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【製作国 : ポーランド 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ワルシャワの柔肌 《ネタバレ》 確実に勝手な邦題をつけてそうなので原題を調べてみました。原題は「Szamanka」でシャーマンという意味です。原題にあるとおり、古代シャーマン(呪術者)の研究者が男主人公で、見た目はちょっとザッケローニっぽいです。女主人公は機械工学科の学生のようですが、近年の鬼束ちひろを彷彿とさせるようなイッちゃてる感があります。基本的にはこの2人がヤりまくるという内容です。邦題から受けるイメージとは全く違い、相当なキチ○イ映画です。柔肌なんてものは存在せず、肉のぶつかり合い、というかむしろ骨のぶつかりあいですね。女性が骨張った体格なので。色気は皆無で、まったく勃たず、男主人公、ひいては白人男性一般はえらいなぁと感心してしまいました。とは言え、そのキチ○イぶりが、思わず笑ってしまえるところまで行き着いていて、結構楽しめます。凍てつく鉛色の空と重工業のイメージ(溶鉱炉や汚ねえミンチ器?)など、重厚な画面が印象的です。音楽の使い方も印象的で、重厚な音楽を急に止める手法を多用し、高揚、恍惚、倦怠が交互に押し寄せてくる感じがうまく表現されていると思います。[DVD(字幕)] 7点(2023-10-12 18:45:18) 2. ブリキの太鼓 《ネタバレ》 3歳で自らの意志で成長するのをやめた男が主人公。第二次大戦下の自由都市ダンツィヒ(現在ポーランド領)がおもな舞台。彼の周りの人たちが、彼の奇行に翻弄され、ナチスの侵攻に翻弄される様子が描かれていきます。奇人の視点で奇妙な世界観を見せつつ、庶民の生活を見せつつ、戦争の影響も見せつつという感じですが、いろいろと欲張りすぎて話が散漫になっている気がします。主人公の彼は適役ですね。キモい狂気の幼児を良く演じています。レクター博士を彷彿とさせます。しかし・・・肌身離さずブリキの太鼓を叩き、奇声を発してはガラスを割るキモい狂気の幼児でさえモテモテだというのに、お前らと来たら・・・[DVD(字幕)] 5点(2023-03-26 15:46:33) 3. ゆれる人魚 人魚の上半身、下半身の長さのバランスがおかしなことになってます。体長の3/4以上が魚で、ウナギのような形態になっていて、いままでの人魚像にはにないグロテスクさと生臭さが得られていてイイ感じです。白人としてはかなりあどけない部類の若い娘の上半身と、グロテスクな下半身の組み合わせの妙が、すべてといってもよいくらいで、全体的に好き勝手やっているのですが許せてしまえます。題材に対して、ポップではありながらも、女性受けを狙ったようなファンシーな味付けなどは、まったくしていないところが勝因だよなと思いつつ、後で調べたところ、監督は女性とのこと。いいセンスしていると思いました。[インターネット(字幕)] 5点(2023-02-14 19:11:33) 4. 赤い闇 スターリンの冷たい大地で 《ネタバレ》 丁寧につくられた重厚で落ち着いた映像は、品格があり一気に引き込まれました。主人公は、モスクワに入ったのち、現地の大手紙の記者たちに会いますが、ソビエト側の監視が強く、自由な取材どころではないことを悟ります。経過は省きますが、自力でウクライナに潜入し、収穫のすべてを取り上げられ、飢餓に苦しむ人々と、手押し車の上に積まれた死体の山を目の当たりにします。主人公がウクライナに潜入してからのホロモドールの描写については、死者はともかく、生存者はとてもこの程度ではすまない惨状だっただろうと想像しますが、餓死寸前の生存者を再現するのは高度なCG処理でもしない限り難しいでしょうから、致し方ないかなといったところでしょうか。飢餓のリアルな再現よりは、飢餓の子供たちが歌う讃美歌が響くという幻想的な印象付けを狙ったようで、それも一つの選択肢かなとは思います。「五カ年計画」、「ソフホーズ」、「コルホーズ」は、学校の教科書で習いましたが、「ホロモドール」は習いませんでした。「ホロモドール」について学べただけでも貴重です。しかし、当時のソ連の情報統制、鉄のカーテンっぷり。そして、その表側と裏側のあまりの違いっぷりには、ホントにばれないと思ったんかねと呆れることしきりです。大量の奴隷が甲板の下でオールを漕いで進む船を作ってやろうとか、箱の中に人間を入れてハイテク機械ってことにしようとか、そういうレベルの発想ですよね。そういう人間だからこそ、国家元首になってしまうというのが何ともやりきれないというか。飢餓ジェノサイドとも言われており、呆れて済むことではないのですけどね・・・[インターネット(字幕)] 8点(2023-02-07 18:15:53)
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