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コメント数 914
性別 女性
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自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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【製作国 : スペイン 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》 傑作だと思います。 テンポも良く、極力セリフを抑えて内容を伝える手法も洗練されています。 さて私が気になっているのはこの映画の白眉といえる「ハビへの詩」でして、じつはこの詩でラモンの事故の間接的な理由も、そして事故前の人生を捨ててしまった理由も、すべて解けるような気がする。 ラモンは飛び込みの際に「他の事が気になって」いたわけですが、この詩によればそれは「恋人に妊娠を告げられた」からだと思われる。そして、事故後に恋人は「結婚したい」などと言いますがそれは妊娠していたからという理由が大きい。ラモンは拒否し、彼女は1人で育てる自信もなく堕胎します(薔薇とは恋人のこと)。 …後年ラモンはこのことを悔い、「生まれなかった息子の魂」が別の赤ん坊となって生まれてきてくれることを願います。そして、ハビが生まれ、ラモンはハビを「生まれなかった息子」の生まれ変わりのように思い、そしてそう信じたかったのです。 もっというと、事故直後のラモンは「こんな体になってしまった事故の原因」であるところの「恋人の腹の中にいる胎児」を恨んでしまったのです。アレさえデキなければ。自分はこんなことには。 それがラモンの罪悪感であって、「ハビへの詩」を書かせたのです(ハビは高校生ですからラモンの子供では有り得ません)。 もうひとつ、ラモンが死ぬことに固執した理由、それは間違いなく「家族のため」です。 だからこそ、死の録画では一切家族のことを語りませんでした。28年間も介護してもらったのに、死ぬときになって感謝の一言もないのは本来の意図を隠すためです。「オレは自分の意思で勝手に死ぬんだぞ」ということにしておきたいのです。「義務」とか「権利」とか言っているのも同じことです。 彼は家族をラクにするために、死んだのです。ハビはじきに高校を出れば家を出て行く。人手が減るわけです。父親はいつボケたり寝たきりになってもおかしくない。被介護者が2人になるわけです。 2年前にラモンが死を行動に移しはじめたのはこのタイミングだったのでした。 ラモンの死は「尊厳死」というより「家族への愛」と呼ぶべきものです。そのことを、ベタベタした家族関係を見せるのでなく、うまいこと表現したと思う。 …ちなみに私は尿カテーテルと点滴を刺されて首しか動かせない状態を3日間くらい経験しましたが、あの状態は拷問としか言いようがない。[地上波(字幕)] 9点(2010-08-31 22:14:36)(良:3票) 《改行有》

2.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 悪の化身のように描かれている大尉側の事情でちょっと考えて見ますと、「立派な父」は死ぬ際に時計に時間を留め、息子にこれを遺した。これはどういうことかというと、「オレと同じようにおまえもいつか必ず死ぬぞ」という呪いをかけたということですたぶん。 「いつか死んでしまう」ことに激しい恐怖を抱きながら残りの人生を生きろ、というのが父の呪いだったのですね。だから、他人に時計の事を聞かれた大尉は「時計なんて知らない」とウソをつきます。 「いつか死ぬ」ということに対して、知らないフリをしていたい、という意味です。 呪いをかけた父は、「悪い父」です。では、「良い父」はどこにいるかというと、地上にはすでに居なくて、命を失ってからでないと行けない地下の王国に居る。 一方で、「母」なるものはどうなっているかというと、「弱い母」は原始的な生き方をする母です。 美しさで男性を引き寄せ、セックスをさせて妊娠することによって、恒常的な男性の庇護を得ようとする、それが原始的な生き方です。実は大尉はそんなことわかっていて、罠にはまったふりをしていますが、目的である息子を得るまでは騙されたふりをしているのです。そして、「弱い母」の罠をとても憎んでいます。これが「女性嫌悪」です。本当は女の股などから生まれたくないが仕方ない、ということです。大尉が子供のオフェリアをためらいもなく射殺する場面では、これが強くあらわれています。 「弱い母」だけが登場するかというと、そうではなくて「強い母」メルセデスがいます。彼女は「意思を持った母」で、「悪い父」と戦います。正確に言うと、悪い父に呪われた男とです。 オフェリアは父なるものの庇護を受けられず、かといって「弱い母」に教えられた生き方もしたくない。「強い母」と一緒に戦う道を選ぼうとしますが、〝この時点では(内戦の時代)〟それは適わず最終的には「良い父」の待つ王国へ行く。 「呪われた男」大尉が最期にしなければならなかったのは、自分の息子にも呪いをかけて、「呪いのチェーン」をつないでいくことだった。けれどそれは「強い母」によって、阻止されます。 女性を嫌悪する男が意思を持った女に敗北した瞬間です。 スペインにはこの後も「良い父」が存在しない時代が続いたようですが、デルトロは「強い母」の存在を強調していますからスペインというのはそれで「もっている」国なのかもしれません。[DVD(字幕)] 8点(2008-07-01 16:50:08)(良:3票) 《改行有》

3.  ウィスキー 《ネタバレ》 秀作である。たぶんウルグアイに住むユダヤ人のオヤジの話だろう。結論から言うと、「ウィスキー」とは、「ヤコボの人生に足りないもの」を意味しているのである。それは「うるおい」みたいなものだ。ヤコボはよく働いて、お母さんの介護もして、普通なら褒められる人間であって、全く悪人ではない。ところが、彼は「楽しみ」というものを知らない。「カチカチ」といろんなスイッチをつけたり消したり、飲み水の衛生状態に気をつけたり、壊れた物や穴の開いた壁は気になって放っておけないし、しごく「規則的」に生きているのである。一方マルタは女であるから、タバコやラジオやたまに行く映画など、自分の楽しみを持っている。そんなマルタが、「妻のふり」を頼まれた時、「もしかして自分のことをちゃんと人間として見てくれていたのかも」と期待してしまったのは当然だ。ところが、「夫婦生活」でも全く態度が変わらないヤコボ、「人生には楽しみが必要だと思ってる男」弟エルマンの登場により、マルタの心は揺れる。そして帰りのタクシーの中の涙。あれは、「やっぱり私のことは道具としか思ってなかったんだ」である。そりゃそうだ。「妻のふり」の礼にお金を渡したうえに見送ってもくれないんだから。ラスト、靴下製造マシーンのうなりをひたすら写すショット、これが「ヤコボは他人をマシーンと同じような道具としか見ていなかった」の意味である。それで、まあ私は思った。「ヤコボみたいな男の方が多いよね。」悪い人じゃないんだけど、ケチで鈍感で人の話を全く聞いてなくて、おまけに見栄っ張りで(結婚しているふり)、「女」といったら若い女としか認識していない(レストランでヤコボは若い女をねっとり見てる)、髪型を変えても全く気がつかない、そーゆー男。なんだか、ヤコボ的な男って、日本には余裕でいっぱいいるように思う。その意味で、男子の皆さんには大変ためになる映画ですよ。反面教師のつもりでご覧ください。高校生くらいのお子さんには「こういう男性になってはいけませんよ。」と見せるのもよいでしょう。ついでに、ヤコボ状態のまますでにオヤジになっている人は今からでは遅いです。[DVD(字幕)] 8点(2006-01-21 23:27:31)(良:3票)

4.  アザーズ 《ネタバレ》 このころはまだニコールを見飽きていなかった時代。 パクリといわれたが立派に成立していると思う。個人的には、パクリじゃなくて、たまたまだったんじゃないかと思っている。丁寧で美しい映像。この作品のニコールはいけている。植民地の支配層婦人の心意気がよく描かれている。主婦といえども有事の際には、迷うことなく銃を手に。ラストの種明かしもスタイリッシュ。楽しめた。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-02 21:22:59)《改行有》

5.  マシニスト 《ネタバレ》 激やせのことはどうでもいいんです。そりゃあ、誰だって驚く。それより、あの黒人の人すごいです。あんな雰囲気の人ほかにいませんねー。全然出番少ないのに、強烈。及川ミッチーも真っ青の悩殺流し目笑い。しびれました。あの人のとこだけ2回見てしまった。欲をいえば、親指の件はよけいでしたね。あんなものなくたって全然かまわない。「バタフライエフェクト」も好きだし、ストーリーものは大好物分野なり。「シークレットウインドウ」はバツだけど。ジェニファーのたるみぶりにおどろく。あれは、役作りなんですか。地なんですか。「アニバーサリー」の時の可愛さゼロ。[DVD(吹替)] 8点(2005-10-31 23:13:15)

6.  瞳の奥の秘密 《ネタバレ》 なかなか見ごたえのあるサスペンスです。 個人的にはスペインの法制度がどうなっているのかに不案内だったため、わかりにくい点もありました。 冒頭の美しい朝食シーンが非常に印象的で、そしてただちに美しいものが徹底的に破壊され、25年後にあの美しい朝食に匹敵するほどおぞましいラストに収斂されていくと。 美しいものとおぞましいものがなぜ匹敵するのかと、いうことは表現しにくいのですがそれは代償というに近いのかもしれず、失ったものの美しさと、その代償のおぞましさは、匹敵するほどのものでなければならないのではないかと。 ひとつだけいえば、犯人が簡単に釈放された部分には、いささか強引なご都合が感じられました。あそこをもう少しなんとか説得力のあるものにできれば。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-20 20:36:18)《改行有》

7.  サバイバル・フィールド 《ネタバレ》 ちょっとブレさせすぎっすね~ほとんど酔います。気持ち悪くなる。 これはスペイン映画だが英語で製作されています。 途中でネタばらしをしてしまうという作りになっている。このへんは評価が分かれそうだ。 私はあの無線?連絡とかは要らなかったと思うなあ。 最後まで「主催者側」の映像を一切撮らず、観客に判断させたほうがよかったのでは。 出演者のどいつもこいつもエゴイストなところが安いヒューマニズムを排していて良かったと思う。 それができるのもスペイン映画だからということか。 観客が出演者の誰にもシンパシーを持てないまま見続けるというところもなかなかおもしろい。 また、演出は徹底してリアル…パニックで泣きわめくシーンがあまりにも多いのだが、コントっぽく見えないように相当演技をつけているみたいだ。 全体的にそんなに悪くはないですが、例によって「2」とか作るのはやめてもらいたい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-16 23:42:58)《改行有》

8.  苺とチョコレート 《ネタバレ》 〝革命〟とか〝ゲイ〟とかいう過激なものを扱っているわりに非常に冷めたというか浮ついたところのない、気負いを超えたある意味「達観」の境地に至らないと作れなかった作品と思います。 この作品世界では、誰の肩も持たず出来事を時系列で淡々と語るという難しい演出に成功していると思う。異性愛が正しいとも同性愛が正しいとも、革命が正しいともそうでないとも、言っていない。 反対の立場にある二人が、〝対話〟を始めて最後にはお互いを認めるところまで行く…という話です。 ディエゴにもダヴィドにも突っ込みどころが満載なのに、ここでは彼らはそのことが原因で深く悩んだりしません。 つまり、「見知らぬストレートの青年をベッドに連れ込めるかどうか賭けたりするディエゴの下品さ」とか「己の黒人蔑視に何の矛盾も感じないディエゴの鈍感さ」とか、「初体験を済ませたら(しかも年増の半分娼婦のような相手)、まるで憑き物が落ちたようにほがらかになってしまったダヴィドの単純さ」とか「結局女なら誰でもいいのか」とか…欠点だらけの彼らを批判することなく、そのまま終わるところが持ち味…ラテンの味? 特筆すべきは、ディエゴ役の俳優さんのオカマ演技の素晴らしいことで、これがなければ作品の魅力は八割がた低下していたと思う。ディエゴが魅力的なのに比べて、ダヴィド役の青年はガイコツ系で、ガリガリ過ぎてなんだかなあ。私は「栄養失調」とか「収容所」とかいう言葉が消えなかった。 オカマ演技が素晴らしいということは、ネイティブのオカマではないと私は思うんですよね。ハーヴェイ・ミルクにショーン・ペンが選ばれたのもそういうことだそうですし。 つまるところは「対話」を成立させることについての作品です。一見の価値はあります。 しかしあの「祇園・京都」とかいう変な浴衣はどうやって手に入れたんでしょうか…。[地上波(字幕)] 7点(2010-08-06 15:39:31)《改行有》

9.  28週後... 《ネタバレ》 言いたいことは3つくらいあって。 ゾンビ発生後の人類としての対処をグローバルに、ということは金使って、結構ちゃんと作ってあるところは感心する。ゾンビが出る映画は低予算ものやハンパなのが多いから、一応の満足感は、ある。 しかしー、もうひとつ言うならゾンビが全速力で走るということは、ゾンビ映画の醍醐味のひとつを失い、面白さを下げているのではないかと、やっぱり思ってしまった。 ゾンビ映画の醍醐味のひとつとは、「ゾンビがトロい」ことによってもたらされる効果である。思い出してもらいたい。スーパーの中で、さまようゾンビたちをなぎ倒すバイクの群れを。そしてまた、「トロいのに強い」というのは恐怖を増幅させませんか。あんなトロいのに、囲まれてひと噛みでもされたらもうオシマイ。 思い出してもらいたい。トロいからこそ、捕まえて実験してみたりするが、ちょっとでも油断すると逆にやられてしまったりする。 トロいから、「もしかしたら突っ切るなり逃げることが可能かも」という「希望」が生まれ、そこから名シーンが生まれる。 本作の登場で、定着にトドメを刺したかに見える「ゾンビ全速力」だが、私はあくまで反対だ。業界は考え直してもらいたいものだ。 最後に、「選別」の問題について。私はもう、「トゥモローワールド」を思い出してげんなりしてしまいましたさ。 「あなたや私の命よりはるかに重要」な少年の命、であってそのために自己犠牲が連発、どうでもいいメンバーはいつ死んだかわからないうちに居なくなってる、というお約束の展開だ。 これはもう映画の世界ではイデオロギーとして確立されたといってもいいのじゃないだろうか。「特別な命」と、「特別じゃない命」があって、後者は「譲る」べきである、というのがさあ。 それが必ず、「その個体が生まれながらに獲得している特性」を担保にしているところが、私はイヤなのだ。後天的に努力して獲得したものでは無いのです。私は医者や看護士や消防士や警察官や科学者に譲るのは仕方がないと思っている。 そういう「解消しようがない、どうしようもない差異」を理由にして複数の他人が進んで犠牲になるのが当然である、という展開に…とても違和感を覚えるし、やめてもらいたいのだ。こういうものは無力感を増幅させる以外にどんな意味があるというのか。それがあたかも人類の常識であるかのように、当然のように描かないでもらいたい。[DVD(字幕)] 7点(2008-12-04 22:32:58)(良:2票) 《改行有》

10.  靴に恋して 《ネタバレ》 長さに苦しむ。カットすべし。ナイワニムリはこのころは可愛かったんだな。靴あんまり関係ないしな。夫がゲイだったって、すごいな。気がつかないかな普通。追いかけるほど逃げるのが普通だから、あれこれ追求しないでさっさと次へ行ったほうがいいんだね。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-23 18:27:59)

11.  オール・アバウト・マイ・マザー 《ネタバレ》 まんまコメディにもできる内容をあえてシリアスに撮った?このオカマは女と結婚してたり孕ませたりしていったいなんなんだ。盗み癖まであるのになんでみんなこいつに惚れる?しかも尼さんまで?ペネロペはいつものように不快指数全開。10人中10人の女が友達になってくれなさそう。女性の監督さんは使わないよね。極私的不快女優№1.[DVD(字幕)] 7点(2005-11-23 13:59:02)

12.  トーク・トゥ・ハー 《ネタバレ》 とある著名な評論家は「変態の芸術化に成功した」と言っていた。「成功」ねえ。 スペイン映画はアクが強くて疲れるが、アルモドバルは「舞台」とか「踊り」が入るからなあ。今回は「劇中劇」まで。やりたいほうだい。女闘牛士よし。とにかく「変態」は「変態以外の何物でもなし」と言わなければならぬ。しかし前から思ってたけど男性って「意識のない女性」とか「痴呆入った女性」に対して特別な思い入れあるよねえ。これについては理解不能。痴呆症の奥さんの世話をするために退職しました、とかさ。川端康成とかさ。元気な時は、粗雑に扱っているくせにねえ。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-23 13:50:33)《改行有》

13.  REC/レック2 《ネタバレ》 うわー、そっち行くかよ、という感じ。 前作の最後のとこでも、そんな感じは見せていたのだが…そっちかあ。 個人的には残念…ウィルスで押してもらいたかった。 ゾンビに十字架…たぶん、ホラームービー初の展開では。 ゾンビにエクソシスト…初だな。 しかしゾンビが十字架に怯える展開というのは…やっぱ違う。 なんでもMIXしてみたらいいというわけではなくて、やはりゾンビはウィルス。 あと…何が何でも動いてるゾンビから採血しようという提案は…有り得なさすぎて×。 なんかそうなると…どんどんコントぽくなってくる。 「コレ持ってろよ」「ガチャン!」とかお約束の展開だしー、それコントだしなあ、「仕方がないから動くゾンビから血を採る」「マジかよ」とか完全にコントの展開だな。 いろいろな思いつきが散りばめられていて、遊びながら作っている感じは伝わってくるが…若者向け。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-02 23:45:23)(良:1票) 《改行有》

14.  あなたになら言える秘密のこと 《ネタバレ》 気分が悪いですね。オリバー・ストーンの「セイヴィア」の時のように。 なにか激しく〝反則〟という気がします。 他人と交わらない暗い性格の女子がいます。さて、彼女にはどんな過去の傷があるのでしょうか…という提示をしておいて、答えがそれじゃ反則なんじゃないかと。 だって、そんな「セイヴィア」並みの離れ業を持ってこられたら、こっちは黙るしかないじゃないですか。 なんだか、「どうだ、誰も文句を言えないだろう」と、腰に手を当てて上から目線でものを言われている気がしますね。 そら何も言えないですよ。フツーに生きてきた日本人ですから。 でもさ、なんかズルだと思うんですよ。いきなりそれかよって。 そして、よく考えてみると話もいいかげんすぎませんか。要するに「心が広くて経済力もある中年白人男性が、戦争被害者のかわいそうな女子を一名救った」てなことになります。 なにか、「秋元康が高井麻巳子を救った(と本人は思っている)」と似たようなものを感じるわけです。全然似ていないようで、パターンは同じではないのか。 上から目線に過ぎます。発想がテキトー投げやりな話なんですが、雰囲気にだまされがちです。 ミステリアスな雰囲気で観客を引っ張る話なので、退屈はしませんが、主役のサラ・ポーリーがまた、女子受けの悪いタイプの女優ですので、全然応援する気にならないのです。いくらティム・ロビンスががんばっても、二人のロマンスにいまいちノレませんでした。サラ・ポーリーってさあ、美人じゃないうえ性格も良くないのにいつのまにかちゃっかりと欲しいものをゲットしているタイプの女子、なんですよ。本人がそうなのかは置いといて、生き延びたハンナ像にはそれが合っています。生き延びた=恥であるとカウンセラーのインゲは言っていますが、ジョゼフに告白していない秘密の中には、生き延びるための妥協や要領を駆使したことが含まれるに違いないのです。例えば広島で原爆を生き延びた人は恥とは思いませんよね。ハンナの場合は生き延びたのが〝恥〟だというのですから。 そして、ホテル監禁時に出産した女の子は死んでいるわけですが、その〝死〟もハンナが〝生き延びる〟ためのものだったのではないか。そして今でも日曜の朝に〝罪の意識〟を持って訪れる。 ヤケドメークはリアルで素晴らしかったです。がとっても後味悪いです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-07 20:29:02)《改行有》

15.  ナインスゲート 《ネタバレ》 僻地に移り住んだためスカパーを導入し、勝手に選択して提供される作品を決まった時間に見るのもなんだかなあ、の日々を送っていたところ、ある日ポランスキーについての説明を30分放送したあとコレを放送した。 なんでもポランスキーというのは、ポーランドのユダヤ人であったため、両親とも死に別れ、幼少のころから大変な苦労を重ねたうえ、衆知のとおり狂信者に妻を殺されるというひどい目にまで遭っている。これで、明るく屈託の無い性格になるとしたら、相当鈍感な人間だろう。 「ナインスゲート」については、レンタル解禁当時に見た記憶があるが、乏しい記憶をいくら辿っても、「ケッ」という感想しか出てこなかった。 今回何の気なしに見てみると、その映像の美しさに感心する。画に隙がない。ような気がする。 リアリティ、というのが若いころのポランスキーの売りだったそうだが、それを念頭に見てみれば、随所にそれが見られた。ような気がする。 本作では、ポランスキーの特徴である(とされる)「疎外感」というものも、「英語圏外」のロケーションであることで強調される。このへん「フランティック」を思い出す。 コルソ本人がはみ出し者であることや、「自分だけが蚊帳の外」で周囲の人間はそれぞれの思惑で勝手に動いていくところも、そうである。 古書を眺めつつやたらと酒を飲み、タバコを吸うコルソが、メガネが割れたりして翻弄される様子などを、ほのぼの見るのがいいのではないだろうか。(なんか古文の訳のようでヘンだなあ。) 私には駄作なのか映像美だけを追求した結果なのか、よくわからない。ポランスキーはムラのある監督なのだそうだ。確かに「ローズマリーの赤ちゃん」を超える作品は見ていない。 ただ、映像美を追求しすぎたのだとしても、「リンチよりはマシ」というのが素直な感想だ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-11 16:48:08)《改行有》

16.  パズラー2 リターン・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 イタリアかスペインか最初の5分くらい決めかねた。この2国の区別って日本人には難儀だ。しかしスペインの女の人って「放り出す」ようにしゃべるのよね。そこが韓国語と似てると思う。 それでこれですが、全体通してそう悪くはない。 冒頭は「ゴシカ」にちょっと似ているが、あんな駄作ではない。 オチが読みきれない。観客の揺さぶり具合も、「かなりずるいかも」と思いつつ、身を委ねてこのまま揺さぶられていようかな、てな作品です。 「?」と思うつっこみどころが最初からいろいろ出てくるが、 「なんで医者なのにいつもハイヒールのサンダルはいてる?仕事する気あるのか?」 「スカウトされるほど優秀な精神科医にしては若すぎないか?」 「なんでいつも挑発的な服装なのか?」 「いくらワンマン経営とはいえ、そんな適当に患者を選んで新任に任せていいのか?しかもサンチェズ先生は、『この患者は私が見る』とかすぐ言うし、本当にベアトリスを使う気があるのか?」 「建物が無機質すぎて現実味がなさすぎないか?」 「患者と一緒の階に医者の寮があるとは変ではないか?」 「セラピーするのになぜあんな明るい照明なのか?」 などと思いながら見るわけだが、「まあそういう手抜きのうえアカぬけた映画のつもりなのかなあ」と思ってしまったよね途中まで。 知る人ぞ知る山岸涼子の短編「スフィンクス」の映画拡大版といえる。「ゴシカ」を見るならこちらを見たほうが時間を損した気になりにくいそんな作品かな。[DVD(字幕)] 6点(2006-07-12 21:46:43)《改行有》

17.  ユートピア(2003) 《ネタバレ》 ナイワニムリが老けているうえ太っていて、全然お嬢様に見えん。そのため話にリアリティが出ない。相手役の男が貧相なため、ニムリのボリューム感が強調されてなお悪し。スペインではアイドルで大スターとはいってもなあ、この太さでは。ショートカットなのもおざなり感あり。主役の女優さんには厳しくさせていただく。[DVD(字幕)] 6点(2005-11-23 18:33:07)

18.  デビルズ・バックボーン 《ネタバレ》 デルトロって、どうも、二流感がつきまとうんだよなあ。なんでだろう。アルモドバルは一抜けして一流の仲間入りしたというのに。なんか、「芸術度」の高さの問題? ともあれ、この作品を「我慢」してよく見ることにより、スペイン内乱の風景を現実のものとして押さえることができますので、世界史に興味のある方は、参考としてご覧になるとよいと思います。あ、「セマナ血の7日間」と併せてみると、いっそう、内戦の悲惨さを実感することができまする。私的な感想は、「スペイン人て、激しすぎる」でございます。[DVD(字幕)] 6点(2005-11-13 18:28:08)《改行有》

19.  セマナ -血の7日間- 《ネタバレ》 「運命の女」でオリヴィエを発見したため、ふと手にとったこれも見てしまう。 ふと見てしまったために、スペインの現代史について思い悩むこととなる。 現在のスペイン映画は「内戦」と「フランコ」抜きには成立しないようですね。だって、見てもわからないもん。その後「デビルズバックボーン」も見てしまい、いよいよその感強まる。 しかしまあー、同じ国の国民どうしで、よくここまでひどいことできるなあ。「肉食」と関係あるのかな。この後、スペインが「フランコ」になった理由は、この映画に描かれているそこらへんの事情が関係していそうだと推測している。だって、「フランコ」はこの「ひどいことしてる」やつらを駆逐したらしいから。はっきりいって、気持ちの強くない人は、これは見ないほうがいいですよ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-02 23:26:30)《改行有》

20.  ●REC/レック(2007) 《ネタバレ》 この手のゾンビ映画がこのころ多く作られた…らしい。こないだイギリスの「エスケイプ・フロム・デッド」とかいう2006年のやつを見ましたが、TV取材陣が農場に出かけたらゾンビが…という手ブレドキュメンタリ風のやつで似てますが年代的にはそっちが先だ。 そして、今度巨匠の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」が放映されるので楽しみにしているがそれだって「手ブレドキュメンタリー風」ということなので…なんだかなあ。 基本的に手ブレ映像が苦手ですので、私は固定カメラでちゃんと撮られた映像を愛します。ので、我も我もと手ブレに走る傾向は嬉しくないです。困る。 さて、「2」もできたほどヒットしたらしいこの作品、個人的には英の「エスケイプ…」よりは数段マシと思うがそんなにホメる気もしない。 アンヘラ役の若手女優の演技…いくらゾンビ映画とはいえ主役なんだから、もうちっとマシな演技力のある女優を使わないと~。素人とはいえ「ブレアウィッチプロジェクト」の女優でさえ、もっとリアルでしたよね。なんか、「はねとび」などのコントを見ているような、そういうレベルに見えました。主役女優があまりにも大根なために、映画としてのレベルもかなり下がっちゃってます。 それから、脚本があんまり良くない(ドラマ性に欠ける)うえに見せ方の工夫もいまいちなので、「ゾンビ映画を見慣れていない」観客はどっきりするでしょうが、ゾンビ擦れした客にとって、驚きと感動のあるものでは到底ありません。 ゾンビ映画に不可欠な要素それは「ドラマ」であります。ゾンビ失敗作はみんなこのことを軽視している。「ああ~、あそこで○○さえしなければ」とか「○○さえうまくいっていればこんなことには」とか、観客が心の底から唸ることそれが「ドラマ」であって、ゾンビ映画にこれがうまくハマれば巨匠の「ドーン・オブ・ザ・デッド」のようなスーパードラマティックゾンビムービーが成立する。 この作品には、そういうものは、特に、無いですね。 あと、妙に「謎解き」に走ってしまったのも良くなかった。そんなもんが最後の最後に突然判明するなんてことあるわけないでしょう。「ドキュメンタリー風」ならば絶対にやっちゃいけない間違いだと思います。リアリティをなんだと思っているのだ。あんなタネ明かしをわざわざ入れたいならば、ドキュメンタリー方式にしないでフツーに撮ればいいんですよ。[地上波(字幕)] 5点(2010-08-08 00:53:48)(良:1票) 《改行有》

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