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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. アバター(2009) 《ネタバレ》 この映画は3Dのプロモーションとしては画期的なものでしょうが、同時にその限界もはっきり示してしまっています。当然のことですが立体感を感じさせるのはカメラの中心部分であり、また観客がいくら首を廻してもそれ以上のものを見ることはできない(極めて当たり前のことですが)。従ってカメラワークにより観客の見たいだろうものに次々と対象を移していくしかないのですが。この映画がその面で完成しているとは言い難い。これはあくまで私の主観的なものですが、当然ながら総ての観客に満足感を与える3D映画を作ることの不可能性を監督も承知の上でのことでしょうから、まあ部分的にでも観客に驚きを与えたことで両者が妥協しなければならないのでしょう。ストーリについてはコメントは控えさせて頂きます。しかし人形遣いは休養することができないとはシステム上の欠陥ですね。 [映画館(吹替)] 7点(2010-01-15 00:05:35)《改行有》 2. アレキサンダー 《ネタバレ》 これって心理学の面からのアレキサンダーの謎解き物語りなのでしょうか?マザコンとそれにまつわるエディプスコンプレックス(実際、父親の謀殺への母親関与の疑念を最後まで持ったままだから)が動機となってのペルシャ征服からさらなる東征がハプニングとして説明されてしまっています。複数の大会戦において発揮した彼の戦術家としての卓越した才能については触れられず、陣頭指揮が集団の結束を固めたとだけ。そんなことで幸運が続くほどに戦争は甘くはないし、実際いくら乾燥地帯でも当時の手当てでは戦傷がそのまま死に直結していたから陣頭指揮はあくまで象徴的な説明(または影武者に利用)だったと思います。確かに規模の大きなセットとCGを組み合わせてのスペクタクル映画としての評価はできますが、それでもどうしても引っかかるところがあります。インドの象って当時はあんな立派な牙があったのでしょうか?ハンニバルならアフリカ象だからいいけどちょっと誇張が過ぎます。それにしてもこれだけ女性をネガティブに描いた映画は最近では珍しいです。6点(2005-02-10 00:30:28) 3. 赤い航路 《ネタバレ》 ポランスキー監督の作品はあまり意識して観ていなかったのですが、この映画は凄い。結婚7年目の記念旅行と言う設定ですが、これとシチュエーションが似ているのがキューブリックの最後の作品で、結局は仲の良い夫婦の意識していない破局への道がそこに入り込んだ第三者によって暴き出されて修復されると言う筋書きで、それでその第三者に宗教的な意味を与えているように思えます。子連れやもめのインド人で象徴される異文化にそれを求めての旅だったのかも知れないけれど救いはやはり西欧的なものから与えられるとの結末は単純すぎるようですが。9点(2004-10-31 01:22:36) 4. あの胸にもういちど 《ネタバレ》 フランスの異色のポルノ作家マンディアルグの「オートバイ」の映画化で、昔の友人からハーレーを贈られた新婚の人妻がベッドから抜け出してレザースーツだけを身につけて深夜にオートバイに乗って会いにいく途上での回想シーンだけの映画です。公開当時には当時人気絶頂のアラン・ドロンがヌードになる(女優のほうでなく)のが売りで宣伝されていました。しかし、原作にあるような魅力には、はっきり言って当時のドロンは若すぎて現実感が薄いように思えました。もっと後年のドロンが演じたら良かったでしょうに。6点(2003-12-03 11:48:32)
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