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プロフィール |
コメント数 |
405 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
https://camuson.exblog.jp/ |
自己紹介 |
自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。 もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。 |
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1. ルナシー
《ネタバレ》 二人の屈強な大男に押さえつけられて、拘束衣を着せられそうになる幻覚に怯える主人公青年が、同じホテルに泊まっていた貴族のおっさんに助けられて、何故か気に入られ、屋敷に招待されるも、そのオヤジが主催して執り行われるアンチキリスト教的儀式(性的な意味で)をのぞき見してしまい、オヤジに虐げられている女性に対して恋心が芽生え、その魔の手からなんとか助けようとするも・・・と言うような展開です。わけがわからないと思いますが。しかし、貴族オヤジのタヌキっぷりが、すばらしいです。宗教のくだりなど、言ってることは結構まともなのですが、やってることはメチャクチャで、トコトン人をバカにしています。ストップモーションアニメーションのパートは、要所要所に断片的に入り込んできて、豚の舌や、切り身や、目玉などが、あたかもそれ自体が一個の生物のようなコミカルな動きで、ヨーロッパ的な古びてくすんだ景色の中を這い回ったり、目的地を目指して群れで移動したりします。ちょっとしたグロかわいさです。これらは、最初は肉欲の暗喩表現のように取れますが、話が展開するにつれて、その意味するところが、あからさまになっていくところ、なかなかうまいものです。さて、この話はいろいろなとらえ方ができると思いますが、私の勝手な見方ですが、すべては、貴族オヤジの罠であり、最終的に自らの犠牲も顧みずに、計画通りに主人公を陥れ、すべてを失いながらも悦に浸る究極のサディズムの形態を垣間見たような気がしました。いずれにしても、撮影に使用した、泥の中を這い回った豚の舌や、切り身などを、このあとスタッフがおいしく頂いていれば問題ないのですが、問い詰めたいところではあります。[DVD(字幕)] 8点(2024-06-25 18:13:59)
2. プラハ!
《ネタバレ》 舞台は、1968年のチェコスロバキアの町で、ちょうど、「プラハの春」が起こり、ワルシャワ条約機構軍のチェコ侵攻が起きる時期なのですが、歴史物として期待すると、まったく裏切られます。チェコの映画事情や、本作製作についての情報が少ないので、全くの想像ではありますが、作者の頭の中に、1960年代アメリカンポップカルチャーへの憧れが強く残っていて、甘ったるい青春ラブコメとポップミュージカルを、舞台と役者をチェコに入れ替えて、自国向け娯楽作品として実現したいというのがまずあって、設定としてプラハの春を取って付けたという感じがしてしまいました。ミュージカル独特のオーバーアクションな表情や、牧歌的な下ネタ絡みの笑いなどは、こちらの感覚が脆弱すぎる不運もあり、完全に置いてけぼりを喰らいます。とは言え、この時代でメイドに対する萌えを先取り的に意識したプレイは評価に値し、思わず笑ってしまいましたが。まあ、ヒロインが綺麗で可愛いのが救いで、何とか保てました。[DVD(字幕)] 3点(2024-02-26 19:25:51)
3. サヴァイヴィング ライフ 夢は第二の人生
《ネタバレ》 夢の映像化です。他人の夢ほど、聞いててとりとめなく、心底どうでもよく、リアクションに困るものはないものですが、例えそれがプロの表現者によるものでも例外はないということを、また一つ証明してしまった、というのが率直な感想です。夢の話の割には筋が通っていてわかりやすいのですが、その分、新規性や驚きに乏しく、実写と実写アニメーションの組み合わせは、遊び心があって面白いのですが、手間がかかっている割には、やはり新規性や驚きに乏しかったように思います。[DVD(字幕)] 4点(2023-06-05 20:52:36)
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