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1. 空軍大戦略
一般人が見れば胸のすく爽快な空中戦にため息。イギリス人が見れば自国の苦難と栄光の歴史を思い出して感涙。ヒコーキ野郎が見ればクラシックな伝説の機体の実物が惜しげも無く飛び交う様子に狂喜。歴史マニアが見れば「イギリスの戦い」の経緯がそつなく描かれている様に脱帽。軍事オタクが見ればドイツ軍が偏見無く人間的に描かれていることに大満足。今、このレベルの映像を撮るとしたらCGに頼らなくてはならない事(しかもそれだってどこまで行っても実物には敵わない)を考えると、さらに重みが増す。娯楽映画としてだけでなく、歴史的な史料価値までついてしまっている稀有な作品である。これで邦題がもっと格調高ければ、認知度も高まっていただろうに…[DVD(字幕)] 10点(2005-09-20 13:13:28)(良:1票)
2. グラディエーター
CGが映画の技法として当たり前になりつつあった時期の作品。多額の費用と期間を必要とする大群衆のモブ・シーンでその力はいかんなく発揮されており、見所のひとつになっている。歴史的にはいささか荒唐無稽なストーリーだが、まあ何にしろ、ローマの帝位がもともと世襲制ではなかったとか、コンモドゥス帝が自ら剣闘士になって見せるほどの剣闘好きだったとか、コンモドゥス帝の死は一説によると近衛兵の裏切りによるものであったとか、これらは全て事実なのだから、歴史の「異聞」として楽しめる範囲に収まっているだろう。冒頭のマキシマス率いるローマ軍とガリア人の軍勢の激突は迫力たっぷりの戦闘シーンである。大型の弩から放たれる火矢はまるでロケット弾のようだ。ただ、剣を交えての乱闘シーンはカメラが左右に振られすぎて、一体なにが起こっているのか把握しづらかった。ハンディカメラで戦闘を撮った「プライベート・ライアン」の悪い影響だろうか?6点(2003-10-14 12:33:07)
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