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1. キラー・インサイド・ミー
《ネタバレ》 今どき珍しいパルプ・ノワールの映画化(原作はジム・トンプソン)。主人公のモノローグでストーリーは進むが、彼の行動原理を理解する助けにはならず、当たり前のように行なわれる殺人行為の数々に、観る側の正邪の判断まで揺らいでしまう。演じるケイシー・アフレックは役者としては完全に兄(ベン)を超えたと思う。また、すっかり大人の女優になったジェシカ・アルバと、いつの間にかオバサンになったケイト・ハドソンにも衝撃。[DVD(字幕)] 7点(2011-09-06 18:18:20)
2. キック・アス
《ネタバレ》 オタク目線のリアルなアメコミ映画という着眼点は良かったと思う。日本公開前からかなり期待していた作品だし、高評価も頷ける出来だが、正直自分は乗り切れなかった。あまり映画にモラルは求めない方だし、グロ描写は好きな方だが(ホラー映画にグロは必然だと思う)、この映画にはそれほど必然性を感じなかった。劇中の台詞にもあるように、主人公たちの行動は自警団気取りの大量殺戮に過ぎず、後味の悪さばかりが残った。『第9地区』でも感じたことだが、殺人をエンターテインメントにするにはそれなりの作法が必要だと思う。最近の映画にはそういう「作法」とか「品」というものが著しく欠けているように思える。[DVD(吹替)] 6点(2011-03-06 20:46:30)(良:4票)
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