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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  富貴兵團 似たような原題に似たようなコンセプト。「『上海エクスプレス』の夢よ再び!」と大ヒットを当て込んだ上で立てられた企画のでしょうけれども、前作の“西部劇”よりも一層ジャンルモノとしての制約がある“脱獄モノ”を題材に選んだのは失敗だったような気がします。前作同様しょうもないコメディの釣る瓶打ちで観客の笑いを狙ってきますが、根幹のストーリーはやけにシリアスなので若干窮屈な感があるし、時代背景の暗さも相俟ってコメディ・アクション共にグレードが落ちている感は否めません。まあ腐ってもオールスター映画。ズラリと並んだ豪華な顔ぶれを見るだけでもそれなりの満足感は得られますが、前作のような大作を期待すると微妙な印象を受けると思います。[DVD(字幕)] 6点(2009-11-23 00:52:33)

62.  ブレード/刀 ジミー・ウォングの出世作である『片腕必殺剣』のリメイクですが、共通しているのは主人公が片腕になってしまうところとヒロインが電波という点ぐらい。あとは殆どツイ・ハークのオリジナルで、ここで示される殺伐で混沌とした世界観とそこに息苦しくも這いつくばって暮らしている人々の息遣いが見て取れる一連の描写などはワンチャイシリーズに代表される彼の武侠映画独特のものです。けれどもワンチャイほど魅惑的でスタイリッシュではなく、まどろっこしくて禍々しい。登場人物たちの息づく世界の倦怠感、焦燥感がまるで見る側にもそのままのしかかってきそうな気迫が全編に漲っております。それらはここで散々言われている「ダルい」「かったるい」という不評系の声を産み出す要因にもなったわけですが、ツイ・ハークが表現したかったのは寧ろその“かったるさ”なんじゃないかなぁと再見してみて思うようになりました。唯一一点張りで評価され続けているクライマックスの決闘なんか顕著な例ですよね。切れ味の鈍そうな刀で血みどろのガッチャガチャしたチャンバラ。終いには刀の勝負そっちのけで殴り合ったり、首を絞めあっちゃう。体裁や名誉なんてこの闘いには関係無い。ただあるのは生死を決する闘い。露呈されるのは死に物狂いで生きようとする人間の生への執着心です。とにかくこのかったるさを含めた息苦しさ。私は好みです。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-21 20:52:02)

63.  燃えよデブゴン 正義への招待拳 このテの映画は大体は中身の無いものだと相場は決まっておりますが…これまたしょうもないもの作っちゃったなぁ…。後にカール・マッカが設立したシネマシティがそうだったように、クンフーを封印して他の要素を面白くしようとしたらこんなのが出来ちゃったって感じ。コメディを前面に押し出しているくせにクスリとも笑えなかったし、そんな面白くないシーンに『ミスター・ノーボディ』からパクったモリコーネの音楽が臆面も無く全編に亘って流れるものだから、呆れてしまいました。[ビデオ(字幕)] 3点(2009-11-08 23:03:30)

64.  エンター・ザ・イーグル 父の大ヒット作を模したタイトルを据えたり、脇に主役級の俳優を配したり、海外ロケを敢行したりと「あのブルース・リーの娘なのだから皆でバックアップしようぜ!」みたいな勢いは感じるのですけれども、香港製アクションとしては実にフツーの出来に落ち着いていますね。やっぱりこのクンフー少な目のアクション構成は疑問を感じざるを得ません。肝心のシャノンは活躍する時期が10年ほど早かったら、シンシア・ロスロックのような立ち位置を獲得できていたかもしれないですけど、それではブルース・リーの娘としてはちょっと不憫か…。ベニー・ユキーデとの対決にも仄かに期待を抱いていたのですが、時間短め・場所狭めに歪なカメラーワークとクンフーアクション映画において最もあって欲しくない取り合わせで、尚且つ勝敗の付け方も中途半端なところで終わっているのも残念。[ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-08 22:34:20)

65.  トリック・マスター 香港映画に下ネタは付き物と相場は決まっていますが…正直これは相当キツかったです。AV、ゲ×、う×こ、気色の悪い虫と、五分に一回の頻度の怒涛の下ネタ連発といった按配で、描写の生々しさも半端じゃない。特に登場人物が打撃食らう度に口から未消化のほうれん草やら米やらがいちいち飛び出してくるのは本当に勘弁して欲しい。とにかくこの映画の笑いは受け付けませんでした。チャウ・シンチーのフォロワーとして売り出し中だったニック・チョンがシンチーに変わって主役を張っていますが、シンチーのようなカリスマ性があるわけでもないので少々貫禄不足。彼はこういう映画で笑い取るよりも、ジョニー・トー映画で見られるシリアス路線の方が断然ハマリ役だと思います。[DVD(吹替)] 4点(2009-11-08 22:33:21)

66.  邪神拳 摩訶不思議感を出そうとして見事にハズしているダサい主題歌が流れるオープニングから嫌な予感はしていたんですが…やはり垢抜けない低予算ホラーアクションという感じ。それでもドニーなのでそれなりのものは見せてくれますが、今回は悪魔が相手なので流石の彼も分が悪い。彼の打点の高い蹴りを喰らっても全くビクともしないという有様はアクションの爽快感を決定的に削いでしまっています。ちょっと驚いたのはシベール・フー演じる女刑事。事件の捜査に躍起になっている様子なので存分に活躍してくれるのかと思いきや、中盤上司から咎められると「辞めさせていただきます!」「私女優になるわ」と言い出して、それっきり姿を見せない。恐らくは諸事情の降板か何かだと思うのですが…それにしてももっと上手い退場のさせ方は考えられなかったのでしょうか?[DVD(字幕)] 3点(2009-11-08 22:32:17)

67.  ドラゴン電光石火 '98 この時期のドニー作品はアクションの魅せ方が下手ですね。『新・ドラゴン危機一発』は平坦なカメラワーク・シーンのテンションの低さが物足りない感じを受けましたけれども、今回は細切れにし過ぎ、派手にし過ぎ。そして銃撃戦多すぎ。そんなのはいいから、もっとクンフーを見せてくれぃ。[ビデオ(字幕)] 4点(2009-11-03 23:58:24)

68.  ドラゴン・バーニング 怒火威龍 《ネタバレ》 ドニーらが出演していなかったら日本でDVD化されることも無かっただろうなぁコレ…。アクションシーンは殺陣師の腕…というよりは役者のポテンシャルの凄さで辛うじて培っているといった感じですね。ラスボスのジョン・サルヴィッティの殺し方が意味不明。とても敵わないので、ヤケクソになってその辺に落ちてた棒切れで殴りかかってみたら、何かいつの間にか倒しちゃったみたいな…。わざわざスローモーションを多用してまで見せ付けるものでもないと思うんですが…[DVD(字幕)] 4点(2009-11-03 23:57:29)

69.  ツインローズ ヌルいアクション。ヌルい笑い。ヌルい展開。これらが大体は揃い踏みしてしまうこのテの映画は香港映画の多様なジャンルの中でも大いに苦手としている分野であります。本作に限ってはドニーが監督しているから何か変わるもんだと信じて観てみましたが…結局何も変わっていなかったなぁ。ただヌンチャク使いの女の子(?)は流石ドニーの実妹だけあって、良い動き見せてくれますね。[DVD(字幕)] 3点(2009-11-03 23:56:09)

70.  少林寺十八銅人 十八銅人と聞いて『少林寺への道』や『食神』に登場した彼らの活躍なぞ、期待することなかれ。ここに登場するのは“十八銅人”というよりは“十八童人”。要するに十八人の子供たちが金粉塗りたくって立ち回りを演じるだけです…って、いたいけな子供にあんたら一体何さらししてんですかっ!?坊主を三人見かける程度で他は子供ばかりという低予算丸出しの少林寺の描写に唖然。その様子はまるでどこかの孤児院です。全体的にテンションの低い内容ですが、途中ブチ切れたビリー・チョウが子供を鷲摑みにしてブン回すという衝撃的なシーンがあり、ヒヤッとさせられます。[ビデオ(字幕)] 3点(2009-11-03 23:53:42)

71.  GO・KI・GE・N 白バイ野郎ヒゲ&デブ 警察映画専門俳優ダニー・リーが香港式コメディをどのように調理したのか興味を持って観たのですが…出来栄えは到ってフツーでした。警察モノの割には派手なドンパチも無いので取り立てて褒めるところもないんですが、このテの映画が好きな人には暇つぶしにはなると思います。しかし邦題が酷過ぎる。多分『ジョン&バンチ』に引っ掛けたんだろうけど…。[DVD(字幕)] 5点(2009-11-03 23:51:27)

72.  チャイニーズ・ゴースト・バスターズ 昇進祝いに社長から別荘を貰った建築家の家族が別荘に巣食う悪霊と対峙するという内容のホラーコメディですが、このテの香港映画にありがちな“恐怖すら笑いに昇華”といった傾向は見られず、恐怖描写に関しては意外と真面目に演出していることに好感が持てます。…とは言ってもあまり怖くないし、やはり香港映画特有のドタバタ感が介在している点には変わりないんですが…。ジャッキー映画などで御馴染みの名脇役トン・ピョウが本作では珍しく主演を張って家族思いの良き父親を好演していますが、それよりも私は「その家に住んでは駄目だぁ~」などと殆ど変質者のような風貌と言動で寄ってくる隣人を演じたブルース・リャンの存在の方が終始気になりました(笑)“香港映画最強の男”“ブルース・リーを凌ぐ武打星”とまで呼ばれた彼にしてはあんまりな役のように思いますが、彼のその後の変わりようを考慮すると案外適役だったといえるかもしれません(苦笑)[ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-03 23:50:01)

73.  風雲!格闘王 『風雲!格闘王』という邦題に沿わず、実はアクションは添え物で作りは完全にラブコメ……かといって、恋愛や笑いに力を注いでいる様子も無く……というようにどっち付かずな感じ。端役に功夫映画の名優を配してはいますが、彼らをリスペクトしている様子すらないのも疑問。一体、何を売りにしているのか理解に苦しみます[DVD(字幕)] 3点(2009-10-04 17:39:47)

74.  チャイニーズ・ウォリアーズ 女性パイロットに扮したミシェル・ヨーが活躍する戦争アクション映画なのですが、ハッキリ言ってあまり出来は良くありません。戦争モノということで、陰惨になりがちな作風をコミカルタッチで和らげようとした試みは良いと思うのですが、そのせいか映画全体の緊迫感は薄れてしまっていますし、クンフーアクションも全編同じトーンで構成されているので、クライマックスの見せ場も全く盛り上がらずに終わってしまっています。悪役に魅力ある俳優を据えているのに、彼らとの絡みも全て消化不良に終わっているのも残念至極。ミシェル・ヨーのインディ・ジョーンズ顔負けのロープ捌きだけが見ものでしょうか。[ビデオ(字幕)] 4点(2009-10-04 17:24:54)

75.  デッドポイント ~黒社会捜査線~ 凶悪犯と対峙する警官、激しい銃撃戦というのは一般的な警察映画のイメージですが、そこに敢えて厳格なイメージのある香港警察の重案組(精鋭部隊)の面々の日常を描くことによって、警察映画を再構成することに成功した作品です。 小道具や役作りに関しては日本の連続ドラマを参考にしたというパトリック・ヤウの演出はやや静観的ではあるものの、日常と職務上の出来事を切れの良い演出で交差させることによって警察映画と呼ぶには新鮮すぎる魅力を兼ね揃えています。 チェ・ゲバラさんが仰っておりますように、何気ない日常で運悪く犯人グループと遭遇してしまい“警察官としてのしがらみ”が常にまとわりついているがゆえに悲劇的な末路を辿るクライマックスは圧巻です。 警察映画と云うのは我々と同じ平凡な日常を生きる人間が、非日常的事件に遭遇した際に英雄的な行動を示すことで観客にカタルシスをもたらすのですが、それを敢えてシニカルに提示したクライマックスは衝撃以外の何者でもないでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2006-05-06 17:24:55)(良:1票) 《改行有》

76.  少林寺・激怒の大地 正直全く期待しないでレンタルしたんですがこれがなかなかの掘り出し物でした。 個人的に邦題に“少林寺”と付くカンフー映画の中で五本の指に入る傑作! 追う者と追われる者という一切の妥協を許さない関係に生じるサスペンス!主人公とヒャイヤンが荒涼な大地を馬で颯爽と駆け抜ける際の躍動感。(BGMは何故か『宇宙戦艦ヤマト』の「真っ赤なスカーフ」だ!) 主人公絶体絶命のその時、遊牧民の娘たちと散々辱めを受けてきた門弟たちが開放され加勢に駆けつける高揚感。そして観客を全く飽きさせないリズミカルなテンポと『少林寺』にも引けをとらない素晴らしいカンフーアクションの数々。 ハッキリいって映画としての出来栄えは『少林寺』より格段上かもしれないです。 どこかのレンタル店で見かけたら迷わず手にとって欲しい一作。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-06 17:03:33)《改行有》

77.  スネーキーモンキー/蛇拳 《ネタバレ》 仮に「ジャッキーの初期作品の仲で一つを選べ」と言われたら迷わずこの作品を選びます。 もちろん『酔拳』も好きだけど、個人的にはこの『蛇拳』に軍配を挙げたい。 『酔拳』の主人公フェイフォンは父親が高名な武道家であることを鼻にかけるドラ息子だったけど、本作の主人公チェンフーは孤児であるがゆえに理解者もいないし、身を寄せる道場からもいじめられるという身の上で、知らずの内に感情移入出来てしまう。 そんな人物です。 そんな彼がある日出くわすホームレス(実は蛇拳の達人パイ・チャンティエン)いじめの光景。 普通ならば見て見ぬ振りでしょうが、それが出来ずにすぐさま助けに入るチェンフー。 その優しさに打たれたパイは彼に蛇拳を教え、その条件の一つとして「ワシを師匠と呼ぶな」と提示するのですが、この一連のシーンと師匠を“いじめられるホームレス”と描写した冒頭部分だけで、本作はカンフー映画の「師匠は高尚なものであらなければならない」と云う既成概念を打ち砕き、すでに一線を画しています。 確かに彼は汚い。蛇拳の達人であるけれども、金持ってない乞食同然の身であることには変わりは無い。 だけど、飾ってなく嫌みでなく、限りなく小市民で、それでいて強く、優しく、英雄の言葉を発する。 そんな素晴らしい人物を理解者に持つことができたチェンフーは実に幸せ者です。 師匠ではなく、友人、そして次第にそれ以上の関係で結ばれていく二人の関係はなんとも微笑ましく、私は軽い感動を覚えてしまいました。 やがてチェンフーは蛇拳を強化すべく、猫の動きを取り入れた蛇形豹手を編み出し蛇拳の仇敵・鷹爪流派を打ち倒すのですが、蛇拳流派を倒すことだけに躍起になっていた鷹爪流派とは違い、この拳法はそれとは何の関係もない、流派のしがらみを超えた所で生み出されました。 だからこそチェンフーは流派争いのみに固執する敵を越えることが出来たのだと思います。 それでクライマックスで見せたパイ師匠のあの喜びよう。 私にはそれは“鷹爪拳が滅びたから”というより、流派争いに終止符が打たれた事、そして弟子が純粋な気持ちで己を超えた事に対する祝福であるように見えました。 とにかく、本作はこのテの映画に見られがちな敵討ちという、安易なテーマからの脱却に成功したばかりか、師弟愛を高水準で尊く描いた傑作であると私は確信しております。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-31 22:58:33)(良:4票) 《改行有》

78.  ツインズ・エフェクト 《ネタバレ》 Twins主演のヴァンパイアアクションと謳っている割には、吸血鬼相手に死闘を展開するのはイーキンの方で、二人は主にコメディパートに回り、大して活躍していないのが個人的には不満。 それで、プロのヴァンパイアハンター二人でも歯が立たなかったデコテス伯爵にクライマックスであっさり勝ってしまうのはいくらなんでも無理があるんじゃないかなぁ。 アクションは無難な出来ですが、それ以下でも以上でもなく、演出センスもやけに古臭く(特に半分ヴァンパイア化したジプシーのトルネードみたいな技はカッコ悪すぎ)それほどでもありませんでした。 ですが、「この娘たちが出演しているからこの映画はヒットするだろう」というアイドル映画にありがちないい加減な製作スタンスを持たず、ヴァンパイアものに功夫をドッキングさせたり、共同監督&アクション監督にわざわざ本格派アクションスターのドニーを招いたりと、エンターティメントとして手堅く作っているあたりは高く評価できます。 是非とも我が国の映画人には見習っていただきたいものです。 コメディタッチのアクションで軽く作品を引き立てる特別出演のジャッキーもなかなか健闘していたと思います。[DVD(字幕)] 6点(2006-03-31 22:49:50)《改行有》

79.  レディ・ウェポン(2002) 《ネタバレ》 そもそも少女だけを誘拐して殺人マシーンを育て上げる組織の真意は何なのか? 完璧な殺人マシーンとして育てられてきたシャーリーンとキャットが何故人を殺すことに葛藤するのかといった疑問がちらほら。 他にも唐突な仇敵の登場、どこかで見たような生き残りバトル、無意味なエロチックさ等突っ込み所で、キャラクター描写も薄っぺらではありますが、全体的にチン・シウトンらしいテンポ良いアクションと演出で最後まで飽きさせない佳作となっています。 ですが、CGを多用したアクションシーンは「綺麗!香港映画もここまで出来るようになったのか。」と思う反面、香港らしさや力強さが見事にアク抜きされていて残念な想いもあります。 個人的にチン・シウトンには、かつての荒唐無稽さが加味された豪快なアクションでもっとチャンバラバラして欲しいですね。[DVD(字幕)] 6点(2006-03-31 22:48:26)《改行有》

80.  レジェンド・オブ・フォース 激闘飛龍/方世玉・外伝 《ネタバレ》 製作にツイ・ハーク、監督にリンゴ・ラムというハリウッドで言うならばさしずめ“監督:スティーブン・スピルバーグ、製作総指揮:ジョージ・ルーカス”という豪華なスタッフ。 しかしキャストは新人やマイナー系俳優で固めているという変な映画です。 物語は焼き討ちに会った少林寺から逃げ出した方世玉ら少林寺英雄が清朝に戦いを挑むという『嵐を呼ぶドラゴン』と同じ題材を扱うも、こちらは紅蓮寺という所々に罠が仕掛けられた要塞のような寺を舞台に物語は展開。 しかも仲間の殆どが囚われた挙句、洪熙官が敵側に寝返ってしまうというと言うオマケ付き。 とにかく舞台が終始敵陣の閉鎖的な空間で展開されるため、強烈な悪の匂いすら漂ってきそうな危うい雰囲気。そして、そこからまず逃れられないという絶望感・緊迫感は半端ではなく、全編只ならぬ危機感に溢れた佳作に仕上がっています。 そしてこの作品に更にリアリティを加えているのは、老色鬼というバケモノじみた悪役の魅力に請け負うところが大きい。 「部下に勝ったら逃がしてやる」と言ったくせに戦闘の最中、顔色も変えずに門弟を串刺しにする冷酷さ。 ヒロインを強姦しようと試み「犯すならばやれば!」と女が観念しようものなら「簡単に股を開くなぁぁ!それでは萌えん!」と要求する鬼畜ぶり。 寺に仕掛けられた罠を取ってみても、ネチネチと追いやる執拗さが垣間見える等何処を切っても徹底した悪役ぶりであります。 …ムムム、ニクイ! 小憎たらしい悪党を描かせると右に出るものはいないと云うリンゴ・ラムの面目躍如でしょう。 ただそれほど悪役が素晴らしいだけに、この主人公をはじめとする善側のカリスマ性の無さは観ていてちょっと辛い。 アクションの方もまあ及第点と云った感じでとりわけ評価すべき点が無いのも残念。 ストーリーの礎が素晴らしいだけに、もう少し他の点にも趣向を凝らして欲しかった。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-26 01:28:25)《改行有》

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