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1. アレクサンドリア
何気なくテレビで見たのだが、想像以上に重厚な作品だった。これは単純に宗教と科学の対立を描いたものではなく、理性を投げ出してはいけないということを呼びかけたかったのだろう。おそらく近年のイスラム原理主義やキリスト教の福音主義の台頭、移民排斥の流れを受けて作られたのだろうと思う。娯楽的要素はあまりなく、「愚かだなあ」ともの悲しい気分になりながら観る類の映画だが(といっても私はダオスとオレステスそれぞれの、ヒュパティアに対する少女漫画的情熱にも心を動されていたんだけど)、世界の色々なところで宗教対立、民族対立、さまざまな対立が火を噴き、理性なるものへの信頼が揺らいでいる今だからこそ作る価値のあった映画だと感じる。[地上波(字幕)] 9点(2015-04-11 16:05:51)(良:1票)
2. レッド・サン
ハイレベルなバディ・ムービー(?)チャールズ・ブロンソンのの軽さと三船の重厚さが見事にケミストリーを作りだしてる。アラン・ドロンも初めて見たけどカッコ良かった。「世界のミフネ」が本当に世界レベルの名優であったことを示す格好の作品。8点(2002-08-27 12:57:22)
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