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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 某有名人気シリーズの設定に酷似していることは気になるが、個人的には意外と楽しめたという印象。どうしても比較してしまうが、このような設定においては基本的にはどれも似通ってしまうので、それほど気にしない方がよいだろう。 特許があるわけではないので、仕方がないと思うしかない(パクリでは不味いが)。 しかし、粗もかなり目立つ作品でもある。 あんなおっさんをターゲットにするくらいならば、あんな面倒くさいことをせずに「普通に道端で襲えよ!」と思う(殺人を事故にみせかけるのがプロの仕事だろう)が、そのようなことを言い出したら映画などは作れない。 製作者は一生懸命にどんでん返しをしようと考えた“努力”と取るしかない。 それにしては、プロの暗殺集団は意外と間抜けな集団と最後になってしまった。 自分の使命を忘れる者もいれば、捨てゼリフを吐きながらも爆弾を解除できない者もいて、おまけに一人の素人の女性にほぼ全滅させられるという有り様。 仲間のおっさんがビビるほどの凄みを感じさせなかったことは残念。 銃による死者がいなかったことは製作者の意図だろうか。 その辺りは一応工夫しているのかもしれない。 残念といえば、善と悪との葛藤のようなものがないことも挙げられる。 生まれ変わったら、悪と戦うヒーローに簡単になってしまうのは単純すぎる。 確かに、訳の分からない輩に襲われたら戦わざるを得ないが、自分の使命やアイデンティティーに対して苦悩させた方がよいのではないか。 悩める主人公をヒロインやターゲットの子どもなどが影響させて、完全に生まれ変わらせるということが醍醐味であろう。 もともとは仲間なのだから、殺そうとするのではなくて懐柔させるようなアメとムチを使い分けてもよかった。 あまり難しいドラマを構築するよりも、真相やアクションを楽しむ映画なので、単純でよいともいえる。 しかし、ラストにおいても妻との再会がなかったことも残念だ。 意外な方法による退場の仕方も面白いといえば面白いが、最後はちゃんと妻と思っていた女性と向かい合わせた方がより面白い。 自分が愛したと錯覚した女性を選ぶのか、それとも自分を救ってくれた女性を選ぶのかというチョイスが最も必要なことではないか。 きちんと過去と決別させるためにもこれは必要な儀式だと思う。 情に訴えかける妻と思っていた女性に策略に乗らないようなシーンは必要であろう。[映画館(字幕)] 6点(2011-05-09 22:20:22)(良:2票) 《改行有》

2.  アイルトン・セナ ~音速の彼方へ 《ネタバレ》 FIの中継があっても今までほとんど見たことはない。セナ・プロスト時代、シューマッハ全盛時代には見向きもしなかったが、中嶋やカムイの影響もあってか、最近は結果を軽くチェックするというレベルになっている。アイルトン・セナについてはある程度の知識はあったが、それほど深い思い入れはなかった。しかしながら、あまり知らないからこそ、伝説的なドライバーである彼のことをもっと知りたいという思いがあったので鑑賞することとした。 鑑賞してみて良かったと純粋に思える作品だ。ドキュメンタリー作品としてはかなり素晴らしいデキとなっており、セナに対する“思い”や“魂”が込められている。本作からは一瞬も目を離せないほど“濃厚”な作品に仕上がっているだけではなくて、非常に分かりやすい。FIにそれほど興味がない自分でも面白いのだから、マニアにとっては相当のものだろう。 アイルトン・セナをただ単に美化して賞賛するのではなくて、栄光と挫折、チャンピオンへの重圧と苦悩、ブラジル国民からの期待そして孤独を描き切り、彼の人生を浮き彫りにしている。栄光というよりも苦悩の日々が多かったような作りとなっている。人間業とは思えない華麗かつ自信満々の走りで光り輝いていた80年代とは変わり、34歳とは思えない疲れ切ったサンマリノでの表情が、本作を観た者の心に刻まれるだろう。本作で締めくくられた彼の最後の言葉からもよく分かるようになっている。政治も金も関係なく、純粋にレースを楽しんでいたカート時代を懐かしんでいるセリフが印象的だ。 FIの表と裏もきっちりと描かれており、FIをよく知らない自分としてはFIに対する見方も変わった。華やかにみえるレースもドロドロとした政治やビジネスの世界にまみれており、セナというブラジル人は格好の標的となっている。最近も分裂騒動が起こっていたので、政治的な世界であることは分かっていた事だが、改めて映像で見ると、それに巻き込まれる彼の苛立ちがよく分かる。“走り”で周囲を黙らせることもできたが、それだけではカバーできない時代に突入していくことも悲劇的だ。 また、最大のライバルであるプロストにも焦点があてられている。 お互いにぶん殴りたいような相手ではあるが、チャンピオンとしてお互いの気持ちも理解できる理解者でもあったのだろうか。複雑な気持ちではあるとは思うが、彼を失って悲しむ気持ちに偽りはないだろう。[映画館(字幕)] 8点(2010-10-30 17:50:25)(良:1票) 《改行有》

3.  アフリカの女王 《ネタバレ》 昔の映画は単純で面白いと素直に感じさせる作品。 ボガートとヘプバーンの息のあった演技が素晴らし過ぎる。 男性と女性のコンビなので本来の意味とは違うが、優秀なバディムービーに仕上がっている。 かなり距離があった二人の関係がナチュラルな形で惹かれ合う姿も印象的だ。 お互いの気持ちを確認し合った後は、驚くほど親密になっていくがそれもまた微笑ましい。 道中において、つかの間の幸せを感じたときに、このまま復讐なんて忘れてどこかで静かに暮らしたいというような切ない雰囲気も感じられるようになっており、心の内側もきちんと描かれている。 船の上だけのシーンで構成されているにも関わらず、全く飽きることがなく、これだけ集中力や緊張感を保てるということは、俳優の演技だけではなくて、監督の技量も相当のものではないか。 想像もつかないような困難が待ち受けていたり、意外と地味な展開があったりと、緩急のついた展開も優秀だ。 さすがに、プロペラがぶっ壊れたときにその場で溶接するという発想はなかったが、そういう突飛な展開も本作を豊かにしている。 最後の展開も、“映画”らしいハッピーエンドを迎えている。 昔の映画ということもあるかもしれないが、ご都合主義というよりも単純に楽しめてハッピーになれるような展開となっており、好感がもてた。 はっきりいってメチャクチャといえるようなストーリーなのだが、なぜだか悪いイメージを全く受けなかった。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 15:28:35)(良:2票) 《改行有》

4.  アバター(2009) 《ネタバレ》 お世辞抜き、文句なしの満点作品。全てがあまりに完璧すぎて涙が出そうになった。 人間が製作できるレベルを超えている映画。ジェームズ・キャメロンは不可能を可能にしたといっても過言ではない。圧倒的な才能を持つ者が尋常ではない努力を重ねた成果に生まれた作品であり、凡人にはもはや到達できない地点に達している。 映像については、CGとは思えないリアルで違和感のないデキとなっている。最初は3Dにアタマと眼が慣れていないためか、「こんなのゲームムービーじゃないか」と思っていたが、あっという間に世界観にリンクできる。映画館にいるというよりも、パンドラという星に実際に立っているかのような気分になれるほどだ(六本木ヒルズの映画館の高性能のおかげもあるが)。 映像だけではなくて、ストーリーも恐ろしくデキがよい。ストーリーが非常にナチュラルに流れていき、世界観に調和している。また、伏線やエピソードも全てを拾いきっており、全てが何かに活かされている。本作に描かれていることで無駄なものなど何一つもないといえる完璧な脚本。 さらにメッセージにも溢れている。『異文化との交流』『自然破壊・自然との共存』『戦いの悲惨さ』など時事にマッチングしたものばかりだ。ジェイクとナヴィ族の女性との交流が、実に穏やかでリアルかつ自然に描かれていることが非常に好感をもてる。彼らが豊かな時間を共有することで二人に“絆”を築かれていき、観客である我々もナヴィ族という異文化を理解する助けになっている。最初はジェイクや他の地球人同様に、野蛮で醜い下等な生物かエイリアンと思っていたはずなのに、次第に彼らは我々と近い存在と思えるような感情となり、見ている我々にも“友情”のようなものが育まれていく。ジェイクの行為は、地球人を裏切るようなものなのかもしれないが、彼の裏切りが理解でき、共感できるものとなった。我々にとっては単なる巨木・単なるモノなのかもしれないが、彼らにとっては生命そのものといえるほど非常に神聖なものということを理解させてくれる。自分の利益を追求し、従わない者を服従させることばかりではなく、お互いを知り理解し尊重することが共存に繋がるということをキャメロンは本作を通して伝えたかったことだろう。 最先端の映像技術の素晴らしさを体験するだけではなく、メッセージに溢れた作品であり、現代の我々が見るべき映画に仕上がっている。[映画館(字幕)] 10点(2009-12-23 17:14:32)(良:3票) 《改行有》

5.  ある公爵夫人の生涯 《ネタバレ》 つまらない作品ではない。「ジョージアナ=ダイアナ妃」とダブらせれば、面白みも増し、基本的には飽きることはなかった。ただ、飽きることのないのは、ストーリーがお昼のメロドラマ級に波乱万丈に満ちているからであり、映画としてのレベルは決して高くない。感情が全く揺り動かされることがなかったという点が最大の欠点となっている。それぞれのキャラクターに対して“深み”を感じさせないので、基本的には誰にも感情移入できず、ただストーリーを追うだけの展開になる。 自分が男だからかもしれないが、ジョージアナに対して、時代や背景を考えると大胆な行動力は感じられるが、愛のない満たされない人生から逃げ出したかっただけなのではないか。チャールズを本気で愛していたのかどうかは分からない。 むしろ、男の自分にはジョージアナよりも公爵の立場がより身近に感じられた。彼も彼なりの愛し方でジョージアナを接していたのだろうと思われる。幼いころから誇り高い貴族として育てられて、世継ぎを産むことが自分に課せられた唯一の使命というプレッシャー下において、一人の男性と一人の女性という関係を築けるはずがない。ストレートに愛情表現することができない男に対して、ジョージアナは理想の愛を求めすぎたような気がする。誇り高い公爵が歩み寄れるはずがないので、ジョージアナがもっと努力をすべきではないのか。友人を屋敷に招きいれたのはジョージアナであり、予期できる当然の帰結に対して非が無いとは言い切れない。 公爵は、ジョージアナが愛人の子どもを身籠ったとしても産まさせるほどの度量の広さを感じる。チカラを使って、連れ戻すこともせず、別れさせることもせず、“子ども達の手紙”を使って、自分の“役割”を再認識させて、自らの意思で戻させ、自らの意思で別れさせるという方法を用いている。ある程度の権力を行使しているが、やり方は実にスマートだ。 最後のパーティーでも、チャールズを会場に呼ぶことを許し、公衆の面前で会話させるというのも彼の度量の広さだろう。歩み寄らない彼女に対して、最後の最後には自分から歩み寄ろうとしている。そういう彼の気持ちを知ったのか、自分の死後にはきちんと公爵と友人との関係を認めているようだ。結局は全てキレイに収まってしまい、見所がさらになくなってしまった。見所はアカデミー賞受賞の衣装とノミネートの美術だけになってしまったようだ。[映画館(字幕)] 5点(2009-06-06 12:49:59)《改行有》

6.  アイリス(米英合作映画) 《ネタバレ》 「ジョン」と「アイリス」を演じた4名の役者の素晴らしい演技の共演が見事である。 特に、ジュディ・デンチの演技は恐ろしいほど完璧だ。 同年のハル・ベリーはなかなか強敵ではあったが、このような演技にこそ、アカデミー賞を送るべきだろう。 演技だけでなく、映画としてもなかなか奥深いものがある。 ジョンからは、アイリスと分かり合いたくても、分かり合えない辛い気持ちが伝わってくる。 一緒に寝ている呆けた妻に向かって、何もしていないのにボロクソにけなすシーンなど本当に素晴らしい。 ただ単に献身的に介護するだけでなく、このような感情を露(あらわ)にするシーンがあるからこそ、彼の愛情の深さを知ることができる。 二人の出会いのときから、アイリスの死によって二人を分かつまで、あの二人は完全には分かり合えなかったのかもしれない。 しかし、「分かり合えなくても、一緒にいるだけでよいのではないか」ということが本作から伝わってくる。 本当の「愛」とはこういうものなのではないか。 アイリスもアイリスなりに、ジョンの愛情を受け入れようとしているのがきちんと現れていると思う。 ラスト間際の、車から飛び降りたジュディ・デンチの「I LOVE YOU」というセリフだけでなく、若い時代に出来上がった小説を見てもらおうとする際のケイト・ウインスレットの演技もかなりの出来だ。 また、若者の時代から老人の時代になり、アイリスが病気になることに伴い、二人の関係で変わってしまったもの、変わらないものも味わい深く感じることができる。 派手さは全くないが、いい映画とはこういう映画をいうのではないか。[DVD(字幕)] 7点(2008-06-08 00:38:56)(良:1票) 《改行有》

7.  アース 《ネタバレ》 渡辺謙版を見たかったのが、時間の都合上パトリック・スチュアート版を鑑賞することにした。ナレーションの意味は分からないが、落ち着いた語りに多少の抑揚をつけており、全体のイメージに即した好感触のものであった。 しかし、内容的には満足のいくものではない。圧倒される映像や驚かされる映像も期待よりも少ないと感じた。46億年の歳月を刻み込んだ“地球”の美しい造形などはほんの少ししかなかったのではないか。可愛らしい動物の姿を追うのが、まさか“地球”というテーマを描いた映画ではあるまい。ユーモラスな動きで観客の笑いを誘うのも大事なことだが、“地球”というテーマの本質部分とズレているのではないか。「ホッキョクグマのナヌーとゆかいな仲間たち」という映画ならば別によいが。 「ライオンVSゾウ」等の衝撃的な映像も確かに見られるが、もっと残酷的なところまで映してもよかったのではないか。そうしないと“自然の過酷さ”“何億年と繰り返されている自然の摂理”といった本質的なものが伝わらない。子どもも鑑賞するので、配慮したようだが、自然はそれほどヌルいものではないと気付くきっかけとなるはずだ。直接的に残酷なシーンは描けないにしろ、残骸程度は描いて、間接的に自然の残酷さを醸し出してもよかった。 「ディープ・ブルー」でも同様の手法を取っていたが、ラストでとって付けたようなナレーションは止めていただきたいものだ。内容が伴っていればよいが、あのナレーションを聞いても「地球のことをもっと考えよう」「地球の温暖化を止めよう」とは思えない。絶滅寸前のホッキョクグマを人間に見立てたところまではよかったが、地球の危機的な状況や、地球の悲鳴が聞こえるような映像を付け加えて欲しかったところだ。 「誰もが魅了される美しい地球」をきちんと描いた後に、「美しい自然が汚されて、自然が失われていく地球」を描けば、いい対比となり、いいメッセージとなったのではないか。「ディープブルー」でも述べたが、根気よく映像を撮り続ける職人ではあるが、クリエイターというわけではないようだ。悪く言えば、北極から南極へ南下しながら、映像を単に切り張っただけともいえる。しかも、あまり意味のない映像が切り張られているところがあるのが残念だ。 美しい圧倒的な映像で観客を魅了できれば、それだけでも十分メッセージになったはずだが、そこまでのレベルではないと思う。[映画館(字幕)] 4点(2008-01-17 23:30:35)《改行有》

8.  アレキサンダー 《ネタバレ》 前人未踏の大遠征を行った英雄アレキサンダーの偉業を期待して観に来た人なら「なんだこれ?」という映画かもしれない。 しかし、個人的には非常に満足できる映画だった。 自分の解釈が間違っているかもしれないが、映画の中のアレキサンダーは英雄でも王でもない、一人の弱い人間でしかなかった。 父の影に怯え続け、母に反発し、母から逃げるように東に向かって遠征していく。 自分の馬に影に怯えるなと言っていたが、影に怯えていたのは当のアレキサンダー自身であった。 そして東に向かったのは「自由の国を創るための夢」のためなんかじゃなくて、母から逃れたいだけだったのではないかという気がする。 それを「夢」と取り違えていったアレキサンダーと周囲の人々との確執と、アレキサンダーの孤独と悲劇が痛々しい。 終わることのない「夢」に人々が付いていけなくなった周囲の確執を表したプトレマイオス(ホプキンス)のラスト間際のセリフも実に見事だった。 異国の女を妻にしたのもひとえに母への反発だったような気がする。 自分が死ぬと分かってもワインを飲んだのも、ワインに浮かんだ母の姿を思いだし、母がいる故郷に戻りたくなかったからではないか。 もっともヘファイスティオンが死んでしまったため彼との約束もあったからだろうが。 自分の故郷があるにもかかわらず、自分の故郷となるべく地を求めさまよい遠征したのも母の影響のような気がしてならない。 それほどまでアレキサンダーが抱いた母への憎しみや愛情、複雑な想いを感じさせたアンジェリーナジョリーはなかなかの演技だったような気がする。 当然のように去年のラジー賞の最低主演女優賞に「テイキングライヴス(未見)」とともにノミネートされてしまったが、個人的には息子を王にしたいと願うかなり屈折したキャクラターを見事に演じきったと感じた。 特に夫が殺される瞬間を見つめる眼差しと、その夜にアレキサンダーと口論した夜は見応えがあった。ちらりと映るジョリーの内面を写したところもドキッとする。 中盤の戦闘シーンもかなり見応え充分。敵の大将もなかなかカッコ良かった。 それ以降の戦闘シーンが少ないのはちょっと残念ではあったが。 オリバーストーンはかなり好き嫌いが分かれる監督であるし、一般的な観客には受けいれられないと思うが、彼の狂気と映像センスの良さは個人的にはやっぱり才能を感じずにはいられなかった。8点(2005-02-05 23:10:50)(良:1票) 《改行有》

9.  アドルフの画集 画家としての道と政治家としての道の岐路に立たされたオトコの人生をもっとドラマティックに描いたほうがいいのではという気がした。 どうせマックスなんていう人間は架空な人物だし、あのバーでもし会っていたらこのオトコの人生がどう変わっていたか? あの画集にはどういう未来が描かれていたか? というような想像を掻き立てるドラマティックなラストに繋がる演出が望ましかった。 どうも自分の演説により自分の画家としての道がふさがってしまった悲劇がこちらに伝わってこない。 マックスも架空な人物なので思い切って、戦争により片腕を失い画家としての道が閉ざされてしまった挫折感を満たすために、ヒトラーに自分の未来を重ねていき、自分の内面を見つめさせることにより眠っていた悪魔を起こすような結果になったという世界を描いた方が自分的には良かった気がする。 ヒトラーを美化することが出来ないという風潮がやや中途半端なものにしてしまったのかもしれない。6点(2004-03-04 00:05:23)《改行有》

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