(しかも不意打ち)、孔慈を結婚式から奪ったり、あろうことか妊婦に攻撃かまして千年氷を力づくで奪ったりとやりたい放題。自分の事しか考えていないアンチヒーローです。そして思わせぶりな登場をして思わせぶりなままで終わる大使様。最高ですね。 『動く漫画の世界』を見たいときにアニメを見るのだとすれば、この作品はアニメと同じ価値があるかもしれません。こーゆー映画、私にとっては心のご飯。最初のバトルは『風の父VSホンパ』だったかな?『いくぞ』って言ったあと、二人が当たり前のように空飛んだのがすごい面白かった。そっから先はみんな当たり前のように空飛びますからね。愉快な作品です。 [DVD(吹替)] 7点(2014-12-28 12:58:25)《改行有》 32. スウィート シンフォニー 《ネタバレ》 ヤウヘイ・エディ・レスリーの3人が、同じ女の子カレンを好きになり、誰が最初にカレンを見つけるかというゲームを始めるところから物語がスタートします。 実際にはカレンはほとんど登場せず、カレンを探すうちに、3人がそれぞれ違う女の子達と知り合っていくというのが本筋になります。また、3人がそれぞれ絡むシーンが極端に少ないので、3話のオムニバス形式のラブストーリーを同時進行で鑑賞していくような趣になっています。 したがいまして、大変見やすく、わかりやすく、面白いのですが、その一方で3つのカップルに接点がない分やや盛り上がりに欠ける気もしました。接点をラストにしか作らないのであれば、最初からオムニバス形式でも良かったのではないかとさえ思っちゃいます。 ちなみに、ひとつひとつのラブストーリーは特徴がはっきりしている上に、どれも結末が気になっちゃう運びになっているので、見ていてなかなか楽しいです。 個人的に面白かったストーリーはバス。でも好きな女優さんは家出少女兼泥棒少女を演じるテレサ・リー。彼女はダウンタウン・シャドーでフェニックス役を演じていた女の子です。で、好きなシチュエーションは婦人警官ですね。 それぞれ見所があるので、本当は6,5点くらいなんですが、おまけして7点です。[DVD(字幕)] 7点(2014-05-08 10:29:25)《改行有》 33. ダウンタウン・シャドー 《ネタバレ》 いわゆる「スパイもの」の映画ですね。これが大変よく出来ていて面白かったです。確かにミッションインポッシブルを連想させますが、こういった作品の雰囲気が似てくるのはまあ仕方がないですね。それに、チームのメンバーがそれぞれの特技を活かし、時間制限の中、数々の難所を突破するっていうのは、たとえお約束であっても楽しいもんです。 本作は、前半がスパイ的な要素が強く、後半になるにつれアクションが増えてきます。個人的な一番の見所は、ジャッカル、キャッシュ、サム(本当は違うけど)、タイタン、フェニックスの5人が協力して、偽札の型番を奪還するまでのシークエンス。ここではスパイらしからぬアクションも結構見せてくれるのが嬉しいです。それに、楽しそうに作戦を遂行するフェニックスが可愛いのです。でも残念ながらフェニックスが登場するのはここまで。ラストまでフェニックスを活躍させてくれたなら、もっと高い評価になったと思います。 後半は、わりと普通のアクション映画と変わらなくなってしまいましたが、それでも十分に楽しめる内容でした。オススメの1本です。[DVD(字幕)] 7点(2014-05-02 01:47:22)《改行有》 34. 水滸伝(1993) 《ネタバレ》 ものすごく切なくて、ありえないほど強い。(ごめんなさい、なんかの映画のタイトルぱくっちゃいました。) そんなキャッチコピーが似合いそうな名作。 リンチョン、リンチョンの奥さん、ロー、ツォ、の前半のやりとりが暖かく、面白く、相対的に後半の悲劇がよりいっそうひきたてられています。 あまりに悲劇悲劇しているために、いつまでも信念を貫き通そうとするリンチョンに苛立ちを覚えるほどでした。 ツォが殺され、自分をかばってくれた大臣も殺され、ロケンに奥さんも殺されたのだから、個人的にはもっと怒りをあらわにしてほしかったです。そのほうが共感できたし、ラストのアクションにもっとカタルシスを感じることができた気がします。 ストーリーもアクションも申し分なかったのですが、やはり奥さんとツォには生きていてほしかったな(泣)[DVD(字幕)] 7点(2013-06-23 12:26:49)《改行有》 35. 新ポリス・ストーリー(1993) 《ネタバレ》 ジャッキー主演で実話ってのが実に新鮮で面白かった。 と言うか、普通にこれはクライム・ムービーとして申し分のない佳作ではないでしょうか。 実話に基づいているだけに非常にマジメで丁寧な脚本ですが、商業用の映画として観ている人を楽しませるポイントをしっかり押さえてあると思います。それが、ひんしゅくを買わない程度のぎりぎりのラインにとどまっているところに、この映画のバランスの良さを感じます。 映画全体に緊張感があります。ハン刑事が少しずつ追い詰められている様子が画面からひしひしと伝わってきます。チャン刑事とハン刑事の心理的なかけひきも良い味付けになっています。 そして、ラストの実話に基づいたメッセージはグッド。 あのメッセージは個人的に凄く良かった。あのメッセージのおかげで、この作品はただの娯楽作品では終わりませんでした。 終盤では満足のいくカンフーもしっかり見せてもらえたのは嬉しかった。 減点要素をあげるとすれば、やはり無駄なシーンと活かされなかった伏線がちょいちょいあったことですかね。 それからハン刑事がまるでプレイボーイみたいな設定はいったい・・・ あいつまるでドラ○ンクドラ○ンのつ○じ・・ [DVD(字幕)] 7点(2013-05-27 11:18:49)《改行有》 36. ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌 《ネタバレ》 銃がもう一人の主人公と言っても過言でないくらい、あらゆる種類の銃がでてきます。ストーリー上も、よくある「麻薬密売組織の壊滅」ではなく、「兵器密売組織の壊滅」というのが徹底していて良いです。 また、こちらの映画では銃火器が凶悪なので、それにあわせて出てくる人達の耐久性が2割増しくらいであがっております。普通のガンアクションのように1発くらいじゃ倒れません。たとえ通りすがりの雑魚キャラでも、かなり撃ち込む必要があります。だいぶ根性があります。メインの人達につきましては、多少撃たれても跳んだりはねたりしているので驚愕です。 それから、個人的に粗がありまくりのストーリーってそんなに嫌いではないので、この映画のストーリーは結構好きです。わかりやすいし。彼が実は潜入捜査官っていうのはびびったし。 それにこの映画は、やはり純粋なガンアクションを楽しむタイプのようですから、ストーリーに粗がありまくりなのはスルーしちゃっていいんでしょう。 と、いうわけで、ガンアクションが好きな人であれば、わけ隔てなく楽しめる映画なのかなと思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-13 01:44:18)(良:1票) 《改行有》 37. ポリス・ストーリー3 《ネタバレ》 前2作に比べ、随分とストーリーが練りこまれ、作品の印象がかなり変わりました。登場シーンの警察の制服も全然違うんですよね。現代っぽくなってきたなぁという印象です。 潜入捜査というシチュエーションのためか、3作品の中では一番緊張感があり、一番ストーリーを楽しめるのではないかと思います。ただ、ストーリー重視にしているため、アクションはあくまで必要最低限の範囲内で行われ、わざわざ『銃を使わずにみんなでカンフーで大暴れ』なんて合理性のないこともしていません。 よって、必然的にガンアクションが増え、カンフーアクションはやや少なめに。ただ、カンフーアクションのシーンはいつも以上にキレとスピード感が増したように感じられたので、ジャッキーファンの方に充分満足していただける内容に仕上がっているものと思われます。それに、任務遂行上必要なカンフーが多いので、気持ち的にも盛り上がります。 今作ではミシェル・ヨー演じるヤン指揮官が大活躍。潜入先の妹として登場したときはびっくり。(潜入先、架空の家族をあれだけ大規模に、本格的に作っていることに感心しました。このあたりから映画にのめりこみ始めた気がします。) 女性は線が細いので、視覚効果のためかやたら動きが早く見えるので、爽快感が半端ないです。ジャッキーとのコンビアクションも完璧。車にぶらさがったり、バイクで列車に乗ったり、恐ろしい女優さんです。 難を言うならば、やはりラストでしょうか・・・そこで終わっちゃうんですか?これって任務達成になるのかどうか、みんながその後どうなるのか、よくわからないまま終わっちゃって、なんか不安な気持ちに。 上司の面々が出てきて、笑顔で一言「お疲れ。」くらい言ってくれたらさ、ほっとした気持ちでスッキリ終わることができたんですけど。 ねぎらいは大事ですよ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-05-08 13:31:52)《改行有》 38. 刑事ニコ/法の死角 《ネタバレ》 面白いです。だってセガールだもの。 映画としてみると、いつもよりか緊迫感がありストーリーも練られていて面白かった。なによりサスペンス要素が強くて良いです。 「セガールもの」として見ると、やたらうまくいかないことが多かったり、結構ピンチになったりで爽快感には欠けるかもしれません。 全編通して圧倒的なセガールを見たい方はべつの作品を見たほうが良いかもしれないです。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-05 15:01:07)《改行有》 39. 阿羅漢 《ネタバレ》 熱い。みんな熱いよ! なりゆきまかせ、でたとこ勝負の90分! ただもうアクションはすごいの一言☆ カンフー好き、アクション好きにはたまらないです。 ただこれだけは言わせてください。 「御仏」、「御仏」って、みんな口ばっかやん! 戦うの大好きですやん![DVD(字幕)] 7点(2012-11-25 03:40:38)《改行有》 40. 邪神拳 《ネタバレ》 もっともっと、しょぼ~い映画かと思っていました。 女性も含めて、登場する人達には戦える人が多いので、脇役好きの僕としてはこういうノリは大好きです。 カンフーアクション+銃撃戦のバランスもかなり良かったです。 「王女」と「月魔」の戦いでは、伝説の剣や爆発する矢など多彩なウェポンを使ってくれるのも嬉しいですね。 つっこみどころがたくさんあるのも、こういった映画の個性かもしれません。 「月魔」のヴィジュアルがいまいち。 「ひげの女神」って何だ。 女刑事やめんのかい。 図書館の女性は結局どうなったかわからん。 スピード感出すために早送りすんのかい。 などなど。 探せばいくらでも出てくる突込みどころ満載のB級ホラーアクション。 変に爽快で、変にエロティックで、変にグロい。 たまにはこんな映画も良いもんですね。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-25 12:14:52)《改行有》
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