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プロフィール |
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791 |
性別 |
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自己紹介 |
猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。 猫のヤツらは冷酷です。 |
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1. インセプション
《ネタバレ》 今年最強の映画ではないだろうか?
プロット、ストーリー、キャラクター、苦悩、特技、それから映像。全部一級の構成。これだけ面白くすべてが美しくそろう映画は数年に一本しかお目にかかれない。ハリウッドにしか不可能な技を2時間半も掛けて1800円で観ることができるなんて、まさに今年最強の娯楽だ。
階層ごとの時間感覚の構造や、キャラクターの技能とその制限が実に理路整然と造られていてその完成度とフォーマットへの親和性には驚きがわかない。自然すぎて驚けない。見終わった後よく考えると、ハリウッド的な制限を完璧に回避しつつ、それを気づかせないギリギリの複雑さと嘘加減には舌を巻かれすぎてもつれるほど。
これを文章や漫画などのメディアで表現したなら、たとえばご都合主義であるとか、掘り下げが、とか無駄かも知れんが言ってしまえるかもしれない。仮に文章媒体であれば簡単に表現できてしまう状況を、画で見せる困難さを軽やかに超えて圧倒してくるのはノーラン兄弟の芸の域に達している。後出しやオマージュの類は、漫画や文章で簡単に表現されるだろうが、多くがおそらく陳腐でひどくつまらない物になるだろう。それほどの個性と構造だ。現時点では他媒体には無理だ。
自分の知る他媒体に一度変換しないと斜に構えてみせるができないほどの「映画としての完成度」には痺れる以外何もできない。何度も言うが今年最強のハリウッド映画だ。[映画館(字幕)] 10点(2010-08-23 17:37:47)《改行有》
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