みんなのシネマレビュー |
|
【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. インターステラー 《ネタバレ》 個人的な尺度でSFに成りきれない作品でした。その類い、多いのですけどね。タッチの重厚さや地球自体が抱えた病理的状況の描写は悪くないだけに、もっとちゃんとSFして欲しかったです。肉親の情が物理現象の絶対性を越えて世界を救う。口当たりは良いのですけど、都合良すぎです。フィクションだから嘘を付くのは構いませんが、その免罪符の使い方に拘わって欲しいです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-16 18:31:53)(良:1票) 2. イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 後味が微妙でした。それは主人公が不幸だったからではなく、テーマがあやふやになった印象を持ったからです。本作はエニグマを解読した天才的数学者の性癖による不遇を扱った作品ですが、私は解読した暗号の戦略への運用の方に意識が囚われました。個人の物語と長きに亘り秘匿されてきた歴史の闇的な事実。その配置にバランスの悪さを覚えます。おかげで、主人公や周囲の人たちの描写にどっぷりと入って行けませんでした。[映画館(字幕)] 5点(2016-06-28 02:50:45) 3. インセプション 《ネタバレ》 夢をいじくって現実を変える。改めてストーリーを概観するとかなりシンプルなお話なのに、随分と小難しく創ったものです。夢を3階層も降りて行くような複雑さで、自ら首を絞めたような印象。序盤に表現されていた、夢の中らしい映像的面白さは、話の展開に従って少なくなり、特に雪の山荘での銃撃戦はまるで出来の悪い007映画。また、夢の中の心理の投影って、気になる女の子に優しくされるとか意地悪されると云った、願望や不安が言動としてカタチになることが面白いと思うのだが、本作ではディカプリオの奥さんの闇雲な妨害行為でしか表現されないのが勿体ないです。例えばラブコメじゃないけど、設計担当の女学生がディカプリオに惚れて、それが無意識に露見するような世界があっても面白くなったように思うのでした。仮想世界の構築は「マトリックス」などと同じだけど「なんでもアリ」が上手く活かされていないようで、エンターティメントとしてはこの監督の生真面目さが裏目に出てしまった作品だと思います。[映画館(字幕)] 5点(2010-08-16 00:02:41)(良:2票) 4. イベント・ホライゾン 《ネタバレ》 ブラックホールを利用した転移方法が、ブラックという言葉に相応しい邪悪と混沌の世界に繋がっていて、そこに行くと船が悪に支配された生き物に変化する。なんてアホらしいんだ。こういう中途半端なSFモドキを観るたびにすごく惜しいと思う。目玉をくり抜いて怖がらせようとする前に、その設定に考証的な面白さや説得力を与えることに注力すべきと思う。本作のようにSFに成りきれずに半端なオカルトアクションに堕ちる作品のなんと多いことか…。宇宙のどこかにある「地獄」なるものの間接表現が容易に想像できる範囲に納まっている安易さが、凝っているデザインやセットやCGを無駄にする。惜しい。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-18 22:14:21)(良:3票) 5. イースタン・プロミス 《ネタバレ》 細かい状況や人間関係を緻密に積み重ねて、ゆるぎなく作られた映画。職人の手による「上手い映画」って感じです。前作から、クローネンバーグは明らかに作風が変わりました。特筆すべきはやはりヴィゴ・モーテンセン。終始、グッと抑えた演技で映画を支配しています。東映映画の寡黙な健さんのような迫力。サウナで全裸で格闘するシーンは、彼の役者としての気合をぶつけられた気分でした。ただの悪人に見えなかったので、素性が明かされた時にはいったん合点が行きましたが、それも彼の正確な意味での素顔では無い。作品全体が、まさに潜入捜査に必要な根気を纏っているような、深い見応えがある映画でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-19 13:51:44)(良:1票) 6. イン・ザ・カット メグ・ライアンのヌードしか残っていない。どうせなら、もう少し若い頃にやって欲しかった。 [DVD(字幕)] 2点(2008-08-05 18:27:18)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS