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1. インファナル・アフェア 無間序曲
前作につづいて2作目も熱い男のドラマに釘付けです。このシリーズは名作「ゴッドファーザー」シリーズや「グッドフェローズ」などのノワール作品の上を行く仕上がりになると思いました。
そりゃ、大コケした「ギャングオブニューヨーク」の名誉挽回の為にもスコセッシがリメイクしたがるわけだよ。それに「ゴッドファーザー」をあんなマフィアはいねーよと否定して製作したのが「グッドフェローズ」。たしかにマフィアを美化しすぎてたし善い奴、悪い奴の線引きが明確でした。だからスコセッシはリアルな日常をメインに描いてました。たぶん彼自身がそのような環境で育ったのが一番の動機だったのでしょう。
この「インファナル・アフェア 無間序曲」では無駄のないストーリー展開で香港の中国返還にゆれた90年代を舞台に人間の性、終わりのない憎しみの連鎖を描き、前作で散りばめた多くの伏線を補完するようなサイドストーリーを組み込み、よりいっそうの深みを与えています。人間は何に動機づけられ、生きて、そして死んで行くのか。日本語で言うところの無間地獄、原題の『無間道』という仏教用語はこの映画を観終わっても深く考えさせられるタイトルです。9点(2004-09-16 22:27:00)《改行有》
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