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プロフィール |
コメント数 |
304 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
つたない文章力で自分なりのレビューを心がけます。映画館で観た作品は自然と評価が高くなりがちです。 |
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1. ミツバチのささやき
《ネタバレ》 映画館で子供達が「フランケンシュタイン」を観るシーン。普通子供ならば、フランケンシュタインの姿に恐怖する事が想像できる。
しかし、この映画においての子供達の映画を観る眼差しは真剣である。そして、アナはイザベルに何故フランケンシュタインは少女を殺し、自死を遂げたのか尋ねる。
フランケンシュタインとは自らの実存を問い苦悩する存在であり、そんな彼にアナは恐怖ではなく本能的に思いを馳せ、境遇に共感をしていたのではないか。
小さな子供ですら、無意識のうちに実存を問わなければならない状況。子供が子供として生きられない世界。
それが置かれている状況を全て物語っている。
そして作品全編にまとわり続ける、死の匂い。日常と常に寄り添い続ける死。
ベッドで寝る母を執拗に捉え続ける長回しは、愛の不在と疲弊も映している。
戦場ではなく、日常を淡々と映すことで状況の異常性を映像で語り、何も語らない子供の目線は他の何よりも多くを語り身に迫る。[DVD(字幕)] 7点(2016-06-30 18:45:07)《改行有》
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