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1. マイ・ブルーベリー・ナイツ
《ネタバレ》 全体として焦点が分散しているため、緊張感に欠けた印象が残る。しかし、ラストのキスシーンの美しさは一見に値する。ナタリー・ポートマンには底知れない存在感があるし、レイチェル・ワイズは痛みと美しさが同居したキャラクターを見事に演じている。ノラ・ジョーンズの演技については、普通の人っぽさが出ていて良かったと思う。とくに、カフェのカウンターで寝ているときににジュード・ロウにキスされるが、その時のかすかな微笑みの表情は、味わい深いものだった。まずまず。[DVD(字幕)] 7点(2009-01-17 12:30:52)
2. ターンレフト ターンライト
《ネタバレ》 コ、コレハ…。主人公の二人が(かなりありえない状況で)再会したシーンで映画は終わるけど、僕が心配なのはこの二人、「ちゃんと連絡先と名前交換してそれぞれの新しい職場に向かったのだろうか?」ってこと。もしまた名前を聞き忘れたりしたら…終われない。なんか、観終わった後に妙に二人の行く末が心配になってしまって、今でも気になってます。こんなのはじめて。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-03 19:58:44)
3. 春の日は過ぎゆく
愛ってかわるんですか? 変わるんです。っていうか、そもそも愛なんてありません。単なる錯覚です。錯覚という「ウソ」を「本当」だと互いに思い込むのが愛です。「ウソ」は皆が信じれば「本当」になります。だから、ちょっとしたできごとの偶発的な組み合わせで、愛があることになったり、愛がなくなったりするみたいです。そもそも愛って「確かめ合う」ものですし。この映画、そこら辺のところをものの見事にすくい取っています。ラスト近くになって、歩幅をあわせてくれない男に、腕を絡ませてゆっくりあるいてくれるように促す女。女をスキだった頃には自然と歩幅が合っていたのに…。今では、「わざわざ」歩幅を合わせるのがイヤになる。その瞬間に「愛は終わった」ことになった。もしこのとき、男が歩幅をあわそうと思ったら、「愛はまだある」ことになっていたかもしれない。こんな風に、瞬間瞬間がウソと本当のはざまでゆれ動いている映画。イ・ヨンエのインスタントラーメンかじる姿にもやられました。9点(2004-06-05 23:12:56)
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