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プロフィール |
コメント数 |
227 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。 「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。 |
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1. キック・アス
大ネタから小ネタまで、いろいろバランスの悪さが目に付きノれない。リアリティラインが思い切りブレるのは意図してのものかと思うが、そのことをはっきりと伝えるメタな視点がない。CGで作った暴力シーンは腹にナイフが刺さる描写など必要以上に生々しいのに、格闘シーン(特に子供の)は物理法則を無視しており両者が整合しない。そんなご都合主義的アクションならフライパンかビール瓶で頭を殴るくらいにしといて欲しいよ。ヒットガールはイヤなガキでまったく可愛げがない、というか気持ち悪い。殺戮シーンに流麗な曲がかったりするが、その根拠がはっきりしないし耽美的でもない。対位法は好きだがここまで安易な使い方をされると不愉快だ。殺すことに葛藤を感じる必要がない、ショッカーの下っ端みたいな単なる殺され役の純粋悪人たちを、何人やっつけてもドラマ的には一向に盛り上がらない。なんだかそのうすっぺらな感じが馬鹿っぽく、気の滅入る作品だった。[ブルーレイ(字幕)] 1点(2012-10-01 15:29:14)
2. 銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
最近起承転結の“起”ばかり派手で、“承”以降がもちっとも盛り上がらない映画が多いような気がする。残念ながらこの作品もそういうタイプと言わざるを得ない。オープニングタイトルからガイドブックの紹介までの冒頭15分のテンションの高さが次のウォゴン人との絡みで一気に下がってしまいその後多少持ち直すもせいぜい3割くらいだ。超超コンピュータや落下する鯨など乗れるエピソードもちょこちょことはあるのだが、緩急のリズムが悪いというか散漫というか、いちいち乗り切るタイミングをはずされたまま終わってしまう。普通なら「期待させやがってなんだよ」と、悪印象が残るパターンだ。しかし!冒頭の素晴らしさ、特にタイトルバックで流れるイルカの唄の楽しさは尋常なものではなく、その一点でも本作は私にとって唯一無二の宝石のような存在になってしまった。エンディングでも繰り返されるその楽曲のせいで結局全ての不満を許せてしまう一一こんな作品は他にない(次点:大巨獣ガッパ)。[DVD(字幕)] 7点(2009-05-28 12:54:37)
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