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プロフィール |
コメント数 |
1252 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。 【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。 【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。 5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。 また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。 |
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1. テール しっぽのある美女
《ネタバレ》 ノルウェーの民間伝承に出る森の精霊「フルドラ」(定形単数huldra、不定形単数hulderフルデル)を扱った映画で、尻尾のある美女が男を惑わすという点を基本にして、ほかに歌とか再生といった関連要素を加えている。「トロール・ハンター」(2010)に続くノルウェー発の未確認生物映画のようだが、素っ裸の女性に男2人というのは「ジェーン・ドウの解剖」(2016)に先んじた感じもする。身長が160cm台というのはわりと小柄な方ではないか。
ちなみに原題のThaleの意味はわからなかったが、単に美女の個体名(ターレ)だったと思えばいいのか。少なくとも邦題にあるテールtailのことではないらしい。
ジャンルはホラーとのことだが特に怖くはなく、低レベルのドッキリがあるだけである。若干グロい・汚いところもあるが自分的にはそれほど大したものではない。映画紹介に書かれた通り、特殊清掃の現場で発見された謎の美女の正体が何なのかを明らかにしていく話だが、設定とか展開はわりと適当な感じなので、あまり突っ込まないようにして見た方がいい。
途中段階ではロリコンジジイの話かと思ったが、最後は一応の物悲しい雰囲気を出しており、例えばネコを愛玩しながら生きていた老人が死んで、その後にネコが外の世界に出て行った感じと思えば身につまされるものはある。ただし終盤で娘との再会場面があり、また最後に「(母方の)祖父と母に捧ぐ」という言葉が出ていたことからすれば、ロリコンでもネコでもなく父と娘の関係がテーマだったらしい。ラストのナレーションで語られたことが劇中でも表現できていれば感動的だったろうが、そうでもなかったのでもっとちゃんと作ってもらいたい。
全体的に低予算映画のようではあるが、映像面では(CGの造形を除き)悪い感じはしなかった。ノルウェーっぽい風景も少し出ており、湖?(入江?)の向こうにある羊蹄山のような山はどこなのかが気になった。「ターレ」は美女といっても野性味が出ているが(女優は20代末)、少女時代は可憐で可愛らしい。外見だけ見て野生動物を欲しがるな。[インターネット(字幕)] 4点(2019-11-30 14:29:14)《改行有》
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